2016年2月7日日曜日

高部あい、清原和博、長渕剛? 赤西仁? 北島康介? 島田紳助? ……





“元気の押し売り”ベッキー(by有吉弘行)が休養、もとい休業に入って少し落ち着いたと思ったら、今度は“元気の先取り”覚醒剤所持の現行犯で清原和博(48)逮捕のニュースです。てか、こういう冒頭部分の書き起こしかた、いまどきどうなんでしょう? こういうのエスプリ? 自分でやってみるとすごく恥ずかしいってことはよくわかりますけれども。



それにしても、ベッキー(31)が所属しているサンミュージックは、あまりにもいい加減です。2月5日になってからファクスで「今般、全ての番組関係の皆様との協議を終え、ベッキーは1月30日をもって当面の間出演を見合わせていただくことになりました」です。「1月30日をもって〜いただくことになりました」。



あらあら1週間も経ってから、まるで現在か未来のことのごとく。あなたはタイムトラベラーですか、というお話ですよ。別にベッキーの休業なんて2月4日からでも5日からでもいいじゃないですか。なにかお金の計算の都合上、区切りのよいところってわけですか? もうこうなったらSMAPの元チーフマネージャー、飯島三智(58)を三顧の礼を尽くしてお招きし、すべてをお任せになってはいかがでしょう。



さて、清原和博が港区東麻布の自宅マンションで現行犯逮捕(覚醒剤取締法違反容疑)されたのは、2月2日の夜でした。それほど驚きませんでした。むしろこれが初犯だというのが意外なくらいです。



で、すぐに興味はイモヅル式逮捕はあるのか、に移りました。去年逮捕された高部あいの筋からはまだ誰も捕まっていません。なんとかここはひとつ、捜査関係者の皆さん、頑張っていただきたいものです。



 

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次の逮捕者の候補、スポーツ紙のイニシャルトークから割り出されて噂になっているのは、まずは赤西仁(31)、北島康介(33)、長渕剛(59)の3人です。AKN3。そのほか、ネットではGACKT、EXILEのATSUSHI、河村隆一などの名前が挙げられています。



でもこれ、いわゆるイモヅル式ではありません。清原和博が起点になっているのではなくて、以前から内偵の噂があった方々だというのです。なんといいますか、懸案物件がこんなにたくさん溜まってしまってよろしいのでしょうか? そろそろいっせい棚卸しをお願います。



また、これらとは別に『東京スポーツ』が独自にキャッチした“衝撃の情報”というものがあるらしいのです。それによりますと、“事情通”がこう明かしたそうです。



「ここ1ヵ月以内のことだ。警視庁ではない他府県の警察が、ある暴力団事務所をガサ入れしたところ、清原とクスリに関する“資料”が多く出てきたと聞いている」



「清原以外で名前が挙がっているのは2人の芸能人。押収されたクスリに関する“資料”の中に、2人の名前があった。どちらも水面下で薬物疑惑がささやかれてきた超大物。万が一、2人のうちのどちらかでも逮捕となったら、芸能界がひっくり返る。そんなビッグネームだ」



なんだかこの“事情通”、口ぶりから察すると大門軍団(石原プロ)の人みたいです。で、その“2人”とは“音楽界で大成功を収めた人物。いまも現役バリバリで、ファンも多い”らしいのです。1人はかなり以前から、もう1人は最近になって薬物関係の噂が囁かれていて、両者とも暴力団との関係が取りざたされている、ということです。であれば、うち1人はとうぜん長渕剛ではないかと思いますね。イニシャルトークで名前も出ていますし。



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そういえば長渕剛、昨年8月の『長渕剛 10万人オールナイト・ライブ2015 in 富士山麓』でも「オレたちの力で太陽を引きずり出そうぜえ!!」などとわけのわからないことを喚めき散らしていましたっけ。黙っていても朝になれば太陽は昇ってきます。剛、まともではありません。



そして残りの1人がネットで噂されているGACKT、ATSUSHI、河村隆一のうちの誰かなのか? ですね。ついでにいわせていただければ、私としては島田紳助(59)も怪しい感じがするのです。ああ、ほんとうは今回は清原和博の眉毛について書こうと思っているのです。しかし、なかなか本題に入れません。



島田紳助を怪しいと思う理由は、まずは暴力団と接触があるということです。かなり以前に暴言問題で右翼団体にねじ込まれ、それを持ち込んだのが付き合いのきっかけということです。で、暴力団追放キャンペーンの一貫で、暴力団と手を切るか芸能界を引退するかの二者択一を迫られたとき、島田紳助は暴力団を取ったといわれているのです。暴力団はこちらの都合で縁が切れるほど甘くない、ということですね。



