少しは小室圭さん(27)の身にもなってみなさいよ、と、あまりの罵詈雑言に業を煮やした知り合いにいわれたので、身になってみた。身になってみたらどなたかがおっしゃった「小室圭は夢追い人なの」という言葉が身にしみた。そう、追っているのは現実的な目標だったことは一度もなくてただの夢なのよ。夢。なんでもいいから上のほうへいきたい。
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ただ、これだけでは芸がないといわれそうなので、これに母親と同行二人の貴種流離譚をくっつけてみる。貴種流離譚というのはもともとは高貴な生まれの人物がなにかの弾みで貧しく苦しい暮らしを強いられ、しかしやがてはあるべき地位に就いて人々を正しい道に導くというようなものである。大国主命や日本武尊の説話などはこの経路をたどるし、森鴎外(享年60)でおなじみ山椒大夫(「安寿と厨子王の物語」)もこのパターンである。
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少なくとも母親である小室佳代(52)には、おそらくは根拠のない自負、流離をやむなくされている貴種の自負、というようなものがあるような気がする。たとえ思い込みに過ぎなくても。ワタシほんとうはこんなところにいる人間じゃないの。だからたとえ相手が皇族であったとしても怖じ気づくようなことはない。
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貴種あるいは脳内ロイヤルな母親に育てられた息子は息子でとうぜん期待を背負って「湘南江の島 海の王子」コンテストに出場して優勝してみたりする。2010年、18歳のときのことだ。だからといってどうということもない。しかし振り返ってみれば小室親子の歩みはこの繰り返しなのである。
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小室圭の略歴。小学校は国立音楽大学附属でバイオリンを習っていて、中高はカナディアン・インターナショナルスクール。大学はご存じ国際基督教大学(ICU)教養学部で在学中にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学し、アナウンサー養成学校の「テレビ朝日アスク」にも通う。で、就職先はJFJ銀行。しかし2年で自主退職して都内の奥野法律総合事務所に勤務。でもって夜は一橋大学大学院国際企業戦略科に通学。
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見事に一貫性がない。いや小室圭と母親佳代子にとってみれば「上にいきたい」もとい、「私たちがもともといるべき“上”に戻りたい」で一家オンおっとまちがいた(by荒木経惟)一貫しているのである。そしてその欲求はメガバンクに就職した程度ではとてもとても満たされなかったのだ。
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なんでもいいから上、なんだかわからないけど上、という志向の先に皇室が立ち現れたのは、であるから決して偶然ではない。なんだかわからないけれどもとりあえず上をめざす母と子の執念が引き寄せた巡り合わせなのである。
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ここのところをもう少しうがってみよう。秋篠宮眞子(27)がICUのAO入試に合格したことが発表されたのは2009年11月、2014年6月卒業の小室圭はおそらく2010年9月のAO入試で入学した可能性が高いけれども、そうすると秋篠宮眞子とは1年遅れになる。あらかじめ秋篠宮眞子との出会いを狙って入学したという可能性もなきにしもあらずではないか。
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秋篠宮眞子のICU卒業は2014年3月で小室圭と同年だが、これは2012年9月から2013年5月までの9ヵ月間、イギリスのエディンバラ大学に留学していたからだ。
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秋篠宮眞子がICUで所属していたスキーサークルの練習に小室圭が参加していたというOBの話もあり、すると婚約内定会見で説明された出会いのきっかけ、ICU内で行われた留学説明会の以前にすでに面識があったことになる。
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生活の算段も立っていないのにプロポーズするというのもいかにも先を急いでいるようすだし。早くから目標として定めておいて速攻捕まえてしまえ!! という作戦以外にない!! とワタクシは決めつけたい。
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ちなみに小室圭がICUにOA入試で合格した2010年9月に母親の小室佳代は問題の430万円の借金の貸し主と婚約している。金の無心がはじまるのは11月からだ。入学費用として45万3000円である。
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「少しは小室圭さん(27)の身にもなってみなさいよ」からはじまったこの文章だけれども、なんだかなーな展開になってしもうた。いや、だからこれを小室圭の身になって考えると、母さんのために、もともとたいそう立派な身分のはずだった母さんのために頑張った、というお話になる。
