もしも橋本聖子(53)が私のゆずゆず(羽生結弦・23)の唇を奪ったら殺す!! と、近所の居酒屋でオバがオダを上げておった。橋本聖子は前回のソチオリンピック閉会式後の打ち上げで、高橋大輔(31)に強引かつ執拗にキスを迫りにいったならず者なだけに気が気ではないのだそうだ。たしかに日本スケート連盟会長&参議院議員という立場をカサに着ての狼藉はひどく醜いものであった。
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しかしオバ、もしも自分にもそんなチャンスが巡ってきたら? と聞くと、ヤる!! と躊躇せずのたもうてもおられたのである。スポーツ観戦するオバはふつう息子目線派と彼氏目線派にはっきり別れていると思っていたのであるけれども、このオバの場合は“息子カワイさのあまり……”というタブー派なのであった。
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私はスキージャンプの葛西紀明(45)はデビル、フィギュアスケートの坂本花織(17)は往年の演歌系ポップス歌手・安倍律子(現安倍里葎子、69)、宮原知子(19)は囚われの老人・加藤茶(74)、というような楽しみかたである。であるから競技が終わってからも目をさらにしてテレビ画面を凝視しているのである。
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で、感じたことがある。インタビューの受け答えが、一部の選手だけとはいえかなりスキルアップしているのである。
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◆『朝日新聞DIGITAL』2018年2月22日配信
【カーリング女子、藤沢五月が韓国スキップの印象語る「パーティーの時は…」】
《 カーリング女子は23日の決勝トーナメント準決勝に向け、LS北見と韓国が公式練習に臨んだ。準決勝からは試合で使う八つの石を、与えられた16個の中から選ぶことができ、慎重に滑り具合を確認していた。
それぞれの国で人気が沸騰中の両チーム。LS北見の主将本橋麻里は3回目の五輪だけに「4年に1回のこの感じ、なつかしいですね」と笑い、「他のみんなも注目されても気にしすぎないように心がけていて、普通に生活できています。男女一緒に来られた大会が、日本カーリング界にとって素晴らしい価値のある大会になっていると思う」。
スキップの藤沢五月は相手スキップの金ウンジョンの印象を尋ねられ、「眼鏡を外すと、すっごいきれいなんですよ。(大会後の)パーティーの時は髪を下ろして、眼鏡を外していて、めちゃくちゃきれい。きれいさでは負けるので、ショットで頑張ります」。
一方、韓国チームは練習後の取材を拒否し、コーチが「1次リーグで負けたので今度は勝てるように」とコメントした。選手は重圧にならないように、開幕前から携帯電話をチームに預けていると言い、コーチは「今の人気も知らないので、いつも通りやれると思う」と語った。》
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藤澤五月(26)、いささかわざとらしいとはいえ地元韓国の、なんちゅーか鵜の目鷹の目のマスコミやファンも視野に入れたお答えで満点である。今回のオリンピックでは高木美帆(23)、小平奈緒(31)をはじめ女子スピードスケート選手たちのていねいなコメントが目立つ。彼女たちと比較しても藤沢五月は群を抜いている。と私は思う。質問に答えるだけではなく、そこにより望ましい関係性を築くべくすぐれた調整力を乗せてくるからだ。たとえばこんな調子。
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◆『スポーツ報知』2017年2月22日配信
【カー娘・藤沢、韓国メディアに「カムサハムニダ」】
《 五輪期間中に、韓国メディアに人気女優「パク・ボヨン」に似ていると取り上げられ、大人気となっているカーリング女子日本代表「LS北見」のスキップ・藤沢五月(26)が21日、江陵カーリングセンターで行われた1次リーグのスイス戦後、韓国メディアから取材を受けた。
試合の感想や、準決勝の相手が韓国であることなどについて問われた後に「韓国で注目されていることについてどう思いますか?」と質問が飛んだ。藤沢はほほえみながら「カムサハムニダ!(ありがとう)」と言い残して、一瞬去ろうとしたが「韓国で注目されていてうれしいです」と丁寧に対応した。
19日のスウェーデン戦後には、韓国人のボランティア数人に囲まれ、記念撮影を求められると、20日の英国戦後には、韓国メディアに取材を受けている様子を写真に撮られるなど、江陵アイスアリーナでは、藤沢フィーバーが沸き起こっている。》
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韓国チームとの直接対決はもちろん完全アウェイでの闘いになる。できるだけ好印象を植え付けておこうという戦略にとうぜんなるけれども、それを咄嗟に遂行できるところがこれまでのスポーツ選手とは一線を画している。と、私はまた思う。
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藤澤五月は、ふだんは地元の保険代理店で事務の仕事をしているらしい。しかし広報担当者としてもおそらく逸材である。危機管理対応も案外サラっとやってのけてしまえる感じがする。ホメ過ぎかのう。ま、せいぜいスポンサーにはなっていただいて、しかしそっとしておいてもらうのがイチバンではあるが。
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藤澤五月は別格として、先ほどもふれた高木美帆や小平奈緒のマスコミ対応を見ていると、おそらく日本スケート連盟から指導があったのであろうと思わされる。高木美帆などは言葉を探しながらでも懸命に答えようとする姿勢が伝わってくる。以前とはうってかわった印象である。もちろんこれならニュースにしやすいし人気も上がる。
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スポーツ選手がオリンピックのような国際舞台できちんと自分の言葉で話すことはマスコミやファンを味方につけるだけでなく、国の文化・知的レベルをアピールすることにもつながる。なにかにつけすったもんだしている韓国を見るにつけ、これもひとつの重要な闘いだと思わせられる。
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橋本聖子日本スケート連盟会長、なかなかいい仕事をしている、とはあまりいいたくないけれども、いい仕事である。(了)
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