2018年2月2日金曜日

小泉今日子がこじらせているのはバーニングのゴタゴタのせい



小泉今日子(51)がバーニングプロダクションからの“独立コメント”を発表した。なるほど、の連続である。最大のなるほど、は小泉今日子こそバーニングプロダクション社長・周防郁雄の薫陶を受けた“子”であった、ということだ。“親”から受けた恩を忘れず、義理を尽くしておる。



任侠の世界は擬似家族で成り立つ。盃を交わして親(分)子(分)になる。小泉今日子は周防郁雄の秘蔵っ子、としばしばいわれてきたけれども、いまやそうした任侠世界の親子関係に近い。まさにそのあたりを如実に物語るこんな記述を見つけた。少し長いけれどもぜひ読んでいただきたい。『LITERA』2016年2月4日配信【「芸能界のドン」バーニングの周防郁雄社長が初めてインタビューに登場! やっぱりドンは小泉今日子にメロメロだった】からである。





《 — 略 —

〈今日子は初めて会ったときから一味違う子だったからね。"久世は絶対、今日子にピッタリだなあ。これは早めに会わせにゃいかん"っていう、僕の直感だったんです〉


〈ただね、何回か僕は久世と揉めたんです。僕を通さずに今日子と仕事を進めるから、『おまえ、いい加減にしろ、コノヤロー』って大喧嘩したこともあって(笑)。先輩の田邊さん(田邊昭知/田辺エージェンシー代表取締役社長)が間に入って僕の前で久世のことを怒ってくれたから、丸く収まったんだけど。『その仕事をやるのはいいけどさぁ、俺に一言話をすればいいじゃないか。そのたった一言ができないのがおまえの悪いとこだよ』なんて言ったりしてね(笑)〉

周防氏と久世氏のトラブルを収めたのが、SMAP解散騒動でも名前の出た田邊昭知氏だったというのは興味深いがそれはともかく、このエピソードひとつとっても、小泉が周防社長にとって、特別な存在だったことがよくわかる。

というのも、事務所を通さないで仕事を進めるというのは芸能界においてもっとも重大なルール違反であり、その後の取引を一切中止してもおかしくないトラブルだからだ。とくに"所属事務所への裏切り、造反は許さない"という姿勢を貫く周防氏にとっては、絶対に許せない問題だったはずだ。普通なら小泉も久世も芸能界から追放されていてもおかしくない話だが、しかし、そうしないほど周防氏は小泉を宝のように特別に扱っていたのだろう。そしてその後も、『花嫁人形は眠らない』(TBS系)、『センセイの鞄』(WOWOW)と、小泉は定期的に久世演出作品に出演することになる。

このように小泉が事務所を通さずに勝手に物事を進めるのは、実は久世との一件だけではない。もともと聖子ちゃんカットでデビューした彼女が、事務所に無断で髪を切ってショートカットにしたエピソードは有名だが、事務所スタッフから大目玉を食らっても不思議ではないこの一件に関しても、周防氏はあっけらかんと語る。

〈そういうのは全部、本人がやりたくてやったことなんだよ。刈り上げにするときも、僕にはなんの相談もなかったしさ(笑)。でもねぇ、それがピッタリ似合うんだよね。(中略)もともと彼女に才能があったんでしょうね。事務所は何もしてないの。彼女に関しては、僕は何も能書きを言えないんだよね(笑)〉

彼女がやりたいと言ったものはやらせる。その一例が、91年にリリースされた小泉今日子作詞のシングル「あなたに会えてよかった」だ。発売前、この曲を聴いた周防氏は「こんなの売れるわけねぇだろう」「(売れたら)なんでも言うこと聞いてやるよ」と一顧だにしなかったのだが、結果は小泉の読みが当たり、105万枚以上売り上げる大ヒット曲に。小泉の自己プロデュース能力の高さが数字として証明された格好だが、だからこそ周防氏は目を細めるかのようにこう語るのだ。

〈ほとんど今日子本人がやりたいようにやってるけど、彼女がやることなすこと、なんか納得しちゃうんだよね〉

あの「芸能界のドン」に、「なんか納得しちゃうんだよね」と言わせてしまう......。すべてを黙らせてしまうキョンキョンの実力には思わず震えてしまうが、当然ながら久世氏の一件で問題になったはずの事務所を通さない仕事も、その後、小泉今日子は継続して受けていく。しかしなぜ、彼女だけは"特別"なのか──その理由は、周防氏が重要視する"義理"を小泉が守っているからだろう。

〈彼女の素晴らしいところはね、デビューして人気が出始めた頃に彼女を認めてくれたアシスタント・プロデューサーとかディレクターからの、『私が、僕が、一本立ちしたときは、小泉さん協力してね』なんていう約束を、今でもちゃ~んと守ってるところ。だから、事務所も知らないところで1シーンだけ出てる作品がいっぱいあるんだよ(笑)。その義理堅さは半端じゃないよね〉

