2017年12月31日日曜日

「平成」という時代をここらで一度〆てみたいと思って……



天皇の譲位予定日は平成31年4月30日であるから「平成」が終わるのはまだ1年以上も先のことだ。それでもとっとと総括してしまいたくなるのは居心地があまりよろしくないから。意地の悪い知り合いにこの話をしたら「それはゲームの負けが込んできていきなりテーブルをひっくり返すようなもんじゃないのー」といわれた。



その通りでござる。面目なし。振り返れば私は生まれてから一貫して現実というものに負け続けているのである。敗北に次ぐ敗北、敗走に継ぐ敗走である。夜も日もなく逃げ続けて青息吐息、そもそもいちばん最初になにを求めて叛旗を翻したのかさえ忘れてしまいそうだ。生まれてこのかた生まれてこのかた生まれてこのかた!!!!!!!!(by吉幾三)



敗走の後遺症のひとつに大きな記憶の欠落がある。前にも書いたけれども自分の結婚式のことさえなにひとつ憶えていない。なじられようが泣かれようが嘲笑われようが、記憶にないものはない!!(by近藤正臣)。おまえはどうしてここにいるのだ? とはさすがにクチにしなかったけれども。



たぶん真面目に仕事をしたことも一度もないような気がする。たぶん、ような気がする、ではなくたしかに一度たりとも本気で仕事に打ち込んだことがない。私にとっての仕事とはなにごとかに取り組みつつ、いつもその正邪のバランスをぼんやりうっすら考えてしまうことだ。結果それほどの金を稼ぎもせず、バランスはつねにマイナスに留まる。



そのうえワガママであるから、自分を中心に世界が回っていると思っている、といわれたことも一度や二度ならず、である。鼻持ちならない!! は日常茶飯事。だがしかし、自分は世界と同じ質量をもつと考えなければ生きていけないのではないか?



世界よりも小さな自分では世界のまわりを周回軌道にのってグルグル振り回され続けるしかない。この状態の見方を変えれば、すなわち世界は自分をほったらかしにしてグルグル回っている、ということになる。そら寂しいでんがな。まあこの尊大な自我がどこから舞い降りたか、こんど須藤凜々花(21)にお手紙で相談してみる。



そんなこんなな私なのでエラそうに元号区分で時代論を語るなどとは甚だおこがましいのである。それでも、先ほどの世界と自分との位置関係ではないけれども、なにごとも視点が変わればまた違った様相が見えてくるもので、浮き通しに浮いている人間の感覚というのにもそれなりに意味があるのかもしれない、と思ったりもする。居心地の悪さの正体を掴まねばならぬし。



平成はどんな時代か。経済格差、少子高齢化、インターネット社会、失われた20年、と人それぞれに切り口はございましょうが、中心が隠されたフラットな世界、という寂寞とした印象が私にはまずある。「国の内外、天地とも平和が達成される」の意、という「平成」の解題そのものともいえる。おもしろくもなんともない。



しかしこの解題からさらに私がイメージするのはどこまでも続くオレンジ色の砂漠と鮮やかな蒼穹に色分けされた砂の惑星(not初音ミク、not「Dune」)であり、蒼色の天空の涯には光速で移動する都市があり、砂の底には『トレマーズ(Tremors) 』(1990)に出てくる地底生物みたいな魑魅魍魎が蠢いているかもしれない、というものである。



でもって地上にただ1人残された私は世界の中心がどこにあるのかもわからないのでどちらへ向って歩いていけばいいのか見当もつかず途方に暮れている感じである。切ないでんがな。もう、中心が隠されている、中心がわからない、といった段階で世界と対峙することだけが生きるよすがであった私は完全にアウトである。バッターボックスに立たせてさえもらえない。



どうしてこんなことになってしまったのかと考えれば、平成はいちおう上辺だけでも「国の内外、天地とも平和が達成される」であったからである。平成は近現代で唯一、戦争のなかった時代だ。世界は私の何万倍も狡猾である。



◆ 明治27年(1894)日清戦争

◆ 明治37年(1904)日露戦争

◆ 大正3年(1914)第一次世界大戦

◆ 昭和6年(1931)満州事変

◆ 昭和12年(1937)日中戦争

◆ 昭和16年(1941)太平洋戦争

※昭和25年(1950)朝鮮戦争
※昭和40年(1965)ベトナム戦争



平成に入り、多くの日本人の「戦争」は抽象概念になった。理屈ではわかるけれども実体は掴めない。戦争に向かった足跡の上にも砂は舞い落ちて平らに隠れてしまった。



姿を消していく戦争の朦朧とは対照的に、日常はますます高精細に可視化される。これがもうひとつの私にとっての「平成」のイメージである。白地のうえのマゼンタとイエローとごく少々のシアンは、決して混じりあって肌色になることはなく、いつまでもマゼンタとイエローとごく少々のシアンのドットのままだ。



人間はそうして高精細に可視化されたうえで相互監視、相互確認の手続きを間断なく繰り返しながら勝手に承認される。人によっては身ぐるみ剥がされて丸裸、の感覚にもなろう。



そもそも敗走に敗走を重ねている私であるから、この状況はたいへんによろしくない(by梅沢富美男)。別に後ろ指さされるような真似はしていないけれども、衣食住すべからくに視線を感じ、定量化への恣意を感じるのは不快である。曖昧な場所がないと息がつけない。



その曖昧な場所には何平方メートルあればよろしいか? と聞かれても答えようがない。しかし、でもまあ、それはまずそちらから希望を出していただかないとお話のすすめようがありませんからね、が平成である。



まったく、私は私が私であるとバレるのがイヤでメンバーズカード、サービスカードの類も一切もっていないのだ。もちろん気休め。しかし私の名前は私のもの。現金の使用不可? それは法律に抵触するんだよねえ、あんた。



《 強制通用力を有する貨幣、すなわち通貨による支払いは最終的なものであり、受取人は受け取りを拒否することができず、これにより決済は完了する(支払完了性)。》※Wikipedia



トシをとってしまったのであろう。目がかすむ。砂の惑星のうえの一粒一粒の砂とビットマップが重なって見える。そうか!! そうか!! 私は地上にただ1人残されているのではなくて、元はといえば無数の人々が解体・粉砕されてできた砂の上、分解されて散ったビットマップの上に立っているのだ。そういう私も傍から見ればチリアクタ。



わけのわからぬことをグダグダ呟かせていただいているうち、2017年、平成29年が終了する。来年は真面目に砂漠に水をまこう。みなさまよいお年を。(了)




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2017年12月30日土曜日

ジャニーズは、もうテレビ時代の遺物みたいだ



2017年の芸能界を上原多香子(34)の「フィット感がいままでとはまったく違うの。」で総括してしまった通り、ジャニーズ事務所や元SMAPについてはもうひと区切りがついた感じがしている。稲垣吾郎(44)、草彅剛(43)、香取慎吾(40)の活躍もジャニーズ事務所の黄昏れっぷりもほぼ予想していた通りなのでなおさらだ。



しかしこの年末に取り上げなければもうジャニーズ事務所について書くタイミングはなかなか巡ってこないのかもしれない。そう思って“ジャニーズという芸能”という観点からもう一度眺めてみることにした。



ジャニーズ事務所の創業は1962年である。これまでの歩みはWikipediaの「ジャニーズ事務所」の項、「歴史」の目次にこれ以上ないほど的確・簡潔に示されている。およその年代を添えてご紹介しておこう。



1)アメリカ由来の芸能の伝道(1962〜)

2)アイドル的路線の確立(1972〜)

3)お茶の間のタレント誕生(1970年代中頃〜1980年代中頃)

4)アイドルのマルチタレント化(1990年代〜)



3)のここで「お茶の間のタレント誕生」というのはテレビの普及期とは少しズレるので、いい方を変えて「アイドルの大衆化」ということにしたほうがよいと思う。



1)の「アメリカ由来の芸能の伝道」については、当初、互いに干渉しあいながらごく大雑把に下の3通りの途があったように思う。



A)ロカビリーからグループサウンズ、ニューミュージック、J-POP、J-ROCK

B)(カントリー、ハワイアン)、演歌、歌謡曲からニューミュージック

C)(ミュージカル)からアイドル



戦後日本の大衆音楽は、世界中どこでもそうなのだけれども、どんなジャンルでも「アメリカ由来の芸能」の影響下にある。たとえば演歌でさえほとんどはエイトビート、つまりロックのリズムだ。



いち早くアイドル路線を走ったジャニーズの特異性、これはもう「アメリカ由来の芸能」を伝道するときに通過したジャニー喜多川というフィルターに尽きる。



ロカビリーは平尾昌晃(享年79)やミッキーカーチス(79)なんかがコピーしていたし、カントリーやハワイアンにもそれぞれジミー時田(享年63)となんとか、みたいなコピーバンドがいた。そしてそれらは本場アメリカのシンガーやバンドとそれほどイメージが異なるものではなかった。というか、いかに似せるかにひたすら情熱を傾けていた。



しかしジャニーズの場合、タレント第1号のジャニーズまでは「ウエストサイド物語」のジョージ・チャキリス(83)などを彷彿させるけれども、続くフォーリーブスからはガクンと甘く、女の子向け、そしてより低年齢層向けになっていく。マーケティングの結果というよりはジャニー喜多川の個人的資質がそうさせたのであろうと思う。



そして——マーケティングを勘繰られる部分だけれども、たいへん幸運だったことには1950年代中頃からテレビが普及しはじめ、ちょうどジャニーズ事務所が活動を本格化しはじめた1960年代中頃には世帯普及率が90%にも達していたことだ。フォーリーブスのデビューは1968年である。



つまり劇場やジャズ喫茶のような場所に足を運べない若い女の子たちにも、地方の町や村にも、歌い踊るジャニーズ、フォーリーブスの姿が届く環境が用意されたのである。ジャニー喜多川の資質がこうした時代の流れにのり、姉メリー喜多川の豪腕に支えられて唯一無二の帝国は築かれたのである。と、私は思う。それは「アメリカ由来の芸能」の日本ならではのガラパゴス進化であった。



んなわけでジャニーズはテレビとともに隆盛し、テレビとともに廃れる、つまりジャニーズの時代はテレビの時代であった、とチャッチャッと片付けてしまってもいいのでは、と考えるのである。そして元SMAPの3人がそんなジャニーズに対してネットテレビ、SNSを活用して果敢な攻勢をしかけているさまが実に象徴的に見える、と。



最後にジャニーズ事務所の現状を報告している記事をご紹介しておこう。





◆『ビジネスジャーナル』2017年12月29日配信
【ジャニーズ、テレビ局に起用お願いする立場に…飯島三智氏のモノマネばかり】

《9月にジャニーズ事務所を退所した元SMAPメンバーの稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛。当初はジャニーズの圧力などによって表立った活動はできず、芸能界を干された状態になるのではないかという見方もあったが、そうした懸念をあざ笑うかのように現在、3人は活躍をみせている。

11月に放送されたインターネットテレビ番組『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)は大反響を呼び、稲垣と香取は、2月からオンエア予定のサントリーホールディングスのノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」のCMに出演することも決定している。

「ジャニーズが看過できない出来事としては、先月発表された日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーターに稲垣、草なぎ、香取が起用されたことです。もともとサポーターに起用されていたのは、解散前のSMAPでした。すでに応援サポーターとして動いていましたが、SMAP解散で辞退するしかなかった。それ自体は仕方ありませんが、日本財団パラリンピックサポートセンターが、香取ら3人を新たなサポーターに起用したのです。ジャニーズにとってこれは屈辱以外のなにものでもありません」(スポーツ紙記者)

さらにダメ押しとなったのが、今月14日に発表された、3人が主演する映画『クソ野郎と美しき世界』の監督の人選だ。来年4月6日から全国86館で2週間限定で公開されるこの映画、Episode.1からEpisode.4までの短編オムニバス構成なのだが、メガホンを取る監督が超豪華なのだ。

『愛のむきだし』でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した園子温、舞台『トロワグロ』で岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジ、爆笑問題の太田光、映像ディレクターでカンヌ国際広告賞を受賞した児玉裕一というから、錚々たる顔ぶれだ。

「一連の活躍はひとえに、SMAP元マネージャーで現在は香取ら3人の所属事務所代表である飯島三智さんの働きによるものですが、この3人でどれだけ話題をつくれるかが試されます。飯島さんとしては、もうジャニーズのことなんか、かまっているヒマはないでしょう」(テレビ局関係者)

こうした一連の現象は、ジャニーズの衰退を意味するのであろうか。

「今、テレビの世界でも世代交代が起きている。昔は歌番組もたくさんあったし、これまで経営面では事実上のトップだったメリー喜多川副社長の政治力も使えた。SMAPなどすごいタレントも持っていたから力がありましたが、今は『ジャニーズが非協力的なら、もうタレントは使わない』というスタンスのプロデューサーもいっぱい出てきている。そもそもジャニーズを出しても視聴率が取れないことがわかった今、“切られて”困るのはジャニーズのほうです。もうテレビ局はジャニーズの言いなりではないということです。

今、メリーさんから娘の藤島ジュリー景子副社長へ権限委譲が進んでおり、メリーさんはほとんど会社に顔を出さなくなったといわれています。しかし、先日もSNSがNGだったジャニーズにおいて、木村拓哉のLINEスタンプが発売されると発表されて世間を驚かせましたが、ジュリーさんは飯島さんと同じことをやっているだけです。これまではメリーさんがいてこそテレビ局などにも強く出られましたが、ジュリーさんは頭を下げて『レギュラーをください』と頼むしか術がありません。もしメリーさんが完全に表舞台を離れれば、ジャニーズは解体されるんじゃないかとさえいわれています」》





日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーターの件はそもそも飯島三智(59)人脈の元フジテレビプロデューサーにして日本財団会長の息子・笹川正平(37)のラインからのプッシュですでに羞恥おっと間違いた(by荒木経惟)、周知のことであったし、エビデンスにもうひとつ食い足りないところはあるけれども、全体としてはおっしゃるとおり、であろう。



まあまあ、自分のことは棚に上げてエラそうにのう。すまぬ。



12月25日に開かれた木村拓哉の「LINEのお年玉」キャンペーンアンバサダー就任&新CM発表会においても、そこで撮影した写真をいったいWEBに上げてもいいものなのかどうなのか? 上げなきゃ意味ないだろー!! しかしジャニーズはこれまでWEBはご法度……、でもってジャニーズ側も誰もその扱いについて把握していなかった、というていたらくも伝えられている。
(※「日刊サイゾー」2017年12月29日配信 【失笑、迷走、混乱……木村拓哉「LINE」新CM会見の“お粗末対応”とジャニーズのバタバタぶり】)



キューバのカニは中国人民が食うかもしれないけれども(昨日の当ブログ参照)、急場のWEB対応をジャニーズ事務所はいまこの段階にきてやっているのである。



去年の12月31日はSMAPの最後の日であった。今年の12月31はジャニーズ事務所を筆頭に日本芸能界への弔鐘が鳴り渡る日になるであろう。なんといっても【レコ大、今年は「賞の買収行為」自粛…乃木坂46受賞で「ドン」周防氏も了承済み】(「ビジネスジャーナル」2017年12月29日配信)という壊れっぷりなのだから。NHK紅白歌合戦も知らない歌手ばかりだし。



もう1度、誰かが「アメリカ由来の芸能の伝道」に精を出してみたほうがいいのでは、という気さえしてくる。(了)



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2017年12月29日金曜日

ユーモアのセンスでも中国人はかなり手強い!!



早く安く快く酔えてアル中にもなれると評判の高いサントリー「ストロングゼロ」を近所の居酒屋で飲んでみた。アルコール度数9%、スーパーでは350mL缶がだいたい100円で売っているらしい。業務用には1:2の希釈用1.8L入り紙パックがある。こちらアルコール度数24%。2520円。Amazonで買えるのでアル中をめざす方にはおすすめである。焼酎のつもりでウーロン茶で割ると吐きそうになる。



PB商品だと350ml缶が80円くらいで買えるらしい。首尾よくアル中になった暁にはこちらがいい。体力が落ちているので量は飲めないし、稼ぎがないから実際に出ていく金もできるだけ少ないほうがいい。



業務用「ストロングゼロ」はたぶん「ダブルレモン」と「ダブルグレープフルーツ」の2種類しかない。しかもそうとう飽きやすい味なので、居酒屋のオヤジは自分は飲まないといっていた。いやほんとうは人工甘味料が怖いに決まっている。食の安全・安心ってなに? みたいな、そこらのカラスでも食っていそうな顔をしているくせに隠れ健康オタクなのである。せいぜい長生きして繁盛してくれ。



で、帰ってきて見つけたのがこのニュース。





◆『まぐまぐニュース』2017年12月25日配信
【中国人「我々を見くびるな」。カニ騒動への返答が自虐的すぎる】

《 カニの大量発生に頭を悩ますキューバの政府関係者が放った言葉が、中国人民を憤慨させています。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、この件に関する中国ネットユーザーたちの反論を取り上げつつ、そこからビジネスパーソンが学ぶべき姿勢を記しています。

キューバでは、カニが大量発生して困っているそうです。食べられるものかどうかもわかっていないので、地元の人たちも獲ろうとせず、処分するしかないようです。

そこで、政府の発言。「中国人が来ても、役に立ちそうにない」。昔から、「何でも食べる」と言われる中国人を茶化して言ったものです。

中国人は、この発言に怒ることもなく、反論しています。

「中国人をみくびってもらっては困る」



「我々は100通りの食べ方を知っている」



「中国人を呼んでみろ。3ヵ月後には絶滅危惧種になるから」


など。実に興味深いコメントです。その中で、私が感心したコメントがあります。良い意味で、中国人の貪欲さが表れています。

食べられるものは食材に、食べられないものは薬材に、薬にもならないものは建材になる。

すべてのものを無駄にしないという、思想とも言えるコメントです。食べられるものは、100通りと豪語する、さまざまな調理法で食べてしまいます。食べられないものは薬材に、というところも素晴らしい発想です。漢方薬などは、まさにそう。効能はありますが、そのままでは食べられないので、薬にしてしまうのです。そして、それでもダメなら、建材にして使うのです。普通なら捨てるようなものでも、固めれば、建材になるのです。ものを無駄なく使い、売れるものに変えていくのです。ビジネスでは、非常に重要な考え方です。

 〈— 略 —〉

中国人は、食べられないものでも食べるものとして売っているので、見習うべき存在ではありません。しかし、ものを決して無駄にしないという姿勢や考え方は学ぶべきところです。》





素晴しいではないか中華人民!!



