2017年12月27日水曜日

2017年いろいろあり過ぎた芸能界で上原多香子はさらに強烈だった



ほんとうに私は自分でももて余すくらいに自分勝手な皮肉屋であり冷笑家であり、要するに性格が悪い。最近ではついに、ほぼどんな男のどんなヘアースタイルでさえも滑稽に見えだしてきた。そこに否応なく現れる自意識のアレコレに鼻白むのである。



あなたもいま身近にいる男が自身のヘアースタイルのどこを、なにを気に入っているのか、と考えてみていただきたい。そしてそれから視線を顔面に下ろす。きっと唇が冷笑に歪むはず。でしょ? ほら、ほらほらほら!! あなたも立派な冷笑家。もうすぐマスクで口許を覆わなければ街を歩けなくなる。



で、どういうわけか、そうした自分の見映えに関する企みが暴かれるかもしれない危険に対して男はあまりにも鈍感である。小倉智昭(70)がついテレビで「人間もっと正直にならないとダメですよ」と口走ってしまったくらいの恥ずかしさを頭にのっけて歩いているということがわかっていない。それらが群れなすさまは悲痛ですらある。うむ。男のヘアースタイルは剥き出しの自意識である。女よりも流行の圧力が少ないぶん如実だ。



他人さまの行いには無用に神経質になる私が選んだ2017年芸能界最大のニュースは上原多香子(34)の「フィット感がいままでとはまったく違うの。」(8月)である。1月の三ツ矢雄二(63)のゲイ告白からはじまって今年もいろいろなことがあった。政界でもスキャンダルが相次いだ。しかし私の胸に最も大きなインパクトを残したのはこれであった。



稲垣吾郎(44)、草彅剛(43)、香取慎吾(40)のジャニーズ事務所からの独立、新事務所「CULEN」と「新しい地図」のスタートという大きな出来事も、なんといえばいいのか、人間というものの不可思議さを改めて深く考えさせるという点では「フィット感がいままでとはまったく違うの。」にかなわない。



この上原多香子の衝撃のお言葉に対して、世間のみなさまはスルーを決め込んでおられる。あたりまえか。それでもせめて流行語大賞くらいにはノミネートしていただきたかった。私としてはどうしてもなかったことにはできない。すべてを超越する稀有な発言なのである。



「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は上原多香子自身が直接口外したものではなくて、当時の不倫相手とのLINEのやりとりのなかから漏れ伝わったものである。しかし言葉そのものの凶暴なくらいの豊かな質量が「オフホワイト」だの「一線は越えていない」だののバカバカしくもなまっちょろい表現を鎧袖一触、木っ端微塵にする。



これについていろいろ語りたいわけである。その前に出来事の全体をもう一度ネットニュースでご確認いただきたい。





◆『NEWSポストセブン』2017年8月10日配信
【上原多香子 不倫LINEで「止められなくなる」「そばにいて」】

〔ヒップホップグループ『ET-KING』のメンバーで、2014年9月25日に自宅マンションに停めた車内で首を吊って自ら命を絶ったTENNさん(本名・森脇隆宏さん、享年35)が、家族やメンバー、そして妻である上原多香子(34才)へ宛てた遺書の存在が明らかになった。

 

TENNさんの弟・義宏さん(仮名)は1枚の写真を取り出した。写っていたのは、TENNさんから上原へ宛てた遺書だった。几帳面な字体で、感謝の言葉と、先立つことへの謝罪の言葉が並ぶ。義宏さんは「このままずっと話さへんつもりでした」と語ったが、家族の悲しみが癒えることがなく、「これ以上、家族だけでは抱えきれないんです」と心境を述べ、遺書公開に踏み切った。だが、さらに読み進めると、目を疑う内容が綴られていた。



《多香子へ/ありがとう そして さようなら/子供が出来ない体でごめんね/本当に本当にごめんなさい。/幸せだった分だけ、未来が怖いから 何も無さそうだから/許してください。/僕の分まで幸せになってください。/きっと阿部力となら乗りこえられると思います。/次は裏切ったらあかんよ。お酒は少しひかえないとあかんよ。/嘘はついたらあかんよ。(後略)》

