2018年2月15日木曜日

渡部建の味覚オンチで中身がないところが佐々木希のお気にいり



佐々木希(30)が渡部建(45)と結婚したと聞いたとき、私の胸の奥でなにかがカチッと音を立てたのである。しばらくしてそれが“女嫌いメーター”であることに気がついた。またさらに“嫌い”がすすんでしまったのだ。まるで恋人に手ひどく裏切られた男のように。まあそれくらい私にとってはショッキングな出来事であった。



ちなみに世界終末時計はただいま2分前を指している。世界の終りにこれまでで最接近だ。のぞのぞの結婚のせいである。



それからというもの私は傷心のあまり正面からこの問題を捉えることができなかった。しかしそうとばかりもいってはおられない。そろそろこの問題をなんとか咀嚼・克服しなければ、このいつまでも少年のようにしなやかで透明な心が固く強ばってしまう。Why 渡部(ヒトでなしの)建?



そんな私に朗報が届いた。




◆『日刊ゲンダイDIGITAL』2018年1月7日配信
【特製焼酎は謎の味 グルメ王アンジャ渡部に“味オンチ疑惑”】

《 もはや芸能界のグルメ王として不動の地位を築いたアンジャッシュ渡部建(45)。

しかし、最近こんな疑惑が浮上している。とある居酒屋店主の話。

「若手芸人さんたちを連れてよく来店してくれていました。渡部さんが飲まれるのは必ず芋焼酎。でも、飲み方がちょっと特殊なんです。芋は普通ならロック、濃いのが苦手な方は水割りかお湯割りにするのが一般的です。ところが渡部さんは芋焼酎をウーロン茶で割るんです。米焼酎や麦焼酎と違ってクセの強い芋焼酎は、緑茶でもウーロン茶でもお茶類との相性はよくありません。個性がぶつかり合うからです。

まあ、そこまでは好みの問題でもあるのでいいのですが、渡部さんはさらにそこにレモンを搾るんです。芋焼酎とウーロン茶がすでに合わない上に、さらにレモン果汁はもっと合いません。後輩芸人さんたちは、グルメの先輩の渡部さんが言うんだから間違いないといった顔でみんな同じ飲み方をしてましたが、飲んでみてから内心では『エッ!?』って思ってたはずですよ。試してみれば分かります。芋焼酎&ウーロン茶&レモン果汁がいかにおいしくないか(笑い)」

以前、テレビ番組で糠床を間違った方法で育てていたことがバレて赤っ恥をかいた渡部。お店を何百軒も知っているからといって舌が肥えているとは限らないもの。外食のし過ぎで味覚がバカになったのか。》





渡部建が味のわからないヤツだというのは気づいていたのである。“食”に対するスタンスがあまりにもいい加減だからだ。よく“情報を食べる”みたいなことをいう場合があるけれども、味覚は官能の世界である。なにか知識を吹き込まれただけで味が大きく変わって感じるくらいなら“舌”で勝負する資格はない。



味覚は極端にいえば生き死ににつながる食物の摂取・選択の重要な一端を担っているわけで、たいへん保守的なものなのである。アレコレ無造作に口に入れていればいつか酷い目に遭う。したがって1度食べて死ななかった腹が痛くならなかった、安全だったというのが選好の第一条件になる。



したがって、基本的な味覚は幼児期につくられ、それ以降は好奇心とか社会的志向とかから細々としたオプションが設定されるくらいのものだ。味覚は筋トレみたいに食事の数や量を増やせば鍛えられるというものではない。またトシを取るとむかし子どものころ食べたものが食べたくなるというのもこのあたりの事情を物語っている。



マスコミで仕事をするときには、残念ながら“舌”で勝負することができなければ、調理法や素材、歴史について詳しく研究し、そこからその一皿の価値を評価する方法というものもあるであろう。料理の博物学。なぜこの饅頭はここにあるのか、この饅頭がここにある意味は、と問いかけたりするわけである。“味”ではなく食文化、文化評論に近づく。



ところが渡部建の場合は、バカ中学生のごとく「うめえ!!」と喚くものの味の表現は酷く狭く限られ、「稀少な部位です!」と語るもの突っ込んだ説明はほとんどない。“味”もダメだし文化評論としての“食”もダメ。猛烈に中途半端。薄味。ピョンチャンの空より寒い。のである。



なあ、なにが悲しくて佐々木希がこんな男と結婚せにゃならんのよ、しょーちゃん!!(by金子信雄)。



そう、忘れもしない佐々木希の結婚が発表された2017年4月9日以来、私はこの問題をずうっと抱え込んでいたのである。そしていま解決のときはきた。



佐々木希と渡部建の結婚は「東京第一世代婚」なのである。



秋田生まれ秋田育ちの佐々木希と高度経済成長期に急激に発展した八王子市郊外出身の渡部建。どちらもネイティブ都会人=“東京人”ではない。近郊出身者と地方出身者とどちらに非東京人コンプレックスがより強いかというのはおもしろい問題であるけれども、この場合は2人揃って相当に強い。



そのコンプレックスに正直な佇まい——ご本人はイヤだろうけれどもそれが素晴しいのよ、を見せていた佐々木希に対し、渡部建はもっぱら外見を気にすることで“東京人”への同化を図ろうとしてきたのである。つまり外ヅラ野郎である。いってしまえばグルメを気取るほとんどがこのタイプだけれども、その典型が渡部建めである。好きな漫画家は弘兼憲史(70)だし。



ああ、いまWikipediaで確認中に目に飛び込んでしまった〈渡部希〉の文字。心が痛い。



なので渡部建、佐々木希にとっては緊張せずに付き合える手頃な相手であったのである。店の地理には詳しいし中身がないからどんな融通も効く。主張がないのでウザくない。グルメがダメになったらイクメンでも恐妻キャラでもなんでもやれる。ただし外ヅラばかり気にするところが鼻につきだせば、その瞬間に放り出される。



結婚を契機に佐々木希はそれまでの自信のなさからうって変わって明るく堂々とした印象になった。そういえば、脅威の若年寄リリー・フランキー(54)との初夜のシーンを含む映画「一茶」がお蔵入りになりそうなのは悲しいやらホッとするやら。のぞのぞ、なして? なしてリリー? 独身時代への置き土産にしても。



もとい。佐々木希にとって渡部建はラクで心強い、そしてイメージ上の同郷のアテンダント(attendant =接客係)なのである。



渡部建をして“芸能界のアテンド王”とはよくいったものである。あと20年もすればご本人がマジでアテンドの世話になる。這えば立て、立てば歩け、の逆を地でいくようになる。食べつけないものを食べ続ければカラダに負担がかかって老化は速いのだ。いまに見ていろ。



でもって、いつか子どもが「ねえママ、どうしてこんなスルメ男(byつげ義春)みたいなパパなんかと結婚したの? 」といい出す日がくる。すると「イナカから出てきたママとパパがねえ、お仕事で偶然に知り合ったの」とかなんとか答えるわけである。お昼の稲庭うどんなんか茹でながら。



地方出身者をバカにしているわけでは決してない。このふたりはよそ者としてはじめて東京に根を下ろした「東京第一世代婚」、そしておそらく「東京第一世代」が独特な意味をもつ最後の「東京第一世代婚」だと思うわけである。



理解するとは文字通り“平らげる”ことである。恩讐を超えさせる。しかし渡部建にはもうしばら〜く食欲はわかない。(了)



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