2017年8月31日木曜日

ソフトバンクのCMも完全アウト。ダンテ・カーヴァーのウソと増上慢



世間や人さまの事実を歪めるようなウソを平気でつくということは、すなわち現実を憎んでいるか少なくともそれほど愛してはいないということである。これと隣り合わせて、世間や人さまに対する優越意識がある。騙す以前からの、この程度の連中なら手玉に取れるという奢った気分である。



しかしニュースで見るかぎりこのタイプのウソつきはもはや古典的な存在であって、いまやただ欲望に引きずられるだけの、現実の輪郭を失って自分の欲望しか確実なものがないというようなモーロータイプのウソつきが多い。したがってそういうウソつきの彼、彼女にとってそれはもはやウソですらないのである。



たとえばハワイ“重婚”ウエディングの中川俊直(47)だ。中川俊直のあの君の瞳は100万ボルトの凄さは内側からの獣欲の圧力を示すと同時に、現実世界での手がかりを必死に探し求める遭難者の恐慌そのものである。考えてみれば日本はウソの先進国であり大国だ。



そんなところへアメリカ人、ダンテ・カーヴァー(40)の登場。久しぶりの古典的ウソつきタイプに見える。それをネットニュースを読みながら眺めてみたい。『東スポWeb』(2017年8月30日配信)【愛人騒動・ダンテ 信じられないオープン不倫のウラ】 である。



《 “ゲス不倫子づくり”を本紙がスクープしたソフトバンクのCMでおなじみの「白戸家のお兄ちゃん」ことタレント、ダンテ・カーヴァー(40)に仰天の新情報だ。不倫相手にごく近い知人から、にわかには信じられないエピソードを入手した。「不倫相手やそのお父さんが、ダンテと妻の間に生まれた2人の子供とディズニーランドに行っていた」というから驚くしかない。ダンテとは、いったいどんな男なのか?

ダンテは2010年に元読者モデルの妻(30)と結婚し、5歳と3歳の2児をもうけた。だが本紙昨報通り、現在は妻と離婚へ向けての話し合いもしていないのに、離婚済みであるかのように振る舞って20代女性と交際。しかもその女性との間にできた子供が、近いうちに誕生するというから、生半可な“ゲス不倫”でないのは明らかだ。》



これについてダンテの所属事務所(REMIX)は29日現在、「15年3月から別居が始まり、同5月には妻側から離婚の申し立てがあった。今年3月には、お互いの交際相手の存在を前提とすることで、調停が成立している」と説明し、不貞には当たらないと反論しているらしい。(「日刊スポーツ」2017年8月30日配信【坂上忍が吠える「一番やっちゃいけない女性関係」】)



「現在は妻と離婚へ向けての話し合いもしていない」という上記『東スポWeb』の記事とは完全に食い違っている。ただし、この REMIXは外国人やハーフ、クォーター800名以上が在籍しているモデル・エージェンシーである。いわゆる芸能プロダクションというのとは違う。独自に調査した結果というよりはダンテ・カーヴァーのいいぶんをとりあえずは伝えた、というところであろう﹅。(←﹅ダンテのウソ1)



《 事情に詳しい知人が、ダンテをめぐる内情を本紙に明かした。

「交際がスタートした当初、不倫相手である女性のお父さんが『奥さんいるんじゃないの?』ってダンテ本人に単刀直入に聞いたんです。ところがダンテは『ワタシ、リコンシテマスネ』﹅と言ったり『ベッキョ、3ネンネ』﹅と言ったりしていた。父親もよく分からなかったようだが、結局は本人が“離婚している”というのを信じるしかなかったそうです」》(←﹅ダンテのウソ合計3)



ダンテ・カーヴァーが不倫相手と知り合い同棲しはじめたのは昨年(2016年)夏である。(「東スポWeb」2017年8月29日配信【ダンテ「ゲス不倫」発覚!20代の愛人妊娠、妻は子供連れ実家へ】)



つまり2016年夏ごろ、ダンテ・カーヴァーは不倫相手の父親に「ベッキョ、3ネンネ」といっていたわけである。ダンテ・カーヴァーの妻が家を出て実家に戻ったのはまさにその不倫が発覚したからなのだけれども、ダンテ・カーヴァーはそのとき調子よく「ベッキョ、3ネンネ」と語っていたのである。



くだらない計算だが、2016年夏で「ベッキョ、3ネンネ」であればダンテ・カーヴァーは妻と2013年夏から別居していたことになる。しかし2人のあいだに第2子が誕生したのは2014年2月24日なのだ(ご本人のブログ)。ま、まったくあり得ない話でもないし、よござんすけど。



いっぽうで所属事務所には「15年3月から」別居したといっていたのは、やはり第2子誕生とのタイミングを考えたのだと思う。生まれてから1年くらいはあいだがないとねー。



《 同知人は意外な事実を明かす。

「不倫相手やお父さんは、ダンテと妻の間に生まれた2人の子供と遊んだりディズニーランドに行ったりしている関係なんですよ﹅。妻も当然、こうした動きを一切知らないはずはない﹅。ちょっと世間では考えられないくらい、オープンな関係なんです」

ダンテの妻との幼い子供2人を、不倫をしている女性やその父親がディズニーランドに連れて行く…一夫多妻が認められている一部の国ならいざ知らず、日本人の感覚では到底理解できないエピソードだ。周囲の人たちに、そんなあり得ない行動をさせてしまうダンテとはいったい?》(←﹅ダンテのウソ合計5)

「ダンテとはいったい?」って、ただウソつきというだけだ。2人の子どもたちをディズニーランドに連れていくことについて不倫相手やその父、自分の妻をいいくるめるのはそれほど難しいことではないであろう。



それよりもダンテ・カーヴァーという人物については当の『東スポWeb』が8月29日配信【ダンテ「ゲス不倫」発覚!20代の愛人妊娠、妻は子供連れ実家へ】でしっかり書いているではないか。



《ダンテは2006年、携帯電話キャリア「ボーダフォン」のブランド名がソフトバンクに変わった当時のCMに「予想GUY」として登場。翌07年からスタートしたソフトバンクの白戸家シリーズでは、上戸彩(31)演じる白戸彩の兄・白戸小次郎役として出演している。》



ヤバいよダンテ、 予想GUYだよ。マジで予想GUYに評判が悪いんだよ。



《「とにかく女性にだらしがない。クラブに出入りしては素人、アイドルやグラドルなどをつまみ食いしていた。仕事をすっぽかしたり、11年には無免許運転で書類送検もされています。そんな彼ですが、ソフトバンクのCMだけはずっと出演できて、周囲も長い目で見守っていたんです」(芸能プロ関係者)》



ふうん。それで現状、婚姻関係はどうなっているのだろう?



《「離婚? 今後のことについてAさん(ダンテの妻)が話し合おうとしても、ダンテが逃げ回って連絡がつかないそうです。だから即離婚っていう話にはならないみたい。こういうダンテの態度や姿勢にもAさんは激怒していて、離婚訴訟も辞さない覚悟のようです」とAさんの知人は話した。》



こうなると虎の子のソフトバンクのCMも風前の灯、というか白戸家シリーズというくらいで“家族”が主要なモチーフになっているのであるから完全にアウト。もちろん『女性自身』が報じた不倫相手の父親の会社を継ぐというお話も水の泡である。(2017年8月27日配信【ダンテ・カーヴァー 不倫愛人の父が認めた「同棲と妊娠」】)。



現実を軽んじ、日本と日本人をナメたおした古典的ウソつきに今後待っているのは、激しいバッシングと多額の違約金、そして慰謝料である。しかしダンテ・カーヴァーはきっと自分にもウソをついてシレッと生きていくのであろう。私もウソつきなのでよくわかる。



私のウソはたとえば、中華レストランに料理を乗せてグルグル回転する円卓があるけれども、実は同じスタイルのトイレもある、というようなくだらないものである。しかし同じ古いタイプのウソつきとして少し響きあってしまうところがあるのである。言葉で自分に都合の悪い現実を読み替えようとする願望、みたいなものが。響きあいたくないのに。(了)






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typ@y34s


2017年8月30日水曜日

臆病者、卑怯者、と罵られても暴力反対!! で生きていく



田中真紀子(73)に「ひょっとこ!!」と罵倒された麻生太郎(76)である。麻生太郎は好きでもないし支持してもいないけれども、さすがに「ひょっとこ!!」はナイスすぎる。同情するフリをしつつ笑った。自身の引退時に放った「老婆の休日!!」とあわせて政治家・田中真紀子が残した偉大な足跡である。



その麻生太郎の昨日の発言からはじめたい。



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【「ヒトラー、動機正しくても駄目」=麻生氏が再び問題発言】


麻生太郎副総理兼財務相は29日、自らが率いる自民党麻生派の研修会で行った講演で、「(政治は)結果が大事だ。何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくても駄目だ」と述べた。ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺の「動機は正しい」と擁護したとも受け取れる発言で、野党などから批判が上がりそうだ。

麻生氏の発言は、所属議員に政治家の心構えを説く中で出た。ヒトラーへの言及に続き、「国民に確たる結果を残して初めて名政治家だったと言われる。人がいいだけでやれるような職業じゃない」と語った。

麻生氏は2013年に講演で「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と発言して批判を浴び、撤回している。

(※「時事通信社」2017年8月29日配信)


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揚げ足を取りたがる野党——この場合はまだマスコミであるけれども、はさておき。麻生太郎、ここでいくつかたいへんに基本的かつ重要な話をしている。



ひとつは「(政治は)結果が大事だ」といい、その「結果」とはすなわち人の命だといっていることである。これほど明快な尺度はない。日本は幸運なことにこれまで72年間、国際的な紛争・戦争には巻き込まれずにすんだけれども、では政治に殺された国民はいなかったかといえば決してそうではない。飢餓のために亡くなった方々もいるし、福祉の手から滑り落ちて自死に追い込まれた方々もいる。



麻生太郎が政治家について「人がいいだけでやれるような職業じゃない」と語っているのは、そうした命の一つひとつに寄り添って、かつ全体を統治していくことの厳しさを語っている。もちろんその厳しさをいいわけに弱者、少数者を切り捨てることは絶対にあってはならないけれども、極限において政治的リアリティにくみしなければならない状況はある。



そうした極限状況に陥らないように務めるのがだいいち。しかしもう一方で極限のなかで、イザというときにはその泥を被る覚悟がなければ政治家はやれない、ということである。と思う。覚悟を問うているのだ。と思う。



人の生き方についても同じである。もっとも大切にしなければならないのは人の命である。誰のことも殺めず傷つけずにすんだ、ということがまずは人生において称賛されるべき結果だ。この結果を生み出すためには、どんな理由があっても殺したり傷つけたりしてはいけない。あたりまえだのう。



たとえば家族を殺されても決してやり返してはいけない、ということである。麻生太郎もいっておる。「いくら動機が正しくても駄目」。臆病者、卑怯者、と罵られても耐えることだ。それよりはさっさと武器を掴んで飛んでいってバンバンバン!! 殺すか殺されるかのほうがずっとラクだしカッコよくも見えるかもしれない。しかし、どれだけ罵られてもバカにされてもやりかえすことはせず、悲しみに耐え、誇りをもってそこに立ち続けるべきだ。それが歴史をつくる。いつまでもお互いに仇討ちを繰り返していてもしかたがないでしょ!!