しかし怖いと思われているだけでは、暴力団としてはあまりおいしくはありません。それでガッポリと搾り取るために覚醒剤を憶えさせるわけです。覚醒剤で一丁上がりということです。清原和博もASKAも似たようなコースをたどっています。



大金をもった素人が暴力団とほどほど適当に付き合うなどということは、まったくもって不可能です。ましてや骨までしゃぶるシャブ、金も健康もとことんしゃぶるシャブです。暴力団にもシャブにも、冗談でも手を出してはいけません。



 

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そういえば堀江貴文(43)が、2日配信の「清原元選手:覚醒剤所持容疑で逮捕」という毎日新聞の記事に、NewsPicksでコメントを投稿しています。以下、面白いので全文を引用しておきます。



《覚せい剤なんて1949年までは合法で町の薬局で買えたんだからね。何十年もの間。日本人が作った世界初の合成麻薬。違法となってるので暴力団の資金源になる。依存症になるのはアルコールも、ニコチンも覚せい剤も一緒。で、刑務所にいる覚せい剤で実刑判決受けた人の9割は普通の人で禁断症状もありません。だから、その辺はもっとクレバーな社会的対策があると思うのだよね。オールブラックにして現状のまま行くのか、大麻くらいは解禁していくのか、麻薬犯は常習性高い割に犯人たちの悪質度は低いので刑務所に入れる意味はないと思うのだよねぇ》



クレバー!! 畏れ入ります。傷み入ります。覚醒剤を、依存をともなうことではアルコール、ニコチンと並べ、法的な取扱いでは大麻と並べて論じておられます。全然ダメですね。覚醒剤の中毒性はアルコールやニコチンの比ではありません。もとより大麻などとはまったくの別物です。



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覚醒剤が怖いのは、数回の使用で脳に決定的なダメージを与えるからです。ですからよく累犯者に対して意志が弱い、という批判をよくしますが、覚醒剤を目の前にしてしまえば、意志の強弱など関係ありません。意志の力が問題になるのは、覚醒剤とは縁のない環境に身を置くこと、繰り返し反省することなどについてです。つまり中毒者はいつも覚醒剤を欲しているのです。



「刑務所にいる覚せい剤で実刑判決受けた人の9割は普通の人で禁断症状もありません。」と堀江貴文はいいます。おっと、堀江貴文の投稿の上で庄司雅彦(57)という弁護士も同じような発言をしていますね。「ドラマや漫画であるように、禁断症状が出て暴れたり苦しむ人はほとんどいません。接見に行くと、多くの犯罪者が『メシが美味く感じられて、体調がよくなった』といって元気にしてます。」だそうです。



困りますねえ。えっと、庄司雅彦が同じ投稿のなかで述べているように、覚醒剤事犯は「初犯だと、ほぼ間違いなく執行猶予が付きます。」なのです。つまり塀の中に落ちてしまうということは、まあ少なくとも2回目、3回目の逮捕なわけです。で、堀江貴文のいうように“普通の人”であったとしても、彼らのほとんどは、内心では刑務所を出たらまた覚醒剤をやりたい、と思っています。



お断りしておきますが、覚醒剤関連の犯歴がある人を色メガネで見る、あるいはもっと露骨に差別するということと、この認識は別物です。脳がダメージを受けているのですから、どうしてもそうなるわけです。ついでにいうと、庄司雅彦の次の文章もお気楽です。



「入手先として、口を揃えて言うのが『(有名な建物や公園)の近くでイラン人風の男から買った』というもの。イラン人風の男という点で共通しているのが面白いですね。(私は、売人から捕まったらそう供述するよう指示されるのだと想像していますが・・・)」



“口を揃えてイラン人風の”というのは、社会心理的に考えると面白いかもしれません。面白くないか。しかし別にイラン人風ではなくても、“公園で知らない外国人から買った”というのは、もうすでに常識、常套句です。別に売人に教えられるまでもありません。なぜかというと、売人まで捕まってしまったら、お務め終了後にまた買えなくなるからです。



 

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「禁断症状もありません。」(堀江貴文)、「ドラマや漫画であるように、禁断症状が出て暴れたり苦しむ人はほとんどいません。」(庄司雅彦)。お言葉ですが、禁断症状って、外見に出るものばかりじゃないわけです。軽い幻視、幻聴、あるいは被害妄想などはみなさん体験しているはずです。で、幻聴が殺せ殺せと囁く、とか、目の前を鬼の首が飛ぶ、とかいうことにもつながっていくのです。