さすがは元厚木のヤンキー、キョンキョン。目ざといだけでなく、スターになってもレディース魂を忘れない小泉だからこそ、周防氏も一目を置いているというわけだ。事実、コワモテで鳴らす周防氏が、小泉のことを語るとまるで"好々爺"状態。いまなお小泉に"メロメロ"であるようだ。

〈自分のとこのタレントを褒めるのも気持ち悪いんだけど、天才に近いと思う。センスもいいしね〉
〈彼女が僕のことを認めてるとは思わないけどね(笑)。でも、僕も長いことこの業界にいるからねぇ......もう50年とか、半世紀にわたっているわけですから、良いにつけ悪いにつけ、長年つきあってきたからこその"何か"はあるのかもしれない。きっとね、そんな子には、これからもう二度と出会えないんだと思う〉

「『芸能界のドン』も小泉今日子には甘い」、その噂を見事に裏付けるようなインタビューである。これまで決して表に出ることのなかった周防氏が、なぜ今回これまでの禁を破りインタビューを受けたのか? それは、75歳となった周防氏が、置き土産として小泉に何かを残したかったからではないだろうか。インタビューではこんなことを語っている。

〈僕ももう75歳になるから、あと何年生きられるかわかんないけど......〉
〈頑張ってほしいね。前から、いろんな分野でプロデュースをしてみたいって言ってるから、そっちの方向に進むのかもしれないけど......すべてのことに頑張ってほしいと思う〉

このインタビューは、これまで悪名高かった「芸能界のドン」が初めてメディア上に現れ、人間らしさを見せた瞬間であり、同時に「あの周防氏をも懐柔してしまうキョンキョンはやっぱりすごい」ということを印象付けた。昨年には小泉がバーニングから独立を画策しているとも報じられたが、頭のいい小泉がドンの逆鱗にふれるような真似はしないだろう。逆に、周防氏に万が一のことがあったとき、二代目芸能界のドンを襲名するのは小泉ではないのか......そんな気さえしてしまうのだった。》



周防郁雄はヤクザではない。ヤクザではないけれどもかつて2001年から10年ほど非指定暴力団「2代目松浦組」組長笠岡和雄(大日本新政會総裁・73)を用心棒として抱えていたなど、たいへんニアなお方である(「サイゾーpremium」2014年5月15日配信)。小泉今日子はその任侠的心性に相性がよく、可愛いがられ高く買われたのであろう。



そして出会ってから36年間、周防郁雄は実の子を差し置き、自らの気持を小泉今日子に託すまでになってしまったのである。とはいえ実際に二人のあいだにどのような約束事、取り決めがあるのか、もしかしたらなにもないのかはわからない。



うむ。なるほど、の全体を説明しようとすれば長くなるし、恐縮であるけれどもいまはそれほどの時間的余裕もない。今回はとりあえず“独立コメント”にチラチラと覗いているある事情から解いていきたい。たいへん申しわけない。後半部分は明日に回させていただきたい。“独立コメント”は以下の記事に全文が紹介されている。





◆『スポニチアネックス』2018年2月1日配信
【〈小泉今日子 独立報告コメント全文〉豊原功補と恋愛関係「ご家族にはお詫びの言葉もない」】

《 女優の小泉今日子(51)が1月末をもって所属事務所から独立したことを1日、自身が設立した制作会社の公式サイトで発表した。同時に俳優の豊原功補(52)と恋愛関係にあることも認め「豊原氏にはご家庭があります。このようなことになり、ご家族にはお詫びの言葉もございません。今まで自らが発言しなかったことには後悔の念しかありません」と複雑な心境を明かした。

 コメント全文は以下の通り。

 

私、小泉今日子は2018年1月31日をもちまして永年お世話になりました株式会社バーニングプロダクションから独立することになりましたことをご報告致します。

 

バーニングプロダクションにはデビューから36年もの間、育て守って頂いたことに返しきれないほどの恩を感じておりますが、50代になり、残りの人生を意識した時にこのままでいいのかという疑問が心に生じました。より成熟したエンターテイメントの世界を見てみたい。そのために自分が出来ることは何か。マネージメントとアーティストとの関係性も含めて模索して行きたいと思っています。

 

2015年に立ち上げた株式会社明後日は新しい夢のために設立した制作会社です。設立当初から力をお貸し頂いている俳優豊原功補氏は同じ夢を追う同士だと思っております。また一部の週刊誌などで報道されている通り恋愛関係でもあります。ですが事実ではない記事も多く、豊原氏の関係者の皆様にはご迷惑お掛けしております。豊原氏にはご家庭があります。最初に写真誌に記事が掲載された時、私はご家族に迷惑を掛けないように守って欲しいという旨をスタッフに伝えました。その結果、事は思わぬ方向に動いてしまったまま数年の時を過ごしてしまいました。インターネットや雑誌などには既に離婚されているという誤った情報が流布されており、そのためにご家族の存在自体が伏せられたような形で報じられ続けてしまいました。この一連の報道に対して豊原氏からの発言の機会を奪ってしまったのも私の行動に一因があったのかもしれません。このようなことになり、ご家族にはお詫びの言葉もございません。そして今まで自らが発言しなかったことには後悔の念しかありません。