殺す、というとふつうの私たちの生活のなかではずいぶん大袈裟なことになる。しかし単に「暴力」でも同じことだ。というか、生きる態度としてはここからはじまる。暴力に頼ってはいけない。トラブルや意見の食い違いがあっても暴力だけは絶対に回避しなければだめ。



いったん暴力に頼ると、その自分の暴力から抜け出せなくなる。これは経験を踏まえて書くけれども、暴力はドラッグと同じだ。中毒性があり驚くほど素早く伝播する。いったん家庭にもち込まれた暴力は、たとえ途中で放棄されようとどこかにしぶとく住み着いて家族を侵食していく。人としての大切ななにかを失う(by「Momm!!」出演中の渡辺麻友)。



麻生太郎の発言についていいたいことはこれだけである。終戦記念日からのオヤジラグ(lag=遅延、ずれ)である。(了)





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2017年8月29日火曜日

ジャニーズもレプロもヒヤヒヤで見守る公取委の調査



ときどき不思議なニュースを見かけることがある。内容がない、記事の態をなしていないというもののほかに、いまごろになってなぜにまた? というシロモノもある。そうすると読まされたこちら側としては、そこになにか隠された意図があるのかもしれない、と勘繰りはじめ、あれこれ詮索するをやむなきに到るのである。



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【大手芸能プロを震撼させた独立タレント救済のメス】


《 タレント生命の危機にさらされてきた元SMAPメンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。さらには能年玲奈(現在・のん)や清水富美加(現在・千眼美子)らに、一発大逆転のチャンスが訪れるかもしれない。究極のブラック企業体質と揶揄されてきた芸能プロダクションに、ついに司直のメスが入ったのだ。


「7月7日のことです。公正取引委員会(公取委)が突然、ジャニーズ事務所や大手芸能事務所などを対象に聞き取り調査を始めたんです。名目は所属するタレントと事務所の雇用関係をめぐり、独占禁止法に抵触する不公正契約の有無について。プロダクションサイドはビビり上がっている」(芸能記者)

 

別の大手芸能プロダクション幹部が解説する。


「たとえば、事務所と大揉めに揉め、本名でもある能年玲奈という名前を使えない“のん”の場合が分かりやすい。商法上はセーフだが独禁法に照らし合わせると、限りなくグレーになってくる。圧倒的に、力が上のプロダクションサイドが契約書のサインを迫ったからという背景や人格権など、色々な視点から照らし合わせた場合、無効との司法判断が下される可能性が高いんです」(芸能プロ関係者)

 

当然、事務所を辞めたタレントから仕事を奪い取るという芸能界独自の商習慣も通用しなくなるという。
 

「今回の調査を受けて公取委は、早ければ10月、遅くても年内中に勧告を出します。その結果にテレビ局は公取委に追従せざるを得ない」(キー局関係者)

 

今後は、ハリウッドのようにプロダクションを自由に移籍できるようになる可能性が出てきたという。
 

「当然、前事務所で取ったレギュラー番組は、そのまま引き継げる。この自由契約の実施でプロダクションサイドが負う業界全体の損害額はン千億円。逆にタレントサイドのメリットですが、ゴールデン&プライム帯で活躍する芸能人の場合、年収ベースで最低でも2~3000万円、最高で1億円規模の大幅アップが見込めることになります」(芸能事情通)

 

果たして公取委は、芸能界の闇を白日の元にさらけ出すことができるか!? 》

(※「週刊実話NEWS」2017年08月23日配信)


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公正取引委員会が主に独占禁止法にもとづいて芸能プロダクションの調査に取りかかったことはすでに7月7日の段階で知られていたことである。うっかり者の私も直後に親切な読者からの指摘で知った。



それをいまさらなぜ? それを考えるにはまず今回のこの『週刊実話NEWS』の記事ではじめて目にする情報を洗い出せばよい。さっそくそうしよう。



◆ プロダクションサイドはビビり上がっている

◆ のん(能年玲奈・24)とレプロエンタテインメントとのトラブルでは、そもそもの契約が無効と司法判断される可能性が高い

◆ 公正取引委員会は、早ければ10月、遅くても年内中に勧告を出す

◆ プロダクションを自由に移籍できるようになる可能性が出てきた

◆ 自由契約制に移行すれば、現状に比較してプロダクション側は莫大なマイナスを被り、反面タレント側は潤う

◆ 「ジャニーズ事務所」が名指しされた



やはり気になるのは「勧告」が出されることを前提としている点である。この場合で「勧告」といえば、日本音楽事業者協会(音事協)がつくり、多くの芸能プロダクションがヒナ形として採用して「奴隷契約」との悪評も高い「専属芸術家統一契約書」の妥当性についてであろう。



ここが崩されると従来の芸能プロダクション側が一方的に優位に立つ契約は不可能になり、それはさらにプロダクション経営の見直しに直結する。まあ、しかしこのくらいのことはあってあたりまえである。



次に興味深いのはジャニーズ事務所が名指しされている点である。なぜなら公正取引委員会の調査が開始されたことにもっとも敏感に反応しているのがジャニーズ、と見えるからだ。



稲垣吾郎(43)、草彅剛(43)、香取慎吾(40)、9月8日の契約満了をもっての退所が決定しているこの3人に対する処遇が、これまでとはまったく異なっているのである。



これまで通りであれば、ジャニーズに限らず事務所を辞めるタレントの冠番組は、退社前にすべからく完全終了・打ち切りにするのが常識である。さらに冠番組をもっていなかったタレントも含め、退社後も“芸能界の暗黙の掟”だのなんだのと追い討ちをかけて仕事を干すという悪習も常態化している。そしてその最右翼にいるのがジャニーズ事務所と周防郁雄(76)率いるバーニングプロダクション系列の各事務所だといわれてきた。



そのジャニーズ事務所が今回退所していく稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人については、そのレギュラー番組の扱いについてさえ8月に入ってまでほとんど明らかにしていないのである。これはまったく異例のことである。ジャニーズの迷走ぶりが窺えるし、各テレビ局側も相当神経をすり減らしたであろうと推察される。



で、結局どうなったかといえば、香取慎吾の『SmaSTATION!!』(テレビ朝日)が9月末での終了を発表したほかは、厳しく情報管理されているらしく公式発表はされていないものの、同じ香取慎吾の『おじゃMAP!!』(フジテレビ)、草彅剛の『「ぷっ」すま』(テレビ朝日)、稲垣吾郎の『ゴロウ・デラックス』(TBS)と、残るすべてのレギュラー番組が継続するとみられている。



とくに香取慎吾の『おじゃMAP!!』にいたってはイメージ悪化を懸念したジャニーズ事務所側からフジテレビに後押しがあったとまでいわれているのである。(「デイリー新潮」2017年8月15日配信【「香取慎吾」続投、「みのもんた」降板… テレビ秋改編の人生すごろく】)



繰り返すけれども、これは以前ではまったく考えられなかった対応である。こういっては不謹慎かもしれないけれども、ジャニーズ事務所、拍子抜けするほど公権力には弱いらしい。なぜかといえば、おそらくほかにもたくさんのキズがあるからであろう。後ろめたいわけよ、きっと。



ジャニーズ事務所のほかに公正取引委員会の動向を踏まえたと思えるのが、ローラ(27)の所属事務所LIBERAに対するマネジメント契約破棄の要請であろう。すでにローラ側が代理人弁護士を立て、事務所側にマネジメント契約の破棄に向けた協議を求める内容証明郵便を送付したことがわかっている。



LIBERAとの現行の契約期間は2010年7月1日~20年6月末日までの満10年にも及ぶ。それだけではない。さらにLIBERA側が希望すれば2020年から10年間延長できるという途轍もないものである。とうぜんローラ側の要請が認められてしかるべき。例によって陰湿なネガティブキャンペーンが張られるであろうけれども、そんな手のうちはお見通しなので怖れることはない。



そんなこんなで、日本芸能界の変革の予震はこうして確実にはじまっていますよ、ということを『週刊実は』おっと間違いた(by荒木経惟)、『週刊実話NEWS』は語りたかったのではないか。と思う。



公正取引委員会のその後の動きもご紹介しておこう。この8月4日に初の有識者検討会が開かれている。



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【芸能人らの移籍制限議論 公取委が有識者検討会】


《 芸能人やスポーツ選手が移籍・独立する際、所属先との間で独禁法上の問題となる契約や慣習がないかを議論する公正取引委員会の有識者検討会の初会合が4日、開かれた。今後会合を重ね、年度内にも報告書をまとめる見通し。座長は泉水文雄・神戸大大学院教授(経済法)。

公取委によると、検討会では、特定の技能が必要となる職種における契約実態を把握するのが目的。芸能事務所や日本ラグビー協会などを対象に聞き取り調査を始めたほか、フリーランスで働くIT技術者なども検討の対象とする。個別の事案の違法性などを調査する予定はないという。

芸能界では、所属事務所が芸能人と移籍・独立をしにくくする契約を結んでいることがあるとされる。また、スポーツ界でもラグビーのトップリーグで選手が移籍する際、前の所属先から承諾がなければ新チームでの公式戦出場が1年制限される規約がある。

検討会は、契約実態を詳細に分析していくとみられる。会合は非公開。スポーツ庁、厚生労働省、経済産業省の担当者もオブザーバーとして参加した。〔共同〕》

(※「日本経済新聞 電子版」2017年8月4日配信)


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こちらからの報告書も勘案した上で公正取引委員会の見解、場合によっては勧告が出される。待ち遠しいことである。それまでになにが起こるかも楽しみである。最も敏感に反応しているのがジャニーズ事務所、最も旧来からの体制に固執しているのが、社長が日本音楽事業者協会の会長を務めるホリプロ、と念頭において眺めるとわかりやすくおもしろいであろう。



最後に些細なことで申しわけない。『週刊実話NEWS』の記事中「プロダクションサイドはビビり上がっている」とあるけれども、ビビり上がる? なに? 正しくは“ビビりまくる”、または“震え上がる”であろう。ネッチネチと細かくてすまんけれども美は細部に宿るっていうし。(了)






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2017年8月28日月曜日

ブルゾンちえみは「いなたいたいたいたし」でちょっと困る



『weblio 実用日本語表現辞典』によると、〈いなたい〉とは
「田舎くさい、泥臭い、垢抜けない、素朴な、ダサい、といった意味の俗語、または方言」だそうである。



ブルゾンちえみ(27)の場合はこれに〈いたい〉が加わる。これも『weblio 実用日本語表現辞典』によると以下5つの意味がある。



① 切られたり打たれたり、病気をしたりして、肉体的に苦しい。苦痛を感じる。

② 精神的に辛く苦しい。また、弱点・急所などを指摘されたりして困る。

③ とりかえしがつかないほどひどい。

④ 心に深く感銘を受けるほど優れている。立派だ。

⑤ 動詞の連用形に付いて、程度がはなはだしい意を表す。



該当するのはこれの ② と ③ である。



さらに〈いたいたしい〉も加わる。
「気の毒で見ていられないありさまだ。痛ましい」(同上)、である。



つまり8月26日から27日にかけて放送された「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」で“24時間テレビマラソンランナー”の栄誉を担ったブルゾンちえみは、いなたい・いたい・いたいたし かったのである。整理すると「いなたいたいたいたし」である。うむ。なかなかいい。



今年は「走る理由がある人」がランナーの条件であった。ブルゾンちえみの“走る理由”は、「何かをあきらめようとしている人に、あと少しだけ頑張ってほしい、夢を信じてほしい」ということと、「走っている姿を見せたい人がいる」の2つであり、その「走る姿を見せたい人」とは、「陸上部時代の恩師の娘が、がんを患っていると知り、少しでも力になりたかった」のだそうである。(「日刊スポーツ」2017年8月27日配信【ブルゾンちえみ涙の完走!恩師のがんの娘に元気を】)



控えめないいお話ではないか。すでに数日前に決まっていたランナーの発表を放送開始後2時間15分も引っ張った番組に、ランナーの発表は当日のはずなのに発表時にはすでに紹介VTRが完パケになっていた番組に、わざわざヤラセなどというのも気が引けるけれども、やらされている感、走らされている感はたぶん歴代最高峰ではなかったか。



ヤラされている感の最高峰。24時間テレビをいつも見てるわけではないのでたしかではない。しかし岡山出身の藤原史織にしてみれば「ブルゾンちえみ」というキャラクター自体がいただきものである。もちろん「with B」もあてがわれもの。そうして「ブルゾンちえみ」はプロダクションメイドのお笑いタレントとして仕立て上げられ、人気者になった。ここからがすでにやらされている感が濃厚なのである。



で、お仕着せのキャラクターなり、役割なりに、これまた素直に一途に取り組んでみせるところが、「いなたいたいたいたし」なのである。



そんなふうにして「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」でのブルゾンちえみは、それはもう一生懸命に走ったのである。少し歪んだ内股で、痛み苦しみ辛さを耐えてよく頑張った!!(by小泉純一郎)。あなたは偉い!!(by小野田寛郎の母)といいたくなる。



そのうえで、番組の放送時間内に予定通り90kmを走りきり、日本武道館でゴールに走り込んだブルゾンちえみの第一声は「本当にこの貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございました。いい経験ができました」であった。あー、なんという、なんという、「いなたいたいたいたし」さであろうか。いなたいたいたいたしー!!! お母さん涙が出るよ。



でもってその「いなたいたいたいたし」さは、岡山出身の藤原史織がメディアと芸能ビジネスとによって見事に消費された、という、いささか酷薄なイメージに裏打ちされているのである。私の場合は。