しかも中毒者は、覚醒剤を得るためなら、どんなウソでもつきます。ものすごい集中力と執着でひねり出すウソですから、およそ想像もつかないような巧妙なウソをつきます。アルコール中毒でも同じです。騙し、目を盗み、ときには人さまの金品に手をつけてまで、覚醒剤を入手しようとします。



ですから、堀江貴文、「麻薬犯は常習性高い割に犯人たちの悪質度は低いので刑務所に入れる意味はないと思うのだよねぇ」も甘いですね。悪質度だけが量刑の判断基準でもありませんし。更生のためにも、一定期間、それまでの生活環境から完全に遮断された場所に身を置くことは絶対に必要です。



そんなこんなで堀江貴文の投稿を見直すと、なんというか曖昧な知識でほとんどあてずっぽうを書いている感じです。しかもせっかく覚醒剤事犯で服役している人たちの傍にいながら、きちんと話をしたり観察したりはしていないようです。



結局のところは堀江貴文、「覚せい剤なんて1949年までは合法で町の薬局で買えたんだからね。何十年もの間。」という豆知識をひけらかしたいだけみたいに思えます。付け加えておきましょう。



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第2次世界対戦中、覚醒剤は市販されていただけでなく、『吶喊錠』『突撃錠』『猫目錠』などという名称で、軍によっても支給されていました。使用目的は、名称の通りです。市販薬には有名な『ヒロポン』『ゼドリン』のほかに、たしかもっとロマンチックな名称もあったと思います。



申しわけありません。ロマンチックな名称のほうは、ちょっと調べがつきませんでした。そう、その名称の場合の使用目的は、たぶんそれです。ともかく、海軍のエースパイロット、黒鳥四朗と倉本十三は、軍によって支給された覚醒剤の副作用に苦しめられたことを戦後になって告白しています。



アメリカやイギリス、ドイツなどでも、こうした薬剤(主にアンフェタミン)は利用されていました。しかし日本軍がアンフェタミンとともに使用し、いま現在も覚醒剤として不法に流通しているメタンフェタミンはその数倍も強力なもので、ドイツでは早くも1941年に危険薬物に指定されています。



アンフェタミンは1887年にドイツが、メタンフェタミンは1893年に日本が開発しています。堀江貴文「日本人が作った世界初の合成麻薬。」ってここでも勘違いをしています。ともあれ、薬の力まで借りて気力、体力を奮い立たせ、殺し合う。戦争というものは、ほんとうに人を狂わせます。悪は戦争そのものなのです。



で、繰り返しますが、戦時中(1941)から武田薬品工業がアンフェタミン製剤を『ゼドリン』、大日本製薬(現:大日本住友製薬)はメタンフェタミン製剤を『ヒロポン』という名前で市販していました。とうぜん『ヒロポン』のほうが効きがよかったので、シェアも圧倒的だったようです。



で、戦争が終わりました。『ヒロポン』『ゼドリン』のほかに、軍の倉庫からは使われなかった『吶喊錠』『突撃錠』『猫目錠』その他、メタンフェタミン、アンフェタミンが一気に市中に大量に出まわりました。大阪の姉妹漫才「かしまし娘」の長姉、正司歌江(86)もまたいわゆるヒロポン中毒、覚醒剤中毒に苦しめられた1人です。余談です。歌江姐さん、メリー喜多川より3歳も若いんですね。



 

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まー、在庫を売り切るまで規制しないという事例は、比較的最近になってまでもあったような気がしますけど。あれはなにかの血液製剤だったでしょうか? いやいや、あてずっぽうはいけません。



覚醒剤取締法は、覚醒剤の所持、流通を規制し、医療と研究における使用を制限するために、1951年に制定されています。堀江貴文が「1949年までは合法で町の薬局で買えたんだからね。」といっているのにはなにが根拠なのかよくわかりません。



ま、2年くらいの勘違いはどうでもいいのです。ただ、むかしは市販されていたからといって、それを覚醒剤はそれほど危険でもない、というあて推量の裏付けにしてはいけません。そんなことをいったら、赤線が廃止されたのは1958年ですから。



堀江貴文の、なにがなんでも呟き続けていなければならないというたいへんさは、よくわかります。多少の勘違い、思い違いも生まれるでしょう。でも今回の覚醒剤についての原稿はいただけません。少なくとも、もう少し慎重にお願いしたいものです。



そんなわけで、ホラエモンに付き合いすぎて肝心の清原和博の眉毛については、書く余裕がなくなってしまいました。たいへん申しわけありません。では、また明日お会いしましょう。おつかれさま。(了)




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