「中国人をみくびってもらっては困る」


「我々は100通りの食べ方を知っている」


「中国人を呼んでみろ。3ヵ月後には絶滅危惧種になるから」



しかしこの佐藤きよあきという人物には、これら人民の言葉に秘められた「食」に向うオノレの態度への並々ならぬ誇りが読み取れないのであろうか。これを自虐と捉えてすませてしまうのは大きな問題である。しかもこの記事のなかでもっとも注目しなければいけないのも急場しのぎのこの部分なのである。



中国に負けた感がますます募り焦る気持が社会のどこかにあるからであろう、中国関連のネットニュースはほとんどすべからく妙に皮肉っぽい上から目線を感じさせる。この記事の最後の部分にもそれが如実に現れている。



しかし国内総生産額の差(11兆2321.1億ドル:4兆9365.4億ドル/2016年)がどれだけグングン開こうがそんなことは関係ないのである。仮に中国が月に人間を送り込んでもそれも関係ない。そんなものは負けでも何でもない。



問題はこんなトーンの記事ばかりが流通するわが国の精神の貧しさ、それに引き換えての彼の国の柔らかさである。人民たちはもうすでに外に向けても諧謔を語り楽しむ余裕をもっている。日本国内にいてもそんな民度の違いを感じることがあるのであるから、海外ではさらにはっきりと中華人民に水をあけられているのかもしれない。もしそうだとすればそれが完全な敗北である。



かつてイギリス人はアメリカのコーヒーを薄いとか色つきぬるま湯とかいってさんざんバカにしていたけれどもアメリカ人はそれをスタンダードに仕立て上げた。あんたたちが紅茶の輸出を止めたからこんなことになっちまったんだよう、みたいな泣き言もいわず。



そんな1960年代から70年代の「イギリス病」といわれた時代と、いまの日本はよく似ている。過去の栄光にしがみついているばかり。そのくせ他と比較することでしか自分を確認できない。



科学技術の国・イギリス、環境の国・ドイツ、文化の国・フランス、フロンティアの国・アメリカ、そして胃袋の国・中国。他と比較するなら現代日本のオリジナリティはどこにあるのか。



想像してみよう。イギリス人はカニの甲羅から新素材を開発し、ドイツ人はカニをせっせと畑にすき込み、フランス人はカニのモノグラムをデザインし、アメリカ人はローラーで轢き潰す。であろうイメージがある。では日本人は? あまり大きな声ではいえないけれども、出川哲朗(53)がハサミに小鼻を挟 まれて笑いを取るくらいが関の山ではないのか。



もとい。この記事でビジネスパーソンが学ぶべきは、自分のイメージを的確に掴みそれを活用するということである。そしてなにごとも楽しむ余裕である。もったいないの精神ではなく。



実はこのあともうひとつダメな見本として『東洋経済オンライン』2017年12月25日配信分【中国人がハンカチを使わないこれだけの理由】をご紹介しようと思っていたのだけれども、あまりに虚しいので止めた。約4000字も費やして、むかしはトイレの手洗いの水が出なかったからだ、とか、いまはペーパータオルが置かれるようになったからだ、とか、まるで寝言みたいなたわごとが連ねられている。



そのしめくくりはこうだ。

《 経済的に豊かになった中国人はキャッシュレスを好むようになり財布を持たなくなった。それは合理的だからだ。それでは、彼らは豊かになった結果、ハンカチを持つようにもなるだろうか。たかがハンカチだが、もし中国人に会うことがあったら、そんな視点で見つめてみたり、意見を聞いてみたりすると、より彼らへの理解が深まるかもしれないし、意外な発見があるかもしれない。》





いじらしい、おっと間違いた(by荒木経惟)、いじましい。そしてげんなり。



人民諸君!! おかげさまであなたたちの東方海上でイカ不足に悩む日本の民草としてひとこといわせていただきたい。江戸川放水路の牡蠣の次はただいま急激リバウンド増殖中の琵琶湖のブラックバスもお願いしたいのである。なにとぞ、ぜひよろしく。(了)




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2017年12月28日木曜日

GACKTも参画する仮想通貨『SPINDLE』は果たして成功するのか?



古くからの知り合いに妙に鼻が利く男がいて、そいつからの連絡が途絶えたヤツは落ち目ということになっている。世の中こういうヤツばかりだと人付き合いが簡単でいい。こちらが真面目に働いているあいだは冷やかそうがからかおうがヘラヘラ笑って擦り寄ってくる。これも信頼関係といえば信頼関係であろう。しかも強固。たいへん変態的だが。



そんな、金の匂いに弱いヤツのお話。





◆『アメーバニュース』2017年12月27日配信
【GACKT、実業家として初めて本名を公表 大型の新規事業の全貌も明らかに】

《 シンガーソングライターのGACKTが、仮想通貨の大型ICOプロジェクト『SPINDLE(スピンドル)』に、コアメンバーとして立ち上げ当初から本名である「大城ガクト」として参画していたことがわかった。『SPINDLE(スピンドル)』は、Bullion JapanのCEO・平井政光氏が率いる、金融に特化したコンサルティング集団Blackstar&Coが手がけている。

GACKTは26日更新のアメブロで、「すでに巷では相当噂にはなっているらしいが、WEBがアップされようやく情報が解禁となった」と新規事業について言及。「今まではどんな事業にも名前を出すことなく、この14年間ずっと影に隠れ目立たないようにやってきた」立場から一転、実名で参画した理由について「事業としてキッチリ最後まで責任を持ってやり通したいという当たり前の想いと、なによりも、世の中にジレンマをかかえる多くの人たちの背中を押せる、大きな機会になるのではないかと思ったからだ」と述べた。

GACKTは仮想通貨について、「もはや受け入れるかどうかなどと議論をしているレベルではない」「もはや止めることのできない、この世界の最大成長産業」「インターネットの出現以上の産業だ」と形容し、事業として仮想通貨に着手した理由について、「2020年以降に訪れる経済の落ち込みは多くの人が予想しているが、今の日本にはそれを跳ね返すだけの産業がもう何もない」「多くの人に仮想通貨における投資の優位性に気づいてもらうために 広告塔としてではなく一事業者として本気で関わり 伝えていく必要があると思った」と説明した。

GACKTは「仮想通貨は、今までの小難しい金融商品よりも一般の人が入りやすい」としたうえで、「仮想通貨を通して、より多くの人が投資を体験するべきだと思う。そして、リテラシーを高め、豊かなライフプランを実現させるための資産運用を実現させる糸口を見つける」と続け、「『打席に立たなければボールは打てない』観客のままでいるのか、それともチャンスだと思い打席に立ってみるかは、自分次第。自分で決めて自分で行動すればいい。誰の人生でもない。自分の人生なのだから」と締めくくった。

SPINDLEの公式サイトでは、実業家「大城ガクト」としてのプロフィールが公開されており、これまでに明かされたことのない一面も垣間見られる。》





7年くらい前に仮想通貨の第1号、ビットコインが姿を現したとき、こりゃまたエラいことになった、と思ったのである。ビットコインはネット上で売り手・買い手の直接取引をオンタイムで実現する。実際の通貨とは異なり政府の干渉を受けない。国境を自由に越えて人や集団を結びつける。



開発者のSatoshi Nakamotoと名乗る人物は自分の子どもに政府のいうことは信じるな、と教えていたという噂があるほどで、発想の根底にアナーキーな志向があったことはたしかであろう。ビットコイン栄えて国が滅びるということになればおもしろいなー、しかし国は放っておかないよなー、とワクワクしていたのである。





しかしいまビットコインは投機の対象でしかない。投資ですらなく投機。なにがそうさせたかといえば、ビットコインの信用は結局ドルや円に換金できるということで担保されていたからだ。トホホ、こんなことにも気づかなかったのである。そして妙に金にばかり鼻が利く連中がこの世の中から消え去らないかぎり、ビットコインはいつまでも自律できない。ビットコインの実験は失敗に終わったのである。



全体的に見れば働くよりも資産を運用するほうが儲かるという図式があり、それは正しいのでみな資産を運用するほうに回りたがる。しかしほとんどの人間は鳥にも宇宙衛星にもなれない。ビョンピョンと地面の上で首を伸ばして空を眺め飛び跳ねるのが関の山。ごくごく一部の鳥人間が地上にいる誰かの労働から掠め取ってくる投資に回す金、投資で得る金にも限界がある。



GACKT(44)が「もはや止めることのできない、この世界の最大成長産業」「インターネットの出現以上の産業だ」と形容するのは勝手であるけれども、その影で開発途上国にしわ寄せがいき、新たな奴隷労働が生まれ、社会や世界全体がさらに不安定な状況に陥るということを忘れてもらっては困る。



GACKTも空に飛び立ちたいのであろう。そしてそのために金を賭ける側から胴元に回りたい、と願ったのであろう。ご本人はSPINDLE(スピンドル)への参画を単なる広告塔としてではない、とおっしゃっているらしいけれども、後半のこのコメントはもはや手慣れたセールストークである。



「仮想通貨を通して、より多くの人が投資を体験するべきだと思う。そして、リテラシーを高め、豊かなライフプランを実現させるための資産運用を実現させる糸口を見つける」

「『打席に立たなければボールは打てない』観客のままでいるのか、それともチャンスだと思い打席に立ってみるかは、自分次第。自分で決めて自分で行動すればいい。誰の人生でもない。自分の人生なのだから」



たいへん申しわけないいい方になる。SPINDLEとしてもGACKTに広告塔以上の働きを期待しているわけではなかろう。いまBullion Japanの主要業務である金取引をやっている主な層は40〜50代のジジババである。うむ。同じ沖縄県出身の誠意大将軍・羽賀研二(56)の香りが微かに漂ってくる。



SPINDLEの母体となるBullion Japan(ブリオンジャパン)のホームページにはこう記載がある。



「2015年5月から世界最大の金地金現物の為のオンライン小口取引プラットフォームである英国 ブリオン ボールト サービスの日本における正規独占媒介代理店として、日本のお客様に金地金取引市場において個人で簡単・迅速、そして低い手数料で金現物を購入できるサービスを開始しました。」



要するにBullion Japanは日本における取り扱い窓口である。若干33歳だかのCEO・平井政光は法政大学卒業後、船井総合研究所 → マレーシア資本の資産運用会社 → ブリオンジャパンマーケティング担当副社長、そして2016年からBullion JapanのCEOという経歴だ。



GACKTと平井政光との接点はGACKTが自宅をもつというマレーシアにあったのかもしれない。うーんと、ここにもう1人マレーシアに深い関わりのある日本人でGACKTのスポンサーらしき人物も登場するのであるけれども、情報が確認できない。SPINDLEの公式サイトには大城ガクトのプロフィールとしてこうある。



「2012年にマレーシア・フィリピン・香港に移住し、事業投資を中心に多くのアジア諸国のビジネスシーンで活躍。現在は諸外国との政府・王族との親密な関係を築き、アジア諸国のブリッジストラテジスト・ビジネスインフルエンサーとして国内・海外の企業マーケティングを牽引している」



素敵である。なにひとつ具体的に把握できるものがない。



さて、いま世界中で仮想通貨の胴元になろうと企んでいる企業やICO(Initial Coin Offering:イニシャル・コイン・オファリング/新規仮想通貨公開)プロジェクトが山のようにある。有象無象がひしめいている、といってもいい。あ、ICO とは、もっとわかりやすくいうと資金調達をしたい企業や事業プロジェクトが独自の仮想通貨を発行/販売して資金を調達することである。



SPINDLEは仮想通過に金取引サービスを絡ませて独自色を出そうとしているけれども、その実際がどういうものになるのかはまだわからない。身上書みたいなものであるホワイトペーパーもまだ公開されていない。結局のところ実質的には「金地金現物の為のオンライン小口取引プラットフォームである英国 ブリオン ボールト サービス」のシステムに乗っかるだけという気もする。



「平井政光氏が率いる、金融に特化したコンサルティング集団Blackstar&Co」と聞くと、デビッド・ボウイの最後のスタジオアルバム「Blackstar」(2016)や、イギリス製のギターアンプ「BLACKSTAR」を思い起こすのでなんとなくロックっぽい印象を受ける。しかしこれはロックでもなんでもない。ましてやアナーキーな企みとはほど遠い。



ここにあるのはただただ流行りの尻尾にしがみつこうとするあからさまな金への欲望だけ。竜頭蛇尾!! ついでに鶏口牛後の牛のケツ!!(了)




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2017年12月27日水曜日

2017年いろいろあり過ぎた芸能界で上原多香子はさらに強烈だった



ほんとうに私は自分でももて余すくらいに自分勝手な皮肉屋であり冷笑家であり、要するに性格が悪い。最近ではついに、ほぼどんな男のどんなヘアースタイルでさえも滑稽に見えだしてきた。そこに否応なく現れる自意識のアレコレに鼻白むのである。



あなたもいま身近にいる男が自身のヘアースタイルのどこを、なにを気に入っているのか、と考えてみていただきたい。そしてそれから視線を顔面に下ろす。きっと唇が冷笑に歪むはず。でしょ? ほら、ほらほらほら!! あなたも立派な冷笑家。もうすぐマスクで口許を覆わなければ街を歩けなくなる。



で、どういうわけか、そうした自分の見映えに関する企みが暴かれるかもしれない危険に対して男はあまりにも鈍感である。小倉智昭(70)がついテレビで「人間もっと正直にならないとダメですよ」と口走ってしまったくらいの恥ずかしさを頭にのっけて歩いているということがわかっていない。それらが群れなすさまは悲痛ですらある。うむ。男のヘアースタイルは剥き出しの自意識である。女よりも流行の圧力が少ないぶん如実だ。



他人さまの行いには無用に神経質になる私が選んだ2017年芸能界最大のニュースは上原多香子(34)の「フィット感がいままでとはまったく違うの。」(8月)である。1月の三ツ矢雄二(63)のゲイ告白からはじまって今年もいろいろなことがあった。政界でもスキャンダルが相次いだ。しかし私の胸に最も大きなインパクトを残したのはこれであった。



稲垣吾郎(44)、草彅剛(43)、香取慎吾(40)のジャニーズ事務所からの独立、新事務所「CULEN」と「新しい地図」のスタートという大きな出来事も、なんといえばいいのか、人間というものの不可思議さを改めて深く考えさせるという点では「フィット感がいままでとはまったく違うの。」にかなわない。



この上原多香子の衝撃のお言葉に対して、世間のみなさまはスルーを決め込んでおられる。あたりまえか。それでもせめて流行語大賞くらいにはノミネートしていただきたかった。私としてはどうしてもなかったことにはできない。すべてを超越する稀有な発言なのである。



「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は上原多香子自身が直接口外したものではなくて、当時の不倫相手とのLINEのやりとりのなかから漏れ伝わったものである。しかし言葉そのものの凶暴なくらいの豊かな質量が「オフホワイト」だの「一線は越えていない」だののバカバカしくもなまっちょろい表現を鎧袖一触、木っ端微塵にする。



これについていろいろ語りたいわけである。その前に出来事の全体をもう一度ネットニュースでご確認いただきたい。





◆『NEWSポストセブン』2017年8月10日配信
【上原多香子 不倫LINEで「止められなくなる」「そばにいて」】

〔ヒップホップグループ『ET-KING』のメンバーで、2014年9月25日に自宅マンションに停めた車内で首を吊って自ら命を絶ったTENNさん(本名・森脇隆宏さん、享年35)が、家族やメンバー、そして妻である上原多香子(34才)へ宛てた遺書の存在が明らかになった。

 

TENNさんの弟・義宏さん(仮名)は1枚の写真を取り出した。写っていたのは、TENNさんから上原へ宛てた遺書だった。几帳面な字体で、感謝の言葉と、先立つことへの謝罪の言葉が並ぶ。義宏さんは「このままずっと話さへんつもりでした」と語ったが、家族の悲しみが癒えることがなく、「これ以上、家族だけでは抱えきれないんです」と心境を述べ、遺書公開に踏み切った。だが、さらに読み進めると、目を疑う内容が綴られていた。



《多香子へ/ありがとう そして さようなら/子供が出来ない体でごめんね/本当に本当にごめんなさい。/幸せだった分だけ、未来が怖いから 何も無さそうだから/許してください。/僕の分まで幸せになってください。/きっと阿部力となら乗りこえられると思います。/次は裏切ったらあかんよ。お酒は少しひかえないとあかんよ。/嘘はついたらあかんよ。(後略)》

上原と俳優・阿部力(35才)が交際していたことが、TENNさんの遺書に書かれていたのだ。この“不倫”が発覚した裏には、2人のLINEのやり取りがあったようだ。2014年10月22日、最初の月命日を前にして、上原と両親はTENNさんの遺骨を分骨。その際、上原は、TENNさんの母・和子さん(仮名)にTENNさんのスマホを渡した。



「月命日当日、両親と多香子さんの3人で兄の好物だったすき焼きを食べに行ったそうです。その翌日、“思い出の写真も入ってるやろう”と、母が兄のスマホを覗いたんです。そこには、多香子さんとある男性とのLINEのやりとりやふたりの写真などが保存されていました。多香子さんのスマホを見てしまった兄が、その画面を撮影したようでした」(義宏さん)



◆すべて捨ててトントンの元へ行きたいです

ある男性とは、TENNさんの遺書に名前のあった阿部力のこと。以下は、LINEでのふたりのやりとりのほんの一部だ。



上原《オトナになっても、こんなに好き好き好きって、なるんだなぁって。ちょっとびっくりしてる。自分に。いろいろ冷静な部分もあるけど、止められなくなるくらい想えるって素敵なことだね。トントン(註釈:阿部力のこと。阿部の中国名『李冬冬(リ・ドンドン)』にちなんだ愛称)に出会えて、本当によかった。》
阿部《俺もおもった。とし関係ないなーって。》



