2018年2月22日木曜日

金さえ稼げば松本人志も“天皇”扱いのメディア界



「元吉本新喜劇」の肩書きをもち、戦場カメラマン渡辺陽一(45)に似たライター・新津勇樹(38)が『週刊女性PRIME』(2018年2月19日配信)に【松本人志「食うの遅いヤツ絶対に売れない」を聞いて元芸人が思ったこと】という記事を書いている。





《 〜略〜 かつて私がいたお笑い業界にも、多くのジンクスがある。

以前ある番組で、ダウンタウンの松本人志さんが「食べるのが遅い芸人は、絶対売れない」と話していたが、これもそのうちのひとつだろう。

吉本興業の芸人たちのあいだには、“ご飯は先輩がご馳走するもの”という暗黙の了解がある。そのため、ご馳走してくれた先輩に自分が食べ終わるまで待ってもらうのは当然ながら、御法度だ。後輩は先輩よりも先に食べ終わるのがマナーなのである。

早く食べ終われば、次の店の手配もできるし、お会計の準備もできる。食べるのが早いということは、それだけ周りへの配慮ができているということにつながり、結果的に“空気が読める”という評価も得られる。

それができる芸人は先輩から可愛がられ、食事に呼ばれる回数が増えるばかりではなく、誕生日会や旅行など、プライベートなお付き合いが増えていくことになるだろう。

過去、私が松本さんの食事会に呼ばれた際に『すべらない話』のプロデューサーさんが同席していたことがあった。そこでもしハネていたら、番組に出演するという千載一遇のチャンスを掴むこともあり得たわけだ……。

ゆえに「食べるのが遅い芸人」はそういう機会が与えられなくなり、売れるステージから徐々に遠ざかる。松本さんが言っていた話は、たしかに的を射ているのかもしれない。

そういえば以前、レイザーラモンRGさんとレギュラーの松本さんが、あるイベントの打ち上げに遅れて来たことがあったが、着くやいなや、食べ物を流し込むように口に入れていたのを目の当たりにして驚いたことがある。

おそろしい食欲だと思っていたが、あれは普段から早く食べる習慣が身についているからこそのことなのだろう。 〜略〜 》





このあとお話は大山英雄(47)というベテラン芸人に食事に連れていってもらい、大山英雄はカレーライス、本人はカレーうどんを注文した結果、カレーうどんのほうに麺を茹でる分の提供時間の遅延が出てしまい、案の定「メシは先輩より早く食い終わらなあかんで」と一喝される始末になった、と続いて終わる。



なかなかおもしろいお話である。この一件のあとに大山英雄から食事に誘われたことはないという事実から厳しさも伝わるし、なにより下積み芸人の必死さがひっしひっしと伝わってくる。



しかし私が注目したのは新津勇樹の原稿に松本人志(54)の名前が登場したことであった。実は去年(2017年)8月、新津勇樹が『AERA dot.』に寄稿した【松本人志夫妻を花火大会でボディガードした夜の出来事】という記事が全削除されたという経緯があったからだ。



しかも記事が配信されたのは8月16日、削除されてるよん、と『サイゾーウーマン』が書いたのが8月22日という素早さだったのである。 ※【松本人志の“タブー”に触れた? 元吉本芸人執筆の「AERA dot.」記事が全削除の怪】



ポイントの部分を抜粋するとこれだ。





《 〜略〜 文章からは、全体的に松本への敬意がにじみ出ており、悪意をもって書かれた内容でないことはわかる。

「しかし気になるのは、松本の“家族ネタ”は、半ばタブー視されているだけに、本人が自ら話す以外では、テレビや雑誌など大手メディアも触れようとしない。松本としても、妻や子どもの話題が勝手に伝えられることに抵抗があるようなので、メディア側が慮っているんです」(スポーツ紙記者)

しかし、今回配信された記事には、こうした“忖度”が一切ない内容というだけに、松本の逆鱗に触れたとしても何ら不思議ではないだろう。

「しかし今回に関しては、松本ではなく、吉本関係者が『こんなルール違反を見逃すことはできない』と、先手を打ってサイト側へ警告を出したそう。そこまでしたのは、松本の話というより、関係者しか知りえない裏話が書かれていたからだといいます。大御所ならまだしも、無名のまま事務所を去った人間が、こうした記事を出すことがまかり通るのであれば、“星の数ほど存在する”元吉本芸人が、好き勝手に楽屋裏エピソードで商売することができてしまいますからね」(出版関係者) 〜略〜 》





いやいや、 新津勇樹は今回また吉本の「楽屋裏エピソード」を『週刊女性PRIME』に原稿を書いているわけである。つまり前回の『AERA dot.』の記事全削除が、ウチを辞めていったヤツに関係者しか知り得ない裏話で商売されちゃかなわん、というクレームからではないということである。



いやいや配信からまだ3日目だからわからんよー、とおっしゃる? しかし前回の記事が全削除という憂き目にあったときに、新津勇樹には『AERA dot.』側からその理由が伝えられているはずである。伝えられていなければおかしい。



そもそも 辞めていったヤツに関係者しか知り得ない裏話で商売されちゃかなわん、という理屈は通らない。これは、ウソがあれば別だが、正々堂々とした個人の実体験でありその発表を他人の都合で止められるのなら世の中真っ黒おっとまた間違いた(by荒木経惟)真っ暗である。ルポものノンフィクションはほとんどアウトになってしまう。『ユニクロ潜入一年』を書いた潜入取材のプロ・横田増生(52)などは直ちに失職である。



