2016年2月2日火曜日

ジャニーズ帝国の崩壊 — メリー喜多川が消える日(上)





メリー喜多川(89)の専制、横暴ぶりが常軌を逸している、ということはすでに何度かお伝えしてきたのである。しかしいまとなっては、それはもうむかしの話である。実際のところは、すでに完全に危険水域に進入しているのである。ジャニーズ事務所の組織統治と、メリーの精神状態、その両面での危険水域である。






まずは『non-no』2016年2月号「嵐大特集」電子書籍版である。発売日は12月19日であるから、SMAP分裂騒ぎでメリー喜多川が怒髪天、逆上もついにピークに差しかかりつつあるころの発行である。






で、知り合いに見せられた『non-no』の表紙写真に愕然としたのである。大写しになっているはずの「嵐」の5人全員、グレーのシャドウに塗り潰されていたのである。したがって表紙の4分の3はグレーである。一瞬、「嵐」の写真をはめ込む前の文字校正用原稿か、と思ったのである。違うのである。これで完成品、正規品なのである。笑うのも忘れたのである。



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しかも表紙だけではないのである。『non-no』2016年2月号「嵐大特集」の電子書籍版に関しては、掲載されている「嵐」のすべての写真が、全身グレーなのである。すべてである。メンバー1人ひとりのバストアップのページなど、ほとんど1ページ丸ごとグレーである。「大グレー特集」である。



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つまり、『non-no』2016年2月号「嵐大特集」電子書籍版を購入しても、「嵐」の姿にはまったくお目にかかれないのである。463円+税37円=500円もするというのに、商品として成立していないのである!! デジタルデータなので、一括買いしてヤフオクでひと儲け企むこともできないのである!! こんなものを買う人間などどこにいる?



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いくらなんでもおかしくはないか? いったいどうした? ジャニーズ事務所がネットへの露出を拒否している? ネットのなにがそんなに悪いというのだ? しかもここまでやれば、これは立派に書店に対する営業妨害、嫌がらせではないか? そんな勝手なことをされて、出版社は、Amazonは、なぜ黙っているのだ? ファンは? この国はどこへいくのだ?






おおおっと、グレーは『non-no』ばかりでないのである。『an・an』『TVライフpremium』『ザテレビジョン』『日経エンタテインメント!』『TVfan cross』『SODA』など、発売中の雑誌の多くがグレーに侵略されているのである。グレーの表紙ジャックである。



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『an・an』は各号にメンバーを1人ずつふりわけるつもりらしいから、5号続けてグレーが並ぶことになるのである。『キネマ旬報』にいたっては、吉永小百合(70)の背後の階段の上からグレーが迫っているのである。気の弱いヤツなら数珠を握って空を拝みたくなるような景色である(by吉幾三)。いっそのことエイリアンのグレイに全部差し替えたらどうだ。



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ああああーッ、電子版ばかりでなく通常版の表紙でも、Amazonで紹介されているぶんには「嵐」メンバーの顔に白ベタが張られているのである。CDやDVDのパッケージ写真はただの緑色の□である。そんなこんなで、もう、どんなに小さなサムネールにも、「嵐」の写真は拝めないのである。






そういえば、である。『週刊文春』(1月28日号)に、メリーと飯島三智(58)・元SMAPチーフマネージャーの対立の原因について、ジャニーズ事務所の関連会社「ジャニーズ・エンタテイメント」社長、小杉理宇造(67)の次の発言が載っていたのである。






「(飯島女史が)メリーさんのビジョンに従えなくなった。これがすべての原因です。彼女はインターネットを駆使したビジネスに参画したいと考えてました。ただ、ジャニーズはいい意味でアナログマインドを貫いているし、だからこそeコマース(電子商取引)をやらない」






“eコマース”というのはこの場合、オンライン決済のレベルの話である。もっとネットを使えるようにして、コンサートチケットやファンクラブへの入会などの申し込み方法をシンプルにしたらどうか、ということである。あたりまえの話なのである。






なのにそれを拒否する理由がわからないので、“いい意味でのアナログマインド”みたいなわけのわからないセリフになるのである。つまり小杉理宇造、裸の王様みたいなメリーの顔色を横目でうかがいながら生きているわけである。






アナログマインド。人間の心はいつもアナログに決まっているのである。アナログマインド、とわざわざいうからには、アナログに対するなにがしかのロイヤリティ(loyalty=忠誠、誠実)があるはずである。しかし、それも『週刊文春』の記事では言及されていないのである。ああ、いつも思うのであるが、こういうときの私はネチネチと底意地が悪いのである。



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ジャニーズ事務所の、ネットの活用の消極さに関して、たとえとしてよく持ちだされているらしいのが、先にもあったコンサートチケット購入手続きの話である。ここで参考にしたのは『日刊サイゾー』(2016年1月26日配信)である。“興行関係者”の話である。それによると、コンサートチケットの申し込みも、それからそのために必須のファンクラブ入会の申し込みも、ジャニーズ事務所が受け付けるのは郵便振替のみなのである。



