“気がつくと今日1日誰とも話をしていなかった”という経験は、以前からいろいろなところで見聞きする。それはだいたい休日にはそうなってしまう、ということなのだが、在宅労働者であり、かつ友達ってなに? な私にとってはほぼほぼの日常だ。
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しかしやはり人間は話をするようにできているらしく、ときどきは銀色のサバ缶に向って「おまえも最近ちょっとはエラくなったもんだねえ」などと話しかけているのに気付いてゾクッとしたりする。なかには空耳まで聞こえてくる人もいるらしいけれども、まだそれはない。
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まあ、考えてみれば私も立派な引きこもりである。ただいちおう仕事はしているので(↓)こうした方々の仲間にはカウントされないらしい。どこぞでひとつくらい仲間に入れてもらえんもんかのう。
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◆『まぐまぐニュース』2019年3月29日配信
【中高年ひきこもり、61万人の衝撃。若年層上回る現実にSNSで賛否】
《 内閣府が29日、40から64歳までの中高年の引きこもりの人数が61万3000人という推計値を公表し、ネット上に衝撃が走っています。中高年を対象とした調査は初めてのことで、76%以上が男性、きっかけは「退職」が最も多いということです。
期間は7年以上が46.7%で最も多く、中高年の男性が仕事を退職後に「引きこもり」になっているという隠れた実態が初めて浮き彫りになりました。
内閣府は「引きこもり」を、家からほとんど出ない状態に加えて、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6カ月以上続く場合、と定義。
2015年の調査で推計した15から39歳の54万人を上回り、若年層よりも中高年の引きこもりが深刻化していることが判明しました。
就職氷河期世代(ロスジェネ)にあたる40~44歳の3人に1人は「20~24歳」で引きこもり状態になっているとのことで、就活がうまくいかなかったことが引きこもりの原因になっている可能性もあるということです。
この公表結果を受けて、ネット上では、「引きこもり=青年の問題という決めつけで放置した政府は責任を取れ」「そもそも引きこもりの定義が曖昧だ」「孤独死するより引きこもって生きていけるだけマシ」など、さまざまな声が挙がっています。》
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《内閣府は「引きこもり」を、家からほとんど出ない状態に加えて、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6カ月以上続く場合、と定義》しているのか。まわりくどい。「趣味の用事や近所のコンビニ以外に家からほとんど出ない状態が6カ月以上続く場合」でいいよねえ。
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そしてそれにしても「趣味の用事」で外出しているのなら「引きこもり」とはいわないような気もするけどなあ。どうなの? これだと毎日趣味の散歩をしていても「引きこもり」でしょ。近所の雀荘に通っても「引きこもり」。64歳までに悠々自適の生活に入れば、ここではほとんどみんな「引きこもり」になってしまう。
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つまりこれは“生産性のないヤツは「引きこもり」にしよう”ということなのね。「就活がうまくいかなかったことが引きこもりの原因になっている可能性もある」なーんて、働け働けといっているようなものでしょう。
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人を測るときに生産性なんていうモノサシを最初にもってくるようになったらお終いだ。そんな世の中だと余計引きこもるよ。生きてりゃ上等、それ以上の生産性なんて豚ちゃんの尻尾みたいにチョロリと付いていればいいのよ。
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でもこれは一方ではとても示唆的で、物理的に引きこもっていない引きこもりもある、という別の状況を想起させる。たとえば先の「趣味の用事」で外出したとしても、その結果や影響がすべて自分ひとりのなかで完結してしまうなら「引きこもり」というイメージ。
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そうすると次には日本人のほとんどが「引きこもり」じゃないのかなあ、という気持になってくる。だってみんな自分のこと以外にはほとんど興味がないでしょ? 老若男女、都会暮らしも田舎暮らしも、外見は引きこもっているように見えなくても、みーんな引きこもっている。いってみればタコ壷、トレンチ暮らし。「隠れ引きこもり」だな。
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みーんな引きこもっているから人に対してやさしくなれない。寛容の泉は枯れ果ててカラッカラ。でもってモグラ叩きみたいなことには素早く走る。
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密集している無数のつぶつぶや小さな穴に恐怖を感じる一種の恐怖症を「集合体恐怖症(Trypophobia)」という。私たちの社会も遠くから眺めれば、どうもそんなことになってしまっているのかもしれない。ひとり一穴。
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うっはー!! 毛持ち、おっと間違いた(by荒木経惟)気持わるい。(了)
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