そんなことを『サイゾーウーマン』の取材に答えて語ったらしい「出版関係者」、怪しいと勘繰らざるを得ぬ。それともライターの質が悪過ぎというべきか。



で、まあ、そんなこんなで去年の「AERA dot.」が全削除された原因はやはり松本人志への忖度にあった、ということがわかってしまうわけである。そんだらこつならちょっこら読んでみてえ、と思って探したら簡単に見つかった。MSNニュースに転載されたものがタイトルもそのままに残っている。 ※ 後半部分(翌日配信)のタイトルは【松本人志夫妻からフグ料理屋で「犬神家の人々さん」とボケられた時のツッコミは?】



たぶん忖度のポイントになったのはここだ。花見の場所取りが完了して、いよいよ松本人志ご夫妻が登場する場面から。少し長くなるけれどもおもしろいので。





《 〜略〜 生で初めて見る松っちゃんだった! ジーンズに白のTシャツに雪駄にハット。あまりの軽装備で驚いたが、だからこそ人混みに溶け込みやすいのかもしれない。

そして、我々の切磋琢磨して設営したスペシャルシートのテントの前に立ち一言、「逆に目立つんちゃう?」

そう笑いながらテントに入っていった。

その後の事は、とにかく「あの松本人志が私の目の前にいる。彼は今、我々の警備でこうして花火を見ているのだ。どうか安全に帰さなくては」と、完全に要人のSPのような使命感に駆られ、花火など見る余裕などなかった。

ただ、テントの中から聞こえてきたのは、花火を見ながら、ボケる奥様にひたすら笑っていた松本さんの声だった。私の存在は、松本さんには記憶されたであろうか。いや、記憶されていなくても、同じ場所にいられたことが最大の財産だと、そう言い聞かせた。

花火が終わり、夏も終わり、私のお笑い界での生命も終わりかと、何もアピール出来なかった自分に対し、自責の念を抱いていると、松本さんから思わぬ言葉が。

「皆んなで飯いこうか?」

笑いの神様は私を見捨てていなかったらしい。

花火大会の鑑賞にやってきた憧れの松本人志さんを無事、ボディガードした私は、ご褒美なのか、そのご一行のお誘いで一緒にご飯を食べに行くことになった。

しかも、連れて行ってもらったのは、フグ料理屋である。東京駅からタクシーに乗り、六本木へ。本来ならこの行程に、私のような若手が加わるはずがない。しかし、芸人の世界では、先輩に連れて行ってもらえてしまうことがある。だから、勘違いするのだ、若手は。

さて、六本木のフグ料理屋という未踏の地に踏み入れることになった私はその緊張感以上に、松本人志さんとここで正式に顔を合わせることになるため、そのプレッシャーの方が格段と優っていた。

先程までは、要人と警備員の関係のようなものだったので、面白さの必要はない。むしろ正義感があれば良かった。しかし、これからは笑いが必要になる。何故なら、こういう場では必ずと言っていいほど、先輩方は面白い奴かどうかチェックしているからだ。

今をときめく、擬音のスペシャリスト、宮川大輔さんも松本人志さんとの飲み会でのトークが面白いと評判になり、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ)に出るようになり、あれだけの地位を築きあげたのだ。また、雨上がり決死隊の宮迫博之さんも、東京に進出したての頃、仕事がなく地獄の日々を過ごしていたというが、先輩との飲み会は全て断らず、毎回笑いを取りに行っていたという。だからこそ、先輩との飲み会は毎回が公開オーディションと言っても過言ではないのだ。

そして私にも、願ってもいない千載一遇のチャンスが訪れたのだ。高級フグ料理屋さんに入ると、松本人志さんご夫妻(当時はまだ交際中)の目の前に私が座ることになる。一番離れた下座と思いきや、まさかの席位置に頭の中が真っ白になった。そんな緊張、丸出しの私の姿を見て、笑う諸先輩方。

しかし、芸人たるもの追い込まれてからこそが勝負だ。今夜はとことん闘おうと決意した。乾杯から始まり、花火の話で盛り上がる中、自己紹介を改めてすることになり、「吉本新喜劇の新人の新津勇樹と申します。よろしくお願い致します」と、人生で一番丁寧で、かつ面白さのかけらもない挨拶をしてしまった。

すると、何故か毎回私の事を「犬神さんだっけ?」と呼ぶ松本人志さん。それにうまく対応出来ず、「新津です。ニイツ」とただひたすら訂正するしかない私。何やら、恐いゲームが始まりだしたように思えた。それに輪をかけるように奥様(当時は彼女)が、「犬神家の人々さん、お醤油取ってもらっていいですか?」と爆弾を投下してきた。

「いや、新津家の人々です。それなら」と返すのが限界だった。その後も、この状態が続き、店員さんにまで犬神さんと呼ばれたり、若手の私が処理出来るキャパを超えていたが、無我夢中でツッコミ続けたのは覚えている。

正直、このボケに対する返しは何が正解だったかは今でもわからないが、松本さんご夫妻にボケられたのは、後にも先にも私だけのような気がする。 〜略〜 》





全削除の理由としては『サイゾーウーマン』の以下の指摘のほうが当たっていたのである。



《「しかし気になるのは、松本の“家族ネタ”は、半ばタブー視されているだけに、本人が自ら話す以外では、テレビや雑誌など大手メディアも触れようとしない。松本としても、妻や子どもの話題が勝手に伝えられることに抵抗があるようなので、メディア側が慮っているんです」(スポーツ紙記者)》



なんなんだろうね、この程度のことで「AERA dot.」も簡単にひれ伏してしまうくらい松本人志は大物なんだね、ボケる奥様、おもしろいのにね、ま、いくらボケても素人は素人、一般人なのだから遠慮しないと、ということだろうね、それにしてもメディアってとことんだらしがないんだね、これがいまの日本なんだね、くらいの感想しかない。



誰かこの私をソンタクしてくれんか!! はよ!!(了)




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