2017年12月23日土曜日

もう相撲界のことは相撲界に任せよう、でいいんじゃない?



日馬富士の暴行事件については、もう喧しいくらいにいろいろなことがいわれていて、いまさらここでうつけ者の私などが口を挟む余地はほとんどない。だがしかし、日本相撲協会という団体のイメージがいまいち具体的に掴み切れていないのは自分としてスッキリしない感じがある。



そんなことをなかば半醒半睡という語義矛盾のような不思議な状態で考えていたら金縛りに襲われた。そしてそこにいるはずのない男の声でたしかに「知らん」と呟くのが聞こえたのである。



しかしあれがもし私の声だったとしたらどうしよう? いや、たぶん私の声なのである。自分の独り言に脅えるとはなんと愚かしい。やだやだ。オーマイバカッちょおぉイヤだぁ(by日本製粉)。



とりあえず、暴行事件と相撲協会が打ち出した処分について、世間のみなさま方がどのように見ていらっしゃるのか、それを知るのにちょうどよい記事があったので見てみよう。





◆『スポニチアネックス』2017年12月22日配信
【相撲協会改革へ 橋本マナミ、理事にやく氏推しも…「滅ぶよ」】

《 タレントの橋本マナミ(33)が22日、フジテレビ系「バイキング」(月~金曜前11・55)に出演。日本相撲協会の改革の必要性が叫ばれる中、橋本が漫画家のやくみつる氏(58)の理事就任を提案したが、本人から「(協会が)滅ぶよ」と一蹴される場面があった。



番組では、元横綱・日馬富士の暴行問題に絡み、関係者に下された処分についてトーク。MCの俳優・坂上忍(50)は、今回の事態を招いた責任から残りの任期3カ月の報酬を全額返上の処分となった八角理事長について「減俸処分なんてどうだってよくて、次の理事選出ないでくれって思っている。ちゃんとリーダーシップをとっていれば、ここまでならなかったんじゃないかと」と、トップとしての指導力のなさを嘆いた。



さらに、日本相撲協会の自浄能力についても指摘。前宮崎県知事の東国原英夫氏(60)が「理事の構成要員を変えるべき。お手盛りの改革しかできない。貴乃花親方も改革できない。大きな権力で、大ナタふるうような改革しないとダメ」と力説すると、坂上も「公益財団法人なのに何もやっていない。野放し状態。今のままでは闇を感じすぎちゃう」と同調した。



そんな、橋本が女性の意見として「せっかく(女性にも)人気が出ててきたのに、闇しかないって言うか、誰も変えられないのかなって」とコメント。さらに「第三者が入るのはすごい大事だと思う」と、その適任者として「やくさんとか、理事とかどうなんですか?」と、この日ゲスト出演した、辛口の好角家を推薦した。



その回答に注目が集まる中、当のやく氏は「滅ぶよ」と即答。これにはスタジオ内も爆笑だった。》





なにかまあ、橋本マナミ任務完了!! といった感じのテレビ見たそのまま記事である。しかし、オーマイバカッちょおぉイヤだぁ、にしてみればみなさんピントがズレていらっしゃるように見えるのである。



不肖私がなかば半醒半睡で考えついた答えは「変化を好まない人たち」というまったくありきたりなものである。つまりすべからくは過去の経験に照らし、また将来において大勢に大きな影響を及ぼす心配はないこと、が相撲協会の判断基準である。と思う。白鳳に対する処分が軽いとか重いとか、そんなことはたぶんまったく関係ない。



考えてもみよう。私などにいわれたくはないかもしれないけれども。理事会のメンバーは親方衆であり元をただせば相撲取りである。バカにするつもりはまったくない。ただ事実として、ほとんどは十代の半ばから土俵ひと筋に生きてきた方々である。世間知もそれなりであろうし、あーだこーだ理屈をこねるのはむしろ大の苦手のはずである。



そして相撲協会の至上命題は大相撲を永遠に存続させていく、これだけである。そのためにむかしの経験をなぞり、次代に禍根を遺さぬよう石橋を叩いて叩いて叩きまくるのである。



画期的な改革であったかのように見える外国人力士の導入にしても、遡れば1934年に日系アメリカ人の平賀という力士が土俵に上がった実績がある。この平賀を含めて戦前にはアメリカ出身の力士が7人いたそうである。でもって戦後の外国人力士第1号が高見山であった(1964年春場所初土俵・73)。



したがって12月22日放送の『ビビット』(TBS)においてTOKIOの国分太一(43)が日本相撲協会が実施した暴力再発防止研修会について「中学校の朝礼みたいな……」と発言したのはまったく心ない暴言といわなければならないのである。とっちゃん坊やのクセに、相撲協会に忖度は要らないとばかりいいたい放題しているだけではないか。



であるからそこにあるのは「闇」でもなんでもなくただの「白」だし、構成要員を元相撲取り以外の人物に変える、などということはまったく論外であろう。「大きな権力で、大ナタふるうような改革」は、相撲協会から大相撲を奪い取る行為でしかないではないか。



もう一度考えても見よう。成長するのには時間がかかるのである。待つ、という態度も必要なのではないのか? もう少しやさしい目で見てやれないものなのか?



不合理だ、非合理だなどと喚き散らしていたら、たとえば花柳界はどうなる? 女は封建的なしきたりのままでいいけれども男はそうはいかない、とでもいうのであろうか? 相撲のほうが露出が多いからとか? 原理原則、ベキ論で攻めているときにそうした例外条項は無用であろう。



相撲界のことは相撲界に任せておけばいいのである。結果として人気が失われていくと看取すれば必ず修整される。今回の件でも相撲協会は世間の反応を見ている、と何度もいわれていたではないか。



相撲協会を動かすのは百の進言、提言ではなく、本場所の客の入りと視聴率、それだけである。なにをいってもムダ。



おお、なんだかんだでうつけ者が差し出がましいことを。これがうつけ者のうつけ者たる由縁でござる。ご容赦。(了)





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