松居一代(60)と眞鍋かをり(37)が死ぬほど怖い、と、あれはそーさなー2、3年前から何回か書いてきた。テレビなどでご尊顔を拝するだけで怖く、心底イヤーな気分になる。
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船越英一郎(57)を相手どった松居劇場を上演中の松居一代はもっぱらそちらに集中していたので安心して笑って見ていられた。つい乗せられて船越っちゅうのはまた悪いやっちゃなー、と思ったこともあった。しかしそれも一段落したいま、ふたたび松居一代への恐怖と不安が激しく蘇ってくる。
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松居一代のなにがそんなに怖いのか、といわれてもなかなか上手く説明できない。それでイメージ的ないいかたになるけれども、心の底の底、獣の本能の少し手前のところでガシッと抱きつかれそうな感じがして怖いのだ。ユングのいうアーキタイプのグレートマザーがそのままリアルになった、という感じかもしれない。もう“神経”といっていいくらいのレベルの深層を激しく震撼させる。生き物としての本能が怖れている、といってしまえばいいのか。
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実際に人さまにも聞いてみたことがある。松居一代に対して程度の差こそあれ私のような感想をもつ男は少なくなく、翻って女にはまったくいなかった。女たちの反応をおしなべていえば「ああいうオバサンけっこういるでしょう」なのである。
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そうなのである。松居一代の怖さは性とりわけ“生殖”に隣接しているところにあるのである。たぶん。なので、すでに還暦を迎えている松居一代は知り合いの彼女たちにしてみれば本能的にもう怖くもないし敵でもなんでもないのである。と思う。それがしかし、忌むべきことに私から見ればまだ現役感バリバリのグレートマザーなのだ。
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眞鍋かをりも同様である。ただ眞鍋かをりは現在子育て中であるので、迂闊にちょっかいを出さない限りは飛びかかられる心配はない。もちろんこれはあくまでイメージ上のお話である。
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うむ。で、あとサンミュージックの刑事告訴が残っているとはいえ船越英一郎とのゴタゴタがほぼ一段落した松居一代の、あの不可解な記者会見と“勝利宣言”である。松居一代はいったいなにを訴えたかったのであろうか? とさっそくまたも恐怖の罠にはめられてしまっているのである。
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あちこちで指摘されているように離婚したいというのは船越英一郎側がいい出したことなので、勝ち負けでいえば船越英一郎が離婚を勝ち取ったのである。大金持ちの松居一代の財産分与にしても船越英一郎は最初から放棄すると宣言していたはずだ。ではあの松居一代の満面の笑み、ガッツポーズはなんだったんでござんしょ。
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こういう看たてがある。語っているのは精神科医の片田珠美(56)である。
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◆『ビジネスジャーナル』2017年12月20日配信
【松居一代さん、躁的防衛の可能性…深刻な弊害に苦しむ懸念も】
《 〈— 略 —〉 一連の報道が事実とすれば、松居さんは当初は離婚を望んではいなかったはずだ。にもかかわらず、離婚が成立したとたん勝利宣言し、船越さんを「大っ嫌いです!」と言い放ったのは、心変わりなのか。それとも、強がりなのか。
もし強がりとすれば、マニック・ディフェンス(躁的防衛)の可能性がある。マニック・ディフェンスとは、平たくいえば、落ち込んでいるのはつらいので、それを避けるために空元気を出してはしゃぐことである。
たとえば、愛する人を亡くすという大きな喪失体験に直面し、打ちのめされているにもかかわらず、通夜や葬式の場で「大丈夫、大丈夫」と妙に元気にふるまい、活発に動き回る人がいる。精神医学では「葬式躁病」と呼ばれており、こういう人はその後ドーンと落ち込むことが多い。
あるいは、多額の借金を抱えてにっちもさっちもいかなくなっているにもかかわらず、借金を減らすための現実的な対処はせず、「金くらい何とかなる」と豪語し、毎晩飲み歩いてカードで支払う人も、マニック・ディフェンスに陥っていると考えられる。
もっとも、マニック・ディフェンスは、必ずしも病的とはいいきれない。というのも、これは誰でも多かれ少なかれ用いる防衛手段だからだ。大切な対象を失う喪失体験に直面すると、とりあえず目の前の現実から目をそむけながら、自分が受けたダメージをできるだけ和らげようとするのが人間であり、われわれは知らず知らずのうちにこの防衛手段に頼りながら身過ぎ世過ぎをしている。
〈— 略 —〉
落ち込むのが嫌なあまり、マニック・ディフェンスをいつまでも続けようとすると、厄介なことになる。高揚感をずっと維持しようとすると、それが攻撃的な形で表れることが少なくないからだ。
〈— 略 —〉