上原と俳優・阿部力(35才)が交際していたことが、TENNさんの遺書に書かれていたのだ。この“不倫”が発覚した裏には、2人のLINEのやり取りがあったようだ。2014年10月22日、最初の月命日を前にして、上原と両親はTENNさんの遺骨を分骨。その際、上原は、TENNさんの母・和子さん(仮名)にTENNさんのスマホを渡した。



「月命日当日、両親と多香子さんの3人で兄の好物だったすき焼きを食べに行ったそうです。その翌日、“思い出の写真も入ってるやろう”と、母が兄のスマホを覗いたんです。そこには、多香子さんとある男性とのLINEのやりとりやふたりの写真などが保存されていました。多香子さんのスマホを見てしまった兄が、その画面を撮影したようでした」(義宏さん)



◆すべて捨ててトントンの元へ行きたいです

ある男性とは、TENNさんの遺書に名前のあった阿部力のこと。以下は、LINEでのふたりのやりとりのほんの一部だ。



上原《オトナになっても、こんなに好き好き好きって、なるんだなぁって。ちょっとびっくりしてる。自分に。いろいろ冷静な部分もあるけど、止められなくなるくらい想えるって素敵なことだね。トントン(註釈:阿部力のこと。阿部の中国名『李冬冬(リ・ドンドン)』にちなんだ愛称)に出会えて、本当によかった。》
阿部《俺もおもった。とし関係ないなーって。》



上原《トントンに会いたいよ。旦那さん、大事だけどそれ飛び越えてる。》

阿部《たかちゃん~》

上原《トントン》


上原《会いたいよ》

阿部《とても》

上原《そばにいてね。》



上原《私、、結婚ってとっても大きなことで人生の分岐点だったこともあるー だから、離婚するとか浮気は、もうあり得ないって思ってたのね でもさー、トントンに伝えられなかった好きと、やっぱり大好きと、私の一方的やけど肌を合わせて感じるフィット感が今までとはまったく違うの。》

上原《私はそんなに器用じゃなくて、、旦那さんとの生活を続けながら、トントンを想い続けること、トントンに想いがすべて行ってる中、騙し騙し旦那さんと居ることが、やっぱり出来ないです。(中略)今すぐにでも、すべて捨ててトントンの元へ行きたいです。だけど、私ももう大人、、いろんな問題があるし、私だけの想いでトントンに迷惑はかけられません。今すぐは難しいかもしれないけど、私も少し大人になって、ちょっとずつ、旦那さんと別の道を歩めるようにします。こんな気持ちでは絶対に旦那さんに戻れない。》

 

それを読んだTENNさんの心境は察して余りある。TENNさんのスマホには、肩を組み熱いキスを交わすふたりの姿や、上原が阿部の両親と4人で笑顔を見せる写真もおさめられていた。この時点で、ふたりの夫婦関係には修復不可能な致命的な亀裂が入ってしまった。



TENNさんのさらなる苦しみがわかるのが、遺書に綴られた《子供が出来ない体でごめんね》という一文だ。

「兄と多香子さんは、結婚してすぐに子供を欲しがってました。兄はたばこも結婚を機にやめたほどでしたから。でも、なかなかいい知らせは届かへんかったんです。最近は不妊治療する人も増え、男性側に問題がある場合も多いと聞いた兄は、病院で検査を受けた。結果、兄の体に問題があって、子供は望めないということがわかったんです」(義宏さん)

 

その事実が発覚したのは、TENNさんが自殺を遂げる1年以上前のことだ。TENNさんのスマホに残された、上原と阿部のLINEにはこんなことも書かれていた。



阿部《子供欲しい》

上原《2人の子供作ろうね》


上原《私とトントンの子はどんな子かなー。》

上原《早く会いたいね》

阿部《子供ほしいわーーー》

上原《トントンのタイミングで作ろうね》



上原《子供が出来るのはタイミングだよー》

阿部《たーありがとうね。 子供作るのにも、もっといいタイミングがあると思って。もう大人だからさー、 勢いで物事考えたくないんだ。ちゃんと計画して進めて行きたいなーと思って。》