たとえが適切ではないであろうけれども、AVの新人デビュー!! とかいうのを観た感じである。いつもいつもたとえがお恥ずかしい。ともあれ新人がデビューできるのは一生に一度であるはずなので、それだけでひとつ商品価値がある。ことにはなる。



でもって新人は新人でなんとか売れてやろうと思ってぎこちなくも健気に頑張るのである。それがこの場合のほんとうの商品価値というヤツである。あまり気分のいいお話ではない。しかし明石家さんま(62)も「AV見るのは新人の第1作目だけや」と語っておられた。巻き込んですまね。ともかくそういうものを観てしまった印象なのである。



どうしてAVだろう? いやわかっているのである。ブルゾンちえみのチチ振り乱して走る姿がそう連想させたのである。おっぱいマラソン。もうしわけなし。



話は変わる。『バズプラスニュース』(2017年8月27日配信)〈【緊急事態】おっぱいマラソンでブルゾンちえみの乳房が破壊される危険性あり / 24時間テレビのマラソンランナー〉が、これに関連した問題を的確に指摘していた。



《 〈— 略 —〉
ここで、ふたつの問題が浮上している。「彼女の乳房がゴールまで耐えられるのか?」という点と「たとえゴールできても乳房に致命的な後遺症が生じるかもしれない」という点である。

乳房が丸い形を保っているのは、乳房内部にあるクーパー靭帯のおかげである。クーパー靭帯は乳房を支えており、伸縮して乳房が垂れ下がらないように支えている存在。クーパー靭帯が伸びると修復は難しいとされており、切れてしまった場合は修復不可能とされている。つまり、乳房が垂れたままになってしまうのだ。

 〈— 略 —〉

ブルゾンちえみのおっぱいマラソンを観てみると、乳房が大きく上下に揺れているのが目視で確認できる。これはつまり、じゅうぶんに乳房を支えられるブラジャーを使用していないことを意味し、大きな負担がクーパー靭帯にかかっていることを意味する。

ブルゾンちえみが乳房の形を保つためには、この激しい上下の揺れを防ぐ必要がある。毎秒2回上下を繰り返していると仮定した場合、1時間で7200回の乳揺れ、8時間で57600回の乳揺れ、12時間で86400回の乳揺れをすることになる。もし24時間走れば172800回も、ブルゾンちえみの乳房が上下することになる。

そんな過酷な状況下で、クーパー靭帯に負担がかからないわけがない。おっぱいマラソンの休憩タイムに、乳房をしっかりと支えてくれるブラジャーに着替えることを強く推奨する。たとえ走破しても、そのあとに待っているのは垂れ乳地獄。この先生きのこるには、ブラジャーの変更しかないのだ。

〈— 略 —〉 》



この間抜けなばかりに説得力あふれる説をまだランニング中にアップする『バズプラスニュース』はたいしたものである。だからどうしたというわけではない。ただ、大丈夫かなあブルゾンちえみのクーパー靭帯、と心配するやさしさ、ヤらしさはある。



かくして消費されたブルゾンちえみはこれからどうなるのであろう? 本人の野心通りこのまま順調に芸能界で生き残っていけるのであろうか? つまりAV女優でいえば単体作品をまだ何本か撮ってもらえるのであろうか? 残念ながらフリートークができないという致命的な欠点があるので、それはかなり難しいといわざるを得ない。



そうすると残されているのはひと山いくらの企画もの女優への道であろうか? お笑い芸人でいえば何組かまとめて地方営業専門みたいな。それがイヤならブルゾンちえみの場合、改めてネタをつくり込んで勝負するしかない。



ここでキャリアの第2段階に引き継ぐ新機軸が打ち出せるかどうかが勝負の分かれ目。あたりまえか。チーム・ブルゾンちえみの真価が問われるところである。メイクを落すのであればなんでもありになるけれども。



もし、メイクのブルゾンちえみのままだと、これはそうとう難しい。かといって「いなたいたいたいたし」ブルゾンちえみをこのまま岡山に返すのも気が引ける。そこでこれからは泣きのキャラでいくとよろし、とご注進しておこう。



ペニーワイズ(PENNYWISE=スティーブン・キングの『IT』に出てくる殺人ピエロ)の女版、みたいなものである。ペニーワイズは殺人ピエロであるけれども、ピエロの裏の顔として泣きのブルゾンちえみがあってもいいと思うの(by大場久美子)。立場的には上から目線のブルゾンちえみの正反対に移行することになる。



“泣き”をギャグにするのはそうとうにアタマをつかう。その点でも岡山からきた高学歴らしい藤原史織のイメージにフィットするかもしれない。そしてこれはまったくの勘でモノをいっているわけであるけれども、チーム・ブルゾンちえみは女中心であろうと思われるので、もっと男も参加させる。女の視点で世界を読み替える方法にはやはり限界がある。と思う。



いかがであろうか? そうとうはしょってしまっておるのはご容赦。しかしこれでも親切に親身になって考えたのである。おっぱいだから。(了)






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2017年8月27日日曜日

視聴者無視で視聴率を稼ごうとする「24時間テレビ」の不快



日本テレビ、いったい死にものぐるいなのか、舐めとんのか、である。実際にいま目の前で起きていることなのに理解するのが難しいほどイカレている。お話のきっかけに、まずはネットニュースをご覧いただこう。



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【日テレ『24時間』、ランナー発表「2時間引き伸ばし」に批判殺到…障害者利用で視聴率稼ぎ】


《 8月26、27日に放送されている『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。毎年夏に放送される同番組では、タレントが24時間走り続けるチャリティーマラソンが名物企画となっているが、例年は5月頃に発表されるランナーが今年は放送当日に発表されると伝えられていたため、誰が選ばれるのかが注目されていた。

放送開始直後から、出演陣はしきりにランナーが誰になるのかを話題にするも、発表されないままに次々に別の企画が放送された。そして放送開始から約1時間後、総合司会のフリーアナウンサー・羽鳥慎一が「いろいろとありまして、(発表は)1時間後ぐらいだそうです」とコメント。そして放送開始から約2時間15分が経過した時点で、やっとブルゾンちえみの名前が発表された。これに対し、あまりの“引っ張り具合”にインターネット上では「さすがに引っ張りすぎ」「遅すぎじゃね?」「ただの視聴率目当て」「日テレ嫌いになった」などと批判が集まっている。テレビ局関係者が語る。

「羽鳥アナが放送開始から1時間ほど経過したタイミングで『(発表は)1時間後ぐらいだそうです』と報告していましたが、『~だそうです』という微妙な言い回しからは、あまりの発表の遅さに視聴者から日テレにクレームが多数寄せられたため、急遽、羽鳥アナに報告させたようにみえます。今回の『24時間テレビ』も例年どおり、一般の障害者の方々が挑戦する姿にスポットを当てた“お涙頂戴”型の感動モノのオンパレードですが、あまりに露骨なスタイルに年々『障害者を視聴率稼ぎのために利用している』『チャリティー番組とは名ばかりの偽善番組』などと批判の声が強まっているのは事実です。そんななか、2時間以上も発表を引き伸ばすという露骨な視聴率稼ぎの手口に打って出た日テレに対し、さらに批判が集まるのは必至でしょう」

また、今回の人選についてネット上では、「引きのばすほどビックリする人じゃなかった」「マジ楽しくない」「ブルゾンちえみかよ」などと期待外れだという感想を示す声も多数みられるが、別のテレビ局関係者は語る。

「日テレ内では、今回のランナー選びは混迷を極めました。当初は例年どおり5月にアンジャッシュの渡部建の名前を発表予定でしたが、直前に一部スポーツ紙に抜かれて断念。その後、NEWSの手越祐也は警備上の問題から断念せざるを得ず、りゅうちぇるでほぼ固まったものの7月にまたしてもスポーツ紙に抜かれたため頓挫。その後は、情報が外部に漏れるのを警戒して、ごく一部の上のスタッフのみで検討・調整が進められたため、日テレ局員のみならず、番組を担当するスタッフですら、まったく情報を把握できない状況になりました。実は実際に選ばれたブルゾンも以前から候補メンバーとして名前が挙がっていたのですが、『話題性が弱すぎる』ということで候補から消えていました。そうして二転三転の苦労の末に選ばれた割には、あまりに意外性も話題性もない拍子抜けの人選となってしまったといえるでしょう」

今回で40回目の節目を迎えた『24時間テレビ』、視聴率はどう出るのかが注目される。》


(※「ビジネスジャーナル」2017年8月26日配信)

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引っ張り過ぎて大ヒンシュクといえば2006年8月2日にTBSが中継した亀田興毅VS.フアン・ランダエダの世界タイトルマッチを思い出す。非難囂々、苦情殺到であったようだけれども、このときの引っぱりタイムは約1時間半であった。今回は約2時間15分である。新記録。



要するに日本テレビ、視聴率の獲得に死にものぐるいで、かつ視聴者をナメているのである。なんという倒錯。なんという無秩序。そこを順序だてて考えれば、とにかく、なにがなんでもどうしても視聴率を稼がなければならぬと後先顧みず猪突猛進した結果、肝心の視聴者を置き忘れてしまった、ということであろう。



どうしてそんなに視聴率が欲しいのか? といわれれば、日本テレビはこれで稼ぎたいからである。もう掛け値なし、そのまま「チャリティー番組とは名ばかりの偽善番組」である。自らも手弁当でやるというチャリティ本来のスタンスに立っていれば、そもそもこんなぶざまなことにはなっていない。まあ、いまさら語っても馬の耳に念仏でしかないけれども。



それにしても加えてワケがわからないのは、テレビ局にとっての作品であり商品である番組を、こういうエゲツない視聴率あさりの手法で自ら毀損して平気だという神経である。視聴者をどれほどイライラさせても、番組を中身のないまま垂れ流し続けても、視聴率が上がればそれでいい、と考えているらしいことである。



そういうテレビ局からいずれ視聴者は離れていく。というか離れ続けている。テレビ全体の視聴率の低下をネットのせいにする前に、こういう姿勢を少し反省してみてはいかがなものか、である。いいんだもん、視聴者が離れても視聴率が上がれば、だろうなあ、きっと。不思議。



そういう“汚い手”を使ってスポンサーさまのCMに消費者を誘導したとして、では実際にそのCMがたとえば当該商品の購買活動にどれほどの効果をもたらしたのか、スポンサーさまも真剣に考えなければいけない。視聴率という数字だけで満足していると、たいへんなダメージを被る可能性すらある。



たとえば“CMまたぎ”という編集手法がある。番組のピークがくる直前にCMをぶっ込んでくるヤツ。たしかに数字はとれるかもしれないけれども、そのときぶっ込まれたCMをあ〜あ、とかいいながら見ている視聴者はイライラを募らせる。それは決してCMで紹介される商品やサービスのイメージにプラスにはならないであろう。



いやいや、ぶっ込まれたCMがなんのCMだったかなど憶えているヤツはいないさ、とまた視聴者をナメているようすが目に浮かぶ。そうしてテレビの視聴者はまた去っていくのである。



かくして日本放送の「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」は、チャリティのようでチャリティではなく、エンタテインメントのようでエンタテインメントでもなく、善意の陰に隠れたただの巨大なエゴに成り果てているのである。そしてプラグマティックかつ刹那的に見かけ上の視聴率をひたすら追いかけている。



ちなみに“24時間テレビマラソンランナー”がなぜブルゾンちえみになったのか? については、候補に挙がっていたタレントたちの練習を見た坂本雄次トレーナー(70)の推薦によるものとされている。



しかし、その一方で、ブルゾンちえみの胸の揺れに着目したからだ、という説もあるのである(「ビジネスジャーナル」2017年8月27日配信【日テレ『24時間』マラソン、ブルゾンちえみ「巨乳揺れまくり」にネット騒然…視聴率狙いか】)。チチを振り乱せば視聴率が上がると計算しているというのだ。



視聴率のためにはブルゾンちえみのチチにもすがるのか。そうか。私のことはもう放っておいてほしい。(了)






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2017年8月26日土曜日

いつまでも日テレの立場が明確でない24時間テレビの不快さ



「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」がまもなくはじまる。今年も德光和夫(76)の不気味な幼児性とか、宮迫博之の取り繕い方とか、ブルゾンちえみ(27)のにしおかすみこ(42)化とか、マラソンランナー決定の経緯とか、見どころはチョボチョボである。