事務所から独立した今、一個人として全てをこの身で受け止める覚悟でございます。私事では御座いますが、人間としてのけじめとしてご報告させて頂きます。



2018年2月1日 小泉今日子 》





なにはともあれ後半の大きな段落である。「また一部の週刊誌などで報道されている通り恋愛関係でもあります。」だもん。“恋愛関係”、控えめな記述に終始しているこの文章の中で唯一印象が違って浮いている部分である。



ここは開き直ったというより筆が滑ってしまったのであろう。と思う。前後の文章があるのだから“私人としてもお付き合いをさせていただいている”、くらいでわかるのに。華やぎを抑え難いのよ。任侠の女・小泉今日子も可愛いではないかえ。



で、問題はここでなぜ一気に豊原功補(52)との関係をその家庭の事情にまで踏み込んで明らかにしたのか? である。



小泉今日子が今後の活動拠点とすべく株式会社明後日を設立したのは2015年2月4日のことである。豊原功補との関係がはじめて公にされたのはその翌月の『週刊文春』(2015年3月12日発売号)と『FRIDAY』(2015年3月13日発売号)によってであった。



スキャンダル大手2誌に同時にスクープされているのである。もちろん『FRIDAY』のほうはツーショット写真つき。とても偶然ではない、リークがあったのであろう。



そしてこの報道のあと事態は「私はご家族に迷惑を掛けないように守って欲しいという旨をスタッフに伝えました。その結果、事は思わぬ方向に動いてしまったまま数年の時を過ごしてしまいました。」という経緯をたどる。



思わぬ方向とは、まず実際に後追い報道などいっさいなく、「(豊原功補の)ご家族の存在自体が伏せられたような形で報じられ続けて」しまったこと、さらに「豊原氏からの発言の機会を奪ってしまった」ことだ。



効果てきめん。つまりこの報道にはリークした側がいれば、それ以上拡散しないよう押さえに回った側もいるということである。



押さえに回った側ははっきりしている。(豊原功補の家族を)守ってほしいと伝えられた「スタッフ」=バーニングプロダクションだ。強力である。強力すぎて豊原功補はすでに離婚しているという間違った噂が流布されたほどである。しかしこれは予想もしていなかったことなのかもしれない。



火消しはオモテに出せない裏の工作であり、細かく指示して実行する性質のものではないから、ちょっちいき過ぎが生じたのであろう。



さて、ではリークした側は誰か? である。ふつうに考えて2通りある。ひとつは泥棒猫・小泉今日子を憎む豊原功補の妻やその周辺、もうひとつは小泉今日子の事務所設立をこころよく思わない方々、である。いくら義理人情に厚くても惚れた男は盗っちゃうんだわよね、これが。



豊原功補も昨日、小泉今日子の“独立コメント”から数時間遅れでコメントを発表している。そこには「家族とは三年近く以前より住まいを別にしており」という記述が見られる(「スポーツ報知」【豊原功補、小泉今日子との恋愛関係認める】)。



「三年近く以前」、すなわち小泉今日子が株式会社明後日を設立した2015年2月、そして2人の関係がスクープされた同3月のあたりである。別居の原因は小泉今日子との関係だったのであろう、とここからも推察される。



であるから小泉今日子が「一個人として全てをこの身で受け止める覚悟でございます。私事では御座いますが、人間としてのけじめとしてご報告させて頂きます。」と潔く非を認め最大限対処する姿勢を見せても、いかんせんあと出し、事後報告・事後処理なのである。どうしてもすっきりしない感じは残る。



ともかくそんなわけで豊原功補の妻やその周辺からのリークも疑えるのである。しかし、たぶんそうではない。もしそうであるなら妻側のいいぶんなり告発も同時に記事化されるはずである。しかし現在までもそれはいっさいない。同時に2誌に掲載されたということも、とうぜんどちらも独占したいはずの『週刊文春』と『FRIDAY』とのあいだの調整を考えれば、シロウトにはできにくいであろう。



私は、豊原功補との交際をリークしたのは小泉今日子の事務所設立をこころよく思わない方々、しかもバーニングプロダクション内部の方々であると推察する。株式会社明後日が入ったビルにはもともと豊原功補の事務所も入居していたということは関係者には知られていたはずであるから、ここをスキャンダル化し、さらに潰してしまえば株式会社明後日のダメージも大きいであろう、と考えておかしくない。



火を点けたのも消したのもバーニング!! そうなのよ。どちらもバーニングプロモーション絡みのなので、小泉今日子としてはタレント契約が完全に終了し独立するまではいっさいこの件にふれられなかったのである。それがここへきていきなりの公表に到った理由である。任侠の女。小泉任今日子。



いったいバーニングの内部でなにがあったのか? 残念、ここからはもう時間がないのでまた明日。もったいぶっているようで恐縮。(了)




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