2018年7月22日日曜日

中国のハリウッド進出が暗礁に。見果てぬ夢に終わる気配も



大国といえば中国、アメリカ、ロシア。この3国ともこのところそうとうザワついていて、ついにNew World Order(世界政府)実現のアジェンダが姿を見せ始めたか!! っつー感じの今日このごろですよ。



世界人口がこんなに流動的になっているので国民国家つまり主権独立国家には戻れないわけですし、世界の情報・知的資源は、ほぼGAFAと呼ばれるIT系巨大企業群に独占的に掌握されています。国境がなくなってもあたりまえでしょ。この先にはNew World Orderしかありません。はい。



GAFAとはGoogle、Apple、Facebook、Amazonのことで、これにMicrosoftを加えてGAFMAということもあります。



New World Orderに移行しても、思いがけず「手ブラ寄せ機能付きブラジャー“タニマドンナ”」の広告を見つけて喜んでいるワタクシのような人間はしあわせになれるのでしょうか? いえいえ環境回復のコヤシにされるのが関の山です。



それでも調子こいているヤツが無条件に嫌いなワタクシには、既存の枠組みが変るということ、それだけでたいへんな朗報です。貧乏人はみんなそうです。習近平失脚か? といわれると、サンマの呪い、イカの恨み思い知れっ!! と、ついうれしくなります。



そうした中国の覇権の綻びを強く感じさせてくれたものに、最近こんなニュースがありました。(↓)





◆『CNN.co.jp』2018年7月18日配信
【中国の超大作映画、興収振るわず公開打ち切り 評判最悪】

《 中国で巨額の予算をかけて制作された大作映画「阿修羅」が、興行成績が振るわず、公開が打ち切られる羽目になった。

プロデューサーによると、同作品は7億5000万人民元(約126億円)をかけて制作された。しかし公開された最初の週末の興行収入はわずか710万ドル(約8億円)にとどまった。業界誌ハリウッド・レポーターによれば、制作費は中国映画の中で史上最高額だったとされる。

プロデューサーは中国版ツイッターの「新浪微博(ウェイボー)」を通じて公開打ち切りを発表したが、理由には触れていない。

同作品は、阿修羅と呼ばれる仏教神話の聖地を、3つの頭をもつ悪霊から守る者たちのストーリー。しかし評判は最悪で、中国の映画論評サイトの評価は10点中の3.1だった。米HBOのヒット作「ゲーム・オブ・スローンズ」のパクりだという批判も多かった。

このプロジェクトは、ジャック・マー氏率いるアリババ集団傘下の映画制作会社なども後押ししていた。

マー氏をはじめとする中国の起業家は、中国国内の映画制作拡大を目指す野心を公に語っている。マー氏は2016年のCNNのインタビューで、チャンスがあれば米ハリウッドの映画制作大手6社のうちの1社を傘下に収めたいと語っていた。

阿修羅は今後、DVDやストリーミングサービスの公開も予定されることから、どの程度の失敗作になるのかはまだ分からない。

ハリウッド・レポーターによると、映画史上では1億2500万ドルの赤字を記録した「シンドバッド 7つの海の伝説」が最大の失敗作と見なされている。エディ・マーフィーが主演した「プルート・ナッシュ」は1億ドルの制作費を投じたものの、興行収入は700万ドル止まりだった。》





「シンドバッド 7つの海の伝説」は、ブラッド・ピット、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ミシェル・ファイファーなどが声優を務めたアニメーション作品ですね。これを聞いただけでダメだと思うでしょ。もう十分知ってしまっているお話をわざわざアニメでつくられても観に行く気にはなれません。



「阿修羅」のほうは予告編を見るかぎりでは肝心のSFXがまったくダメで画面が朦朧としていて、二、三世代前のアニメーションを見せられている感じでした。素早い撤退は賢明な判断、といおうか思い切ってお蔵入りにしたほうがよかった作品です。



なにかの拍子にこうして前時代的なプロダクトが出てきてしまうというのは、経済の急激な成長にその他の分野がバランスよく追いついていないからでしょう。そしてその一方、中国の経済事情からすれば制作費126億円といってもたかだか、な感じがしますが、実態は最新のSFXを急遽導入する費用もなかったわけです。



ちょうどこのタイミングの今月10日、今度は中国一の富豪とされる王健林が率いる大連万達集団(ワンダ・グループ)が、傘下のテーマパークなど観光施設数十カ所の株式の91%を、融創中国に93億ドル(約1兆円)で売却する計画を発表しています。



ワンダ・グループ は以前からアメリカなどの娯楽産業に積極的に出資し、2012年には米映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスを買収。昨年はハリウッドの映画制作会社レジェンダリー・エンターテインメントを35億ドルで買収していました。



さらにハリウッドの大手スタジオの買収にも関心を示していましたけれども、中国政府の海外投資に対する規制強化もあり、ディズニーを駆逐するという大いなる野望は頓挫したと見られています。ワンダ・グループ、去年のアタマ頃まではすんごい勢いだったのに、もうこれかよー。



ワンダ・グループそのものも中国もちょっと調子こきこきすぎであれやこれやと手を広げ過ぎた、というわけですね。で、もはや投資どころではない、エンタメどころではない、と。



ワタクシとしましても、これまでは「かつて諸外国にやられたと同じことをやっているだけだ」という中国のいいわけに少しは同情しておりました。しかしながら、もうそうもいっておられません。サンマを返せ!! イカを食わせろ!! な気分になっていたところです。



ナイスです。これから習近平(65)はドナルド・トランプ(72)に閉め出され、ドナルド・トランプはウラジミール・プーチン(65)に金玉を握られ、ウラジミール・プーチンはプッシー・ライオットにやられてしまいます。



そしてグズグズと地ならしがされ、平らになった世界に新しい秩序が生まれ、そしてその頂点に立つのは、さて、世界政府の長は、中国人でもアメリカ人でもロシア人でもないことだけはたしかです。(了)







楽天カードでポイントゲット
申込はこちらへ



【通販限定】ヤクルトの基礎化粧品・イキテルの化粧水が半額!



ノッツェ 無料パートナー紹介





0 件のコメント:

コメントを投稿