上原《うん そうしよ》

 

そのやりとりを読んでから1か月たたないうちに、TENNさんは薄暗い駐車場に停めた狭い車内で、たったひとり、この世に別れを告げた。〕





上原多香子が『SPEED』の一員としてデビューしたのは13歳のとき。『BUZZ PLUS NEWS(バズプラスニュース)』2017年12月20日配信分【〈激怒〉性欲だけで生きる上原多香子の凄すぎる4つの性欲エピソード「夫を自殺に追い込んだ不倫人生がヤバイ」】によれば、16歳のときに『DA PUMP』のISSA (39)と半同棲し、それから『RIZE』JESSE (37)、山崎裕太(36)、『NEWS』錦戸亮 (33)、『KAT-TUN』赤西仁 (33)、山本耕史(41)、AKIHIRO、TENN (結婚) 、阿部力(35)、コウカズヤ(40)、と男を渡り歩いてきたのだそうだ。



記事には「判明しているだけで」と書かれているのでたぶんほんとうに少なくともこんな感じなのであろう。指折り数えて10人、そしてブラスアルファ。多いのか少ないのか。こんなときに頼りにしている相模ゴム工業(株)の1万4100人アンケート調査結果『ニッポンのセックス』(2013)によれば、30代女の平均経験人数は6.8人である。やっぱり多いか。



そのなかで私が知っているのはTENN 、阿部力、コウカズヤの3人だけである。TENNが自殺したのは2014年9月、直後に阿部力とは別れ、コウカズヤとの交際が『FRIDAY』にスクープされたのは2017年5月である。その以前、上原多香子がコウカズヤが主宰・演出する劇団『BuzzFestTheater』に客演が決定したのは2017年3月である。早いか? 3月→5月の2ヵ月間での発展とするなら早いような気もするが、2014年9月→2017年5月のほうはTENNの三回忌も終えていて、そうでもない。



うむ。上原多香子を色魔道をゆく阿修羅のごとくにイメージしていたけれども、こうして見るとそうでもないのか。TENNの実家との摩擦についてはよくわからない。



しかし不倫をしてしまうわけであるから、多情多恨のそしりはどうしても免れ得ない。そこで問題である。「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は本心だったのか、それともトントン(阿部力)への殺し文句のつもりであったのか?



はい。私は本心の言葉であったと思う。記事にあるLINEのメッセージのほかの部分を見ていただければおわかりになるように、上原多香子はたいへんストレートなものいいに終始している。



これは女が男に宛てる文章としてはたいへんめずらしいことで、しかも宛先が不倫相手であればなおさらのことである。単純に考えてみ、いつ別れがやってきてそのあおりでメッセージの内容がオモテに出てしまうかわからない、という不安もとうぜんあるわけである。そしてその不安は現実になったのである。



そこで、まあいうに事欠いて(by四国生まれのばあちゃん)「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は、あまりに強く、生々しく、無防備、イノセントである。これに対してTENNという男はこれまたあまりにやさしすぎた。最後には自分を消すことで自分を主張するところまで自分自身を追い詰めてしまったのであろう。と思う。



今回ご紹介した記事のなかには現れていないものの、上原多香子は関西弁をつかう。2012年8月から2014年9月までの結婚期間を中心に関西出身のTENNやその周辺の人々から身に着けたものであろう。



でもって、ただいま現在も同棲中といわれる恋人コウカズヤも関西人である。無意識のうちに人は人に対して驚くほど残酷になれるし、またオノレも傷つける。なんだか低級恋愛小説みたいなことになってきた。



えっと、「フィット感がいままでとはまったく違うの。」は、少なくとも現代の常識を超えた女からの愛の告白である。まるでおおらかな万葉集の世界である。不倫や浮気がバレた男が「だって気持がいいんだもん」とシレッと語る日がそのうちやってくると確信している私にとって、これはあまりに強烈なカウンターパンチであった。



アタマが悪いのでエロスとかなんとかはよくわからねーので、上原多香子の画像などを見るたび少し首がかしがってしまって困る。これが私の2017年のささやかな総括である。(了)




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