上原《トントンに会いたいよ。旦那さん、大事だけどそれ飛び越えてる。》

阿部《たかちゃん~》

上原《トントン》


上原《会いたいよ》

阿部《とても》

上原《そばにいてね。》



上原《私、、結婚ってとっても大きなことで人生の分岐点だったこともあるー だから、離婚するとか浮気は、もうあり得ないって思ってたのね でもさー、トントンに伝えられなかった好きと、やっぱり大好きと、私の一方的やけど肌を合わせて感じるフィット感が今までとはまったく違うの。》

上原《私はそんなに器用じゃなくて、、旦那さんとの生活を続けながら、トントンを想い続けること、トントンに想いがすべて行ってる中、騙し騙し旦那さんと居ることが、やっぱり出来ないです。(中略)今すぐにでも、すべて捨ててトントンの元へ行きたいです。だけど、私ももう大人、、いろんな問題があるし、私だけの想いでトントンに迷惑はかけられません。今すぐは難しいかもしれないけど、私も少し大人になって、ちょっとずつ、旦那さんと別の道を歩めるようにします。こんな気持ちでは絶対に旦那さんに戻れない。》

 

それを読んだTENNさんの心境は察して余りある。TENNさんのスマホには、肩を組み熱いキスを交わすふたりの姿や、上原が阿部の両親と4人で笑顔を見せる写真もおさめられていた。この時点で、ふたりの夫婦関係には修復不可能な致命的な亀裂が入ってしまった。



TENNさんのさらなる苦しみがわかるのが、遺書に綴られた《子供が出来ない体でごめんね》という一文だ。

「兄と多香子さんは、結婚してすぐに子供を欲しがってました。兄はたばこも結婚を機にやめたほどでしたから。でも、なかなかいい知らせは届かへんかったんです。最近は不妊治療する人も増え、男性側に問題がある場合も多いと聞いた兄は、病院で検査を受けた。結果、兄の体に問題があって、子供は望めないということがわかったんです」(義宏さん)

 

その事実が発覚したのは、TENNさんが自殺を遂げる1年以上前のことだ。TENNさんのスマホに残された、上原と阿部のLINEにはこんなことも書かれていた。



阿部《子供欲しい》

上原《2人の子供作ろうね》


上原《私とトントンの子はどんな子かなー。》

上原《早く会いたいね》

阿部《子供ほしいわーーー》

上原《トントンのタイミングで作ろうね》



上原《子供が出来るのはタイミングだよー》

阿部《たーありがとうね。 子供作るのにも、もっといいタイミングがあると思って。もう大人だからさー、 勢いで物事考えたくないんだ。ちゃんと計画して進めて行きたいなーと思って。》


上原《うん そうしよ》

 

そのやりとりを読んでから1か月たたないうちに、TENNさんは薄暗い駐車場に停めた狭い車内で、たったひとり、この世に別れを告げた。〕





上原多香子が『SPEED』の一員としてデビューしたのは13歳のとき。『BUZZ PLUS NEWS(バズプラスニュース)』2017年12月20日配信分【〈激怒〉性欲だけで生きる上原多香子の凄すぎる4つの性欲エピソード「夫を自殺に追い込んだ不倫人生がヤバイ」】によれば、16歳のときに『DA PUMP』のISSA (39)と半同棲し、それから『RIZE』JESSE (37)、山崎裕太(36)、『NEWS』錦戸亮 (33)、『KAT-TUN』赤西仁 (33)、山本耕史(41)、AKIHIRO、TENN (結婚) 、阿部力(35)、コウカズヤ(40)、と男を渡り歩いてきたのだそうだ。



記事には「判明しているだけで」と書かれているのでたぶんほんとうに少なくともこんな感じなのであろう。指折り数えて10人、そしてブラスアルファ。多いのか少ないのか。こんなときに頼りにしている相模ゴム工業(株)の1万4100人アンケート調査結果『ニッポンのセックス』(2013)によれば、30代女の平均経験人数は6.8人である。やっぱり多いか。



そのなかで私が知っているのはTENN 、阿部力、コウカズヤの3人だけである。TENNが自殺したのは2014年9月、直後に阿部力とは別れ、コウカズヤとの交際が『FRIDAY』にスクープされたのは2017年5月である。その以前、上原多香子がコウカズヤが主宰・演出する劇団『BuzzFestTheater』に客演が決定したのは2017年3月である。早いか? 3月→5月の2ヵ月間での発展とするなら早いような気もするが、2014年9月→2017年5月のほうはTENNの三回忌も終えていて、そうでもない。



うむ。上原多香子を色魔道をゆく阿修羅のごとくにイメージしていたけれども、こうして見るとそうでもないのか。TENNの実家との摩擦についてはよくわからない。



しかし不倫をしてしまうわけであるから、多情多恨のそしりはどうしても免れ得ない。そこで問題である。「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は本心だったのか、それともトントン(阿部力)への殺し文句のつもりであったのか?



はい。私は本心の言葉であったと思う。記事にあるLINEのメッセージのほかの部分を見ていただければおわかりになるように、上原多香子はたいへんストレートなものいいに終始している。



これは女が男に宛てる文章としてはたいへんめずらしいことで、しかも宛先が不倫相手であればなおさらのことである。単純に考えてみ、いつ別れがやってきてそのあおりでメッセージの内容がオモテに出てしまうかわからない、という不安もとうぜんあるわけである。そしてその不安は現実になったのである。



そこで、まあいうに事欠いて(by四国生まれのばあちゃん)「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は、あまりに強く、生々しく、無防備、イノセントである。これに対してTENNという男はこれまたあまりにやさしすぎた。最後には自分を消すことで自分を主張するところまで自分自身を追い詰めてしまったのであろう。と思う。



今回ご紹介した記事のなかには現れていないものの、上原多香子は関西弁をつかう。2012年8月から2014年9月までの結婚期間を中心に関西出身のTENNやその周辺の人々から身に着けたものであろう。



でもって、ただいま現在も同棲中といわれる恋人コウカズヤも関西人である。無意識のうちに人は人に対して驚くほど残酷になれるし、またオノレも傷つける。なんだか低級恋愛小説みたいなことになってきた。



えっと、「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は、少なくとも現代の常識を超えた女からの愛の告白である。まるでおおらかな万葉集の世界である。不倫や浮気がバレた男が「だって気持がいいんだもん」とシレッと語る日がそのうちやってくると確信している私にとって、これはあまりに強烈なカウンターパンチであった。



アタマが悪いのでエロスとかなんとかはよくわからねーので、上原多香子の画像などを見るたび少し首がかしがってしまって困る。これが私の2017年のささやかな総括である。(了)




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2017年12月26日火曜日

なにも平野ノラまで年末婚に滑り込まなくてもいいのに



カニ石というのかカメ石といったのか、メンドくさいのでということもないであろうけれども、どっちでもいい感じのコウラ石だったのか忘れた。調べてもなかなか出てこない。漬物石を二回り三回りくらい大きくしたつるんとした表面に、水が流れてできた跡のような指くらいの太さの深い溝が何本も交叉してデコボコしているヤツ。田舎のジイちゃんがどっかの河原から拾ってきて玄関先なんかに置いて可愛がっているヤツ。



そいつの適当な場所に口紅を塗ると平野ノラ(39)の顔になるような気がする。うん、そうすると平野ノラの顔は呪いの人面石にも近いということになるけれども、それもまあまあ当たっているような気がする。平野ノラの顔は縦に潰すとキンタロー。(36)にもなる。



たとえば今いくよ(享年67)とか、ギリヤーク尼ヶ崎(87)とか、こういう平野ノラタイプの顔の人はけっこういる。美人などとときどきいわれているようであるけれども、私には悪い冗談にしか聞こえない。



コウラ石や呪いの人面石などに似ている集団から自然発生したものでないとすれば、平野ノラのあの顔は完全にあっち系つまりオカルト系の顔である。もう少し下地の塗りを厚くして白装束姿で富岡八幡宮の境内にぼんやり立たせれば、悪因縁の権化としてていねいにお祓いをしてもらえるであろう。



人の名前をもったいない!! と思ったことはなかったけれども、平野ノラという名前はもったいない。素晴らしすぎる。「ノラ」はイプセン(享年78)の戯曲「人形の家」のヒロインの名前であり、「平野」はフランス文学者であり詩人、薬物中毒者でもあった平野威馬雄(享年86)の「平野」である。自動的に平野レミの父さん、上野樹里(31)の義理のじいちゃんの「平野」でもある。コウラ石にはほんとうにもったいない。



そんな平野ノラがどうしたかというと、コレだ。





◆『オリコンニュース』2017年12月25日配信
【平野ノラ、同じ年の会社員男性と結婚 交際6年、26日に婚姻届提出】

《お笑い芸人の平野ノラ(39)が25日放送の日本テレビ系『有吉ゼミ』(毎週月曜 後7:00)に出演。6年間交際した同じ年の会社員男性とあす26日に結婚することを発表した。


番組エンディングのスタジオで、「私平野ノラは結婚します」と宣言し、あす26日に婚姻届を提出することを発表。男性は筋トレが趣味という同じ年の一般男性で、平野とは約6年にわたって愛を育んできた。最後に満を持しての発表だったが、司会の有吉弘行からは「そんなにありがたみがないね」とイジられ、笑いが起きていた。



平野は“蟹江敬三”似の彼氏と結婚間近であることを、これまでもたびたびテレビで明かしてきた。2月にフジテレビ系『ダウンタウンなう』に出演した際は、電話越しに男性から公開プロポーズを受け「いいとも!」と快諾、10月末放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)では両家顔合わせを済ませたことを報告し、共に番組出演した母親に年内の結婚を改めて宣言していた。》





笑った。申しわけないけれどもこの記事をはじめて見たとき声を上げて笑った。これまでの平野ノラでいちばん笑わせていただいた。年末入稿おっと間違いた(by荒木経惟)年末滑り込み結婚・入籍で、ジャングルポケット斉藤慎二(35)、岡田准一(37)&宮﨑あおい(32)、トレンディエンジェル斎藤司(38)、道端アンジェリカ(32)、ときて次は誰かなーどんなかなー、と楽しみにしていたら平野ノラ。白鳳(32)もやらない壮絶な肩すかしである。しかも振り出しに戻る、な感じである。性格の悪い私はこういうところで笑う。



なんというのか、子どものころオトナに交じって川遊びをし、かなり本格的な網を仕掛けてワクワクして待っていたら魚は一匹も入っておらず、よくよく見たらヘンなゲジゲジみたいな虫が1匹へばりついていた、みたいな感じである。平野ノラにはなんの恨みもないけれども、こういう間の悪い人間は大成しない。たぶん来年には消えるのではないか。



消えるといえばウーマンラッシュアワーの村本大輔(37)は今年中には消える、と年明けに予想したけれども、最後の土壇場にきて逆転のホームランをかっ飛ばしてくれた(「THE MANZAI」フジテレビ2017年12月17日放送)。たいへん見事な一撃、おみそれいたしました。来年もまたあの完成度の高さで2、3発、ぜひ喰らわせていただきたい。



で、そんなこんなでみなさま次々に結婚するのであるけれども、なぜ結婚するのか、どうしてそんなに結婚したいのか、あまりよくわからない。楽しいのは最初のうちだけ、そのうちケンカしたり失望したり、やっぱり育ってきた環境が別々なのだからと思ってみたり、なんだかんだすったもんだが出てくるわけである。たぶん。子どもを産み育てるために、はわかるけれどもそれでも夫婦はたいへんだ。



まわりを見ていると、熱が冷めてお互いいったん嫌いになって、それでも戸籍なんかに縛られて長〜く一緒に暮らしていると、そのうちなんとなく擦りあってくるというのか諦めもつくというのか、穏やかな境地に到る、という場合があるようである。



これは否が応でもなんでもとにかく無理やり一緒に暮らし続けるという難行苦行の果てにようやくたどり着ける至高の境地であろう。ここまでいくと、お互いに相手に対して借りのようなものも感じていたりする。



しかしこうして築かれた関係は、もちろん結婚当初の関係とはまたまったく別ものである。序破急にならえば楽諍無である。らく・そう・む、の「無」。



で、ついもののはずみで結婚してしまったのであれば、ぜひ3番目の「無」の境地にまで達していただきたい、と思うのである。「無」を含めて結婚の全体なのだ。「無」のない結婚なんて、頬骨の引っ込んだ平野ノラ、前歯の抜けた明石家さんま、ヅラを忘れた加山雄三である。欠落感が大きすぎる。



であるから、相手にこれといった大きな欠点がなく、それでもどうしても離婚したいというのであれば、「無」の境地に到ってから離婚すればいいのである。そうすれば恨みつらみばかりが募って残ることもない。私は本気でそう思う。(了)




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2017年12月25日月曜日

ビートたけしもついに“老害”の範疇に入ってきた



たとえば、ビートたけしといえばテレビ界では“超”の字がつく大物である、みたいなジジ臭い書き方がつい噴出してしまう今日このごろである。気をつけねばならない。



ジジ臭さはところかまわず噴出するけれども約3週間の絶食中から続く便秘はいっこうに回復の兆しが見えない。こんなに頑固なヤツははじめてである。



R社に勤めていたNさんみたいに医師をやっているフィアンセに毎月1回、特別な浣腸をぶち込んでもらわなければならない体になってしまったらどうしよう? 直前になるとスカートの上からでも下腹がパンパンなのがはっきりわかったもんなあ。苦しかっただろうなあ。いまごろになってたいへんさがわかる。



もとい。超大物のビートたけしを、しかも放送中の番組のなかで堂々とディスるヤツなど現れないだろうと思っていたら現れた。↓これである。





◆『スポーツ報知』2017年12月22日配信
【デーブ・スペクターが「最もコスパの悪いタレント」として名指しした超大物とは?】

《 テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが22日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜・後9時)に出演。「最もコストパフォーマンスの悪いタレント」として、ビートたけし(70)の名前を挙げ、スタジオを沈黙させた。

この日の番組では、米「フォーブス」誌が「最もコスパが悪い海外俳優」ランキングを発表、主演映画での投資回収率が低いとして、マーク・ウォールバーグ(46)を1位に選出したという話題を取り上げた。

この流れで「日本でコスパの悪い人は?」と聞かれた元格闘家の佐竹雅昭(52)は「(プロレスラーの)前田日明。話が長いし、何言っているか分からないから」と断言し、笑いを誘ったが、続けて回答したデーブはフリップに「ビートたけし」と書いて披露。これには、たけしの弟子・水道橋博士(55)や大親友の島田洋七(67)がいるスタジオは一瞬、沈黙に包まれた。

「あれ? 静かになっちゃいましたね」と戸惑い気味のデーブだが、たけしを選んだ理由として「ギャラが高過ぎるから」と正論を披露。これには、洋七が「本人いわく、そんなにもらってないと言ってたでえ。ただ、テレビ局は1回あげたギャラは下げられないとも言っていた」と、たけしをかばっていた。》





コスパが悪いということは、高いギャラをもっていく割には番組視聴率に貢献しないということである。怖いもの知らずというか、デーブ・スペクター(63)、さすが元アメリカABCテレビの番組プロデューサーである。なにがさすがなのかよくわからないけれども。



しかしいっていることはまったく正しくて、テレビ番組出演料ランクは明石家さんまとツートップで1本あたり200万円〜300万円といわれている。これでフガフガとあまりおもしろくもないことをテキトーにしゃべって終りである。羨ましいかぎりである。



そういえば、いま思い出したけれども、むかしビートたけしがまだ売り出しだったころ、立川談志(享年75)と週刊誌上で何度か激しくやりあったことがあった。もちろんほんとうは冗談半分で、ビートたけしがわざとらしく立川談志の首を絞めている写真が大きくレイアウトされたりしていた。



これについてビートたけしは後に、立川談志はもうトシだからアタマの回転にクチがついてこない、だからオイラが面倒を見てやっている、というようなことをいっていたのである。時は巡りてビートたけしも70歳。誰かむかしの自分のような若手が登場してくるのを待ちわびているような気がしてならない。



それにしても、老いたりといえども超大物のビートたけしをコスパの悪いヤツと切って捨てるとはデーブ・スペクターにいったいなにが起こったのであろう? ビートたけしとのあいだになにかあったのであろうか? あったらしいのである。



2017年1月23日配信分の『日刊大衆』の記事に『松本人志から広瀬すずまで…芸能界「絶対共演NGリスト」最新版!』というものがあった。それにはこう書かれている。





《 〈— 略 —〉 タモリと並ぶ“お笑いBIG3”の一人、ビートたけし(69)も遺恨を持つ相手がいる。桑田佳祐(60)だ。

「89年に『その男、凶暴につき』で映画監督デビューしたたけしさんですが、翌年に桑田さんも『稲村ジェーン』で監督デビュー。これに、たけしさんは著書で、“こんなに長く感じた映画は初めて”とボロクソ。対する桑田さんも“感性が足りない”と応戦したんです。たけしさんは“ミュージシャン桑田佳祐”は高く評価しているそうですが、共演となるとありえないでしょうね」(前出の放送作家)

もう一人、たけしからはっきりと共演NGを打ち出されているのがデーブ・スペクター(62)だという。「弟子の水道橋博士がバラエティ番組で、たけしが“デーブはNG”だと明かしたんです。さらにデーブ本人も13年放送の『5時に夢中!』(東京MX)で、共演NGの理由を、“つまらないダジャレを言ったら、(たけしが)ご立腹で収録が止まるくらいシーンとした”と補足、絶対共演NGが事実であることが分かったんです」(前出の芸能記者)
 〈— 略 —〉 》





ふうん。ビート・たけしはもう少し鷹揚なところのある人間だと思っていたけれども、どうもそうでもないらしい。プロインタビュアー・吉田豪(47)などはゲストに呼ばれた『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)の収録直前、いきなり



「おう、お前か、吉田ってのは? おい、お前、なんか俺の悪口週刊誌で書いていたらしいな、おい?」
「ああん? お前、なんかお前、俺の顔が曲がっているとかなんか、書いたらしいじゃねえかよ、おい! ? 」
「よくお前、俺の番組出てこれたな? 」(以上、吉田豪の回想)



とあらぬ疑いで恫喝された、という話もある。



なんだかこれまでのビートたけしのイメージが少しづつ塗り替えられてきているように思える。明石家さんま(62)にも同じことがいえて、これはタレントとして晩年を迎えていることの証と捉えてもいいのではないかと思う。つまり周囲に与える自分のイメージを制御できなくなっているのである。潮時、引け時というヤツである。



いろいろなものの終末が見えはじめる今日このごろである。便秘は終わらぬ。最後に、前掲の記事からそのほかの共演NGリストを整理しておこう。左がNGを突きつけた側である。



◆ 松本人志(54)→ 中山秀政(50)

◆ タモリ(72) → 小田和正(70)

◆ ビートたけし(70) → 桑田圭祐(61)

◆ 明石家さんま(62) → 上沼恵美子(62)

◆ 明石家さんま(62) → 德光和夫(76)

◆ 内村光良(53)→ ベッキー(33)

◆ NG殺到中 → 田中みな実(31)

◆ 橋下徹(48) → 上西小百合(34)

◆ ジャニーズ所属タレント全員 → 吉田羊(43)

◆ ジャニーズ所属タレント全員 → 黒木メイサ(29)

◆ 広瀬すず(19) → 小島瑠璃子(24)

◆ 柴咲コウ(36) → 竹内結子(37)

◆ 低身長男優(事務所経由) → 高身長女優

◆ 若手女優 (事務所経由)→ 女癖の悪い男優



共演NGになる理由はどれもこれも些細なことだ。それでもカチンときてしまったらいかんともしがたいのであろう。そういえば私も、ほとんど知り合い全員と共演NG、のようなものである。嫌われ者なのである。口が悪いのは禍いのもと。お気をつけくだされ。(了)



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2017年12月24日日曜日

本格サディストの太川陽介と弱みを握られた藤吉久美子の夜が怖い!!