松居さんは、会見で「まだ戦いは終わったわけではありません。まだ1つの戦いはあります」と話している。この「戦い」をホリプロからの損害賠償を求める訴訟と見る向きもあるようだが、別の「戦い」を松居さんがしかけても不思議ではないと筆者は見る。
というのも、この連載で以前指摘したように、もし松居さんに、侮辱されたとか、権利を侵害されたとか主張し、全精力をひたすら告発、闘争、訴訟などに捧げる「好訴者」としての性格があるのであれば、数多く訴訟を起こすことも考えられるからだ。「好訴者」は独善的な正義感の持ち主であることが多いが、松居さんも会見で記者の質問に「私が今、話したことが正しいことなんです」と答えたことに如実に表れているように、「自分が絶対正しい」と思い込みやすいタイプのように見受けられる。
したがって、会見で「クヨクヨもしていない。泣いてもいない」と離婚によるダメージを否定した松居さんは、今後もマニック・ディフェンスを続けようとして、「好訴者」になっていくのではないかと危惧せずにはいられない。》
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まあ、それにしても「葬式躁病」とはまたダイレクトなおっしゃりかたじゃあござんせんか。なんだか首尾よく遺産を勝ち取った後妻、ついこのあいだまで出奔していた放蕩息子なんかへの蔑みが含まれているような気がするのはゲスな私だけであろうか。
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ともかく、松居一代がマニック・ディフェンスに到るには、前提として船越英一郎をたいへん強く深く愛していたという事実がなければならないわけである。なるほどそうすると、YouTubeへの糾弾投稿も、その前の何者かに追尾されていると車で津々浦々逃げ回っていたアレも、船越英一郎が浮気をし、さらに自分との離婚まで考えていたことを知ったショックからの錯乱、と見ることもできる。ここに、そしてなんだかよくわからないけれども“生殖”っぽいものもかかわる。
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だがしかしその前に、松居一代の“愛する”という行為は私たちの常識をはるかに逸脱しているように感じるのである。なにごとも相手が思う通りにならなければ気がすまない。
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実際に、もし少しでも逆らおうものなら、携帯電話を取り上げて鍋で煮る、高価なオーディオケーブルを切断する(ついでに自分も感電する)など朝飯前にやってのけたと過去に報道されていた。愛する・愛されるというより所有・非所有の関係である。これが松居一代の愛であり“生殖”なのであろう。松居一代のところの犬に生まれなくってよかったっす。
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船越英一郎を支配する松居一代の心の底にはある一種の全能感がある。私のいうことに従っていれば間違いはない。マスコミや世間にもそう対峙している。「私が今、話したことが正しいことなんです」。そして、そのいわゆる外ヅラが破綻しそうになると、また「勝利しました」だの「大っ嫌いです!」だのの「葬式躁病」、いささか錯乱した自作自演をはじめる、ということであろうか。
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単純なマニック・ディフェンスとして片付けてしまっては、全能感の部分が説明しきれない。“生殖”も。で、前提としてひとつ考えておきたい性向がある。常識を遥かに逸脱させるもの。自己愛性パーソナリティ障害がそれに当たると私には思われるのである。
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自己愛性パーソナリティ障害とは、「ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型」(Wikipedia)である。そのために松居一代は棒ビジネス、おっとマツイ棒ビジネスを起こし、投資で稼いで“素晴しく特別な存在”であることを証明しようとしてきた。
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ならば松居一代はなぜありのままの自分を愛せなくなったのか? それはわからない。前半生には離婚や借金、それに息子のひどいアトピーなどがあって苦労を重ねたようであるけれども、ほんとうの問題はそれ以前にあったことかもしれない。
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いまは、さてなにがあったのでしょうねえ、というしかない。そういうわけで、いささかは解きほぐされたものの、なぜ少くとも私にとってはまだ脅えてしまうほど怖い存在なのか? は以前としてよくわからない。
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船越英一郎というターゲットが消えたいま、だからといって次に私に魔の手が伸びるわけでもないのに恐怖は日々募っていく。もし万一にでも、夜道で松居一代に出くわしたら腰を抜かして膝まづき、両掌を合わせてワナワナ命乞いをする自信がある。怖い。
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ようやく離婚できた船越英一郎のヅラがオサレになっていた。(了)
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