昨日(2月9日)、読者のPAMsさんから小泉今日子(52)についてコメントをいただいた。これまでの芸能界の枠組みから踏み出そうとしている小泉今日子を支持する、不倫みたいなどうでもいい問題で潰れないでほしい、という主旨である。詳しくは昨日の当ブログをご参照いただきたい。PAMsさんいつもありがとうございます。
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PAMsさんがおっしゃるとおり小泉今日子はいま淀んだ芸能界に一石を投じようとしているらしいので、業界的見地に立てば存在意義は文句なく大きい。ぜひ頑張っていただきたいと私も思う。
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しかし芸能人小泉今日子、人間小泉今日子は私にとってかなりな難問なのである。なかなか尻尾をつかませない。それはわざとはぐらかしている部分もあるけれども、もともとは芸能というものからの独特な距離感から発生しているような気がする。
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小泉今日子にはアイドルというものをたいへん冷ややかに見ているところがある。で、みんなはアイドル小泉今日子にこうしてもらいたいんだよねー、ということもご本人はわかっていて、どこまでそれ=大衆の欲求に従うかの決定権もほとんど自分が握っていた。
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アイドルとは一面で大衆への徹底的な奉仕であるけれども、小泉今日子の中にはちょっとくらい焦らしたり裏切ったりしてやんなきゃダメよ、という斜に構えた冷酷なティーザーもいて、さらに両者に適当なバランスで綱引きをさせるレフェリーも同居していたのである。
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そうした小泉今日子は芸能というより“POP”で語られるほうが似合っている。小泉今日子には“芸能”では掴みきれないなにかがあるように見えて、それは広くポップカルチュアみたいなものを予感させるのだ。
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小泉今日子がなぜ醒めて冷めていたかといえば、たびたびで恐縮であるけれども厚木のまつろわぬヤンキーだったからだ。1982年3月、16歳になった翌月にデビューした小泉今日子にとって「ぶりっ子」など噴飯ものでしかなかったであろう。
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なんだよークソ入りパンツ(ブルマ)なんか履きやがってよー、ぶりぶりぶりっ子ってよー。てなものである。きっと。
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実際に、デビューまもないころテレビ番組の演出が気に入らず楽屋で大暴れをしたという伝説も残っているらしい。この話題、どこで読んだのかまったく記憶にない。たいへん申しわけない。読んだのだけは確か。
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醒めて冷めていた、そしてそんな自分の気持を曲げようとしなかったことがPOPっぽい小泉今日子を産んだのである。と思う。難問なのは、いま私が観ている小泉今日子の軸足の位置である。アイドル=芸能人であるのか、冷酷なティーザーなのか、レフェリーなのか。で、やはりたぶんそのどれでもないんだろうなあ、という気がしている。
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本心を語らないのはポップスターの義務みたいなものであろうけれども、いまの小泉今日子もまったく本心は語っていない。コレをご覧いただきたい↓。とくに最終段落のひとつ手前の大きな段落部分である。
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◆『FRIDAY』2018年2月9日配信
【小泉今日子独占告白「豊原功補との3年不倫」】
《「スッキリは全然、していません。 スッキリしたくてした行動ではなくて――。『やっぱり、自分の真意はなかなか伝わらないのかな』という気持ちはありますけれど、でも、それがキッカケだったといいますか……。『また自分のことを含めて、考えていかないといけない』『キチンと生きないといけないな』という感想を持っています」
2月1日、小泉今日子(52)は個人で設立した制作会社『明後日』のHPで’82年のデビュー時から所属していた『バーニングプロダクション』からの独立を宣言。同時に、FRIDAYが3年前にスクープした俳優・豊原功補(52)との熱愛関係を認め、「(豊原の)ご家族にはお詫びの言葉もございません」「全てをこの身で受け止める覚悟でございます。私事では御座いますが、人間としてのけじめとしてご報告させて頂きます」と、不倫の罪を被って生きることを宣言したのだ。
2日後の2月3日、豊原も会見を開き、本誌に撮られた後から家族とは別居していること、将来について妻子と話し合っていることを明かした。
すべてはフライデーに撮られたことで始まった―そう口を揃える二人。真意を問うべく、小泉を直撃。飛び出したのが冒頭の言葉だ。小泉は語る。
「あの記事がキッカケとなったというか、あれから、いろいろな報道が始まったのではないでしょうか。写真を撮られた時、まだ(豊原は)ご家族と生活を共にされていました。だから私は、『ご家族に取材がいかないように守ってほしい』というようなことを事務所のスタッフに言いました。