近所のスーパーで、南部煎餅のあいだに水飴を挟んだ「仲よし あめせん」というものが賞味期限間近になり(12月27日まで)、20個入り1箱なんと100円で売っていた。話には聞いていたけれども食べたことがなかったので買ってみた。



しかし“あめせん”というもの、水飴が接着剤になって猛烈に歯につく。むかしの子どもは歯が丈夫だったのか、いまの子どもなら絶対に喜ばないであろう。とにかくクチの中も、割れた煎餅のクズが飛び散る椅子の周りもワヤクチャなことになる。



クチの中をニカニカさせながら考えたことをこれから書く。一昨日、昨日はやたら忖度の多い文章を書いたのでその憂さ晴らしでもある。そう、あのときから奥歯にモノが挟まっていたのね。



最初に考えたのは〈太川陽介はサディスト〉である。しかも実践タイプ。あの寝取られ記者会見で「ルイルイ!」を決めてみせたあたりの笑顔で「キャーハハハッ」と甲高い奇声を上げつつ鞭を振るうお姿が目に浮かぶ。



出会いのころの藤吉久美子(56)へのストーカーまがいの強引なアタック、その後の強烈な亭主関白ぶり、と並べて、そもそもバツイチの藤吉久美子を選んだのも心理的なマウンティング狙いではなかったのか、と思い当たると〈太川陽介はサディスト〉は私のなかで不動のものになる。



実人生においてサディズムを忠実に実践する太川陽介(58)である。と決めつける。しかし結婚して22年も経てばいくら変態でもマンネリ化は避けられないものであったろう。と推察する。



今回藤吉久美子はそんな厄介かつ見事なタイミングで夫に格好の責めの口実、新しい趣向を与えてしまったわけである。メラメラ燃え上がるサディズムの炎にさらに嫉妬が媚薬となって、そうすると要するにあーんなことやこーんなことまでもフェッフェッフェ〜、といっそう激しくクチをニカニカさせてしまうのである。



この夫婦がこれからどうなるかは、ひとえに藤吉久美子が太川陽介のプレイを受けきれるかどうかにかかっている。受けて受けて受けまくる、プロレス流の受けの美学が求められる。見どころである。



そうなれば不倫相手のABC朝日放送ゼネラルプロデューサー・深沢義啓(たぶん56)は、グッジョブ!! である。太川陽介にも深く深く感謝されることであろう。



しかし藤吉久美子がプレイを拒否するとなると、太川陽介としては願ってもないプレイのチャンスを目の前におあずけを喰らわせられることになる。一気にフラストレーションは臨界点まで達する。とうぜん寝取られ男の怒りも加わる。行き着くところ離婚しかない。息子は16歳だっけ?



あー誰か谷崎潤一郎センセ(享年79)をあの世から呼び戻してくれぬか。五十路夫婦の女優妻が不貞を働き、とぜひレクチュアして差し上げたい。



夫婦といえば岡田准一(37)と宮﨑あおい(32)が近々結婚することになったそうだ。結婚相手によって、ご当人の人物像、キャラクターイメージもだいぶ左右される。やや小柄ではあるけれども意思の強そうな顔貌の岡田准一の場合は、宮﨑あおいみたいな貧相な女と結婚することで“田舎侍”が決定してしまった。



であるから、そんな岡田准一・宮﨑あおい夫婦に都内の5億円だかの新居は似合わない。江戸の外れの、軒先に柿の木が1本生えているくらいのあばら家から馬車道をテクテク歩いて通ってくるのが望ましい。



そうそう、話は飛ぶけれどもトレンディエンジェル・斎藤司(38)のヤツ、またネタにしようとして自分の結婚発表を岡田准一の結婚発表にぶつけてきたはずである。けもち悪い男である。



田舎といえば、いまは懐かしい福山ましゃ雅治(48)は吹石一恵(35)と結婚したことで、典型的な田舎出の秀才タイプが確定した。田舎出の秀才というのは人柄が素直でいいヤツの場合も多いのであるけれども、そのイメージの中のロールモデルらしきものがどこか古くさいのである。



いってみれば田舎の尻尾。たぶんツーショットで街を歩けばすれ違う人々の首がすべてねじ切れるほどシュッと目立つのであろうけれども、ケツに生えた田舎の尻尾は取れないのである。それはそれで悪いことでもない。不用意に気取ったりしないかぎりは。



“あめせん”でアゴをだるくしながら、どうして日本にはゴージャスな夫婦がいないのであろう? と考えてみた。二谷英明(享年81)・白川由美(享年79)あたりがちょっと雰囲気があったけれども、ほかにそんな夫婦がいたか? と考えても浮かんでこない。



たぶんこれは日本の金持ち男は金を儲けることに魂を売ってしまっているからなのであろう。と思う。欲にまみれ過ぎ。哲学がない。であるからIT長者がゴージャスか? といわれてもそうはならない。2代目3代目連中も仕事はラクなはずであるからもう少しなんとかなりそうなものではあるけれども、表立って芸能人と結婚までするのは足場屋とかパチンコ屋くらいのものであろう。



男は金よ!! と教育されて育ってシンガポール、の山本梓(36)みたいなのも傍から見れば「サンダカン八番娼館 望郷」(東宝1974・熊井啓監督、高橋洋子/田中絹代主演)みたいでイタい。20個100円の“あめせん”は堅くて歯茎から血が出る。



うむ。岡田准一のところでジャニーズ事務所をスルーしたのは、いまさら結婚を認めた!! でもないわけだからだが、こうして、いってみればふつうの常識が通用する会社になっていくことでジャニーズらしさ、ひいてはジャニーズ所属の青少年たちの輝きが失われていくというパラドックスが浮上する段階に入ってきた、ということは書いておかねばなるまい。



いや、そんなもの書いても書かなくてもどうでもいいのであるけれども。そして“ふつうの常識”というのも困った言葉づかいではあるけれども。あ、そう。一般常識といえばいいのか。



従来、ジャニーズ所属タレントには女をできるだけ近寄らせず、注意深く育ててきた、という無菌育成、SPF豚(Specific Pathogen Free Pig)的な付加価値があったのである。まあ清潔感でもいいか。それが消えていくと、みこれがまあ見事に予想した以上にくすんで見える。パラドックスというのはこのことである。



最近の出来事でジャニーズ事務所の衰えを雄弁に物語っているのは岡田准一の結婚よりもむしろ近藤マッチ彦(53)の説教ケジメなさい事件であろう。「ケジメなさい」は1984年、近藤マッチ彦14枚目のシングルである。話があっちこっちでたいへん申しわけない。これについてはネットニュースをご覧いただいたほうが早いと思う。すでにご承知の方は飛ばしてお進みくだされ。





◆『日刊サイゾー』2017年12月4日配信
【「楽器も弾けないマッチが言うな!」TOKIOを“ガチ説教”した近藤真彦に異論続出!】

《 ジャニーズ事務所の頂点に君臨する近藤真彦が、事務所の後輩・TOKIOの国分太一に痛烈にダメ出しした。29日放送の『ビビット』(TBS系)で近藤と国分の対談が実現。近藤から「TOKIO、音楽活動やんないの? 最近見てないけど」と言われた国分は、困惑の表情を浮かべながら「あの~やってることはやってるんですけどね。新曲も出しましたし、自分たちで作詞作曲もするようになりまして……」と説明した。



この発言に、近藤がダメ出し。「それが違うんじゃないの? 『自分たちで作詞作曲するようになった』なんていうのは。それをカッコイイと思ってるの? 自分たちでやった達成感に満足して、何それ? そんなものカッコ良くもなんともないよ」と、まくし立てたのだ。



なおも止まらぬ近藤は「(作詞作曲を)やったことはすごいけど、それってバンドなんてやってる人間は当たり前の話だから。だから言っちゃダメだよ。ダサッ。めっちゃダサい」とバッサリ。


これには国分も「確かにそうですね、やっちゃいましたね」と恐縮しきりだった。



だが、この近藤の立ち位置には、各方面からブーイングも。TOKIOファンの30代女性は「TOKIOは地道なバンド活動でここまで来たんですよ。たしかにコンサートツアーはごぶさただけど、音楽番組には出ている。最近では彼らのファンは男性が増えているんです。こんなグループ、TOKIOくらいですよ。常に作詞作曲してるわけじゃない、楽器もTOKIOほど弾けない近藤さんに言われたくありません!」と話す。


確かに近藤の新曲「軌跡」の作詞作曲は外注で、タイトルはジャニー喜多川氏が考えたものだ。週刊誌記者からはこんな声も聞こえてくる。


「マッチはジャニーズ事務所のトップ中のトップ。それはSMAP解散の引き金になった『週刊文春』(文藝春秋)のインタビューで、メリー喜多川氏が『うちのトップは近藤真彦! わかる!?』と、当時SMAPのチーフマネジャーだった飯島氏を詰問していたことからも明らかです。当然、マスコミはマッチに最大限の“忖度”をします。その立場から言われても……と違和感を覚えてしまうのは私だけではないはずです」


マッチにしてみれば後輩への愛のムチであり、国分にとっても“ありがたいお言葉”なのだろうが、周囲がザワつくのも無理はない。》





53歳にもなってお互いのファンも観ているであろうという時と場所をわきまえず、しかも「ダサい」という言葉でしか批判を展開することができない近藤真彦のプアさ加減は救いがない。これを野放しにしているところに、いまのジャニーズ事務所の深刻な不如意を感じるのである。



近藤真彦ったらさー、後ろ盾に頼むメリー喜多川(クリスマスで91歳)が果たしていつまでもつかも考えられないくらいアタマが悪くても、いちおう人気商売なんだからさー、である。



そんなわけで夫婦の話ときてジャニーズとくれば木村拓哉(45)と工藤静香(47)の木工(もっこう)コンビは欠かせない、ということになる。妻が夫の仕事に要らぬ口出しをしてメチャクチャにしてしまうヤンキー夫婦であるけれども、木村拓哉は『FRIDAY』(12月21日)の直撃に疲れ果てた顔で家族への感謝を語っていたらしい。



ここまで依存されてプラス方向に導いてやれない工藤静香のダメぶりが際立つ。『FRIDAY』での発言はきっと木村拓哉のホメ殺し、裏返しのディスり、と受け取っておきたい。



ジャニーズ事務所、藤島ジュリー景子副社長は木村拓哉が『FRIDAY』の突撃取材に答え、その結果、画像および動画がネット上にバラ撒かれたことにたいそうご立腹のごようすである。そんなことに腹を立てているヒマがあるならもう少しきちんとしたプロデュースをしてやっていただきたいものである。



なにもしないで手をこまねいているから、突撃取材をしてもらえるならありがたいと思え、くらいのところまで人気がダダ下がりしてしまっているのである。ショボくれた木村拓哉をネットで見てもおもしろくもなんともないし。あ、少しうれしいけど。正月元旦夕方の『さんタク』(フジテレビ)もきっと72時間テレビを直ちに思い起こさせる惨憺たるエピゴーネンになるであろう。ダブル落日。



“あめせん”を4つも食べてもうお腹がいっぱいである。あと16個も残っている。昨日、一昨日に溜めたストレスもだいぶ発散できた。よかったよかった。しからば。(了)



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2017年12月23日土曜日

もう相撲界のことは相撲界に任せよう、でいいんじゃない?



日馬富士の暴行事件については、もう喧しいくらいにいろいろなことがいわれていて、いまさらここでうつけ者の私などが口を挟む余地はほとんどない。だがしかし、日本相撲協会という団体のイメージがいまいち具体的に掴み切れていないのは自分としてスッキリしない感じがある。



そんなことをなかば半醒半睡という語義矛盾のような不思議な状態で考えていたら金縛りに襲われた。そしてそこにいるはずのない男の声でたしかに「知らん」と呟くのが聞こえたのである。



しかしあれがもし私の声だったとしたらどうしよう? いや、たぶん私の声なのである。自分の独り言に脅えるとはなんと愚かしい。やだやだ。オーマイバカッちょおぉイヤだぁ(by日本製粉)。



とりあえず、暴行事件と相撲協会が打ち出した処分について、世間のみなさま方がどのように見ていらっしゃるのか、それを知るのにちょうどよい記事があったので見てみよう。





◆『スポニチアネックス』2017年12月22日配信
【相撲協会改革へ 橋本マナミ、理事にやく氏推しも…「滅ぶよ」】

《 タレントの橋本マナミ(33)が22日、フジテレビ系「バイキング」(月~金曜前11・55)に出演。日本相撲協会の改革の必要性が叫ばれる中、橋本が漫画家のやくみつる氏(58)の理事就任を提案したが、本人から「(協会が)滅ぶよ」と一蹴される場面があった。



番組では、元横綱・日馬富士の暴行問題に絡み、関係者に下された処分についてトーク。MCの俳優・坂上忍(50)は、今回の事態を招いた責任から残りの任期3カ月の報酬を全額返上の処分となった八角理事長について「減俸処分なんてどうだってよくて、次の理事選出ないでくれって思っている。ちゃんとリーダーシップをとっていれば、ここまでならなかったんじゃないかと」と、トップとしての指導力のなさを嘆いた。



さらに、日本相撲協会の自浄能力についても指摘。前宮崎県知事の東国原英夫氏(60)が「理事の構成要員を変えるべき。お手盛りの改革しかできない。貴乃花親方も改革できない。大きな権力で、大ナタふるうような改革しないとダメ」と力説すると、坂上も「公益財団法人なのに何もやっていない。野放し状態。今のままでは闇を感じすぎちゃう」と同調した。



そんな、橋本が女性の意見として「せっかく(女性にも)人気が出ててきたのに、闇しかないって言うか、誰も変えられないのかなって」とコメント。さらに「第三者が入るのはすごい大事だと思う」と、その適任者として「やくさんとか、理事とかどうなんですか?」と、この日ゲスト出演した、辛口の好角家を推薦した。



その回答に注目が集まる中、当のやく氏は「滅ぶよ」と即答。これにはスタジオ内も爆笑だった。》





なにかまあ、橋本マナミ任務完了!! といった感じのテレビ見たそのまま記事である。しかし、オーマイバカッちょおぉイヤだぁ、にしてみればみなさんピントがズレていらっしゃるように見えるのである。



不肖私がなかば半醒半睡で考えついた答えは「変化を好まない人たち」というまったくありきたりなものである。つまりすべからくは過去の経験に照らし、また将来において大勢に大きな影響を及ぼす心配はないこと、が相撲協会の判断基準である。と思う。白鳳に対する処分が軽いとか重いとか、そんなことはたぶんまったく関係ない。



考えてもみよう。私などにいわれたくはないかもしれないけれども。理事会のメンバーは親方衆であり元をただせば相撲取りである。バカにするつもりはまったくない。ただ事実として、ほとんどは十代の半ばから土俵ひと筋に生きてきた方々である。世間知もそれなりであろうし、あーだこーだ理屈をこねるのはむしろ大の苦手のはずである。



そして相撲協会の至上命題は大相撲を永遠に存続させていく、これだけである。そのためにむかしの経験をなぞり、次代に禍根を遺さぬよう石橋を叩いて叩いて叩きまくるのである。



画期的な改革であったかのように見える外国人力士の導入にしても、遡れば1934年に日系アメリカ人の平賀という力士が土俵に上がった実績がある。この平賀を含めて戦前にはアメリカ出身の力士が7人いたそうである。でもって戦後の外国人力士第1号が高見山であった(1964年春場所初土俵・73)。



したがって12月22日放送の『ビビット』(TBS)においてTOKIOの国分太一(43)が日本相撲協会が実施した暴力再発防止研修会について「中学校の朝礼みたいな……」と発言したのはまったく心ない暴言といわなければならないのである。とっちゃん坊やのクセに、相撲協会に忖度は要らないとばかりいいたい放題しているだけではないか。



であるからそこにあるのは「闇」でもなんでもなくただの「白」だし、構成要員を元相撲取り以外の人物に変える、などということはまったく論外であろう。「大きな権力で、大ナタふるうような改革」は、相撲協会から大相撲を奪い取る行為でしかないではないか。



もう一度考えても見よう。成長するのには時間がかかるのである。待つ、という態度も必要なのではないのか? もう少しやさしい目で見てやれないものなのか?



