2018年2月26日月曜日

スティーブンセガールと仮想通貨、いかがわしすぎる!!



神田の「湘南堂書店」が摘発されたというニュースを見て、懐かしき異界へ突然引き戻されたような不思議な感慨に囚われた。



◆『日刊サイゾー』2018年2月25日配信
【児ポ販売で「湘南堂書店」摘発の神保町古書店街は“治外法権状態”だった? 警察官や政治家関係者も……】



ついいましがたまで「ヘイ! バディー」だとか「アリス・クラブ」だとか(ともに白夜書房)のむかしのロリータ雑誌は汚い古本屋の片隅の段ボール箱の中で埃をかぶって1冊100円、200円で叩き売られているものだと思い込んでいたのである。そう、写真集だってたしか1000円までしていなかったはず。っていつの話だったかと思い返すと、そうさなあ90年代くらいまでかなあ。古い。



興味がないので記憶が更新されず、こちらもアタマの片隅で盛大に埃をかぶっておった。そうなんだよなあ、その二束三文がいまや何万円かの値段を付けて並べられ、っていうのもまだもうひと息古いか、マニアからの要請に応えるべく店の奥に秘匿されていたのだ。



ああ、もうあまりに過去のことで印象がグチャグチャになっている。裏本もまだそこらで売っているような気がするし、裏本とビニ本がひとつの“エサ箱”に納まっていたようすまで目に浮かぶ。それを値段を手がかりに見分けるのである。ビニ本は2000円程度、裏本はたしか4000円からといった感じであった。無造作というよりもたぶんおまわりさん対策であったのであろう。ビニ本なら逮捕されずにすむ。擬態である。中身は、いまとなってはどちらも同じようなものに見えてしまうが。



あの、そうした裏本はもちろんビニ本も普通の書店で売っているわけではなくもっぱら古本屋で売っていたということはご存じか? つまり新刊だからといってふつうの書店には並ばない。まああたりまえといえばあたりまえだが。しかしいまや街の古本屋自体が消えてしまった。みーんなネットの中にお引っ越しをしてしまった。



そういえばいっとき雨後の筍のごとく叢生したリサイクルショップもとんと見かけなくなった。古道具屋、素人経営のリサイクルショップ、大好きだったのに。せっかくリサイクル促進のため誰もが参入しやすくなったと思ったら、みーんなこれまたネットのなかでしかお目にかかれなくなった。



でもって私は流質した品物を売っている質屋に目をつけたのである。まるでハイエナのようである。目利きがイノチの質屋なので掘り出し物はないけれども、ときどき思わぬ懐かしい品物に出会うことがある。とはいえこの質屋もどんどん減ってきている。



あとは定期的に開かれる古道具屋の市。ただしこれは原則古道具屋(古物商)でなければ参加できないので、同行してくれる質屋の知り合いの都合まかせである。ああ、そういえば古い写真集や古雑誌などをこの市にもってくる方々もいらっしゃったっけ。あそこにはまだ少し“闇”が残っている。



とかなんとか考えていたら、そんな私にまるで呼応するかのようにこのニュースである。





◆『ギズモード・ジャパン』2018年2月25日配信
【スティーブン・セガール、ビットコイインの親善大使になる】

《 タネーミングやばい。

何がなんだかわからないニュースです。最近ではセクハラ疑惑で名前が挙がっているアクション俳優のスティーブン・セガール氏が、どういう経緯かとある仮想通貨の親善大使を務めることとなりました。仮想通貨にはあれこれ種類がありますが、セガール氏が顔となる通貨は「Bitcoiin」。いいえ、スペルミスではありません。Bitcoiin、iが2つ。ビットコイインです。

Bitcoiinとは、さて? どうにも説明できません。だって、今まさにICO(新規仮想通貨公開)をしている最中で、まだ存在していない通貨ですから。Bitcoiinの取扱い元は、送金コストは10分の1、マイニングも2倍3倍と、どこをとってもBitcoinよりも優れているとアピール。さらに、オリジナルBitcoinに乗り遅れた人は今がチャンス!とあおりまくっています。ただ、技術面などの詳細は一切明かされていません。

今、世界が大きく注目する仮想通貨。当たれば大きいけれど、そのぶんリスクも高い。まだまだ怪しいものを見る目を向けられる仮想通貨ですが、ビットコイインというネーミングは胡散臭さを倍増させています。そこに加えてセガール氏…。日本では、コインチェックのCMに出川哲朗さんが出演していましたね。今、仮想通貨の世界はまさにカオスです。》





スティーブンセガール、ついに自らパチもんの証明、生きるバッタ屋の面目躍如である。なあ。合気道七段で関西弁を操り、アメリカ、セルビア、ロシアの国籍をもち、アクション俳優としてはアーノルドシュワルツネッガーやシルベスタテースタローンより有名だとうそぶき、ゴールデンラズベリー賞で最低監督賞を受賞したほか最低主演男優賞、最低助演男優賞、最低作品賞、最低主題歌賞などに軒並みノミネートされた65歳である。



娘・藤谷文子(38)はとりあえず女優、小説家、エッセイストであり、息子・剣太郎セガール(42)は俳優らしい。過去から現在までに合計4人の妻がいて、うち最初と2番目の妻とは重婚状態であったという男であるからほかにも子どもはいるだろうけれども虚しいので細述は避ける。



あ、そうだ。誰かのライブでギターを弾きながら歌っているお姿を拝見したこともあった。たしかフーチークーチーマン(Hoochie Coochie Man)。おお、いま確認したらアドリブまで披露しておった。ジョニーデップ(54)よりは落ちるけれどもそれなりの上手さ。



付け加えさせていただければ、つねに前面天一坊スタイルのヅラを装着しているのも特徴である。天一坊スタイルとは「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)に出ていた金髪の催眠術師・川上剛史(50)とお揃いのスタイルである。小倉智昭(70)のエリ足をびろーんと伸ばした感じといってもいいであろう。というか、スティーブンセガールと小倉智昭、加山雄三(80)のヅラはほぼ同タイプに見える。エリ足は関係なく。なにをいっているのであろう。



こんなスティーブンセガールなのであるから、日本が世界に誇るアクションスター、サニー千葉(Sonny Chiba=千葉真一、79)と仲よしというのも深〜く頷けるお話である。類は友を呼ぶ、“るいとも”という言葉を説明するのにこれ以上ぴったりの人選はないであろう。



そんなヤツがBitcoiinの親善大使になるといわれてもますます怪しさが増すばかりである。しかし仮想通貨事業「SPINDLE」の大城ガクト(Gackt、44)とはきっと気が合うはずである。あ、2018年のバッタ屋はネット上のこんなところにあったのか。カオスというよりパチもん。(了)




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