とりあえず主な出演者を列記しておこう



◆メインパーソナリティー:櫻井翔・亀梨和也・小山慶一郎

◆ チャリティーパーソナリティー:石原さとみ

◆ 総合司会:羽鳥慎一・ 水卜麻美

◆ 24時間テレビサポーター:徳光和夫

◆ スペシャルサポーター:東野幸治・宮迫博之・後藤輝基・渡部建・ブルゾンちえみ・梅沢富美男



なにか全体にショボい。そのうえみんなどこか微妙に歪んでいる感がある。メインパーソナリティ・「嵐」の高額ギャラがアレコレ詮索された2013年(第36回)を契機に出演者のギャラに対する世間の目がたいへん厳しくなっているという事情も影響しているのであろう。華やかなお祭り的ニギニギしさとはほど遠い感じがする。



うむ。まあ、番組の目的はいちおうチャリティであるのでそんな大盤振る舞い、ドンチャン騒ぎもできないというなら、それはそれでひとつの見識である。粛々と落ち着いて進行していくのもいいかもしれない。



しかしながら、第1回目を放送した40年前ならいざ知らず、チャリティやボランティアに対する認識がこれほど広く浸透しているいま、わざわざテレビ局がその音頭をとる必要があるのか? という気はする。



決して十分ではないけれども、災害などのたびボランティアは駆け付けるし、義援金も集まる。福祉や教育にも、みんな自分に余裕があればなにがしかの役割は果たしたいと考えている。その気になればアクセスできるチャネルも比べものにならないくらい増えた。



それなのにあえて日本テレビが「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」とやるのは、もはや市民の善意の行動にちゃっかり乗っかっているとしか見えないのである。しかもそれでスポンサー収入を得て、それは自分の懐に入れてしまう。まるでクレクレタコラなみの厚かましさである。



今年のテーマ、「告白〜勇気を出して伝えよう〜」にしても、視聴者におんぶにだっこの姿勢があからさまである。伝えるのは視聴者、伝えられるのも視聴者。視聴者をいじりまわしてさも善意の輪を広げたかのようにもち上げる。そこでは、たとえば高齢者の孤立化という具体的な問題にテレビがなにができるか、と真剣に考えようとする姿勢すら見られないであろう。



私がひねくれている? たしかに私はひねくれているけれどもひとさまの善意の行動をくすねたりはしない。



ちなみに注目の裏番組、「バリバラ〜障害者情報バラエティー〜」(NHK Eテレ1・8月27日19時00分〜19時30分)のテーマは「あなたの夢はなんですか?」である。ゲストにたんぽぽの白鳥久美子(35)がいる。こちらははじめて同士の半同棲で、夜は派手にほぼお祭り状態だそうである。



「あなたの夢はなんですか?」には、とりあえずおっしゃることはうかがいましょう、という消極的ながら当事者の姿勢がある。聞くことしかできないかもしれないけれども聞かせてください、である。



「告白〜勇気を出して伝えよう〜」はただそそのかすだけである。素人にやらせておいてそれを都合がいいようにアレンジし、おのれの商品とするのである。



いまさら偽善だの欺瞞だのいってもはじまらないけれども、おっしゃる通り、勇気を出して伝えてみた。(了)





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2017年8月25日金曜日

結局、ヒトの手が触れたものは汚い!! ということですか



たまさかテレビで飲食店などの調理場が映ると、ちゃんと調理用手袋をしているかなあ、と気になる。別にそんなもの裸の手指で頭をボリボリ掻きながらつくったり盛り付けたりしてくれていても、とりあえずは自分の口に入ることなどまったくないのに気になる。



こんな自分、いつからなのかしらん? よく憶えていないけれども、そうさなあ、とにかく月日の歩みにつれて衛生に対する感覚は激しく、厳しく変わってきた。自分以外の誰であれ素手で握ったおにぎりはもう食べられないし、それ以前から求肥や餡をこねてつくる和菓子はダメだった。



電車のつり輪、おっと間違いた(by荒木経惟)つり革や公共の手すり、ドアノブ、シェアサイクルのハンドル、それにお金など、不特定多数が手にするものにはあまり触れたくない。そう考えていると、やはり私もそのうち手袋をして外出するようになるのか、とも思えてくる。子どものころは10円硬貨を鼻の穴に入れて遊んでいるヤツもいたのに。



そういえば子どものころ、友だちの家でジュースに麦わらのストローを添えて出されて驚いたことがある。オバさんいわく「人間の手が触れていないから清潔なのよ」。子ども心によくわかったようなわからないようなご説明であった。



デパートの地下を歩いていたら芋きんつばの実演販売をやっていて、そこのスタッフが透明なプラスチックマスクをかけていた。客に呼びかけたり商品の説明をしたりするときに唾液が飛沫になって飛ばないように、という配慮からであろう。



しかし口許を覆っている透明のプラスチック板に内側から飛沫が付着すれば、とうぜんそれは客の目にふれることになる。それはあまりキレイではないし、それを見てしまえば食欲など湧いてくるはずもない。それならふつうの紙製、布製マスクのほうがずうっといい。なんのための透明プラスチックマスクなのであろう。商品が芋きんつばというのもよくなかったかのう。



透明プラスチックマスクは客の側にも自分の呼気を強く意識させる。そういえば客の側から商品を守る、という気のつかい方ももっとしていただきたいものだと思う。たとえばスーパーなどにはいちいち商品に触ってみないと気がすまないらしい方々がおられる。商品がパッキングされていればまだしも裸の状態でおかれている野菜などでは気になる場合もある。



気になるを超えて首を傾げてしまうのは、ベーカリーでの裸のパンの平台販売である。最近は高い位置のレイアウトが多くなったけれども、それでもなかには膝上くらいの高さの店もある。そういう店では申しわけないが買えない。



パンにチリやほこりがかかる可能性があるし、客のコートの裾やカバンなどが触れてしまう場合もあるだろう。小さな子どもが触るかもしれない。平台の前で客同士が話をするなどはあたりまえで、セキやクシャミをしているのを目撃したことさえある。困る。



なんだかぼやき漫才みたいになってきた。懐かしい。でもって、やたらと衛生上の潔癖を煽るわけではないけれども、最近ではついに握り寿司もアウトになりかけている。私は。寿司は目の前で素手で握られるので、職人の身なりや店のクリンリネスなどどこかにひとつでも気になる部分を見てしまうとアウトである。職人の濡れた指にカットバンなどもってのほか。



それなら成型機から出てくる飯の握りにパートさんが手袋をした手でネタをペタッと乗せて出来上がり、の回転寿司のほうが安心できる。安いし。味なんかあんまりわかんないし。



それから手打ちそばとかうどん。ああ、一般的に“手づくり”を謳った飲食店も、かえって思わず少し身がまえてしまう。“手ごねハンバーグ”はそのネーミングだけで遠慮させていただきたい。



こう思い出してみると、結局、ヒトは不潔、ヒトは非衛生的である、という理屈になっていく可能性まで考えられるような気がする。ああ、もしかしたらアイツもソイツも顔ダニを飼っているかもしれないし。



そんなようなわけで、無人工場からさらに無人厨房などが開発されればヒトの汚れから解放されるだけでなく、人件費の大幅削減にもつながるし、けっこう需要があるのではないか。と思う。



それをPepperより遥かに高度化したAIロボットの仕事としてイメージするか、巨大な自動販売機(vending machine)としてイメージするか、はたまたヒトの家畜化としてイメージするかは、それぞれの性格と考え方しだいであろう。



私はとうぜん“家畜化”派である。世間にラブホテルなるものが盛大に受け容れられはじめたときから、ヒトはヒトとしての尊厳を失って家畜化しはじめているのである。おや、そういえば性行為も不潔、非衛生的だと遠ざけている方々もいまやすでにけっこういらっしゃるのかもしれない。



もう何十年も前に「人間の手が触れていないから清潔なのよ」と子どもを丸め込んだ友だちんちのオバさん、けだし慧眼だったのである。(了)





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2017年8月24日木曜日

いま『オレたちひょうきん族』をマジメに総括してみると



テレビのお笑いはどうしてこうつまらなくなってしまったのだろう? いつもいつも芸人のプライバシーの暴露や楽屋落ちばかり。そこらへんの素人の世間話とそれほど変わらないようにさえ聞こえてくる。



そもそもこうしたお笑いの流れをつくり出したのは『オレたちひょうきん族』(フジテレビ・1981.5.16〜1989.10.14)だといわれている。それがどのような番組だったのかも含めて、以下の記事をご覧いただきたい。



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【[バラエティ黄金時代]なぜ「オレたちひょうきん族」はお笑い界の歴史を変えたのか】


《80年代の社会現象のひとつに、漫才ブームが挙げられる。B&Bやツービート、島田紳助・松本竜介やザ・ぼんち。そして、上方漫才の長である、横山やすし・西川きよし。この立役者たちが、フジテレビ系の日曜よる9時に『THE MANZAI』(『花王名人劇場』の枠内)を開始させると、人気が過熱。絶頂期の80年には、関東地方で30%超え、“笑いの本拠地”関西地方では45.6%の視聴率を叩き出したほどだ。

その流れを汲んで翌81年にスタートしたのが、『オレたちひょうきん族』(フジ系)。当初、土曜よる8時といえば、国民的コメディアンだったザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』(TBS系)が独占していた。そこに、ビートたけし(ツービート)、明石家さんま、紳助、片岡鶴太郎、山田邦子、西川のりお(のりお・よしお)、おさむ(ザ・ぼんち)、島田洋七(B&B)、ヒップアップなどが対抗。すると、翌82年には、視聴率が逆転。およそ3年後(85年)には、おばけ番組を終了させて、“土8戦争”を見事に制した。

ではなぜ、“ひょうきん族”はお笑い界の歴史を変えることができたのか。ひとつに、芸人のキャラクター化がある。それまでは、話術のみで知られていた芸人たちが、本格的なコント、度の過ぎるアドリブ、私生活の暴露によって、的確なキャラクターが付けられた。その強度も、回を重ねるごとに増していったため、浸透するに時間はかからなかった。そして、その人気を盤石化したのは、たけし扮する“タケちゃんマン”だ。

 〈— 略 —〉 》

(※「リアルライブ」2015年5月21日配信)

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このあとお話はタケちゃんマンからブラックデビル、アミダばばあ、ナンデスカマン、妖怪人間知っとるケへと移り、さらに他局の番組のパロディ、女子アナいじり、女子プロレスラーと芸人との対決などにふれて終わる。



となるとここでいわれている“キャラクター”とは番組内でつくられた架空のヒーロー、パロディとしてのヒーローのことなのか? と疑いたくもなる。しかし記者は芸人本人の個性をデフォルメして見せる人としてのキャラクターのことをいっているらしい。文脈を辿ると完全に間違いではないけれどもややこしい。



本題は「芸人のキャラクター化」である。たとえば『オレたちひょうきん族』の出演者をざっくり思いつくいいかたで表現すると、人でなしの兄・ビートたけし(70)、軽すぎる弟・明石家さんま(62)の女好き兄弟、ミソッカスの島田紳助(61)、イジメられっこ片岡鶴太郎(62)、といった感じである。



片岡鶴太郎は熱いおでんをむりやり食べさせられたり容赦なくパンツを脱がされたりゴムパッチンの犠牲者になったりしていたし、島田紳助は明石家さんまの部屋で門前払いを喰らう貧乏くさい女、くらいの役柄しか与えられていなかった。



ともあれ芸人がこうしたキャラクターを忠実に演じることによって「度の過ぎるアドリブ」が可能になり、「私生活の暴露」が笑いのネタになり得たのである。そしてここに、ドリフターズのつくりこんだ笑いにマンネリと予定調和の白々しさを感じて食傷気味になっていた視聴者が飛びついた。



であるからタケちゃんマンからブラックデビル、アミダばばあと続くヒーローもののキャラクタターは、一時代を築いたドリフターズの『8時だョ!全員集合』を支えた低年齢視聴者層の受け皿として機能したにすぎない。すぎない、とはいってもたいしたものであるけれども、お笑いの歴史という観点から見れば枝葉末節になる。



では「度の過ぎるアドリブ」や「私生活の暴露」は、ほんとうに「オレたちひょうきん族」以前にはなかったものなのであろうか? ドリフターズ・加藤茶の証言がある。



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【加藤茶、『全員集合』打ち切りの原因となった『ひょうきん族』に言及「さんま・たけしのような、アドリブは俺たちに出来ない」】


2015年6月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、加藤茶がゲスト出演し、同時期に放送されていたザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』と『オレたちひょうきん族』の違いについて語っていた。

『8時だョ!全員集合』は、1973年4月7日放送の50.5%で驚異的な最高視聴率を叩き出すが、82年頃からはフジテレビの裏番組『オレたちひょうきん族』の台頭により、視聴率で苦戦を強いられた。1985年9月28日に16年の歴史に幕を閉じることとなるが、その大きな原因となる『オレたちひょうきん族』の特徴について、加藤茶は指摘していた。

玉袋筋太郎:『8時だョ!全員集合』の視聴率50%って。

加藤茶:最高がね。50.5%かな。

玉袋筋太郎:50.5%で、30%になった時に、視聴率が落ちたって落ち込んじゃったっていう(笑)

加藤茶:そう。30%とった時に、「ドリフはもう終わった」って言われたんだから。

小林悠:今、30%とれる番組なんかないのに。

加藤茶:ないよね。なんで終わったのかって。

玉袋筋太郎:本当ですよね。『オレたちひょうきん族』が出てきたりとか。色々ありましたからね。

加藤茶:うん。

玉袋筋太郎:時代が移り変わる瞬間もあったのかもしれないけど。でも、ずっとドリフは王道で続いてたわけですもんね。

加藤茶:うん。俺たちには、ひょうきん族みたいなことはできないわけだよ。

玉袋筋太郎:はい。

加藤茶:俺たちは、コントを考えて考えて、作りこんでるから。

玉袋筋太郎:はい。

加藤茶:だから、さんまちゃんとか、たけしくんとか。アドリブでやるじゃない?

