2017年12月29日金曜日

ユーモアのセンスでも中国人はかなり手強い!!



早く安く快く酔えてアル中にもなれると評判の高いサントリー「ストロングゼロ」を近所の居酒屋で飲んでみた。アルコール度数9%、スーパーでは350mL缶がだいたい100円で売っているらしい。業務用には1:2の希釈用1.8L入り紙パックがある。こちらアルコール度数24%。2520円。Amazonで買えるのでアル中をめざす方にはおすすめである。焼酎のつもりでウーロン茶で割ると吐きそうになる。



PB商品だと350ml缶が80円くらいで買えるらしい。首尾よくアル中になった暁にはこちらがいい。体力が落ちているので量は飲めないし、稼ぎがないから実際に出ていく金もできるだけ少ないほうがいい。



業務用「ストロングゼロ」はたぶん「ダブルレモン」と「ダブルグレープフルーツ」の2種類しかない。しかもそうとう飽きやすい味なので、居酒屋のオヤジは自分は飲まないといっていた。いやほんとうは人工甘味料が怖いに決まっている。食の安全・安心ってなに? みたいな、そこらのカラスでも食っていそうな顔をしているくせに隠れ健康オタクなのである。せいぜい長生きして繁盛してくれ。



で、帰ってきて見つけたのがこのニュース。





◆『まぐまぐニュース』2017年12月25日配信
【中国人「我々を見くびるな」。カニ騒動への返答が自虐的すぎる】

《 カニの大量発生に頭を悩ますキューバの政府関係者が放った言葉が、中国人民を憤慨させています。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、この件に関する中国ネットユーザーたちの反論を取り上げつつ、そこからビジネスパーソンが学ぶべき姿勢を記しています。

キューバでは、カニが大量発生して困っているそうです。食べられるものかどうかもわかっていないので、地元の人たちも獲ろうとせず、処分するしかないようです。

そこで、政府の発言。「中国人が来ても、役に立ちそうにない」。昔から、「何でも食べる」と言われる中国人を茶化して言ったものです。

中国人は、この発言に怒ることもなく、反論しています。

「中国人をみくびってもらっては困る」



「我々は100通りの食べ方を知っている」



「中国人を呼んでみろ。3ヵ月後には絶滅危惧種になるから」


など。実に興味深いコメントです。その中で、私が感心したコメントがあります。良い意味で、中国人の貪欲さが表れています。

食べられるものは食材に、食べられないものは薬材に、薬にもならないものは建材になる。

すべてのものを無駄にしないという、思想とも言えるコメントです。食べられるものは、100通りと豪語する、さまざまな調理法で食べてしまいます。食べられないものは薬材に、というところも素晴らしい発想です。漢方薬などは、まさにそう。効能はありますが、そのままでは食べられないので、薬にしてしまうのです。そして、それでもダメなら、建材にして使うのです。普通なら捨てるようなものでも、固めれば、建材になるのです。ものを無駄なく使い、売れるものに変えていくのです。ビジネスでは、非常に重要な考え方です。

 〈— 略 —〉

中国人は、食べられないものでも食べるものとして売っているので、見習うべき存在ではありません。しかし、ものを決して無駄にしないという姿勢や考え方は学ぶべきところです。》





素晴しいではないか中華人民!!



「中国人をみくびってもらっては困る」


「我々は100通りの食べ方を知っている」


「中国人を呼んでみろ。3ヵ月後には絶滅危惧種になるから」



しかしこの佐藤きよあきという人物には、これら人民の言葉に秘められた「食」に向うオノレの態度への並々ならぬ誇りが読み取れないのであろうか。これを自虐と捉えてすませてしまうのは大きな問題である。しかもこの記事のなかでもっとも注目しなければいけないのも急場しのぎのこの部分なのである。



中国に負けた感がますます募り焦る気持が社会のどこかにあるからであろう、中国関連のネットニュースはほとんどすべからく妙に皮肉っぽい上から目線を感じさせる。この記事の最後の部分にもそれが如実に現れている。



しかし国内総生産額の差(11兆2321.1億ドル:4兆9365.4億ドル/2016年)がどれだけグングン開こうがそんなことは関係ないのである。仮に中国が月に人間を送り込んでもそれも関係ない。そんなものは負けでも何でもない。



問題はこんなトーンの記事ばかりが流通するわが国の精神の貧しさ、それに引き換えての彼の国の柔らかさである。人民たちはもうすでに外に向けても諧謔を語り楽しむ余裕をもっている。日本国内にいてもそんな民度の違いを感じることがあるのであるから、海外ではさらにはっきりと中華人民に水をあけられているのかもしれない。もしそうだとすればそれが完全な敗北である。



かつてイギリス人はアメリカのコーヒーを薄いとか色つきぬるま湯とかいってさんざんバカにしていたけれどもアメリカ人はそれをスタンダードに仕立て上げた。あんたたちが紅茶の輸出を止めたからこんなことになっちまったんだよう、みたいな泣き言もいわず。



そんな1960年代から70年代の「イギリス病」といわれた時代と、いまの日本はよく似ている。過去の栄光にしがみついているばかり。そのくせ他と比較することでしか自分を確認できない。



科学技術の国・イギリス、環境の国・ドイツ、文化の国・フランス、フロンティアの国・アメリカ、そして胃袋の国・中国。他と比較するなら現代日本のオリジナリティはどこにあるのか。



想像してみよう。イギリス人はカニの甲羅から新素材を開発し、ドイツ人はカニをせっせと畑にすき込み、フランス人はカニのモノグラムをデザインし、アメリカ人はローラーで轢き潰す。であろうイメージがある。では日本人は? あまり大きな声ではいえないけれども、出川哲朗(53)がハサミに小鼻を挟 まれて笑いを取るくらいが関の山ではないのか。



もとい。この記事でビジネスパーソンが学ぶべきは、自分のイメージを的確に掴みそれを活用するということである。そしてなにごとも楽しむ余裕である。もったいないの精神ではなく。



実はこのあともうひとつダメな見本として『東洋経済オンライン』2017年12月25日配信分【中国人がハンカチを使わないこれだけの理由】をご紹介しようと思っていたのだけれども、あまりに虚しいので止めた。約4000字も費やして、むかしはトイレの手洗いの水が出なかったからだ、とか、いまはペーパータオルが置かれるようになったからだ、とか、まるで寝言みたいなたわごとが連ねられている。



そのしめくくりはこうだ。

《 経済的に豊かになった中国人はキャッシュレスを好むようになり財布を持たなくなった。それは合理的だからだ。それでは、彼らは豊かになった結果、ハンカチを持つようにもなるだろうか。たかがハンカチだが、もし中国人に会うことがあったら、そんな視点で見つめてみたり、意見を聞いてみたりすると、より彼らへの理解が深まるかもしれないし、意外な発見があるかもしれない。》





いじらしい、おっと間違いた(by荒木経惟)、いじましい。そしてげんなり。



人民諸君!! おかげさまであなたたちの東方海上でイカ不足に悩む日本の民草としてひとこといわせていただきたい。江戸川放水路の牡蠣の次はただいま急激リバウンド増殖中の琵琶湖のブラックバスもお願いしたいのである。なにとぞ、ぜひよろしく。(了)




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