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なのでたいへん申しわけないけれども、小室圭が秋篠宮眞子に惚れたとか愛しているとかというわけではまったくないのである。あ、惚れた腫れたではない、といえばいいのか。彼にとって秋篠宮眞子との結婚はいまのところ人生最大のミッションなのである。さらにいえばジゴロ小室圭の背後には小室佳代がいてあれこれ指南、指図していたことも十分に妄想されてしまうのである。あ〜ヤバいのう〜、これはヤバい。
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どうしてこんなことになってしまったのだ? 思うにコレは日本というこの国が悪いのだ。というのは、小室圭は適当な場所さえ与えられればたぶん有能な男なので、こういう人物に目標をもたせるのも、というか目標をもてるようにするのもひとつ国の役割ではないか、と思うからだ。たとえば戦争にいって死んでもらうとか。
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もとい、政府だけの話をしているのではない。国としての理想、人としての理想、どうやってその日その日をしのいでいくか、だけではなくてなんのために存在し、なにを譲れないものとするのか、その生きていく根本が掴めないので、た〜だなんでもいいから上へいきたい、みたいなことになってしまうのだ。そしてひたすら金がのさばる。
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と考えて、平成の最後にこうした問題がもち上がっていることにワタクシは歴史的必然を感じてしまうのである。そしてこの必然は決して正しい方向へは向わず暗澹たるリフレインに帰着するであろう確信も得てしまう。思い切っていってしまえばこの出来事は戦後日本にトドメを刺す最後のあだ花になるだろうと思う。来年からは再びの戦前である。
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歴史的必然などと懐かしい言葉を使うてしもた。「小室圭さんの身にもなってみろ」に戻ろう。家族的使命を担って奮闘している小室圭にとって、すでに敗色濃厚ではあるけれどもいまは充実した日々なのだと思うなあ。
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最後にもうひとつ。充実しているところに申しわけないけれども、母佳代の元婚約者であり430万円を返済してくれと迫っている謎の人物、マスコミでは「竹田」という仮名がよく使われているこの人物も不思議といえば不思議なのである。
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ただ金を返せと繰り返すだけで法的手段に訴えるわけでもなく、それ以外のことについてはまったく寡黙だ。しかもこの問題はこの「竹田」のさらに知人といわれる人物が『週刊女性』に語ったことで公になっている。
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妄想ついでにもうひと妄想すれば、ここまでワタクシが記してきたような事情を知ってか知らずか、いやたぶん知った誰かがこれはいかん破談にせねば!! と背後で動いたのではないか。もし、もしもし(by田中直紀元防衛大臣)、こうした手法で工作員かなにかを皇室に送り込まれたら一大事である。いやそれどころのお話ではすまない。
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だから破談にしてやる!! とはいえあまり派手にやると、ふたりの出会いの経緯などこれまでの発表とツジツマが合わない部分があったり、ひいては秋篠宮眞子の人柄や人格、品性にかかわる部分も出てきたりなんかしそうでたいへんよろしくない。で、「竹田」という人物を利用してもっぱら借金問題で揺さぶりをかけた、と。
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そうなると一般誌紙ではなく女性週刊誌を使ったというのにも含みが感じられる。『週刊女性』には失礼だけれども一般紙誌の取材力を怖れたのではないか。そしてそのくだんの『週刊女性』が発売されたのは2017年12月だ。秋篠宮の誕生日が11月30日であるから、恒例の記者会見が終わった直後のタイミングだ。これもまた意図的な設定だろう。
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これはいかん破談にせねば!! と考えたのは皇室・宮内庁の関係者以外で、かつ「竹田」に強力なプレッシャーをかけうる人物である。誰? 政府筋? よくわからない。
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いずれにしろ去年の12月に借金問題が明らかになっているからすでに10ヵ月も経っている。小室親子について綿密に調べ直す時間は十分にあったはずだ。
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そしてある程度の情報を掴んでおいて、母親小室佳代を長期にわたって確保し、徹底的に聴取・調査したのではないか。そう、それがやりやすいように小室圭がニューヨーク留学に出発するのを待ちかまえて。それが8月から約2ヵ月に及んだ所在不明の理由なのではないか。
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もっと時間をかけてこれまでの報道を細かくチェックし、思いをめぐらせば意外なところに決定的な証拠が転がっているような気がするのだが、あいにくその時間がない。時間がないのに妄想は止まらぬ。
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小室圭の身にもなってみるとやっぱりそうとうヤバい。(了)
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