玉袋筋太郎:はい。

加藤茶:アレが、俺たちにはできないんだよ。

玉袋筋太郎:作り込みですよね。当時のスケジュールって、土曜日が本番じゃないですか。

加藤茶:土曜日が本番で、金曜日が土曜日のリハーサルになってて。

玉袋筋太郎:はい。

加藤茶:木曜日が、次の週のネタを考える。

玉袋筋太郎:はい。

加藤茶:ネタをを考えるのが、なかなか出てこなくてイヤだったなぁ。

玉袋筋太郎:これは、メンバーの方が集まって、作家の方が集まってって感じですよね?

加藤茶:出て来る時は、ワーワーとウケながら出てくるのよ。だけど、出なくなるとシーンとしてさ。

玉袋筋太郎:その時のリーダー、どんな感じなんですか?

加藤茶:偉そうにね(笑)タバコ吸ってさ、ネタ出てくるの待ってるんだよ。俺たちは考えて。

小林悠:うなだれて。

加藤茶:一言も何もしゃべらないで。たとえば、鉛筆なんか落とすと、音がまたデカく出るのよ。

玉袋筋太郎:静かですからね(笑)

加藤茶:イヤな雰囲気だったなぁ。

 〈— 略 —〉 》

(※「世界は数字でできている」2015年6月13日配信)


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しあわせなのか不しあわせなのか判別のつきにくい加藤茶(74)ができない、とおっしゃられているので、やはり「度の過ぎるアドリブ」や「私生活の暴露」は、『オレたちひょうきん族』が嚆矢だったのであろう。これがいまの喋り重視、プライバシーの切り売りと楽屋落ちばかりのお笑いの原点なのである。



そしてそうしたお笑いが主流になったのにはテレビというメディアの特性が大きく働いている。『産經新聞』の特集アーカイブ「戦後70年」のなかに、そのあたりの経緯が語られているものがあった。



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【ドリフが「ひょうきん族」に負けた日】


《 ■テレビが「芸」を殺した

テレビの午後7時から11時までのプライムタイムの視聴率1%は、関東地区で40万人、関西なら16万人、全国では117万人の視聴者に換算されるという。

この時間帯のお笑い番組は、15%の視聴率を稼ぐと「合格ライン」とされる。単純計算すれば1755万人の視線を画面に向けさせたことになるが、振り返ってみると、新聞や雑誌を含む活字メディアで、これほど影響力のある媒体がどれだけあるだろうか。

在京キー局の番組プロデューサーは言う。「劇場で300人を笑わせるのと、1755万人を笑わせるのは、同じ『お笑い』でありながら次元が全く異なる。だからこそ、テレビでウケるには、その違いを理解していなければなりません」

舞台に立つ芸人たちは、客席の温度をリアルに肌で感じ、「空気」を読み取ることができる。だが、テレビの場合、視聴者の笑い声が返ってこない。しかも、番組がおもしろくないと感じれば、さっさとチャンネルを変えられ、画面の向こう側にある空気は読めない。ただ、唯一の反応があるとすれば、後日発表される視聴率だけである。

かつて「花王名人劇場」(関西テレビ系)などを手掛け、漫才ブームの火付け役となったテレビプロデューサー、澤田隆治は言う。

「テレビが求める笑いとは分かりやすさ。そこに『芸』なんか求めていません」

漫才ブームの渦中だった昭和56年、テレビのお笑いを根本から変えたと言われるフジテレビ系の大ヒット番組「オレたちひょうきん族」がスタートした。

ブームで名を売ったビートたけしや島田紳助らがそのまま横滑りする形で出演した番組のコンセプトは、アドリブを重視した即興的な笑い。それは当時、いかりや長介率いるザ・ドリフターズの看板番組として、圧倒的人気を誇った「8時だヨ!全員集合」(TBS系)へのあからさまな「挑戦」だった。

当時の「ひょうきん族」プロデューサー、横澤彪(たけし)=故人=は生前、次のように語っている。

「僕が特に気を配ったのは、漫才という笑芸をどう新しく見せるかでした。言い換えれば、吉本の漫才師たちが築き上げた話芸をいかに解体し、キャラを引き立たせるかに苦心したということです」

横澤が求めたのは「芸」ではなく芸人の「キャラクター」。入念なリハーサルを繰り返し、お決まりのオチに向かって突き進む「ドリフ的笑い」とは一線を画した新しいスタイルを確立することで、ひょうきん族は盤石の“王者”を完全に抜き去った。

「冗長な部分、ウケてないところはどんどん編集を入れましたね。テレビは食事をしながらとか、本を読みながらとか、いつも何かを『しながら』見る媒体ですから、視聴者の耳目を引きつける演出が必要だったんです」

共演者からネタを振られたら必要以上に大げさに切り返し、突然のハプニングにはオーバーアクションで自分をアピールする。ひょうきん族で横澤が取った手法は、その後のお笑い番組の「主流」に変わったが、一方で芸人から「芸」を奪う皮肉も招いた。

澤田は自戒を込めて言う。「芸を失った芸人は、芸人ではなくタレント。リアクションだけなら素人でもできる。僕が思うに、今の時代の最高の『リアクション芸人』は、橋下徹さんじゃないですか?」

「15分のネタを3分でやらせる」「実力よりもキャラを重視する」…。今、そうしたテレビのお笑いに対する批判は、「ベテラン」と呼ばれる芸人になればなるほど強く感じている。

ベテラン漫才コンビ、オール阪神・巨人のオール巨人は「テレビがなかったら芸人はもっとつぶれている」と前置きした上で、こうも付け加えた。

「僕らは劇場で一番頑張るし、大事にしている。でもテレビやと、漫才が編集で無残にカットされてしまう。ええ格好やなくて、ほんまお客さんに悪いと思っています。だからもう一生、テレビには出なくてもいいですね」(敬称略)

※産経新聞連載「吉本興業研究」の一部を再録。》


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澤田隆治や横澤彪の考えていたことをもっと端的にいえば、視聴者はまったくこらえ性がない、ということである。その番組に視線がきたら間髪を入れず笑わせなければならない。グズグズ段取りを説明しているヒマなどない。であるから顔を見ただけですぐにその場の状況がある程度は読める「キャラクター」があることが大切なのである。



そして笑いのネタは速射砲のごとく次々に繰り出されていくことが理想だ。そこでヒナ壇というものが考え出され、何人もの「キャラクター」たちが並んで口々に笑いを取りにいく群像劇が展開される。



不細工でキモいノンスタイル・井上裕介(37)、スベり芸のますだおかだ・岡田圭右(48)、キレ芸の竹山隆範(46)、それにおバカなハーフタレントなどなどが、それぞれの持ち場でトークを交わす。



あ、キャラクターといえば『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)に出ている、ペナルティ・ワッキー(45)のヒゲグリアも上げておかなければならないであろう。その古典的で惨たらしいばかりのダメさ加減に敬意を表して。



さてしかし、いまやこうしたトーク系のお笑い番組にも私たちは一様に食傷気味である。「度の過ぎるアドリブ」や「私生活の暴露」のおかげでマンネリや予定調和とは無縁なはずであるのに、もう楽しくない。なぜか?



私たちは番組を縛り付けるように張り巡らされたさまざまなタブーや自主規制や忖度の存在を知ってしまったからである。スポンサーや権力者への配慮、芸能界でのそれぞれの位置や芸歴への配慮、芸能プロダクションの力関係への配慮、それらがまた新しい予定調和の白々しさとマンネリを生んでいるのだ。



すぐ笑わせろ、楽しませろといっておいてもう飽きた、つまらないとはまあワガママ放題であるけれども、観てやっているのだ。私たちの視聴率がテレビ局のメシのタネなのであろう。せいぜい頑張っていただきたい。



そしてテレビというメディアにとって都合のいいお笑いでありつづけることは、もうお笑い自体にとってもプラスにはならない。と思う。これ以上、奇妙なキャラクター=奇人変人を増やしてどうなるというのだ?



私生活の切り売り=ネタ化が一部芸人の特権意識を煽り、宮迫博之(47)のような厚顔無恥を生み出していることも看過できない。『オレたちひょうきん族』から36年、「度の過ぎるアドリブ」や「私生活の暴露」というフォーマットについたヨゴレを、安っぽい忖度やタブーに惑わされず、きれいさっぱり洗い落す時期にきている。と私は思う。

スポンサーもいつまでも鈍感なふりをしているとは思えないよね。(了)







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2017年8月23日水曜日

不倫をお受けする女のほうは、いったいどうなってんだろ?



常識の穴、誰でももっているでしょ? ひとつやふたつ。覗くとバカが透けて見えるヤツ。ふつうのオトナならだいたいは知っている、わかっていることなのにどうやら自分だけが知らなかった、勘違いしていたというようなこと。たとえばナマコはなにかの子どもだと思っていたとか。まあ、そんなようなお話である。



私の穴は、ある男が不倫だの不貞だので騒がれているとする、たしかにその男はそりゃ悪い、しかしそれをお受けする女のほうも女のほうではないか? という疑問である。なぜハッキリキッパリ拒絶しない?



たとえば男が既婚者であることを知っていながらそういう関係になったとすれば、これははっきり女にも責任がある。チョンマゲの時代なら男も女も問答無用の切り捨て御免である。しかしいまその責任を問われることは、少なくとも芸能ゴシップに関してはほとんどないように見受けられる。根掘り葉掘りのワイドショーにおいても。なぜだ?



乙武洋匡(41)の5人の不倫相手たちはどうだったであろう? たぶん肩身の狭い思いはしたであろうけれども、家庭を脅かされ、傷心に耐え、さらにそんないい加減な夫とともに謝罪文まで公表した前夫人にくらべればダメージなどなきに等しい。あまりに不公平ではないか?



でもって、恥ずかしいことに私はこうした疑問を通りがかりの知り合いの女に誰彼となくぶつけてみたのである。その瞬間、大事な話を思い出したり耳が遠くなったり鼻歌を歌ったりガツガツメシを食いはじめたり、正面から疑問に答えてくれる女はひとりもいなかった。舌打ちをされなかったのが救いである。



たいへん愚かしいことをしてしまったものである。これはたいへんデリケートな問題を含むものであって、ポリティカル・コレクトネス(political correctness=政治的に正しい言葉遣い)としては皆さんにならって「なし」にするのがたぶん正しいのである。そのように理解してよろしいのであろうか?