そう言ったことで、どういうわけか、『豊原さんはすでに離婚されている』というような情報がインターネットで流布して、それがあたかも事実のように流されたまま、ずっと時間を過ごしてしまって……(豊原の)ご家族の存在が伏せられた形になってしまった。
そしてその間も『もうすぐ結婚か』とか、そういう記事がチョコチョコと出てきて……自分たちがいけないんですが、『優秀な皆さん(メディア)がそこ(妻子ある豊原と結婚できないこと)をわからないはずがないのに』とずっと思っていて。私としてはすごく不思議というか、『私が言った一言がそうさせちゃったのかな』って思うところもあって。皆さん、いろんな意見とかを聞いたりされたのだとは思うんですけど、私は(豊原の家族の存在を)スルーしてしまったことが気になっていて。もちろん、ご家族の気持ちも大事なんですが、(豊原の家族の存在が)なかなか伝わってないと思います。私が言えることではないのですが、自分たちとマスコミの関係って難しいんだなと、つくづく思うところがあります」
今回の騒動についてこの後も語り続けた小泉今日子。2月9日発売のFRIDAY最新号では、彼女の独占告白を掲載し、本誌がとらえた小泉と豊原のツーショットなど多くの写真を掲載している。》
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この部分(↓)で小泉今日子は明らかにウソをついている。
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《どういうわけか、『豊原さんはすでに離婚されている』というような情報がインターネットで流布して、それがあたかも事実のように流されたまま、ずっと時間を過ごしてしまって……(豊原の)ご家族の存在が伏せられた形になってしまった。
そしてその間も『もうすぐ結婚か』とか、そういう記事がチョコチョコと出てきて……自分たちがいけないんですが、『優秀な皆さん(メディア)がそこ(妻子ある豊原と結婚できないこと)をわからないはずがないのに』とずっと思っていて。私としてはすごく不思議というか、『私が言った一言がそうさせちゃったのかな』って思うところもあって。皆さん、いろんな意見とかを聞いたりされたのだとは思うんですけど、私は(豊原の家族の存在を)スルーしてしまったことが気になっていて。もちろん、ご家族の気持ちも大事なんですが、(豊原の家族の存在が)なかなか伝わってないと思います。私が言えることではないのですが、自分たちとマスコミの関係って難しいんだなと、つくづく思うところがあります」》
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「優秀な皆さん(メディア)がそこ(妻子ある豊原と結婚できないこと)をわからないはずがないのに」って「私が言った一言がそうさせちゃったのかな」って、またシラジラと。バーニングが火消しに躍起になった結果、豊原功補(52)は結婚していないということになってしまったという滑稽な顛末が小泉今日子にわかっていないはずはないのだ。バーニングプロダクションに36年も在籍していたにもかかわらず強烈なぶりっ子ぶりぶりぶりである。
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「(豊原の家族の存在が)なかなか伝わってないと思います。私が言えることではないのですが、自分たちとマスコミの関係って難しいんだなと、つくづく思うところがあります」とよくいえたものだ、という気にもなる。なにをかいわんや。バーニングのマスコミ操作の激しさ、そのバーニングに対するマスコミのソンタクの深さを知らないわけでもあるまい。
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だがここに、小泉今日子を保身に長けたつまらないヤツ、と切って捨てられないひとつの可能性があるのである。つまり36年間世話になったバーニングプロダクションに後足で砂をかけるような話はできない、あれだけ可愛がってもらった周防郁雄社長に恥はかかせられない、と考えているのではないか、ということ。たぶんそれも理由であろう。ここにはいくつかの理由、動機が絡み合っている。要はそのバランスであるけれどもいまははかり知れない。
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この問題に関して小泉今日子が口を開き続ければいずれ明らかになるであろう。しかしあまりバーニング=周防郁雄を庇い続けるのであればそれは旧来からの悪弊に満ちた芸能界の側に属してしまっていることになる。
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はいはい。いま直ちにバーニングを糾弾せよ、といってもどうにも難しいのはわかっておるでよ。ここは戦略的に時間をかけ、ようすを見て……、とやるのが賢いやり方というのもわかるぼっち。
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しかし現状で判断すればこれが小泉今日子その人だということになってしまうのも事実。それは少し悲しい。そしてここはとりあえずことを荒立てず……、といっているうちにうやむやになってしまうのもよくあるパターン。
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しかもうかうかしているとポップスターとしては致命傷にもなりかねない。なんだよなんだかんだいっても結局ヒヒジジイにアタマが上がんないのかよ。難しいところである。
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小泉今日子、まだその匙加減、正体は掴めず。たいへんそうだ、ということだけはよくわかる。(了)
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