近所のスーパーで、南部煎餅のあいだに水飴を挟んだ「仲よし あめせん」というものが賞味期限間近になり(12月27日まで)、20個入り1箱なんと100円で売っていた。話には聞いていたけれども食べたことがなかったので買ってみた。
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しかし“あめせん”というもの、水飴が接着剤になって猛烈に歯につく。むかしの子どもは歯が丈夫だったのか、いまの子どもなら絶対に喜ばないであろう。とにかくクチの中も、割れた煎餅のクズが飛び散る椅子の周りもワヤクチャなことになる。
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クチの中をニカニカさせながら考えたことをこれから書く。一昨日、昨日はやたら忖度の多い文章を書いたのでその憂さ晴らしでもある。そう、あのときから奥歯にモノが挟まっていたのね。
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最初に考えたのは〈太川陽介はサディスト〉である。しかも実践タイプ。あの寝取られ記者会見で「ルイルイ!」を決めてみせたあたりの笑顔で「キャーハハハッ」と甲高い奇声を上げつつ鞭を振るうお姿が目に浮かぶ。
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出会いのころの藤吉久美子(56)へのストーカーまがいの強引なアタック、その後の強烈な亭主関白ぶり、と並べて、そもそもバツイチの藤吉久美子を選んだのも心理的なマウンティング狙いではなかったのか、と思い当たると〈太川陽介はサディスト〉は私のなかで不動のものになる。
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実人生においてサディズムを忠実に実践する太川陽介(58)である。と決めつける。しかし結婚して22年も経てばいくら変態でもマンネリ化は避けられないものであったろう。と推察する。
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今回藤吉久美子はそんな厄介かつ見事なタイミングで夫に格好の責めの口実、新しい趣向を与えてしまったわけである。メラメラ燃え上がるサディズムの炎にさらに嫉妬が媚薬となって、そうすると要するにあーんなことやこーんなことまでもフェッフェッフェ〜、といっそう激しくクチをニカニカさせてしまうのである。
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この夫婦がこれからどうなるかは、ひとえに藤吉久美子が太川陽介のプレイを受けきれるかどうかにかかっている。受けて受けて受けまくる、プロレス流の受けの美学が求められる。見どころである。
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そうなれば不倫相手のABC朝日放送ゼネラルプロデューサー・深沢義啓(たぶん56)は、グッジョブ!! である。太川陽介にも深く深く感謝されることであろう。
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しかし藤吉久美子がプレイを拒否するとなると、太川陽介としては願ってもないプレイのチャンスを目の前におあずけを喰らわせられることになる。一気にフラストレーションは臨界点まで達する。とうぜん寝取られ男の怒りも加わる。行き着くところ離婚しかない。息子は16歳だっけ?
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あー誰か谷崎潤一郎センセ(享年79)をあの世から呼び戻してくれぬか。五十路夫婦の女優妻が不貞を働き、とぜひレクチュアして差し上げたい。
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夫婦といえば岡田准一(37)と宮﨑あおい(32)が近々結婚することになったそうだ。結婚相手によって、ご当人の人物像、キャラクターイメージもだいぶ左右される。やや小柄ではあるけれども意思の強そうな顔貌の岡田准一の場合は、宮﨑あおいみたいな貧相な女と結婚することで“田舎侍”が決定してしまった。
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であるから、そんな岡田准一・宮﨑あおい夫婦に都内の5億円だかの新居は似合わない。江戸の外れの、軒先に柿の木が1本生えているくらいのあばら家から馬車道をテクテク歩いて通ってくるのが望ましい。
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そうそう、話は飛ぶけれどもトレンディエンジェル・斎藤司(38)のヤツ、またネタにしようとして自分の結婚発表を岡田准一の結婚発表にぶつけてきたはずである。けもち悪い男である。
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田舎といえば、いまは懐かしい福山ましゃ雅治(48)は吹石一恵(35)と結婚したことで、典型的な田舎出の秀才タイプが確定した。田舎出の秀才というのは人柄が素直でいいヤツの場合も多いのであるけれども、そのイメージの中のロールモデルらしきものがどこか古くさいのである。
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いってみれば田舎の尻尾。たぶんツーショットで街を歩けばすれ違う人々の首がすべてねじ切れるほどシュッと目立つのであろうけれども、ケツに生えた田舎の尻尾は取れないのである。それはそれで悪いことでもない。不用意に気取ったりしないかぎりは。
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“あめせん”でアゴをだるくしながら、どうして日本にはゴージャスな夫婦がいないのであろう? と考えてみた。二谷英明(享年81)・白川由美(享年79)あたりがちょっと雰囲気があったけれども、ほかにそんな夫婦がいたか? と考えても浮かんでこない。
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たぶんこれは日本の金持ち男は金を儲けることに魂を売ってしまっているからなのであろう。と思う。欲にまみれ過ぎ。哲学がない。であるからIT長者がゴージャスか? といわれてもそうはならない。2代目3代目連中も仕事はラクなはずであるからもう少しなんとかなりそうなものではあるけれども、表立って芸能人と結婚までするのは足場屋とかパチンコ屋くらいのものであろう。
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男は金よ!! と教育されて育ってシンガポール、の山本梓(36)みたいなのも傍から見れば「サンダカン八番娼館 望郷」(東宝1974・熊井啓監督、高橋洋子/田中絹代主演)みたいでイタい。20個100円の“あめせん”は堅くて歯茎から血が出る。