「なし」にしたうえでの理屈である。なぜハッキリキッパリ拒絶しない女がかくも多いかといえば、女には強く迫られたい、少し強引に求められたいという傾向がある場合があるからだ、と考えられる。



しかしそれをあまりあからさまにすると、TBSの元社員や現役社員のようなバカをまた調子づけないとも限らないので、こうした考え自体、「なし」ということになっているのである。勘違いをして狼藉のいいわけにされてはたまらない。「恋愛」というものにまだ夢をもっている青少年諸君には、その認識事態が残酷になる可能性もある。であるから「なし」にしようという、実にオトナな判断である。



順序よく考えてみればそれほど難しいことではないではないか。世のなかの皆さん、男はたぶん多かれ少なかれなかば先験的にそうした感覚をおもちなのであろう。するといまのいままでそれを受け容れてこなかった私は、男としてはいささか奇態なイキモノであった、ということになるのかもしれない。



以前にも書いたように女系家族に生まれて姉と妹に挟まれ、黒一点状態で育ってきた環境が、私のなかから女の非日常的な感情・あり方というものを奪ってしまったのであろう、と思う。私にとって女は日常そのものである。これも以前にも書いたけれども、「神秘的な女」などギャグでしかない。



「神秘的な女」を永遠に失い、ある意味では幼稚な男性性にとどまってしまい、その結果「男らしさ」というものもただの見栄にしか見えなくなってしまったけれども、まあ、これはこれでいいのである。



たぶん世のなかのほとんどの男からはなにをグズグズくだらないことを語っているのだ、と思われるに違いない。まったくここにたどり着くまでに、ずいぶん長く怠惰にすごしたものである。ひとついいわけをさせていただければ「なし」の予感があったからだ。



大袈裟にいえば、この「なし」の問題に触れることは私にとってタブーであったのである。私にとって女はつねに「日常」でなければならぬ。しかし今回、簡単にだけれども調べてみたりもして、トシも重ねて、ひとつオトナになれたでごわす。



そういえば小学4年生のときに抱え込んだ違和感がなんのことはない担任教師のエコヒイキに由来するものだと理解できたのはその十数年後であった。十数年も経ってから気付くと腹立ちも数等倍である。私の十年を返して(byローラ)。



今回の穴埋め作業はそれに次ぐ第2回目の工事であった。よかったよかった。結局、私はのんびり間抜けないいヤツなのである。そうは思わないか? 思わない。そう。これ以上デカい穴がどこかに開いていないことを願う。(了)







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2017年8月22日火曜日

日テレの忖度ぶりが浮き彫りになった宮迫博之不倫騒動



宮迫博之が嫌いなあなたにご注進!!



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【宮迫博之もマラソン練習開始「理由ができたので」】

《2人の女性との不倫疑惑が報じられたお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(47)が20日、レギュラー出演する日本テレビ「行列のできる法律相談所」(日曜後9・00)に出演。同局の「24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~」(26、27日放送)のチャリティーランナー候補として練習を開始したことを公開した。



宮迫はともに「行列―」にレギュラー出演する東野幸治(50)、「フットボールアワー」の後藤輝基(43)、「アンジャッシュ」の渡部建(44)とともにスペシャルサポーターに就任している。チャリティーランナーの候補者は、当日、日本武道館の中にいる出演者全員で、条件は「走る理由がある人」というだけ。1992年のマラソン企画スタート以来、番組史上初の放送当日の発表で、本人にも当日まで知らされないという。


そんな中、20日の「行列―」にはメーンパーソナリティーを務める「KAT-TUN」亀梨和也(31)、総合司会の羽鳥慎一アナウンサー(46)、企画に出演するタレントのイモトアヤコ(31)、お笑いタレントのサンシャイン池崎(35)ら“ランナーの可能性がある”出演者がゲスト出演した。



すでに練習を始めているという羽鳥アナは「(僕ですと言う)可能性はある。きょうも練習してきました。4~5キロやせました」と告白。「どういうふうにどう発表するかも知らない」(東野)という状況の中、東野は「もうわかった。こうなったら絶対に走ってたろ思って…」と意気込み。これに宮迫も「いろいろと思うところありまして、僕も絶対走ります」、後藤も「僕も絶対に走ります」と追随する中、女優の佐々木希(29)と結婚し、早くから有力候補と言われてきた渡部は「できれば走りたくない」と本音をポロリ。それでも「もしチャンスをいただけるなら全力でやろうと。練習も皆さんよりもしてる」とも明かした。



番組のエンディングには、候補者の練習風景も公開。そんな中、宮迫も「ついにこの男も!」というナレーションとともに走る姿が流れた。宮迫は「走らないといけない理由ができたので」と真剣な表情でやる気を見せた。》

(※「スポニチアネックス」2017年8月21日配信)


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「行列のできる法律相談所」の収録は放送の前週あるいは前々週の日曜日であるらしい(2週分を1度に収録)。であるから20日放送分は13日の収録だったことになる。6日だと宮迫博之の二股不倫騒動がまだ明らかになっていない。



「バイキング」(11日放送・フジテレビ)での“生謝罪”直後の日本テレビの雰囲気がのほほんと伝わってくる記事である。ところがこのあと13日に「ワイドナショー」(フジテレビ)での松本人志(53)の「8回やっている」発言があり、潮目が一変する。そして16日にはアフラックのCM契約解除が明らかにされた。慌てた日本テレビは、急遽19日に22日放送予定の「火曜サプライズ」の降板を決定している。



この流れでいけば宮迫博之が24時間テレビでマラソンを走るなどとはまったくとんでもはっぷん歩いて10分(byトニー谷 → 加藤茶)、あり得ないお話で、逆にVTRで登場する一部の差し替え、さらに生放送分でも出演を調整しているといわれているのである(「リアルライブ」2017年8月21日配信【雨上がり・宮迫のマラソンランナーの可能性が消滅!】)。



コンプライアンス(compliance)にまったく鈍感な日本テレビのおかげで大恥をかかされた宮迫博之である。なにが「走る理由ができた」なものか、いまはとっとと消えてくれといわれているのだ。



それにしても1週間前に録画撮りされたテレビ番組の内容をそのまま記事にする『スポニチアネックス』もまたいかがなものであろう。まったくどいつもこいつもイカレポンチばかりである。



そんなこんなでモヤモヤしていたらヤリ手女が海の向うからやってきた。インリン オブ ジョイトイである。まあ、この記事を見てやっていただきたい。



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【インリン「M字開脚の撮影はいつも股関節がつっていた」】


《「じつは体がすごく硬くて、M字開脚の撮影は、いつも股関節がつったり、筋肉をぷるぷるさせたりでした(笑)」

意外な告白をしてくれたのは、過激な衣装とポーズを武器にグラビア界を席巻したインリン・オブ・ジョイトイさん(41)。

2008年に日本人男性と結婚。現在は7歳の息子と3歳半の双子の母親となった。

「夫が私の故郷の台湾を気に入って、最初の子が生まれたときに引っ越したんです。今は子供のことが第一ですね。真面目な人に成長してほしいと、いつも考えています」

41歳となった今も見事なスタイルは健在。子育てが一段落したら、またタレント活動を再開したいと語る。

「最近はヨガに通っていて、M字開脚をやりやすくなりました(笑)。グラビアもタイミングが合えば再開したいな」》

(※「Smart FLASH」2017年8月20日配信)


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ほーら、スゴい。久しぶりの日本への売り込みにあたって「いつも股関節がつっていた」というトピックを用意してくるペテンの鋭さを見よ。股関節がつったらどうなるのか? ガニ股歩きになるのか? メリットはあるのか? というとうぜんの疑問を抱かせつつ、すでにエロい雰囲気を充満させるのに成功している。



この抜け目のなさにあっては日本の寝ぼけメディアなどイチコロであろう。そういえば宮迫博之の二股不倫騒動に対して最初にキッパリ厳しい姿勢を示したのも外資系の企業であった。沈みゆく日本の愚鈍きわまる哀れな姿が、またしてもくっきりはっきり見えてしまった。(了)






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2017年8月21日月曜日

二日酔いで絶望的な気分になっている割には陽気なオレ



なにか猛烈にイヤーな感じに襲われて目が覚めた。目が覚めてからなにがそんなにイヤなのか考えても思い当たるフシはない。しかし取り返しのつかない何かをしでかしてしまった焦燥感はたしかにある。大袈裟ではなく、それは絶望に近い。



もしかして眠っているあいだに人殺しでもしてしまったのであろうか? いやまさかそんなはずはない。両手を前に突き出して夜道をフラフラ歩いた感触もないし。それではこの、もう二度とまっとうな道には戻れないというような激しい後悔はいったいなんなのであろう。



話は変わるけれども、二度とまっとうな道には戻れないという深い思い込みと懲りない性質、繰り返す性質が不良と呼ばれるための必須にして十分条件である。こうして併記するときはにはなんでも3つあると座りのよい感じがするけれども2つだけでOK牧場(byガッツ石松)。



そうである。この感覚は学生時代、どうしても履修のしかたがわからなくて何年も留年していく夢——実際にオリエンテーションからサボっていたのでしばらくわからなかった、を見たときと同じだ。これまた小さな男じゃのう。なにが焦燥感、なにが絶望!!



ああ、なんと怯懦のうえに自堕落な、甲斐のない半生を送ってきたのであろう!! 大胆にして勇猛果敢、誠実勤勉、堅牢強固の反対はオーレなんだなー(by松山千春)、こんなことではどうせロクなものにならぬ。というかすでになっていない。



二日酔いなのであった。二日酔いをするとざんげの値打ちもない(by 北原ミレイ)気分になる。北海道ではザンギの値打ちもない、というらしい。知り合いにももう1人そういうヤツがいたから、たぶんある程度は共感される方もおられるであろう。万人に共通とはいわぬが。



ほんとうに久しぶりの二日酔いである。以前は二日酔いというより終日酔っぱらっているような人事不肖の事態が多かったけれども、もう十年以上、酒は嗜む程度のオトナな暮らしを続けてきた。酒を買いに走ったコンビニのアルバイトに「まだ飲むんですか!!」とハイチのお面のような目をされた日が懐かしい。



ふつうならここで自己嫌悪、という段取りなのであろう。しかしそうはならないのである。パーなのであろうか? あるいは性格に歪みがあるのであろうか? 自己嫌悪などという高尚な悩みとはあまり縁がない。



あれま考えてみれば悩み自体に縁がない。これは今夜は少し悩まなければならないな、と思っているうちに眠落ちしてしまうのがいつものことである。であるから人生はほとんどその場任せのなりゆきである。とはいえあまり楽天的でもマーニーでもないと自分では思っている。



こんなふうに生きているから過去の記憶がないのである。いや思い起こしていけば蘇る部分はあるのだけれども、それすらも億劫で、しかし放っておくとどんどん空白の期間が増殖する。現状は気絶しているうちに人生の大半を過ごしてきたのとほとんど変わらない。



昨夜は特別ななにかがあって飲み過ぎたわけではない。なにしろ、恥ずかしながら昨夜はボッチ宅飲みである。小笠原諸島の固有種なんかのテレビを眺めながら、気がついたら寝ていた。で、勝手に飲んで勝手にふつつか者の二日酔いである。



おお、いま思い出して確認してみたけれども、インプラントを施されたような形跡もなし、アブダクティ(abductee=宇宙人に誘拐されて戻ってきた人)になったのでもないらしい。



耐寒耐熱・無味無臭は生き方のひとつの理想ではあった。しかし、こんな人畜無害な男になぞなりたいと思ったことはないはずなのだ。もしかしたらまだ酔っぱらっているのかもしれない。なんのおチカラにもなれず面目なし。(了)





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2017年8月20日日曜日

あまり不倫が騒がれるので、子だくさんが動き出した



私が心ひそかに慕っている2人のアイドルのうちの1人、いつもノープラン&ノーアイデアに違いない林下清志(52)がまたやってくれた。今度はAV業界に進出だそうである。さっそく記事の抜粋をご覧いただこう。



ちなみにもう1人のアイドルはゴージャス松野(56)である。このお二方が元気でおられるうちは私もなんとか生きていけそうな気がする。リリー・フランキーがまだ53歳だと聞けば途端にドヨーンとした気分に陥るが。



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【ビッグダディ、セクシー業界進出は「面白そうだから」 子どもたちは反対せず】


《“ビッグダディ”こと林下清志氏(52)が出演するDVD『教えてビッグダディ!! 林下清志のHow to SEX!!』(ケイ・エム・プロデュース)が、10月13日に発売される。このほど、都内で会見を開いた林下氏は“セクシー業界進出”の真意を明かした。


人気テレビ番組『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)でブレークした林下氏は、柔道整復師、タレント、プロレスラー、ホストとさまざまな転身を続け、現在は「沖縄でジンギスカン店の雇われ店長をやってる」という。