不合理だ、非合理だなどと喚き散らしていたら、たとえば花柳界はどうなる? 女は封建的なしきたりのままでいいけれども男はそうはいかない、とでもいうのであろうか? 相撲のほうが露出が多いからとか? 原理原則、ベキ論で攻めているときにそうした例外条項は無用であろう。



相撲界のことは相撲界に任せておけばいいのである。結果として人気が失われていくと看取すれば必ず修整される。今回の件でも相撲協会は世間の反応を見ている、と何度もいわれていたではないか。



相撲協会を動かすのは百の進言、提言ではなく、本場所の客の入りと視聴率、それだけである。なにをいってもムダ。



おお、なんだかんだでうつけ者が差し出がましいことを。これがうつけ者のうつけ者たる由縁でござる。ご容赦。(了)





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2017年12月22日金曜日

「ナチスのイデオロギーを読むと逃れられない」はほんとうか?



今日ただいまはじめて書くけれども、実は私はなぜナチスが遺したもの、たとえば鉤十字、右上を斜め上に突き出すナチス式敬礼みたいなものまでが激しく忌み嫌われるのか、その理由がわからなかったのである。



あのホロコーストを筆頭とする忌まわしい残虐行為の数々を思い出させるから、そしてそれは人々をたいへん不快にさせるから、というのはもちろんわかる。実際に犠牲になられた方々やそのご家族、ご遺族、お知り合いなどにはそれらナチスの遺物を目にすることさえ堪え難い苦痛であろうことも想像がつく。



これから先、たいへん申しわけないいい方、そして生来軽薄な人間ゆえ軽々しいいいかたになるかもしれない。あらかじめご容赦をお願いしておく。



鉤十字やナチス式敬礼を世界から遠ざけても、民族浄化といわれるほどの大規模な虐殺や集団レイプはなくなっていない。いまこのときにもミャンマーのロヒンギャたちは国軍による組織的殺害や暴行に直面している。難民としてバングラディシュに逃れたロヒンギャはすでに50万人を超えているともいわれている。



第2次世界大戦以降、ソビエト、セルビア、中国、パレスチナ、ベトナム、カンボジア、スペイン、ユーゴスラビアなどなど、一つひとつ上げていけばキリがないほどの地域で大量虐殺が行われてきた。ホロコーストは残念ながら人類の教訓になっているとはいえない。



そうした状況で鉤十字はいかん、ナチス式敬礼はけしからん、といわれても、それは正しいことではあるけれども、そしてもっと頑張って追放していかなければならないものかもしれないけれども、私には違和感がある。



そう、くどいようだけれども、もうこれ以上悲劇を拡大しないために必要な努力なのだといわれればそれはそうだろうと思う。しかし同時に坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、の類にも見えてしまうのである。



で、つまりわからないのは鉤十字はいかん、ナチス式敬礼はけしからんと全世界的に目を光らせるそのはっきりした論理的根拠はどこにあるか? である。ナチスが非道であったことはわかるしあんなことは二度と繰り返してはいけないのはあたりまえのことであるけれども。



いったんタガをゆるめると記憶が風化してしまうと怖れているのであろうか? それも確かにあろうとは思うが答えとして核心ではない。またまた恐縮であるけれども、それはめぐりめぐって、つまり風が吹けば桶屋が儲かる、の類のお話ではないのか?



ユダヤのプロバガンダでもなんでもいい。鉤十字はいかん、ナチス式敬礼はけしからん、を支える明快な理屈を私は知りたいのである。



そしてこのたび、意外なところから私なりのその理屈を見つけ出したのである。ぜひご紹介したい。『J-CASTニュース』2017年12月21日配信分、【 欅坂46「ナチス風」衣装問題で「色使いが面白くて好き、というわけにはいかない」 ユダヤ系人権団体幹部が会見】という記事のなかにそれはあった。



いまどきYouは何しに日本へ?(テレビ東京)な感じがするけれども、「サイモン・ウィーゼンタール・センター」はこうして日ごろから世界中に監視・監督の眼を光らせているのであろう。



記事は以下に引用しておく。このなかのエイブラハム・クーパー副所長の言葉、「アジアの皆さんには、一度でもナチスのイデオロギーを読んでしまうと、誰であろうと逃れられなくなってしまうことを覚えておいてほしい」が目に刺さったのだ。

《 ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)」のエイブラハム・クーパー副所長が2017年12月20日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見した。

SWCは、アイドルグループ「欅坂46」がナチスドイツを想起させる衣装を着たとして非難声明を出していた。クーパー氏は、欅坂46を運営するソニーミュージック側が同氏を招いて研修会を開いたり、SWC主催の展示会に幹部が訪問したりしていることに言及し、「この事実は我々の誇りとするところ」「ソニーは適切に対応した」などと高く評価し、「不幸な事案を学びの機会にすることが我々の関心事」と話した。

■ ソニーの対応には評価

欅坂46をめぐっては、16年10月のイベントで着た衣装がナチスドイツを想起させるとして波紋が広がり、SWCも

「10代の若者がナチス風の衣装を着てステージや観客席で踊っているのを見ることは、ナチス大量虐殺の犠牲者に多大な苦痛を引き起こす」

とする非難声明を発表。声明発表から24時間足らずで欅坂46の運営会社や総合プロデューサーの秋元康氏が謝罪することになった。

ソニーミュージック系列に所属する歌手としては、氣志團が11年にナチス親衛隊(SS)の制服に似た衣装を着てテレビに出演して問題化したという経緯がある。クーパー氏によると、氣志團の件でSWC側の懸念を伝えソニー側も謝罪したが、新たに事案が起こったため「さらに強く反応」したという。

その後のソニー側の対応に、クーパー氏は総じて理解を示している。都内で開幕したSWC主催の「3500年の歴史を持つユダヤの歴史展」にソニーミュージックの幹部が2人来たとして、クーパー氏は「この事実は非常に誇りとするところだ」と述べた。数か月前にはソニー側から招待を受け、130~140人を前にプレゼンテーションしたことも明らかにした。

■「我々の本当の関心事は、不幸な事案を学びの機会にすること」

その上で、
「ソニーは適切に対応した。すぐに人を(SWCの本部がある)ロサンゼルスに派遣し、私は東京に来た。こういったことも踏まえて、その数か月後にまた東京に来た。我々の本当の関心事は、不幸な事案を学びの機会にすることだからだ。好む好まざるにかかわらず、『文化の通訳』なのは若者だ」
と述べた。

■「ナチスのイデオロギーを読んでしまうと、逃れられなくなってしまう」

クーパー氏は、
「SWCは日本に敵がいるとは思ってないことは強調しておきたい。理解や知識が足らない、というのはよくあることだと理解している。だが、ソニーのような国際ブランドだと、単に『10代前半の若い女の子だし、(衣装の)色使いが面白くて好き』というわけにはいかない」

「アジアの皆さんには、一度でもナチスのイデオロギーを読んでしまうと、誰であろうと逃れられなくなってしまうことを覚えておいてほしい」

などと話し、若者を介してナチスを容認するような考え方が広まることへの警戒感を示した。

SWCは、ホロコースト否定論やユダヤ陰謀論を唱えるメディアに対して、広告主を巻き込みながら強硬な抗議活動を展開することで知られている。1995年1月に文芸春秋社の月刊誌「マルコポーロ」が掲載した「ナチ『ガス室』はなかった」と題する記事をめぐっては、SWCやイスラエル大使館が猛烈に抗議。文芸春秋社のスポンサーに広告出稿を取りやめるように働きかけるなどの運動を展開した。その結果、文芸春秋社は雑誌の回収と廃刊、編集長の解任を決め、全面謝罪。社長も引責辞任に追い込まれた。

SWCは2017年11月、高須クリニックの高須克弥院長が、所属する米国美容外科学会(AACS)から「追放」されたとする声明を発表。高須氏は事実関係を強く否定した。今回の会見では高須氏の件に関する言及はなかった。》





そうか、「一度でもナチスのイデオロギーを読んでしまうと、誰であろうと逃れられなくなってしまう」のか!! それがもし事実ならばナチス関連のあらゆる遺物は厳重に取り締まり鍵をかけ、二度と一般の人々の目に触れないようにしなければならない。ナチスのちっぽけなデザインですらイデオロギーを雄弁に物語っているから。でもって、ローゼンベルクの『20世紀の神話』やヒトラーの『我が闘争』は1冊残らず探し出し燃やし尽くしてしまわなければならない。



また、それがもし事実なら、一度でもナチスのイデオロギーを読んでしまった人間は決してそこから回復せぬまま仲間を増やしていくゾンビみたいなものであるからすべからく隔離するか、少なくとも一定の行動の制限を課さなくてはならなくなる。



『20世紀の神話』や『我が闘争』を読んだことのある私もとうぜんどこかへ送られることになる。『我が闘争』よりも『資本論』のほうがずっとヤバいんだよ〜、『20世紀の神話』や『我が闘争』に目隠しをすることよりもそれを読んでなにが間違っているのか考えることが大切だろーよー!! みたいなことを叫んでももう聞いてはいただけないであろう。



コレでは、民はよらしむべし、しらしむべからず、という封建時代の政治原理と変わらないことになってしまう。そして我々民草はついぞ知らぬまま、いつかたどった地獄への道へ、また同じ轍を駆り立てられかねないのである。



ほんとうにコレが私が求めていた理屈、理由なのであろうか? これが世界中で人々の行動に制限をかけている理由なのであろうか? 「サイモン・ウィーゼンタール・センター」のやり方がたいへん高圧的で有無をいわせぬ印象があるだけに、たいへん驚く。



私の立場は、人は誰でも人を殺める可能性を抱えていると考える、まあ性悪説である。状況によっては嬉々として引き金を引くかもしれない。また状況によっては命を投げだしても何かを守るかもしれない。そしてナチスの戦犯と私は同じ人間だということを受け容れている。



だからこそ注意して、暗い世界に落ち込まないようにしなければならないのではないのか? 大義名分がでしゃばってきたらそこにこそウソがないか突つき回さないといけないのではないのか?



私にいわせていただければ、われわれはナチではない、ナチのやったことは人間にできることではない、と自信満々で微笑んでいるヤツがいちばん危ない。人間でないヤツらなんてみんな殺っちまえ!! まではあとほんの一歩だ。



「一度でもナチスのイデオロギーを読んでしまうと、誰であろうと逃れられなくなってしまう」。これがほんとうに「サイモン・ウィーゼンタール・センター」の主張のなかにあるとしたら、大きなマイナスだと私は思う。



一方において秋元康や欅坂46がかいま見せた、共感性のバッサリ欠如もとてつもなく恐ろしい。もう、ホントに止めてよ。こわいから!! (了)



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2017年12月21日木曜日

ワケのわからない松居一代を理解しようとするとこうなるのだが



松居一代(60)と眞鍋かをり(37)が死ぬほど怖い、と、あれはそーさなー2、3年前から何回か書いてきた。テレビなどでご尊顔を拝するだけで怖く、心底イヤーな気分になる。



船越英一郎(57)を相手どった松居劇場を上演中の松居一代はもっぱらそちらに集中していたので安心して笑って見ていられた。つい乗せられて船越っちゅうのはまた悪いやっちゃなー、と思ったこともあった。しかしそれも一段落したいま、ふたたび松居一代への恐怖と不安が激しく蘇ってくる。



松居一代のなにがそんなに怖いのか、といわれてもなかなか上手く説明できない。それでイメージ的ないいかたになるけれども、心の底の底、獣の本能の少し手前のところでガシッと抱きつかれそうな感じがして怖いのだ。ユングのいうアーキタイプのグレートマザーがそのままリアルになった、という感じかもしれない。もう“神経”といっていいくらいのレベルの深層を激しく震撼させる。生き物としての本能が怖れている、といってしまえばいいのか。



実際に人さまにも聞いてみたことがある。松居一代に対して程度の差こそあれ私のような感想をもつ男は少なくなく、翻って女にはまったくいなかった。女たちの反応をおしなべていえば「ああいうオバサンけっこういるでしょう」なのである。



そうなのである。松居一代の怖さは性とりわけ“生殖”に隣接しているところにあるのである。たぶん。なので、すでに還暦を迎えている松居一代は知り合いの彼女たちにしてみれば本能的にもう怖くもないし敵でもなんでもないのである。と思う。それがしかし、忌むべきことに私から見ればまだ現役感バリバリのグレートマザーなのだ。



眞鍋かをりも同様である。ただ眞鍋かをりは現在子育て中であるので、迂闊にちょっかいを出さない限りは飛びかかられる心配はない。もちろんこれはあくまでイメージ上のお話である。



うむ。で、あとサンミュージックの刑事告訴が残っているとはいえ船越英一郎とのゴタゴタがほぼ一段落した松居一代の、あの不可解な記者会見と“勝利宣言”である。松居一代はいったいなにを訴えたかったのであろうか? とさっそくまたも恐怖の罠にはめられてしまっているのである。



あちこちで指摘されているように離婚したいというのは船越英一郎側がいい出したことなので、勝ち負けでいえば船越英一郎が離婚を勝ち取ったのである。大金持ちの松居一代の財産分与にしても船越英一郎は最初から放棄すると宣言していたはずだ。ではあの松居一代の満面の笑み、ガッツポーズはなんだったんでござんしょ。



こういう看たてがある。語っているのは精神科医の片田珠美(56)である。





◆『ビジネスジャーナル』2017年12月20日配信
【松居一代さん、躁的防衛の可能性…深刻な弊害に苦しむ懸念も】

《 〈— 略 —〉 一連の報道が事実とすれば、松居さんは当初は離婚を望んではいなかったはずだ。にもかかわらず、離婚が成立したとたん勝利宣言し、船越さんを「大っ嫌いです!」と言い放ったのは、心変わりなのか。それとも、強がりなのか。

もし強がりとすれば、マニック・ディフェンス(躁的防衛)の可能性がある。マニック・ディフェンスとは、平たくいえば、落ち込んでいるのはつらいので、それを避けるために空元気を出してはしゃぐことである。

たとえば、愛する人を亡くすという大きな喪失体験に直面し、打ちのめされているにもかかわらず、通夜や葬式の場で「大丈夫、大丈夫」と妙に元気にふるまい、活発に動き回る人がいる。精神医学では「葬式躁病」と呼ばれており、こういう人はその後ドーンと落ち込むことが多い。

あるいは、多額の借金を抱えてにっちもさっちもいかなくなっているにもかかわらず、借金を減らすための現実的な対処はせず、「金くらい何とかなる」と豪語し、毎晩飲み歩いてカードで支払う人も、マニック・ディフェンスに陥っていると考えられる。

もっとも、マニック・ディフェンスは、必ずしも病的とはいいきれない。というのも、これは誰でも多かれ少なかれ用いる防衛手段だからだ。大切な対象を失う喪失体験に直面すると、とりあえず目の前の現実から目をそむけながら、自分が受けたダメージをできるだけ和らげようとするのが人間であり、われわれは知らず知らずのうちにこの防衛手段に頼りながら身過ぎ世過ぎをしている。

 〈— 略 —〉 

落ち込むのが嫌なあまり、マニック・ディフェンスをいつまでも続けようとすると、厄介なことになる。高揚感をずっと維持しようとすると、それが攻撃的な形で表れることが少なくないからだ。

 〈— 略 —〉

松居さんは、会見で「まだ戦いは終わったわけではありません。まだ1つの戦いはあります」と話している。この「戦い」をホリプロからの損害賠償を求める訴訟と見る向きもあるようだが、別の「戦い」を松居さんがしかけても不思議ではないと筆者は見る。

というのも、この連載で以前指摘したように、もし松居さんに、侮辱されたとか、権利を侵害されたとか主張し、全精力をひたすら告発、闘争、訴訟などに捧げる「好訴者」としての性格があるのであれば、数多く訴訟を起こすことも考えられるからだ。「好訴者」は独善的な正義感の持ち主であることが多いが、松居さんも会見で記者の質問に「私が今、話したことが正しいことなんです」と答えたことに如実に表れているように、「自分が絶対正しい」と思い込みやすいタイプのように見受けられる。

したがって、会見で「クヨクヨもしていない。泣いてもいない」と離婚によるダメージを否定した松居さんは、今後もマニック・ディフェンスを続けようとして、「好訴者」になっていくのではないかと危惧せずにはいられない。》





まあ、それにしても「葬式躁病」とはまたダイレクトなおっしゃりかたじゃあござんせんか。なんだか首尾よく遺産を勝ち取った後妻、ついこのあいだまで出奔していた放蕩息子なんかへの蔑みが含まれているような気がするのはゲスな私だけであろうか。



ともかく、松居一代がマニック・ディフェンスに到るには、前提として船越英一郎をたいへん強く深く愛していたという事実がなければならないわけである。なるほどそうすると、YouTubeへの糾弾投稿も、その前の何者かに追尾されていると車で津々浦々逃げ回っていたアレも、船越英一郎が浮気をし、さらに自分との離婚まで考えていたことを知ったショックからの錯乱、と見ることもできる。ここに、そしてなんだかよくわからないけれども“生殖”っぽいものもかかわる。



だがしかしその前に、松居一代の“愛する”という行為は私たちの常識をはるかに逸脱しているように感じるのである。なにごとも相手が思う通りにならなければ気がすまない。



実際に、もし少しでも逆らおうものなら、携帯電話を取り上げて鍋で煮る、高価なオーディオケーブルを切断する(ついでに自分も感電する)など朝飯前にやってのけたと過去に報道されていた。愛する・愛されるというより所有・非所有の関係である。これが松居一代の愛であり“生殖”なのであろう。松居一代のところの犬に生まれなくってよかったっす。



船越英一郎を支配する松居一代の心の底にはある一種の全能感がある。私のいうことに従っていれば間違いはない。マスコミや世間にもそう対峙している。「私が今、話したことが正しいことなんです」。そして、そのいわゆる外ヅラが破綻しそうになると、また「勝利しました」だの「大っ嫌いです!」だのの「葬式躁病」、いささか錯乱した自作自演をはじめる、ということであろうか。



単純なマニック・ディフェンスとして片付けてしまっては、全能感の部分が説明しきれない。“生殖”も。で、前提としてひとつ考えておきたい性向がある。常識を遥かに逸脱させるもの。自己愛性パーソナリティ障害がそれに当たると私には思われるのである。



自己愛性パーソナリティ障害とは、「ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型」(Wikipedia)である。そのために松居一代は棒ビジネス、おっとマツイ棒ビジネスを起こし、投資で稼いで“素晴しく特別な存在”であることを証明しようとしてきた。



ならば松居一代はなぜありのままの自分を愛せなくなったのか? それはわからない。前半生には離婚や借金、それに息子のひどいアトピーなどがあって苦労を重ねたようであるけれども、ほんとうの問題はそれ以前にあったことかもしれない。



いまは、さてなにがあったのでしょうねえ、というしかない。そういうわけで、いささかは解きほぐされたものの、なぜ少くとも私にとってはまだ脅えてしまうほど怖い存在なのか? は以前としてよくわからない。



船越英一郎というターゲットが消えたいま、だからといって次に私に魔の手が伸びるわけでもないのに恐怖は日々募っていく。もし万一にでも、夜道で松居一代に出くわしたら腰を抜かして膝まづき、両掌を合わせてワナワナ命乞いをする自信がある。怖い。



ようやく離婚できた船越英一郎のヅラがオサレになっていた。(了)




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2017年12月20日水曜日

バンクシーの正体がバレちゃったらもう描けないじゃないか!!