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いずれも料金は前払いである。したがって申し込み時に手数料が取られ、チケットの抽選に外れて返金される際にもさらに手数料が取られ、これが莫大な金額になるのである。ジャニーズ事務所の儲け、なのらしいのである。その領域に飯島女史が踏み込んできたのが許せなかったのだ、なのである。



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バカである。送金手数料はゆうちょ銀行に支払っているのである。それにジャニーズ事務所が、入会申し込み、チケット購入申し込みを受けるたびに、仮になんらかの手数料を取っていたとしても、それは入金窓口とは関係のない話である。だいたい、もし自分が飯島三智だったとしたら、事務所にそんな大損害を与える提案を、メリーの機嫌を損ねてまでしますか? という話である。






しかし、面白いことがわかったのである。 ジャニーズ事務所が入金を受け付けるのは郵便振替のみであること、そして世間、というより“興行関係者”の、デジタルについてのおそろしいほどの無知である。「ジャニーズ・エンタテイメント」社長、小杉理宇造も同じである。ATM使えるか?



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郵便振替のたとえの前には、“興行関係者”、こうも説明しているのである。「アナログマインドは、ジャニーズの根幹にかかわる部分。いわば一族経営の同社だけに、身内ではない飯島女史が決して踏み込んではならない部分だった」。わかっていないのなら、わからないといえ、というか『日刊サイゾー』の担当者さえもがよくわかっていないのである。



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結局、郵便振替も、グレーによる雑誌の表紙ジャック事件も、デジタルアレルギーから生まれているのである。とにかく、ただデジタルが嫌いなのである。とくにメリーには強烈なデジタルアレルギーがあるのである。そんなふうでよくCDやDVDパッケージを販売しているものである。しかし、そこは嘲笑してはいけないのである。誰も全知全能ではないのである。






しかし、雑誌の表紙をグレーで修正させられたり、白ベタを貼らせられたりする側はたいへんなはずである。メリーのひと声で急遽、徹夜仕事に精を出す人間もいるはずなのである。いたのである。






『J-CASTニュース』(2016年2月1日 配信)によると、「実は、電子書籍版の雑誌で芸能人の写真が塗り潰されるのは珍しいことではない。とくにジャニーズ事務所は、ウェブ媒体への写真掲載を厳しく規制していることで有名で、電子書籍にもその方針が反映されているという見方が強いようだ」なのである。で、






「ネット上には、電子書籍の編集作業に携わっているというユーザーから
『雑誌とかだとジャニーズ消し忘れた!消したからデータ差し替えてね!が配信前日とかでも多々ある』
『嵐のところだけ隠せって言われたのは肖像権の問題なのか。意味も分からずやってたわ』
『嵐が電子書籍で塗り絵になってて、手間かかってるってツイートがあるんだけど、全ジャニーズを顔認証で顔+身体を塗り絵にするプラグインはあるんだなぁ』
などと、内情を暴露するような声が上がっている。」なのである。






プラグイン!! Photoshopのような画像処理アプリに、全ジャニーズを顔認証で顔+身体を塗り絵にする機能を追加するプラグインがあるというのである。しかも全ジャニーズ!! いままさに出版界の経済的損失はいくらになるのか、と書こうとしていたのだが、もっと大きく見ればソフトウェア業界に新たなニーズを産み出していたではないか。しかし正気の沙汰ではない。






しかもしかも、ジャニーズ事務所=メリー喜多川のデジタルアレルギーは画像に留まらないのである。ラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ、16年1月29日放送)では、風間俊介(32)が出演したため、通常行っていたネット配信が停止されたのである。この影響で地方のリスナーは番組が聞けなかったのである。



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さらにまた、二宮和也(32)が出席した15年8月のCM発表会では、主催企業がネット媒体に配慮してマネキンを用意したというのである。この発表会に関するニュースサイトの記事を見ると、本当に二宮和也の代わりに同じコスチュームを着せられたマネキンが映っているのだそうである。ネット向けのCMキャラクターはマネキンなのである。



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そんなようなことで、ネットに乗る可能性のあるものすべて、ジャニーズ所属タレントは起用できないということになっているのである。ラジオみたいに、声だけですらアウトなのである。吹き替えもアウトである。いや、もうこうなってくると、“いい意味でのアナログマインド”などとわけのわからないことをいうしかないのかもしれないのである。



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誰か「いい加減にしろ!!」と、メリーを一喝する漢はおらんのか? である。おらんのである。それどころか、いまジャニーズ事務所では、誰もが、今度はいつ自分が、どんな理由で血祭りに挙げられるかわからない恐怖ですっかり萎縮してしまっているというのである。さんざ暴言を吐いたところで、89歳のメリーが全力ダッシュで追いかけてくるというわけでもあるまいに。そんなメリーの呪縛、恐怖政治の実態については、また明日なのである。お楽しみに。(了)





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