今作は、林下氏が主演・監修として参加。セクシー女優との絡みはないが、男女問わず性の悩みを聞き、ダディ流のテクを指南する。出演の経緯を聞くと「エイプリルフールの冗談がきっかけ」と切り出し「今まで業界からオファーは来てたけど、興味がそそられなかった。これまでは『どうせ好きなんだろ?』と。それを(ケイ・エム・プロデュースは)俺のプレゼンをしっかりと聞いてくれた」と明かした。


共演したセクシー女優・南梨生奈からも「知識がすごい」と絶賛され「面白そうだと思ってやらせていただいた。案の定、面白かった」としたり顔の林下氏。子どもたちのリアクションを問われると「反対は一人もいない」といい「理想としてはカップルで見てほしい」と呼びかけた。


プライベートでは、40代前半の一般女性と交際中。「自分は結婚願望がない。自分からプロポーズしたことないし、相手も結婚願望がないみたい」と再婚の可能性は否定し、芸能界の不倫ブームについて「俺は浮気したことはないけど、寝取られたことがある。その切なさを一回、知ったほうがいい」と語気を強めていた。》

(※「オリコン」2017年8月19日配信)


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「主演・監修として参加」しながらカラミなしとはこれいかに。巣に幼鳥がいてもカラスというがごとし。考えてみれば、そもそも『教えてビッグダディ!! 林下清志のHow to SEX!!』というタイトルからして需要が見込めないのは明らかである。このどーでもいいような初作品は、であるからただ林下清志をおびき寄せるための罠なのだ。そして遠くないうち林下清志も大胆に脱がされるに決まっておる。



でも、それでも食指は動かない。AVコンテンツとしての林下清志でただひとつだけ興味があるのは、どんな精液をしているのか? ということである。たいへん直截的で申しわけないけれども、ぜひ見てみたいのである。



というのも、2015年2月に出版された『さらば、ビッグダディ』(扶桑社)のなかで精子検査をした結果、林下清志の精子の濃さが基準値15に対して383にも達していることがわかったのである。約25倍。1回の精子放出量では、通常1億〜3億のところ、林下清志は5億7500万である。



いっぽうで、全体の精液量は一般的に2ml〜6mlといわれているところ、林下清志は1.5mlだったらしいのである。少ない。少なくても猛烈に濃く、そのぶん固く、もしかすると練り歯磨きみたいにゲル状なのかもしれない。いや、芥川龍之介の「鼻」で、僧侶が長〜い鼻を茹でて足で踏んでもらうときっと出てきたはずのオフホワイトのなにか、みたいなものかもしれない。



そして5億7500万匹のそれが水滴をたらしたシャーレのなかでほどけワラワラピチピチと泳ぐさまを顕微鏡カメラでとらえれば、きっとトラウマものである。



正直、これぐらいしか興味がない。まあ、清志ドライバーだとか美奈子固めだとかテキトーなネーミングで笑わせてくれたり、いまや全身でたれぱんだの顔を再現している小向美奈子(32)にボロボロにされたりするのであれば観るかもしれない。要するに林下清志はAV業界においてもゲテモノなのである。



それにしても、林下清志がAV業界と接触するであろうことに、うっすらとした予感はあった。たぶん多くの皆さんも同じようなご感想をお持ちであろう。



“不倫”と“子だくさん”とはイメージ的に対極にある。不倫は快楽であり刹那であり、子だくさんは生産であり未来永劫につながることである。不倫ばかりが騒がれ続けてきたので、そろそろ“子だくさん”がフィーチャーされなければおかしい、簡単にいうとそんな気分になっていたのではないであろうか。



そしてそれは以下の記事を読んでさらに深く納得されたのである。



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【大家族番組に「避妊せえよアホ!」 宮迫博之のツッコミは正論か暴論か】


《〈— 略 —〉

2017年7月24日放送のMBS系バラエティー番組「痛快!明石家電視台」は子だくさんの親がスタジオに集まり、各々の家庭事情を明かした。7人の子をもつタレント・堀ちえみさん(50)は「自宅に飲み物専用の冷蔵庫があります。じゃないと夏はもたない」「食材の買い出しはキロ単位。カート2台は当たり前」「お米は朝晩1升(10合)ずつ炊く」など食事にてんやわんやの毎日のよう。

11人の子持ちで助産院を営むHISAKOさん(43)も「カレーは巨大な寸胴鍋で具沢山に作って量は少なめによそう。そして水を足して翌日のもう1食に回します」「外食は店選びから大モメ。いっぺんに入れるお店がなくて2グループに分かれることもあります」など大家族らしいエピソードを語った。

話を聞いていたMCのさんまさんは笑いながらも「そんな大変やって分かっていながら、なんで子ども産むねやろなあ」と首をかしげた。そこで加勢するように、自らも息子を持つ宮迫さんが立ち上がって喋り出した。

「大家族のスペシャル番組とかあるやんか。食事も大変や~家計も大変や~大変大変...で、最後エンドロールで『なんと新たな命が』ていう展開、ええ加減にせえよ!避妊せえよアホ!」

〈— 略 —〉》

(※「J-CASTニュース」2017年7月26日配信)


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正論も暴論もない。ただただ大きなお世話なだけである。そしてこれを見て、あれま宮迫博之(47)、そうとう調子のってっぺよ、と思ったのは私だけではあるまい。いまにしっぺ返しを喰らうから待っとれ、と。



で、8月9日発売の『週刊文春』〈雨上がり宮迫博之の“決死の不倫”〉である。律儀な天はそう長くは待たせなかった。で、いっぽうでは子だくさんの代名詞、ビッグダディ・林下清志のヒゲヅラがヌーッとライズしてきたのである。



であるから〈雨上がり宮迫博之の“決死の不倫”〉と〈ビッグダディ、セクシー業界進出〉は、セットで取り扱わなければならない。雨上がり宮迫博之のあまりにも強烈なケダモノ的リピドーが不倫に耽ることで子だくさんを呼び寄せ、ビッグダディと“セクシー業界”の共鳴をうながし、自らが落ちる地獄の釜のフタを開けてしまったのである。



つまり宮迫博之への天の懲罰はこれに留まるものではなく、いまはじまったばかりということである。次にくるのはおそらく〈オフホワイト〉と〈宮迫博之との密室10時間〉のコンバインであろう。目に見えない何者かが宮迫博之の口を借りて世に送ったメッセージ〈オフホワイト〉と、〈密室10時間〉だけが、いまだに宙ぶらりんのままで取り残されているのだ。



つまり、こういうことである。

「小山ひかる、ケイ・エム・プロデュースから衝撃デビュー!! 監督:ビッグダディ・林下清志『お笑い芸人Mはオフホワイト ノーカット10時間』」

そうに違いない。



“お笑い芸人M”役はオネエ演歌歌手・春澪(47)でお願いしたい。(了)







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2017年8月19日土曜日

後輩・宮迫を無情に、しかも楽しげに潰すおまえは松本鬼志



松本人志(53)のあの言葉の理由(ワケ)が知りたい。“理由”を“ワケ”と読ませたからといって恋をしているわけではない。また、どうしても知らなければならないというものでもない。いってしまえばいつものように、いやいつも以上にどーでもいい話である。



ただ、正直に告白すると、松本人志がいまのところこちらではよく理解できない動機をもって行動したという事実が気に入らないのである。隣家の飼い犬がなにを考えているのかわからないのと同じくらいに腹立たしい。その松本人志の言葉は以下の記事からご覧いただきたい。



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【松本、不倫否定の宮迫に「8回やっている」 涙の謝罪も演技?】


《 13日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、松本人志(53)が不倫疑惑を否定した雨上がり決死隊・宮迫博之(47)に対し、「8回やっている」と切り捨てた。また涙なながらの謝罪も演技と強調、「宮迫節炸裂です」と述べ、番組を盛り上げた。

宮迫は11日放送の「バイキング」(フジテレビ系)生放送に出演。下心はあったが一線は越えていないと不倫を否定していた。松本はそのオンエアとさらにその後の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)も視聴したとし、「優しく宮迫を包んでいる感じは良くも悪くもありましたよね」とコメント。その上で「正直、宮迫のことをこの人たちの中で一番良く知っているので、2人の女性と結果的に3泊しているわけですよね。で、宮迫ですよね。考えたんですよ。ボケでも何でもなく8回やってまね」と言い切り、スタジオを驚かせた。

「一線は越えていない」というコメント対しても「越えてる越えてる、全然越えているよ!」とバッサリ。また妻へ涙ながらにコメントしている姿に対しては「あれも完全に演技ですよね」としながら「俺はテレビ見ながら何回言うたか。『出たよ宮迫!』と。宮迫節炸裂ですよ。嫁のときなんて(ノリノリで)拳、回しまくりですよ」と表現した。コメンテーターの小島瑠璃子(23)は「宮迫さん、サイテー」とあきれた。

松本は宮迫の不倫疑惑報道の今後について「(週刊文春の報道は)第3弾まであると思う」と予測。その理由について「だってアイツ、毎晩、求愛ダンス踊ってたで。見事なステップで!」とぶっちゃけ、共演者を笑わせた。

 〈— 略 —〉》※ 原文ママ

(※「ZAKZAK/夕刊フジ」2017年8月14日配信)


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若干、記事とダブるけれども全体の流れを時間を追って見てみよう。宮迫博之(47)の二股不倫疑惑が報じられたのは8月9日発売の『週刊文春』。2日後の11日には、自らもMCを務める『バイキング』(フジテレビ)で妻の話まで持ち出して、下心はあったけれども一線は越えていないという内容の謝罪をした。そのときの宮迫博之の言葉をピックアップしておく。



「魔が差しまくった」

「なんとか頑張ってはみたんですけど、『このご時勢にそれはダメですよね』とお断りされ、結局フテ寝をしてしまった」
「それが3回繰り返されて、3回フラれた」

「妻から『お前、何回目や!』と激怒されたけれども『あんたにガンが再発したとか、子供が交通事故に遭ったとか、そんなことに比べたら屁みたいもんや。家族だから私は助けるよ』といわれた」

「一生かけて償う」



でもって、ときを同じくして『女性セブン』が報じた上原多香子(34)の衝撃的な「フィット感が今までとはまったく違うの」事件もあり、二股不倫疑惑の宮迫博之は本人の思惑通り“なんとなくいい話”に着地し、そのまま逃げ切ったかに思われたのである。



だーがしかし、世の中そんなに甘くはないのである。ひと息ついたかと思った13日に飛び出したのが先の松本人志の発言であった。そして15日には保険大手アフラックのホームページから宮迫博之が出演していたCM映像が削除され、16日にはCM契約が解除されたことが明らかになる。



さらに8月22日放送の『火曜サプライズ』(日本テレビ)への出演予定もスポンサーの要請によって急遽取り止め。同じ日本テレビの『24時間テレビ』(8月26~27日放送)ではスペシャル・サポーターを務める予定であるけれども、こちらも予断を許さない状況になっている。



今年の『24時間テレビ』のテーマが、よりにもよって「告白〜勇気を出して伝えよう〜」なのである。皮肉なものだ。いまから「宮迫、お前もホントのことをな、伝えような」という声が聞こえてくるようだ。



ここの流れは、アフラックが口火を切ったカタチで反省の色があまりに薄い”宮迫NG”の空気がスポンサー企業全体に広がり、それが番組制作にも影響を及ぼしてきている、ということであろう。当初、この一件を軽く見てスルーを決め込んだテレビ各局といい吉本といい、おのれの社会性の欠如をベロリンと露呈してしまったまったくみっともないお話である。



アフラックのところからもう少し詳しく述べると、保険というのは“家族”を対象とする商品である。したがって不倫・浮気など“家族”の安寧を脅かすような不祥事はたいへん嫌われる。



宮迫博之も大スポンサー・アフラックのご機嫌を損ねてはならじ、とアタマをひねったのであろうことは窺い知れる。そこで出てきたのが妻を登場させての“なんとなくいい話”作戦だったのであろう。



しかし、妻の言葉とした「あんたにガンが再発したとか、子供が交通事故に遭ったとか、そんなことに比べたら屁みたいもんや。家族だから私は助けるよ」は、アフラック側にしてみれば宮迫博之のスポンサーであることを消費者にわざわざ思い出させているようで不快でしかない、ということが宮迫博之はわかっていなかったのである。自分がどれだけダーティに見えているのかわかっていない。