世の中にはつまらないものがたくさんある。エラそうではなはだ恐縮であるけれども、いわゆるアートっつーんですか、お芸術なんかもう半世紀くらい停滞したままに見える。ほとんどみなさん“アーチスト”の称号を浜崎あゆみだとかMr.Childrenなんかに奪われてもそりゃしかたないよねえ、な方々ばかりである、と私は思う。



日常に拮抗しうる新たな、オルタナティブな世界観を示すというのが芸術のひとつの大切な役割だと思うのだけれども、それができているものが、っつーか少なくともそこに手が届くほどのパワーを秘めた作品がどれほどあるのか? ないでしょ。いまのお芸術は日ごろの疲れをほぐすマッサージ機か投資の対象かばかりで、それらは結局、見た目の違う複製品ばかりだ。



でもって、そうそう、東京国立市に首を括り続けて20年の首吊りおじいちゃんパフォーマーがいるというので調べてみたら、毎日5回は首を吊るということで、そりゃもう日常そのものであった。そしてよく見ると首を吊っているのではなくてアゴを吊っているのであった。アンコウの吊るし切りみたいなものである。



首吊りおじいちゃんは主に自宅の庭先で首を吊る。月に数回、ひとり1000円で観客を入れる。ムリなことは重々承知しているけれども、しかしこれは街頭でやるべきパフォーマンスであろう。いまは自殺抑止のためとかで自殺現場の写真や遺書すら報道されにくくなっているので、いささかなりとやる意味はある。



日常からキレイさっぱり「死」の影が拭い去られている状況に、先頭を切って異議を申し立てなければいけないのが、人間を考えるアートでありお芸術だと私は思う。たとえば死を可視化するなどといっても宗教はとてもアテにはならないし。



ちなみにこのおじいちゃんは「山田孝之のカンヌ映画祭」(テレビ東京)に芦田愛菜(13)の父親役で出演していた。インタビューでは「彼女は意欲がありますし、大した女優さんになるでしょうね。」であった。テレビのない暮らしだそうであるけれども、よくおわかりになっていらっしゃる。それからおじいちゃんには「首くくり栲象(たくぞう)の庭」という記録映画もある。




そんなようなわけでおじいちゃんパフォーマーはこれからも細く長く首を括り続ける毎日を送られるようなのである。しかしつい最近、ついにトドメを刺されてしまった芸術家がいる。グラフィティアーティストのバンクシーである。





◆『TOCANA』2017年12月13日配信
【〈速報〉バンクシーの正体、ついに判明!! 描き終えたばかりの姿がバッチリ激写される!】

《 ストリートアートの生ける伝説、世界最高の覆面グラフィティ・アーティスト、あのバンクシー(Banksy)の正体がついに判明したという驚きの一報が届けられた。なんと、グラフィティを描き終わった直後のバンクシーの姿がバッチリ写真に収められてしまったというのだ! 現在、(日本を除く)世界各国のメディアで驚きを持って報じられている問題の写真をご覧いただこうではないか。

石造りの建物の入口に立つ一人の男。深めにハットを被り、右手にはスプレー、左手にはステンシル(型紙)らしきプレート、周囲をしきりに気にする様子は、まさにライター(グラフィティを描く人間)そのものといった風情だ。そして、男の背後にある扉に描かれたグラフィティに注目してほしい。「Peace on Earth Terms and conditions apply(地球に平和を 規約と条件付)」――これは現在、バンクシーがオフィシャルサイトのトップページに配置している(国際情勢を鋭く皮肉った)最新作そのものではないか!

写真の場所は、パレスチナのヨルダン川西岸地区、ベツレヘムにあるカトリック礼拝堂「ミルク・グロット」周辺。撮影者は、たまたま現地を訪れていたイギリス人観光客、ジェイソン・ステリオスさん(24)だ。もっとも、彼自身は当初「名も無きグラフィティ野郎の姿を撮影した」程度にしか思っていなかったようだが、一週間後にたまたまバンクシーのオフィシャルサイトを閲覧してびっくり仰天、最新作を描き終えたばかりのバンクシーの姿を偶然撮影していたことがわかったというわけだ。

バンクシーの正体については、これまでさまざまな憶測が飛び交ってきた経緯がある。中でも最有力視されていたのは、イギリスの人気音楽ユニット「マッシヴ・アタック」の中心人物、ロバート・デル・ナジャ(通称:3D)。彼が世界各地をツアーで周ると、それを追いかけるようにバンクシーのグラフィティが出現することが判明しているほか、“ドラムンベースの帝王”と呼ばれる名DJのゴールディーが、ポッドキャスト番組の収録でうっかり“ロバート”の名を漏らしたこともあった。しかし、当の3D本人はバンクシー説を完全否定。結局真相は闇の中……だったところに登場した今回の写真。男の顔の輪郭や口元の特徴など、見れば見るほど3Dその人としか思えない。

やはりバンクシーの正体は3Dだったのか!? これほど決定的な証拠が押さえられてしまった以上、もはや3Dも言い逃れはできないかもしれないが、今後彼自身の口から真実が語られることはあるのか? 事態の成り行きに注目だ。》





マッシヴ・アタックのバンクシーがロバート・デル・ナジャだということはこの記事からも若干窺えるように、去年の段階でほぼ公然の秘密、というところまできていた。それでもバンクシーの地元ともいえるイギリス・ブリストルの関係者たちは口を割ってはいなかった。



正体不明、一夜にして作品を描き上げてまたどこかに消える、それらの存在と行為のすべてを含めてバンクシーの芸術だということがわかっていたのであろうと思う。まあ、口止めされてもいたのだろうけれども。



正体を暴かれたことでバンクシーという幻想そして芸術は消え、ロバート・デル・ナジャという勤勉なミュージシャン、アーティストが現れた。あなたでも私でもありうる匿名の誰かではなく、ロバート・デル・ナジャのメッセージとしてグラフィティを受け取らざるを得なくなった。



実在しているはずの表現主体が一貫して不明のままの芸術作品はどのようにして成立し、評価され、そして流通するのか、果たして芸術とはなにか、という実験も、そのトバ口で終わってしまった。偶然にご本人が写真に映り込んでしまったとはいえ残念なことである。



たぶんグラフィティはしばらくお休みにせざるを得ないと思うけれども、作品自体はステンシルで描かれるので、現場作業に代役を立てることもまったく不可能ではない。期待を込めてバンクシーの大量増殖=アンディ・ウォーホル式、にベットしておく。(了)



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2017年12月19日火曜日

「THE MANZAI 2017」はビートたけしに引導を渡した、と思う



明石家さんま(62)の疲弊がますます目立ってきた今日このごろ、ビートたけし(70)もまた鈍化を露わにしてしまった。寄る年並には勝てないのだから毒ガス屋の栄光は忘れてもうあまりムリをしないほうがいい、語るのはお笑いに留めておいたほうがいい、と私は思う。なかなか親身である。



そう考える理由、最近ではこれだ。





◆『エキサイトニュース』2017年12月18日配信
【「ビートたけしが怒るって珍しい」 池坊議長と暴行事件で大バトル】

《 ビートたけしさんが日本相撲協会の池坊保子・評議員会議長と火花を散らせる場面があった。


2人は2017年12月17日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)に出演。元横綱・日馬富士の暴行事件で、被害者の平幕・貴ノ岩の師匠である貴乃花親方が「反協会」的な立場を貫いていることについて、真っ向から対立した。



■池坊氏「もっと率直に仰らないといけない」



公益財団法人の日本相撲協会において、池坊氏は理事会を監督する立場にある「評議員会」の議長。「評議員会があって理事会があります」などと説明すると、たけしさんが「いろんな組織を自分たちの責任逃れで作ってんじゃねえの?」とかみついた。



すかさず池坊氏は「いえ、公益財団法人というのは国が決めたものですから、相撲界が決めたわけではありませんから」と返したが、たけしさんも「あんなもん国で決める必要ねえだろ」と応じた。



放送が始まってまだ数分。インターネット掲示板では「たけしが既にバトルモード」「たけしは色々言いたいんだろうな」といった声が漏れていた。



暴行事件では、貴乃花親方が協会の危機管理委員会による聴取に応じないなど沈黙。当局の捜査が終わったら協力するとして、表立って口を開いていない。



池坊氏は、協会を「会社」になぞらえ、「(貴乃花親方が)『会社』のルールを守らないで何も言わないのはおかしいじゃありませんか。まず『企業』をしっかり運営して、どう良い方向に持っていくかというのが改革なんです。改革、改革と仰るのですから、ぜひどういう不満を持っている、どういうところが足りないと、もっと率直に仰らないといけないと思います」と批判。貴乃花親方が理事を解任される可能性については



「さあ。それはまだ、ちゃんと危機管理委員会(の報告)を慎重に聞いてからだと思います。いずれの時かは(八角)理事長がご判断なさると思います」と述べた。

池坊氏自身の考えを問われると、「いま相撲協会を代表して言うのは軽々だから申し上げません」とするにとどめた。

■たけし「そんなバカな話が通るわけないじゃない」

また、大竹まことさんが「よほど(貴乃花親方は)相撲協会と何かありそうで、他にも(対立の)原因があるんじゃないのか」と聞いたが、池坊氏は


「実はね、ないんですよ。ないにもかかわらず、あるように見せかけている、ということがいけないと思う」とキッパリ。

大竹さんは「それは分からないじゃないですか」と改めて尋ねたが、池坊氏は返す刀で、「だから仰らなければいけませんでしょう。私はどちらの味方をするつもりもありません。でもね、毎日毎日ワイドショーに取り上げられる。貴乃花さんが喋ったら、それは解決することではありませんか」と述べた。



たけしさんが再度、語気を強めたのはその後。巡業部長の貴乃花親方は、秋巡業中に起きた力士間の暴行を協会に報告しなかったとして、責任を問われる可能性があるとされるが、たけしさんは、



「(たとえば)若い衆が人を殺したら協会へ行くっていうの、おかしいじゃねえか。なんで殺しました、じゃあ協会に相談してって、そんなバカな話が通るわけないじゃない」と協会の「ルール」を疑問視。さらに



「口喧嘩とか、飲み屋で揉めたくらいだったら協会に言いますよ。でも明らかに犯罪だって分かっているものを、まず協会に相談するっていう約束があること自体が...」と言ったところで、池坊氏が制するように、



「相談するのではありません。届け出る義務があるということです。日馬富士さんと貴ノ岩さんは、終わった後で握手をしたそうです。ですから、その時点では2人とも大したことはないと思ったのではないかと」と割って入った。



こうした激論にネット掲示板では「たけし激おこやで」「今日のたけしは結構言うな」「たけしが怒るって珍しい」と、たけしさんの激高ぶりに注目するユーザーが相次いでいた。》





たとえばビートたけしの「いろんな組織を自分たちの責任逃れで作ってんじゃねえの?」と問いかけに対して池坊保子(75)は「いえ、公益財団法人というのは国が決めたものですから、相撲界が決めたわけではありませんから」と答えている。



誤摩化しは止めていただきたいのである。日本相撲協会の所管は文部科学省であり、実際の審査と監督の権限は、民間人合議制機関がもつ。池坊保子が議長を務める「評議会」がこれにあたる。こうした体制は公益財団法人であることによって生じる。なぜ公益財団法人になるかといえば税制上などさまざまな優遇が得られるからだ。



つまり「評議会」は国の出先の監督機関であって日本相撲協会とは厳しく一線を画していなければならない。ビートたけしの発言の真意はそれができているのか? ということだと思うのであるけれども、池坊保子のお返事は組織の外形上の説明に留まっている。



しかも間違っている。「 公益財団法人というのは国が決めたものですから、相撲界が決めたわけではありませんから」というけれども、正確にいえば公益財団法人という“制度”は国が決めたものであり、相撲界がまずその制度を利用すると決めて、そこから国の出先機関として「評議会」が設置される、ということになるのである。



で、「評議会」はきちんと機能しているのか? といえば過去の暴力沙汰の収拾のつけ方を見ても理事会となあなあの関係にあるのはみえみえであろう。なあなあみえみえ。で、貴乃花としててはそーんな相撲協会には安心して事実関係や本音を語れない、というところなのであろう。



このあとも池坊保子の発言はうんざりするほどのすり替えが続く。なかでも「いま相撲協会を代表して言うのは軽々だから申し上げません」はいただけない。もうおわかりであろうけれども「評議会」は相撲協会を代表する組織ではない。反対に監督する立場にある。それを知ってか知らずか、なにをいっているのであろう。たいへんな失言である。



「評議会」議長・池坊保子は日本相撲協会を代表できる立場にない。そんなこともわかっていないでなにをエラそうにモノをいっているのであろう。そしてそこを衝けないビートたけしはもっと情けない。



そもそもビートたけしがそーんな日本相撲協会や評議会、横綱審議会も含めたその他もろもろについてなにかをいってやろうとすることに一抹の寂しさを私は感じる。もっといわなければならないことはほかに山ほどあるはずなのに、くみしやすい相撲協会を取り上げた、としか見えないのである。



日本相撲協会は協同組合みたいなもので、みーんなで興業を成り立たせて生き延びていくことがまず第一である。むかしからずーっと。池坊保子は日本相撲協会を会社にたとえたそうであるけれども、この会社はプロモーターと、それからプレイヤーを抱えるごく限られた元プレイヤーたちが直接運営に携わっているという、たいへん特殊な形態をもっている。現業部門と管理部門がごったまぜ。いってみれば相撲取りによる相撲取りのための相撲興行団体なのである。でなければ無気力相撲などは生まれない。



ここに現代的プロスポーツとしての正論、合理主義で切り込んでいこうとしてもムダなの。日本相撲協会の相撲は、あらゆる矛盾、曖昧さを受け容れて悠然と楽しむ半芸能なのである。と私は思う。



うむ。それではなぜ急にまたビートたけしが噛み付きたくなったのか、といえばまったくの推測であるけれどもこれに煽られたのではないのかなあ、と勘ぐっているわけである。なんでもおもしろおかしくしたいので。





◆『エキサイトニュース』2017年12月18日配信
【ウーマンラッシュアワー「THE MANZAI」の風刺漫才を茂木健一郎が絶賛】

《 12月17日放送の「THE MANZAI 2017」(フジテレビ系)で、ウーマンラッシュアワーの披露したネタが「攻めまくってる!」とネット上で話題になっている。日本のお笑い芸人があまり踏み込まない「政治ネタ」を扱ったからだ。脳科学者の茂木健一郎さんも絶賛のツイートを連投した。

■ ウーマンラッシュアワーの“歴史的”漫才

「THE MANZAI 」で舞台に登場した村本大輔さんは、「最近芸人の数がどんどんどんどん増えてきておりましてね」と漫才を開始。「ニュースを読むのも芸人、犯罪犯してニュースに出るのも吉本の芸人ですね」とまくしたてた。さらに村本さんは犯罪行為で話題になった芸人たちを挙げていき、その中で自分がとある番組の「嫌いな芸人ランキング」第1位に選ばれたことを「意味がわからない!」と訴えて笑いを誘った。

そこで村本さんは、「今日は僕のことを知ってもらいたい」と出身の福井県の話題を取り上げるのだが、「北朝鮮の向かい側!」「小さい地域に原発が4基あるんです!」と紹介。これをきっかけに小池百合子都知事や沖縄県の米軍基地問題、東京オリンピック、熊本地震の被災地復興問題など、日本各地の抱える問題を立て続けに風刺。国内問題にとどまらず、アメリカや北朝鮮に関する国際問題にまで話が及んだ。

そして終盤ではこれまで触れてきた日本の問題を総ざらいして、「でも結局ニュースになってるのは?」という台詞をきっかけに「芸能人の不倫」といった“表面的な問題”が挙げられていく。「それは本当に大事なニュースか?」と問いかけ、“数字が取れる”という理由で芸能人の不倫問題などが大体的に取り上げられていることに言及。最後は「だから本当に危機を感じないといけないのは?」という村本さんの言葉に、相方の中川パラダイスさんが「国民の意識の低さ!」と返して締めくくった。しかしここで終わりではなく、村本さんは「お前たちのことだ」と言い残し舞台袖へ。

  〈— 後掲 —〉 》





まあ、最後の「お前たちのことだ」はあまりにベタで鼻白むけれども、このメディア状況ではなかなか勇気のいる演し物であることは間違いないであろう。このウーマンラッシュアワーの漫才に番組の最高顧問・ビートたけしはその場での反応はしてはいなかったけれども、ありがちなアタマでっかちな感じもなく、そうとう煽られたんじゃないかな、と考えてもいいと思えるくらいのデキであった。村本大輔(42)、中川パラダイス(36)、そしてフジテレビに拍手を送りたい。



で、この「THE MANZAI 2017」についてのビートたけしのかなり好意的な総評が配信されたのが12月12日。このあとに17日放送の「ビートたけしのTVタックル」の収録が行われたのだとすれば、とうぜんビートたけしのアタマのなかにはウーマンラッシュアワーの漫才があったはずである。



しかし、だからといってオレも……、と日本相撲協会に噛み付こうとしたというのであれば心底ガッカリである。あんなものいままで通りスルーしておけばいいのである。



そうそう、この記事には続きがあって、お調子者の茂木健一郎(55)がまた他人さまの尻馬に乗ってエラそうなことを口走っておる。「芸能村」「日本のお笑いはオワコン」発言のときと同じように、また松本人志ごときなんかに一喝されてとたんに平身低頭、尻尾を巻いて謝罪に回るのであろうけれども、ミソッカスというのかそれがおもしろいといえばおもしろいヤツである。ご紹介しておこう。





《 〈— 前掲 —〉 

■ 茂木健一郎さんの絶賛コメントが松本人志さんに飛び火!?