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うむ。岡田准一のところでジャニーズ事務所をスルーしたのは、いまさら結婚を認めた!! でもないわけだからだが、こうして、いってみればふつうの常識が通用する会社になっていくことでジャニーズらしさ、ひいてはジャニーズ所属の青少年たちの輝きが失われていくというパラドックスが浮上する段階に入ってきた、ということは書いておかねばなるまい。
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いや、そんなもの書いても書かなくてもどうでもいいのであるけれども。そして“ふつうの常識”というのも困った言葉づかいではあるけれども。あ、そう。一般常識といえばいいのか。
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従来、ジャニーズ所属タレントには女をできるだけ近寄らせず、注意深く育ててきた、という無菌育成、SPF豚(Specific Pathogen Free Pig)的な付加価値があったのである。まあ清潔感でもいいか。それが消えていくと、みこれがまあ見事に予想した以上にくすんで見える。パラドックスというのはこのことである。
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最近の出来事でジャニーズ事務所の衰えを雄弁に物語っているのは岡田准一の結婚よりもむしろ近藤マッチ彦(53)の説教ケジメなさい事件であろう。「ケジメなさい」は1984年、近藤マッチ彦14枚目のシングルである。話があっちこっちでたいへん申しわけない。これについてはネットニュースをご覧いただいたほうが早いと思う。すでにご承知の方は飛ばしてお進みくだされ。
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◆『日刊サイゾー』2017年12月4日配信
【「楽器も弾けないマッチが言うな!」TOKIOを“ガチ説教”した近藤真彦に異論続出!】
《 ジャニーズ事務所の頂点に君臨する近藤真彦が、事務所の後輩・TOKIOの国分太一に痛烈にダメ出しした。29日放送の『ビビット』(TBS系)で近藤と国分の対談が実現。近藤から「TOKIO、音楽活動やんないの? 最近見てないけど」と言われた国分は、困惑の表情を浮かべながら「あの~やってることはやってるんですけどね。新曲も出しましたし、自分たちで作詞作曲もするようになりまして……」と説明した。
この発言に、近藤がダメ出し。「それが違うんじゃないの? 『自分たちで作詞作曲するようになった』なんていうのは。それをカッコイイと思ってるの? 自分たちでやった達成感に満足して、何それ? そんなものカッコ良くもなんともないよ」と、まくし立てたのだ。
なおも止まらぬ近藤は「(作詞作曲を)やったことはすごいけど、それってバンドなんてやってる人間は当たり前の話だから。だから言っちゃダメだよ。ダサッ。めっちゃダサい」とバッサリ。
これには国分も「確かにそうですね、やっちゃいましたね」と恐縮しきりだった。
だが、この近藤の立ち位置には、各方面からブーイングも。TOKIOファンの30代女性は「TOKIOは地道なバンド活動でここまで来たんですよ。たしかにコンサートツアーはごぶさただけど、音楽番組には出ている。最近では彼らのファンは男性が増えているんです。こんなグループ、TOKIOくらいですよ。常に作詞作曲してるわけじゃない、楽器もTOKIOほど弾けない近藤さんに言われたくありません!」と話す。
確かに近藤の新曲「軌跡」の作詞作曲は外注で、タイトルはジャニー喜多川氏が考えたものだ。週刊誌記者からはこんな声も聞こえてくる。
「マッチはジャニーズ事務所のトップ中のトップ。それはSMAP解散の引き金になった『週刊文春』(文藝春秋)のインタビューで、メリー喜多川氏が『うちのトップは近藤真彦! わかる!?』と、当時SMAPのチーフマネジャーだった飯島氏を詰問していたことからも明らかです。当然、マスコミはマッチに最大限の“忖度”をします。その立場から言われても……と違和感を覚えてしまうのは私だけではないはずです」
マッチにしてみれば後輩への愛のムチであり、国分にとっても“ありがたいお言葉”なのだろうが、周囲がザワつくのも無理はない。》
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53歳にもなってお互いのファンも観ているであろうという時と場所をわきまえず、しかも「ダサい」という言葉でしか批判を展開することができない近藤真彦のプアさ加減は救いがない。これを野放しにしているところに、いまのジャニーズ事務所の深刻な不如意を感じるのである。
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近藤真彦ったらさー、後ろ盾に頼むメリー喜多川(クリスマスで91歳)が果たしていつまでもつかも考えられないくらいアタマが悪くても、いちおう人気商売なんだからさー、である。
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そんなわけで夫婦の話ときてジャニーズとくれば木村拓哉(45)と工藤静香(47)の木工(もっこう)コンビは欠かせない、ということになる。妻が夫の仕事に要らぬ口出しをしてメチャクチャにしてしまうヤンキー夫婦であるけれども、木村拓哉は『FRIDAY』(12月21日)の直撃に疲れ果てた顔で家族への感謝を語っていたらしい。
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ここまで依存されてプラス方向に導いてやれない工藤静香のダメぶりが際立つ。『FRIDAY』での発言はきっと木村拓哉のホメ殺し、裏返しのディスり、と受け取っておきたい。
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ジャニーズ事務所、藤島ジュリー景子副社長は木村拓哉が『FRIDAY』の突撃取材に答え、その結果、画像および動画がネット上にバラ撒かれたことにたいそうご立腹のごようすである。そんなことに腹を立てているヒマがあるならもう少しきちんとしたプロデュースをしてやっていただきたいものである。
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なにもしないで手をこまねいているから、突撃取材をしてもらえるならありがたいと思え、くらいのところまで人気がダダ下がりしてしまっているのである。ショボくれた木村拓哉をネットで見てもおもしろくもなんともないし。あ、少しうれしいけど。正月元旦夕方の『さんタク』(フジテレビ)もきっと72時間テレビを直ちに思い起こさせる惨憺たるエピゴーネンになるであろう。ダブル落日。
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“あめせん”を4つも食べてもうお腹がいっぱいである。あと16個も残っている。昨日、一昨日に溜めたストレスもだいぶ発散できた。よかったよかった。しからば。(了)
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