木村太郎(80)なら、「なんでそんなただの骨にそんなに気をつかわなきゃならないんですか? ボクは不思議なんですけどね、麻原彰晃こと松本智津夫の骨とスペアリブやフライドチキンにくっついてくる骨とどれくらい違うんですか? 教えてもらいたいもんです」なーんていうに違いありません。
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なーんて、先日は小室圭(26)のことをスケコマシと蔑み、さらには母子揃ってのパクリ屋とまで罵って近所の居酒屋から3日間の出禁をくらったワタクシのいうことですからスルン、スルンでお願いします(byジャニーズ事務所・手越祐也担当者)。
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マジメなお話、コレはかなり気になります。(↓)
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◆『AbemaTIMES』2018年7月11日配信
【「遺骨のパウダー化と散骨に国の支援を」 松本元死刑囚の四女代理人が要請】
《 6日に死刑が執行されたオウム真理教のかつての教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚(63)が、自らの遺体の引き取り先に四女を指名したとされることについて、四女は「受け入れることにした」というコメントを発表。四女の代理人を務める滝本太郎弁護士と武井共夫弁護士が11日、会見を開いた。
オウム心理教に関わる残る6人の死刑囚の死刑執行について、武井弁護士は「社会的な事象としてのオウム心理教、カルト問題としての調査や総括がまだ行われていない。死刑執行で終わりというわけにはいかないし、現在の問題として死刑を執行すべきではない」と言及。国への協力を求めた。
また滝本弁護士は、松本元死刑囚の遺骨は東京拘置所で保管されている状況だと説明したうえで、「国相手に要請いたします。助けてください。松本元死刑囚の遺骨をパウダー化及び太平洋の不特定の地点から、船から散骨するについて、費用負担と業務をぜひお願いしたい。国として支援をお願いしたい」と要請。理由については、「麻原彰晃の骨は、信者にとっては仏舎利であり、お釈迦様の骨。これが誰のところに行くかということは大変な問題になる。オウムには無くなってくれと言っている四女及び代理人がそれ(遺骨)を取得するとなると、そこから先進めようがない」と説明した。》
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滝本太郎先生(61)、お久しぶりにご尊顔を拝見いたしました。オウム真理教教団と激しく対立していたころは危うく4度も殺されかけるなどたいへん難儀なことでございでした。また「日本脱カルト協会」および「カナリヤの会」のご活動もご苦労さまです。
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と、前置きしてから申し上げますけれども、お言葉ですが先生、松本智津夫(享年63)の遺骨パウダーを海に撒き散らかしても、今度は信者が海を拝むようになるだけではありませんか? 太平洋にお撒きになるということですから、海岸で拝むのは日の出。眩しそうに目を細く細ーくした信者数名の姿がすでにワタクシの千里眼に透視されております。
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もとい。たいへん僭越ですけれども、先生としたお方までついついうっかり宗教的雰囲気に絡めとられておられるのではないか、と危惧しております。「麻原彰晃の骨は、信者にとっては仏舎利であり、お釈迦様の骨」とおっしゃいますがワタクシにとっては先ほど申し上げた通りただの骨です。特別プレミアムな限定品ではありません。
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ワタクシはこのように麻原彰晃の骨にどれほどの意味があるのか? という側で生きております。たぶんほとんどのみなさまもそうでしょう。いえいえ、そんなものに税金をつかわせようとするな、といいたいわけではありません。相手の土俵、しかも妄想の上にふわふわ浮かんでいるだけの土俵に乗っかってどうするのですか? とはなはだ生意気ではありますが申し上げたいのです。ワタクシたちはワタクシたちの世界観で対応すればよいのです。
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先生のお悩みの中心は松本智津夫の遺骨パウダーをこの世界から完全消失させる方法が見つからないことだと思います。たしかにそれは難しいです。どうしてもなにがしかの痕跡は残り、痕跡が残ればたとえそれがどこであっても信者は潜り込み拝み倒すような気がします。千里眼で見えます。
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そういえばオウム真理教が特許を取得しているといわれる「プラズマ焼却炉」で燃やせば死体も完全に消える、ということでしたけれども、これも厳密にはそうはいきません。
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そもそも遺骨パウダーをどこかに隠すとか撒くとかいう方法を考える前に、遺骨パウダーにはなんの意味もないのだ、ということを、つまりワタクシたちの常識を教えてあげればよいのです。
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日本プロ野球のドラフトを蹴ってアメリカへ渡ろうとしていた18歳の大谷翔平に、いま大リーグへ行ったらどうなるか、ウチにきたらどうするか、『大谷翔平君 夢への道しるべ~日本スポーツにおける若年期海外進出の考察~』と題された30ページにおよぶ資料・レポートで説得した日本ハムファイターズみたいなものです。
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で、これはすなわちオウム真理教と教祖麻原彰晃=松本智津夫のいっていたことは間違いだデタラメだ、と諭すことです。ところが先生、あなたはこんなことをおっしゃっています。
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◆『夕刊フジ』2018年7月11日配信
【「『麻原彰晃はいなかった。松本智津夫だった』と信者に伝えられる」 遺体と対面した四女代理人】
《 6日に死刑が執行されたオウム真理教のかつての教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚(63)が、自らの遺体の引き取り先に四女を指名したとされることについて、四女は「受け入れることにした」というコメントを発表。四女の代理人を務める滝本太郎弁護士と武井共夫弁護士が11日、会見を開いた。
オウム真理教に30年近く関わってきた滝本弁護士。松本元死刑囚の遺体と対面した時の心境を問われると、「松本智津夫だなと顔をよく確認した。死んだんだと改めて確認した。四女と“本当に死んでたよ、間違いなく松本智津夫だったよ、もともと麻原彰晃はいなかった。松本智津夫として死んだんだよと信者に伝えられる”という話をした」とコメントした。》
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麻原彰晃はなんの意味もなかった、ということのレトリックなのでしょうけれども、いえ、麻原彰晃は実在したのです。そして多くの信者を集め、多くの人々を傷つけ殺しました。それを虚妄から覚醒させるためとはいえ信者に対して「もともと麻原彰晃はいなかった」といってしまうのは、あまりにテクニカルに流れ過ぎます。
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また、「もともと麻原彰晃はいなかった。松本智津夫として死んだんだよ」はロマンチックに終始してしまっていて、ここでも宗教的雰囲気、ムードに流されているような気がします。これをいうのなら、まず松本智津夫がいかにして教祖になったのか、そして暴走したのかをつまびらかにしなければなりません。必ず。その作業が不十分なままで“いなかった”は軽率だとワタクシは思います。
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徹頭徹尾、松本智津夫だった人間、松本智津夫でしかなかった人間の麻原彰晃に到る“都合”や“理由”を明らかにしなければ、ごく一部の人間にとって松本智津夫の遺骨パウダーはいつまでも特別プレミアム限定品であり続けるでしょう。
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そのような人々にとっては、海に撒けば海が、空に撒けば空が松本智津夫の永遠の居場所になります。それはオウム真理教的世界観の存続を助長し、なんとなくワタクシたちの食欲を失わせるだけのことです。(了)
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