今回のネタに「日本のお笑い芸人はオワコン」発言で物議を醸したことがある茂木健一郎さんは、Twitterで「すばらしい。#ウーマンラッシュアワー の二人に、毎日レイトショーでその日の時事ネタを #コメディ にする番組をさせる地上波テレビが出てきたら、ぼくは全面的に応援します」「クリエーターに必要なのは、勇気であり、忖度ではない。テレビ局の方には、忖度ではなく、勇気にこそ、寄り添って欲しい。ぼくは日本の地上波テレビをよく批判するけど、それは愛を込めたエールである。 #ウーマンラッシャワー のような笑いを応援してください」と大絶賛した。

さらに関連して「時の #首相と食事をしてよろこんでいるような #お笑い芸人や、 #コメンテーターは、別にいてもいいけど、文化にはあまり貢献しないと思う。そういう人たちは、 #忖度のエンジェル に過ぎないから。それは、 #公共の電波でやる #コメディ ではありません」とツイート。15日に安倍晋三首相と会食したダウンタウンの松本人志さんへの批判ツイートと見られている。

視聴者からはウーマンラッシュアワーの漫才に「風刺を“お笑い”に昇華させたネタ。めっちゃ笑えたし感動した」「これは歴史的な漫才だと思う。ノーカットで放送したスタッフもすごい」「久しぶりに漫才でしびれた」という声が出た一方、「単純にそれほど笑えなかった。 そのうえに、中味が薄っぺらい」「漫才でまでめんどくさい話聞きたくない」「お笑い番組で政治色の濃い漫才するなら、もっとひねらないと笑えない」という意見もあった。》





うむ。だけれども。お話は戻るけれども、だからといってビートたけしから村本大輔に焦点を移す、という気持にはまだならない。全然ムリ。(了)




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2017年12月18日月曜日

なんとなく滑稽なイメージの、尻にまつわる深刻な事件



フロイトによれば2歳から4歳くらいまでの幼児は排泄に快感を覚え肛門に興味をもつ「肛門期」という段階にいるらしい。ちょうどトイレトレーニングのタイミングである。しかしこれがなかなか手こずる場合がある、と聞いたことがある。気持がよければトイレ一直線!! だと思いきや、なかなかそんなに上手くはいかないのだ。だって人間なんだもん。



そうしたトイレトレーニングの最中(notもなか)に起きたなにごとかがトラウマになったのであろうか。オトナになっても肛門、尻の穴に強い興味を示す方々がいる。たとえばこれである。





◆『日テレNEWS24』2017年12月17日配信
【肛門にふざけて空気注入、同僚死なせる】

《埼玉県杉戸町の産業廃棄物処理会社で、44歳の男性の肛門に空気を注入し死亡させたとして、同僚の男2人が逮捕された。

傷害致死の疑いで逮捕されたのは、産業廃棄物処理会社の会社員・神崎利宏容疑者と仲本トミーことVILLAVICENCIO NAKAMOTO TOMMY JOEL容疑者。警察によると、2人は16日、工業用のエアーコンプレッサーで同僚の小口義之さんの肛門に空気を注入し、死亡させた疑いが持たれている。

当時は休憩時間で、3人はエアーコンプレッサーで服に付いたほこりなどを落としていたが、ふざけて小口さんを押さえつけ、服の上から空気を当てたところ肛門に入ってしまったという。2人は警察の調べに対し、「こんな大事になると思わなかった」と容疑を認めているという。》





空気注入死というものはないので死因は内臓破裂であろう。エアコンプレッサーの圧力は強烈で空気を充填中のタイヤが爆発して作業者が死傷するという事故がこれまでに何件も起きている。体の一部を吹き飛ばされたり、激しい打撲が加えられたと同じように内蔵が破裂したりするのだ。



そんなものを尻の穴から入れられては堪らない。『産経WEST』(2017年7月2日配信)にはこんな記事も載っている。





【「悪ふざけだった」肛門に圧縮空気発射し知人の直腸に穴 京都の男逮捕】

《 圧縮した空気を発射する工具「エアーダスターガン」を知人の肛門に押し当て、空気を発射して体内の直腸に傷害を負わせたとして、京都府警亀岡署は1日、傷害容疑で京都府亀岡市の自営業の男(28)を逮捕した。 同署によると容疑を認め、「悪ふざけだった」などと供述している。

逮捕容疑は同日午前0時半ごろ、同市内の事業所敷地内で、エアーコンプレッサーにつながれたエアーダスターガンのノズルの先端を京都市の男子大学生(22)の肛門にズボン越しに押し当て、 空気を噴射させる暴行を加え、直腸に複数の穴を空ける傷害を負わせたとしている。

同署によると、学生は下腹部の痛みを訴えて吐くなどし、病院に搬送された。
現場は男が営む自動車関連業の事業所で、当時、学生ら7、8人の常連客とバーベキューをしていたという。》





「直腸に複数の穴」って、直腸がボロボロになってしまったのではないのか? 自営業の男、たいへん罪つくりなことをしてしまったものである。



エアコンプレッサーではないけれどもこんな事件もあった。『産經新聞』(2013年9月13日配信)である。





【悪ふざけ写真、今度は給油所で JXエネの給油所で来店客】

《 JX日鉱日石エネルギーは13日、川崎市麻生区の同社系列の給油所で、来店した男性が給油に使うノズルを別の男性の尻に当てている写真を撮影し、交流サイト「フェイスブック」に投稿した不適切な行為があったと発表した。悪ふざけとみられる。同社は既にこのノズルを交換し「石油製品の品質に問題はない」とのコメントを出した。

サイト閲覧者から5月に同社へ通報があり、8月下旬、削除を要請した。同社は「事実関係を調査していた。法的措置も検討している」という。

ネット上では飲食店の客や店員が、店内の冷凍庫に入ったりするなど不適切な写真の投稿が相次いで発覚している。》





ノズルを当てられた「別の男性の尻」は剥き出しだったのであろう。給油ノズルをズボンの上からあてがってみせてもおもしろくもなんともない。ああ、しかも「同社は既にこのノズルを交換し『石油製品の品質に問題はない』とのコメントを出した」というのである。「別の男性」はノズルの先を裸の尻に挟んでいたのだ。間違いない(by長井秀和)。



美少年の尻の穴を覗くと星空が見える、というようなことを書いたのは作家の稲垣足穂(享年76)であった。オトナの男のこうした肛門への一途な執着は一見バカバカしくもなにか純粋な無邪気さを感じさせる。しかし純粋な無邪気から出た行いでも死んだり大怪我をしたりではつまらない。みなさんもくれぐれも肛門にあまりいろいろなものを入れないように慎んでいただきたい。



といった矢先にこれである。↓





◆『日刊サイゾー』2017年12月17日配信
【金塊の“肛門密輸”が大流行! 1回1kgの金を「肛門に入れる練習」に励む韓国女性たち】

《 イギリスのEU離脱やトランプ大統領の強硬な対外政策など、世界経済の不安定な状況を受けて、韓国では安全資産といわれる金の需要が伸びている。その一方で興味深いのは、金塊の密輸事件が多発していること。その手法は“肛門密輸”だ。

去る11月14日には、金塊を肛門に入れて密輸しようとした50代の女性が懲役6カ月、執行猶予2年を宣告された。女性は2015年から昨年までの間、中国から韓国仁川空港へ入国する際に200グラムの金塊5個を肛門に詰め込む手法で、6回にわたって計6キログラム、2億8,000万ウォン(約2,800万円)相当の金塊を密輸。昨年3~4月には、同じ手法で金浦空港から羽田空港へ金塊を密輸出したという。


同27日にも、23回にわたって10億7,000万ウォン(約1億700万円)相当の金塊23キログラムを中国から密輸した40代女性が、裁判所から懲役1年、執行猶予2年を言い渡された。女性は「中国から金塊を密輸すれば手数料がもらえる」という知人の言葉に乗せられ、楕円型の金塊を肛門に入れる手法で犯罪に加担したらしい。

ちなみに1キログラムの金塊を運んだ場合、運び屋が手にするお金は航空料と宿泊費を除いて40~50万ウォン(約4~5万円)ほど。過去には専門の運び屋による大量密輸が多かったが、最近は出入国記録が多くない主婦や失業者など、一般人が運び屋として雇われるケースが多いそうだ。

また5月には、金塊密輸事件史上最大の大量密輸が摘発され、51人が拘束されている。4つの密輸組織が絡んだ同事件は、6人の組織員を除く45人が運び屋で、そのうち40人が40~60代の女性だったという。彼らがそれまで運んだ金塊は計2.3トン、1,135億ウォン(約113億5,000万円)相当。縦横3センチ、高さ2センチに特殊加工された金塊を1人当たり5~6個ずつ肛門に入れ、フライト時間が短い韓国・日本・中国を中心に密輸入を繰り返した。

韓国メディア「日曜新聞」の取材に応じた60代の女性の話では、運び屋としての教育を受けるとき、熱湯で消毒した金塊に正体不明の軟膏をまんべんなく塗り伸ばして、一個ずつ肛門に入れる練習をするのだが、「意外とすんなり入ったので、自分でも驚いた」という。


肛門に金塊を詰め込んだら徹底的に断食し、安全に運び終えたあとに、その場で手数料をもらって解散するそうだ。

このような密輸事件に対し、ネット民からは「汚すぎる。あれはもう金じゃなくてただの糞だよ」「人間の肛門ってすごいな」「あんな金塊なら要らない」「読んだだけで私の肛門が痛くなる気がする」などのコメントが寄せられている。

韓国ではもう珍しい話でもない“肛門密輸”。より厳しい税関検査が求められている。》





これがホントのキンケツである。「金穴」は金坑の意味である。うむ。そのほかスポンサーという意味もある。また「禁穴」と書くと急所、体のきわめて大事な部分、などを指す。ううむ。なんとなくくすぐられるのう。



ううむ。縦横3cm、高さ2cmといえばナビスコのオレオ2個重ねくらいかのう。これを5つきちんと積み上げれば3cm×3cm×10cmの円柱状になる。このくらいのウンコならしたことがあるからそう無理な話でもあるまい。そして「正体不明の軟膏」。意外とすんなり入るのか。そうかそうか。いろいろ考えさせられる。



「金塊を詰め込んだら徹底的に断食する」のは道中便意を催しては困るからであろう。しかし逆に取り出すときはどうするのであろう? オイルでつるんと出す便秘薬「オイルデル」(by小林製薬)でも服用するのであろうか? ううむ。そして肛門運び屋の約9割が40~60代の女というのには、なにか理由があるのであろうか? ううむ。経産婦のほうが頼りになるとか。ううむ。



もとい。人さまの肛門まで借りてなぜ金を密輸入したいのかというと、入国時に税関で徴収される消費税8%を払いたくないからである。仮に1000万円分の金塊なら80万円のネコババになるのでバカにならない。



田中貴金属の本日の地金価格は4,944 円/gである。1回の運搬量は体積オレオ10枚分、重さ200g×5=1kgであるから金額にして494万4000円。その消費税8%分で39万5520円。運び屋が手にする「航空料と宿泊費を除いて40~50万ウォン(約4~5万円)」を差し引いても手元に30万円は残る。



だが、もちろんそれはしてはいけないことである。逮捕されてキンケツ野郎だの運の尽きだの觔斗雲(きんとうん)だのと小バカにされるのが関の山だ。他人さまのケツを悪だくみに利用してはいけない。



しかしさんざ人のことをいっておいてなんだけれども、やはり尻はなんとなーくおもしろい。と私は思う。(了)




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2017年12月17日日曜日

クリスマスは静か〜にこれを聴く。& 号泣・嗚咽



エリオット・マーフィー(Elliott Murphy・68)の『アナスタシア(ANASTASIA)』という曲がある。1976年の発表でまあまあヒットにはなったけれども同じアルバム『アメリカン・ヒーロー(Just A Story From America)』に入っていた『ドライブ・オールナイト(Drive All Night)』の陰に隠れてしまったのか、最近は話題に上ることもない。



歌われているアナスタシア(アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ)はロシア最後の王朝、ロマノフの皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后のあいだに生まれた第4皇女である。1917年の二月革命で成立した臨時政府によって1918年7月17日に銃殺された。17歳であった。



アナスタシアの亡骸が長いあいだ発見されていなかったためにその後も生存説が根強く、さまざまな物語が想像され語られた“伝説の王女”でもあった。後の調査によってやはり1918年に家族とともに亡くなっていたことが確定されたのは2007年になってからであった。政治の暴力、“正義”や“大義”に命を奪われたアナスタシアの悲劇性は、もちろんいまも世界の各地で生き続けている。



毎年このくらいの時期になると『アナスタシア』を聴く。ソビエト連邦が崩壊した12月25日(1991年)が近づくからだ。この曲とエリオット・マーフィーの義理のオヤジみたいなボブ・ディラン(Bob Dylan・76)の『クリスマス・イン・ザ・ハート(Christmas in the Heart)』があれば必ずショボショボしてきて、そのうち足腰立たなくなるほど泣ける。私は日本人で実家の宗教は神道だが。



そういえばメリー喜多川(ジャニーズ事務所副社長・90)の誕生日も12月25日であった。植木等(享年80)もな。人はたくさん生まれてたくさん死んでゆくのよ。



「1人はみんなのために、みんなは1人のために(One for all,all for one.)」というスローガンめいた文言がある。誰がいいはじめたのであろう? おお、ラグビーで有名であるけれども、そもそもは『三銃士』(アレキサンダー・デュマ)のなかのセリフらしい。



しかしこんな言葉に踊らされてはいけない。「みんなは1人のために(All for one.)」はいい。しかし「1人はみんなのために(One for all.)はダメだ。“みんな”などという得体の知れないもののために個を捧げましょう、とは全体主義そのものである。そうさなあ、道徳心のカケラもないヤツらに向っていって聞かせるくらいがぴったりの前近代的な教えであろう。それに「みんな」の陰には必ずロクでもないヤツが隠れている。



アナスタシアが命を奪われたロシアの2月革命を率いたレーニン(ウラジーミル・イリイチ・レーニン)が亡くなったのは1924年1月21日であった。その遺体はご承知の通りモスクワ・赤の広場のレーニン廟で毎年2000万円以上の経費をかけて保存・安置されている。これが歴史とはいえ、長いあいだ正式に弔いもしてもらえなかったアナスタシアとは対照的だ。



で、そのレーニンに晩年はキノコだったという噂があるらしい。






◆『GIGAZINE』2017年12月11日配信
【「レーニンは死ぬ前にキノコになった」というデマはなぜ本当に多くの人に信じられたのか?】

《 ロシアでは、「レーニンはキノコだった」という表現が大衆のだまされやすさを示すときに使用されます。これは実際に「キノコが好きで大量に消費していたレーニンは最終的には本当にキノコになってしまった」というテレビの調査番組が多くの視聴者に信じられてしまったことに端を発しています。なぜこのような状況が起こってしまったのか、海外メディアのAtlas Obscuraがまとめています。

「レーニンは死ぬ直前に文字通りキノコになった」という話が現れ、多くの人々に信じられることになったのは1991年、ソビエト連邦が崩壊する1カ月前のこと。それ以前の国政は不条理で溢れており、ソビエト連邦の崩壊が国民にもたらした変化は現在からは想像しがたいほどに大きく、変革の時期にあったからこそ、通常であれば「ありえない」と片付けられてしまうことでも多くの人が信じてしまう結果になりました。

カリフォルニア大学で社会文化および言語人類学を研究するAlexei Yurchak准教授は「1991年になるまで、この種のデマは想像できないものでした」「他の誰かではだめだったと思います。レーニンだったからこそ、デマであると信じるのが難しかったのです」と語っています。

 〈— 略 —〉

(Pyatoe Koleso(第5車輪)」という調査番組)に「学者」として出演したのがアーティストのKuryokhin氏です。Kuryokhin氏は、レーニンが数年かけてマジックマッシュルームを摂取し続けた結果、最終的に自身がキノコに変貌してしまったと主張。そして、レーニンのキノコ化がロシア革命を激化させレーニンに力を与えた可能性があると示しました。メキシコでもマジックマッシュルームが関連した同様の出来事が起こっていたことを示すアートが存在するとして、証拠としてのアート作品も提示されました。最終的にKuryokhin氏は、ロシア革命のプロパガンダが成功したのは薬物の力だったと主張しています。

「私は、十月革命がこれらのキノコを食べていた人々によって進められたという否定できない証拠を持っています。そして多くのキノコを摂取していたレーニンは最後には菌に意識を完全に奪われてしまったのです」「キノコを消費していた人たちは人格を入れ替えられ、キノコ化しました。別の言葉で表すなら、私はシンプルに『レーニンはキノコだった』と言いたい」とKuryokhin氏は番組で語りました。

  〈— 略 —〉 》





いやいや、マタンゴでもあるまいし、いくらキノコを食べ過ぎたからといって人間がキノコになるわけがない。それをどうして信じる気持になったのか? つまり1991年、息も絶え絶えのソビエト連邦に暮らす人々にとって、1917年、2月革命と10月革命によって達成されたロシア革命は疫病のごとき忌まわしき記憶だったのであろう。



あーんなバカなことをやらかしたのはそーとーイカれたヤツに違いない、キノコ頭のラリッた野郎とか。いやマジでそういうことにしておきたい。だったのであろう。そうでもしないとやりきれない状況だったのだ。であるからこれは陽気なロシア人のブラック・ジョークと考えたほうがいいのではないか。とはいえ教訓はある。





《 Kuryokhin氏はレーニンとスターリンの共通点についても言及。レーニンが「キノコを食べたあとはいい気分になる」と言っていたことや、キノコのようなものがレーニンの写真に写っていたこと、マジックマッシュルームの根の構造とレーニンがスピーチを行った時に乗っていた装甲車の図解の比較などを証拠として次々に示しました。しかし、これらの証拠が映されたのは短時間で、多くの視聴者はこれらの証拠がばかげたものだと見分けることができなかったそうです。

Kuryokhin氏が語る間、ホスト役のSholokhov氏が真剣な表情で熱心に耳を傾けていたこと、そしてマジックマッシュルームに詳しい菌類学者へのインタビューを事前に収録して流していたことも、デマが信憑性を増した一因だと考えられています。なお、このインタビューでは、レーニンに関することは聞かれませんでした。

Yurchak准教授の調査によると、番組がデマであると即座に認識した人は少なく、多くの視聴者は当時困惑し、どう判断すべきか分からなかったといくことを記憶していたといいます。

Kuryokhin氏が出演したイタズラ放送回は、人々に「テレビで見ているものは真実なのかどうか?」と考えさせるものとなり、放映後、Kuryokhin氏はロシアで大きな人気を得ました。

時代背景やレーニンの人物像といった要素が関わっているとしても、本質的に多くの人は上記のような「デマを信じやすい」性質を備えているといえます。「多くの人は、そこに証拠があるのかどうかを知りません。しかし『証拠があるからこそ議論されるのだ』と仮定してしまうのです」とYurchak氏は語っています。》





デマは恐ろしい。ウソかホントかは関係なく、人々が潜在的に抱いていた恐怖や不安、怒り、憎悪が特定の対象にフォーカスされる。大災害のあとにはしばしばデマを発端に事件が起こるし、アフリカのタンザニアでは幸運のお守りや薬になるとしてアルビノの人たちが殺されている。サウジアラビアでは魔術を使った罪で公開斬首までされる。



不条理は大手を振ってやってくる。アナスタシアの身の上にばかりでなく。(了)




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2017年12月16日土曜日

太川陽介、妻の不貞に「ルイルイ!」で応えるサムライ



1日あいだを空けてしまった。藤吉久美子(56)の不倫である。スクープした『週刊文春』の発売に合わせて太川陽介(58)、藤吉久美子が一昨日(12月14日)、それぞれ個別に記者会見をした。これをゲラゲラ笑えればよかったのだけれども私はそうはいかず、少しもたれている。それで遅ればせながらこの場で発散してしまおうという魂胆である。



先に会見を開いたのは太川陽介のほうであった。世間はどう見たのか。





◆『AERA dot.』2017年12月15日配信
【妻の不倫でメディアに“倍返し”した太川陽介の「してやったり」】

《 妻で女優の藤吉久美子(56)の不倫疑惑報道を受けて14日、緊急会見を開いた俳優の太川陽介(58)の“神対応”が絶賛されている。所属事務所関係者がこういう。

「太川本人は週刊文春に直撃されるまでぜんぜん、知らなかったようです。驚いていたが、落ち着いていた。離婚する気も最初からないですよ。メディアからの問い合わせが殺到したので、対応せずにズルズルと報じられても困るから、本人が出てちゃんと気持ちを話そうとなった」



その太川は会見で「うちのバカ者が軽率な行動をとって、申し訳なく思っています」と頭を下げ、妻の釈明を受け入れたことを報告し、「よし分かった、信じる、と。誰が聞いたって、黒だと思いますけどね(笑い)。世間から厳しく見られるけども、僕が守る」と主張した。

離婚はしないときっぱりと断言し、「みんながそう(不倫)だと思っても、僕は信じる」と終始、妻をかばい続けた。



調子にのった報道陣が決めポーズの「ルイルイ!」を求めると、嫌な表情ひとつ見せず、笑顔で応じるなど大人の男としての“神対応”を連発した。



ワイドショー各局が翌朝、会見を大きく取り上げ、TBS系の「ビビット」MCの女優の真矢ミキは「心中穏やかではないじゃないですか。それを一生懸命、自分の中で振り絞り、空気を暗くさせないようにというお人柄がすごく際立ちますね」と絶賛のコメント。



フジテレビ系「とくダネ!」でも小倉智昭キャスターが「立派だ」と称えた。


前出の太川の事務所関係者はこう語る。

「正直に自分の気持ちや事実関係を話したことが視聴者へ通じたのか、効果は予想以上でした。してやったりという感じですね」



好感度がさらにあがり、太川の路線バス番組の視聴率もアップ間違いなしか……。》





なにが“倍返し”なのかよくわからぬ。しかし少なくとも真矢ミキ(53)のように“絶賛”はできないし小倉智昭(70)のように“立派だ”と称える気持にもならない。こういう方々はいったいどういう感覚をしているのだろう?



お話はどこからはじめればいいのか。どこからそーさなー、太川陽介は20歳くらいのときにNHK総合で「レッツゴーヤング」という番組の司会を担当していたのである。レッツゴーヤングというくらいであるから太川陽介と同世代の若い歌い手がたくさん出てくるのであるけれども、そのときからちょっとなにかがズレていた。浮きまくっていた。



どうズレているかというと、ひたすら空回りするのである。元気が、明るさが、楽しさが。あまりおもしろくない冗談、芝居がかった笑顔、弾んでいるはずなのに固い動き。若い歌い手たちは妙に元気な年寄りを目の当たりにしたごとく困惑した表情を見せることさえあった。かつてのNHKのことであるからきちんとシナリオがあってリハーサルを繰り返してなおそれだったのである。



「レッツゴーヤング」の公開収録で頑張って頑張って明るく明るくおおらかに振る舞う太川陽介は、その先にいったいなにをめざしていたのであろう、と考えるとわからなくなる。太川陽介が描く若者像のポイントというものが、太川陽介自身若者なのにまったく見えない。どこに向けて矢を放っていたのか? いったいなにをアピールしたかったのだろうか?



うむ。それはやはりただただ元気、明るさ、楽しさだったのであろう。本来なにかを形容して“元気、明るさ、楽しさ”なものが、形容だけが独り歩きしている“元気、明るさ、楽しさ”。因果を無視したいきなりの“元気、明るさ、楽しさ”。そんな感じである。ちょっと不気味といえば不気味。



14日の記者会見でも太川陽介は激しく空転していた。「レッツゴーヤング」の太川陽介どころか、いつか夢で見た、電線を鉄棒代わりに果てしなく回転し続ける夕焼けどきのワオキツネザルのようであった。自分本位のたとえですまぬ。枝などに掴まって体を支える長〜い尻尾が白黒の縞模様のアレである。



「よし分かった、信じる、と。誰が聞いたって、黒だと思いますけどね(笑い)。世間から厳しく見られるけども、僕が守る」と、またまた着地点のない“元気、明るさ、楽しさ”である。ワオキツネザルはクルクルクルクル回転し続ける。



タレントとしてのイメージを守るためだったのだ、とおっしゃる? しかしいくら“元気、明るさ、楽しさ”がウリだといっても、妻に浮気されて元気で明るく、楽しくしていたらバカである。太川陽介の“元気、明るさ、楽しさ”には着地点がないから、もともとずーっと一貫してそんなものはなかったから、これができる、というかこんなことになってしまう。イメージ(フィクション)が現実を侵食しているのである。



太川陽介のこの現実離れ、リアリティの喪失はどこからきたものであろう? そうだ、思い出そうではないか。ヤツの甚だしい亭主関白ぶりを。レストランで好きにオーダーもさせないほどの束縛を妻に強いているのである。男尊女卑。全損自費。



太川陽介はサムライなのである。現代人が志としてサムライ魂をもつといういわば解釈の産物ではなくて、昔日のサムライそのものなのである。たぶん。うむ。つまり、なんと! 太川陽介は過去からきたタイムトラベラーなのだ!! そう考えればリアリティの喪失にも納得がいく。でしょ。



で、そうそう。私は記者会見で太川陽介が「ルイルイ!」をキメたときひどく凄惨な印象を受けたのであるけれども、それも“サムライ”からきていたのてある。そしてこの記者会見は実は密かに藤吉久美子に向けても行われていたのである。



「よしわかった久美子、なにごとかはっきりけじめをつけなければ世間は許してくれぬ。ここはそちに代わって当主である私がそちの不貞、不義密通、不始末の償いを果そう」

「陽介さま! 不始末の償い、とはいったいなにを?」

「私も武士の端くれ……」

「陽介さま!」

「うぬ、この腹かっさばいて天下に監督不行き届きを謝してまいる!! そうしなければ面目が立たぬ!」

「陽介さま!!」

「ええい! 離せ離せ!! この尻軽女。……久美子!! これが漢(おとこ)の生きざまじゃ。よおっく見ておけ……」

「陽介さま〜〜〜ううっうっうっ」

「ルイルイ!(Lui-Lui)」



みたいなことだったのである。どーすか? 私的にはこれでずいぶんすっきりしたのだけれど。



問題の張本人、藤吉久美子については、羽田空港でお付きのマネージャーかなんかに支えられるようにして歩いてくる姿が韓国のナッツ姫・趙顕娥(チョ・ヒョナ43)や前大統領・朴槿恵(パク・クネ65)のお友だちの崔順実(チェ・ソウォン61)を彷彿させたというくらいしかいうことがない。



号泣といっても、こうした場合、女としては泣くしか手はなく、その泣きっぷりが予想より多少エクストリーム(Extreme)であった、というくらいのものである。曲がりなりにも藤吉久美子は女優である。泣くことくらい朝飯前。



藤吉久美子、今回の相手のプロデューサーにそれほどの恋愛感情があったようにも見えないし、かなり頻繁に密会していたようなので、不倫はこれがはじめてではないであろう。と私は思う。おさかん。



しかしサムライ太川陽介が過去にさかのぼって不貞を追究するなどということはしないであろうから、藤吉久美子としてはしてやったりだ。亭主関白を気取っている時代錯誤の夫の裏をかいての不倫はなかなか痛快であったであろう。私も痛快である。



しかしこれで安心はできない。女は涙で修羅場を切り抜けるたび厚かましく図太くなる。と私は思う。





◆『スポニチ』2017年12月15日配信
【藤吉久美子、号泣釈明 不倫否定、ホテルで「体ほぐしてもらっていた」】

《 14日発売の「週刊文春」に不倫疑惑を報じられた女優の藤吉久美子(56)が同日深夜、仕事先の九州から帰京し、羽田空港で報道陣に対応した。号泣しながら「こんな妻で申し訳ありません」と謝罪。不倫は否定した。一方、夫のタレント太川陽介(58)は午後に会見。「みんながそう(不倫関係)だと思っても、僕は信じてる」と男気を見せ、離婚はしないことを明言した。

 

太川の会見から約7時間後の午後11時すぎ。仕事先の福岡から帰京した藤吉は、到着出口を出るとすでに涙を流しながら、取材陣の前に姿を見せた。結婚指輪は着けていたが、憔悴(しょうすい)しきった様子。「軽率な行動でご迷惑をお掛けし申し訳ありません」と深々と頭を下げ、終始泣きながら質問に答えた。

 

同誌によると不倫疑惑の相手は、50代で既婚の朝日放送(大阪市)の男性プロデューサー。藤吉の音楽活動にも携わっていた。仕事先の宮崎県で、ホテルの部屋で2人が朝まで過ごしたことや、男性の住むマンションでの逢瀬(おうせ)などを伝えている。

 

藤吉は、男性について「ライブの構成などをお願いしていた」と説明。男性宅は音楽活動の作業場として使っていたとし、一夜を過ごしたホテルの部屋でも「体をほぐしてもらっていた」と主張した。恋愛感情を聞かれると「ありません」と否定。不倫関係にも「ない」としたが、男性とは「もう会いません」と話した。



太川にもこうした説明をし、「僕は信じるよ。これからは僕が君を守るから、もう迷うな」と声を掛けられたという。「うれしかった」と感謝。離婚も否定し「彼なしでは生きていけない」と話した。16歳の一人息子には「こんなママでごめんね」と謝ったという。



「太川に男性を紹介しなかった理由は?」の質問には「私の音楽活動を、あまりよく思っていなかったから…」と小声で答えた。



さらに太川への言葉を求められると、「こんな妻で申し訳ありません」と再度謝罪。「これからは家族3人でしっかり生きていきたい」と誓った。最後は「(太川から)早く帰ってきてほしいと言われている」と明かし、家族が待つ自宅へ帰路を急いだ。》





夫への謝罪ついでのようにして「こんな妻で申し訳ありません」といわれたってオラにはまったく関係ねー!!(by河本準一)。一人芝居は止めてくれ。この人もなにかがズレている。もし“良妻賢母”が自分のパブリックイメージだと感じているのならそれは思い込みであるし、仮にそうだったとしても“妻”として謝られるのには違和感がある。イメージの“妻”と現実の“妻”をあまりに安易にダブらせている。気持が悪い。



あと「体をほぐしてもらっていた」とか「彼なしでは生きていけない」とか、藤吉久美子の発言はなーんかエロい。それと「太川陽介」といい「藤吉久美子」といい、名前がなーんかパチものっぽい。最終的に、このスキャンダルにはまったく華がない。



いいたいことはこれだけである。(了)



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2017年12月15日金曜日

絶食中。うっかり死んでしまったら恥ずかしいことになりそう



この3週間ほど摂食をしている。朝昼晩、茶碗3分の1程度のお粥のほかは白湯(さゆ)とコーヒーのみ。間食なし。ほぼ絶食といわせてもらってもいいでしょ。おかげで体重が6kgほど落ち、眼窩が若干窪んできたけれども体調に問題はない。睡眠時間が長くなり、この2、3日はさすがに少し貧血気味、そしてお肌が少しパサパサしてきたかなあ、というくらいのものである。



あ、飢えの状態になると男の場合、性欲が亢進するらしいけれども、1週間目くらいのアレがそうだったのであろうか? 連続2日ほど寝起きがよかった。しかしそれだけである。すっかり枯山水の境地である。これこのまま摂食を続けると股間にあるのは無用の長物、萎んだ蛸のアタマに似た悪性新生物みたいなことになる。



精神的には少し気分が内向きになってきたかなあという気がする。むかしむかしの小っ恥ずかしい失敗をいくつも思い出す。そのたびにダメだ……、とか、あらまった宏!! とか声に出てしまうのがわれながらイタい。栄光の記憶がどうしても蘇らないと思ったらもともとそんなものはなかったのである。と、いうなりゆきも内向きのせいか。



肉体的・精神的にはそんなわけだし、別にとくに目的があって摂食しているのでもないので、さてこれをいつ切り上げればいいのかがわからない。いやボンヤリとはわかっていて、今度外出する機会がきたらその前に食餌を復活させて体力を戻そうと思っている。しかしそれがいつになるのかがわからないのである。



私の場合は自宅で仕事をしていて、そのうえ面倒くさがりなのでなるべく仕事先にも出向かないようにしてきた結果、みなさんとはメールと電話と宅配便で仕事が完結してしまう環境がつくられてしまっている。それはそれで快適なのだけれども、今回はちょっと心細くなってきた。



ふだんであれば仕事での外出はしなくてもブラブラと外に出かけてみたりはする。しかし今回はそれも控えている。どうしてなのかはわからないけれども、仕事での外出はとうぶんなさそうだからひとつ部屋にこもって摂食でもしてみるか、と考えたあの日の思いに忠実なのであろう。



そんなようなわけで3週間もほぼこもりきりでいると、脚がテキメンに衰える。2週間目にはまるで生まれたてのバンビのようであった。であった、というのはそのあと慌ててスクワットなどをしたからで、スクワットは劇的に効く。しかし閉じこもるというのもなかなかたいへんなのである。



それにしてもひとり暮らしというものは、よく考えてみると危険なものである。もしこのまま誰からもお呼びがかからず、ミサイルが飛んできたとか疫病が蔓延したとかいうこともなく放っておかれると、もしかしてうっかり死んでしまう、ということにもなりかねない気がする。ミサイルでも疫病でも自分は難を免れると信じているところはまだまだご陽気である。



ウッカリ死。そろそろ食べなきゃほんとうにマズいぞ、と思ってキッチンまでいこうとしたものの、そのときはすでに体力が尽きていた、とか、白湯を喉に詰まらせて溺れ死ぬ、とか、風呂で滑ってセルフパワーボムを喰らうとか。なんだかやりそうな気がする。



もしそうなったら私の場合、ほとんどの支払いは自動振込にしてあるので、しばらく放置されてしまうかもしれない。郵便受けの散らかり具合を誰かが真剣に気に留めないかぎり長期にわたる可能性もなきにしもあらず。でもって近所からひどい悪臭がする、などの苦情が上がり、管理会社の担当がドアを開けてビーッツリ!! (by高田純次)になるのであろう。



で、警察だの家族だのが現れて私および私の荷物を整理するわけだな。おお、そうか。であるからふだんから人に見られて恥ずかしいものは整理しておかなければならぬ。しかし恥ずかしいものには大切なものが多い。田口ゆかりのビニ本とか。うむ。ここはもう、死んでしまえばそれまでよ、と割り切るしかない。



お話は逸れるけれども、実際のところ死んだらほんとうにそれまでよ、なのであろうか? それとも巷間いろいろいわれているように死後の世界というものがあるのであろうか? 臨死体験をしたという人たちも少なからずいらっしゃるようであるし。



私が思うに、死の前後わずかのあいだは眠っているような状態で、そこで見る夢がその人にとっての死後の世界、ということになるのではないか。であるから仏教徒は三途の川とか極楽浄土とかいうお話になるし、キリスト教徒などは天国ということになる。



で、夢を見るスピードは思考のスピードであるから恐ろしく速い。完全に脳の機能が失われるまでのそのわずか一瞬のあいだに、大河ドラマどころか人によっては永遠に近い時の流れを経験するかもしれない。これは怖いのう。で、それから先にようやく“無”が訪れる。



おお、ダラダラと中身のないお話を恐縮であった。たかだか3週間でも腹を空かせるとロクなことを考えないものである。やっぱりもうそろそろ少しずつ食べることにするべか。怖いから。今回はたいへん失礼した。(了)



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