しかもあろうことか、それとは真逆に“アフラックの宮迫博之”をアピールして“なんとなくいい話”に落ち着けば喜ばれるだろう、と踏んでいたフシさえある。センスがないというのは悲しいものだ。



さらに「魔が差しまくった」だの「妻から『お前、何回目や!』と激怒された」だのという謝罪中の発言が日常的な猟色を想像させ、こんな危なっかしいヤツにはなにも任せられない、という拒否反応をひき起している。笑いを取りにいったつもりなのであろうけれども、それはいままったくシャレにならないのである。



かくして宮迫博之は広告代理店のブラックリスト入りをして取扱いNGとなり、テレビ各局も起用を見合わせつつある。代理店にしても吉本にしても、いや大丈夫です!! と堂々とスポンサーを説得できる材料がない。宮迫博之のアニマルぶりは吉本の芸人たちにとってはずっと以前からの常識である。



とりあえず『24時間テレビ』(8月26~27日放送)が終わるまでは吉本もダンマリを決め込むであろうけれども、それが終われば状況によってはなんらかの対応をしなければ示しがつかないという事態を迎えるかもしれない。



さて、もちろんこうなったのは自業自得であるわけだけれども、“なんとなくいい話”の風向きを一気に変えるのに与ってあまりある貢献をした松本人志の発言の真意である。



「ボケでも何でもなく8回やってますね」

「(一線を)越えてる越えてる、全然越えているよ!」

「(妻への涙ながらにコメント)、あれも完全に演技ですよね」

「俺はテレビ見ながら何回言うたか。『出たよ宮迫!』と。宮迫節炸裂ですよ。嫁のときなんて(ノリノリで)拳、回しまくりですよ」



ざっくり、これをどう考えるか? いろいろボーッと思うに、結局こんなものであろう、と落ち着いたのが以下の3点である。



◆ 事態がこれほどの急展開を見せるとは予想していなかった

◆ ほかの吉本芸人の手前、お茶を濁すような不格好なものいいはしたくない

◆ 対外的にも同じ吉本、しかも松本ファミリーといわれている宮迫博之だから擁護したと見られたくない



つまらなくてすまんの。しかし当日の『ワイドナショー』で、トークの順番を待ちながら銀シャリの橋本直(36)や小嶋瑠璃子(23)のコメントを聞きながらの楽しそうな、早く喋りたそうなウキウキした顔は、最近あまり見かけなかったものである。



なにしろターゲットは自分の配下の宮迫博之である。どれだけ厳しいことをいっても文句をいってくるわけがない。社長は自分の元マネージャーだし。いいたい放題である。



この『ワイドナショー』という番組で、ここまでよく知悉した問題について喋らせてもらったことはないのである。いつもおっかなびっくり、腰が引けた状態でコメントしていた。えーい、松本人志はこんなもんなやい!! ドストライクの今日それを見せたる!! だったのであろうと思う。



そして、仮に万が一にも宮迫博之を潰してしまっても、その穴を埋める忠犬おっと間違いた(by荒木経惟)、中堅の芸人はたくさんいる。営業的にもそれほどの痛手にはならないであろう。それより追い上げてくるヤツが減るのは自分にとってメリットだ。



ここまでは考えたかどうか。しかし、とにかく宮迫博之をディスる松本人志は心の底から楽しそうであったのである。私も今後誰かをディスるときはくれぐれもはしゃぎすぎないように気をつけよう。みっともない。(了)






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2017年8月18日金曜日

みなさーん!! 不倫をするのはこういう男でーす!!



出たな、“不倫体質男”の記事。これもまた離婚体質だとか悪女体質だとか、なんとか属性っぽく見せかけてやろう、そしてあわよくば話題をさらってやろう、という、元をただせば代理店ゴッコの手口である。どんなことが書いてあるのか覗いてみよう。



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【宮迫、乙武氏…不倫体質男につけるクスリはない】


《 〈— 略 —〉

◆「やるヤツはやる。ただそれだけ」



一般社会を見ても、懲りずに次々と不倫を繰り返す男性っているものです(女性にもいますが)。



特に理由があって不倫するわけでなく、「とにかく女好きで、チャンスがあればする」という“種類”の男がいる…としか見えないのです。



そんな不倫常習者の一人、Aさん(42歳・男・大手IT企業)に「何考えてるのか」と聞いてみました。彼はこの10年間、4人の女性(うち3人は部下)と約2年ずつの不倫を繰り返し、妻にも度々バレています。



「いやあ、すぐ惚れちゃうんですよ。恋愛って楽しいじゃないですか。デートしたり旅行したり、ワクワクしますよね。嫁さんには悪いと思うけど、そのワクワクには勝てない。



周りにもそういうヤツはいますよ。夫婦仲が良くても、奥さんがキレイでも関係ない。やるヤツはやる。それだけじゃないですかね。ハッハッハ」(Aさん)



こういう“種類”の男性に、「そこそこの魅力と、遊べるだけのお金」という条件がそろうと、「チャンス」が巡ってきてしまい、結果、不倫常習男になる――。どうやら、彼らに“つけるクスリ”はなさそうです。



◆目の前に食べ物があると食べちゃう人たち



「宮迫の不倫については、“習慣”のような、体質的なものというイメージが湧きました」と言うのは、多くの男女関係を取材してきた、雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんです。



「人には、目の前に食べ物があると『もったいない精神』で、満腹でも食べきってしまうタイプが多くいます。恋愛においても、この『もったいない精神』を発揮し、いけるときにいかなくちゃと思う人は、実は多いんです。女性にもこのタイプが一定数います」(おおしまさん)



やっかいなことに、その種の男女は、エネルギッシュでモテたりするのです。宮迫も乙武さんもそうでしょう。


〈— 略 —〉 》

(*「女子SPA!」2017年8月17日配信)


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うむ。この内容では、申しわけないけれどもわざわざ“不倫体質”と名付けるまでもない。ふつうに“猟色家”、“スケベ野郎”で十分である。



“もったいない精神”というのも、あらら、これまたどうしたものだか。“もったいない精神”のもち主であれば、まずはどうでもいい女に費やす時間と体力を惜しむであろう。“もったいない”はなんにでも食いつく貪婪とは違う。



イチャモンはこのくらいにして、しかしながら“不倫体質”はたしかに存在する。ここでは男の立場から、すでに自分に配偶者や決まった彼女がいる場合の不倫=自分被りによる不倫と、相手のほうにいる場合の不倫=相手被りによる不倫にわけて考える。



“不倫体質”が潜むのは「相手被りによる不倫」である。一方、「自分被りによる不倫」に走るのは宮迫博之(47)や乙武洋匡(41)のようなただのスケベ野郎がほとんどであるけれども、ごくまれに妻あるいは恋人の目を盗んでの不貞、不義にこそ歓びを見いだすタイプもいる。そして彼らはかならず摘発を受け、証拠を握られてさんざんな目に遭わされる。



これはおそらく破滅願望の持ち主か、あるいは強烈なマザーコンプレックスの持ち主かである。マザーコンプレックスの持ち主は、妻や恋人に叱られたい、許されたい、甘えたいのである。しかし母親役をやらされるほうはたまったものではない。



「相手被りによる不倫」に潜む“不倫体質”は、要するに人の妻、人の恋人に憧れてしまう資質である。たとえば、私の知り合いに“好きなタイプは友だちの彼女”、というたいへんに物騒な男がいる。物騒なのでいちおうこれは秘密ということになっている。



そいつがいう“友だちの彼女”はただ“友だちの彼女”であって、特定の誰かを念頭に置いているわけではないという。その証拠に、その“友だちの彼女”が友だちの彼女でなくなってしまえばたちどころに色褪せて見えるのだそうだ。つまり友だちからの承認・評価というものがなんらかの効果をもたらしているようなのだけれども、私にはよくわからない。



この物騒な男はまだその嗜好を実行に移したことはない、ということになっている。そういうわけで、もうひとりの“好きなタイプは友だちの彼女”という男をどこかで見つけ出し、友だちになるまで、彼の見果てぬ夢は夢のままなのである。ひとり落ち着かない目付きで妻または恋人同伴の仲間たちと交流するのである。



しかし彼のような男をこそ“不倫体質”と呼ぶべきであって、ただのスケベ野郎を、そうした宿命論的なマレビト扱いするのは間違っているのである。人妻好き、人の恋人好きにしても、一盗二婢三妓四妾五妻という、女好きが唱えるむかしからの番付通りである。



もうひとつ“相手被りによる不倫体質”に入るものに、これはさらにレアなケースであろうけれども、同性のしあわせを破壊したくてたまらないという男がいるかもしれない。それで相手の妻なり恋人なりを奪ってしまう。



復讐譚によくあるお話である。しかし別になんの恨みやしがらみがなくてもただしあわせに対する嫉妬から、どうしても仲を引き裂きたくなる、となれば、まあこの時点では不倫体質といってもいいかもしれない。これはなんとなく男より女のほうが多いような気がする。



最後に、宮迫博之と乙武洋匡の、異性関係における個性、体質についても考えてみよう。宮迫博之は、単純に肉体的・動物的に女好き、ということである。アニマル宮迫。なんの精神性も感じられない。



対してちょっとやっかいなのは乙武洋匡で、猟色によって社会における自分の価値、ステイタスを自己確認したい欲求があるように思われる。猿山のボス気分である。影の猿山。男は誰でも多少はこうした性向をもつけれども、乙武洋匡はそれが極端に強いのであろう。そんなエラそうなこといってもチンチンはオレのほうがデカいぞ、みたいな。



それにしても、こうして考えてみると性愛というのもかなりメンドくさいものである。どっこいしょ、よっこらせ、である。あああ、宮迫博之が羨ましい。バカで。ホントに。(了)





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2017年8月17日木曜日

ずいぶんマトモになって、和田アキ子のニュータイプが登場!!



和田アキ子(67)になにがあったというのだろう? 最近のコメントがたいへんマトモなのである。和田アチャ子と嘲笑れていたついこのあいだまでとはほぼ別人。つい「素晴しすぎる!!」「和田アキ子神!!」と若やいで見上げてしまうくらいマトモなのである。そのあたり、ネットニュースから見ていただこう。



若やぐといえば還暦の山田美保子は、目以外は狛犬に似ているよねえ。



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【和田アキ子、宮迫不倫釈明に疑問「奥様の話を出す必要があったのか」】


《 雨上がり決死隊・宮迫博之の不倫釈明に対し、和田アキ子が13日の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で疑問を呈した。

11日放送の『バイキング』に出演した宮迫は2人の女性との不倫を釈明。その際、「来たくはなかったんですが、嫁に『行ってこい、お前』と言われている」、「『あんたが、がんが再発したり息子が交通事故にあったりするくらいならこんなこと屁でもない』と言われた」など、妻との会話を明らかにした。

和田はこの釈明を見て、「病気を支えてくれて、とか、奥様に……って、ここで奥様のことを出す必要があったのかなっていうのがすごくあるね」、「奥さんに『行ってこいと言われて来た』とか、がんの手術をしてっていうのは、ちょっとここで出さなくても」など、妻とのやり取りの必要性について言及した。

一方で「(宮迫には)コマーシャルとかもあるからね。(釈明がおかしいと)思いながら、やっぱり一方的には(言えない)」とも思いやった。》

(※「RBB TODAY」2017年8月13日配信)


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あれ? そうでもないか。いや、こうして見るとそうでもなさそうに思えるのだけれども、このときの和田アキ子の追究は執拗だったのである。さらに宮迫博之(47)の「オフホワイト」発言についてもゲストの六角精児(55)に厳しく判断を問うていた。



それにしてもなあ宮迫博之、田舎のプレスリーみたいな格好をして「オフホワイト」っていわれてもなあ。“煮染めたような手拭いの色”、くらいしか思い浮かばないのよ。だからもう少し地に足をつけよう。アフラックのCM動画も公式サイトから削除されたことだし、もっと真面目にやらないと致命傷になるよん。



もとい、おかげで『バイキング』放送当日の11日、ほかの出演者よりも1時間も早くスタジオ入りして入念に釈明のリハーサルをした宮迫博之の努力も完全に水の泡である(「日刊サイゾー」2017年8月16日配信【さらなる追撃も? “ゲス不倫”雨上がり決死隊・宮迫博之は『24時間テレビ』を乗り切れるのか】)。



もちろんここで和田アキ子が語っていることは完全に正論である。おのれの社会的責任を“家族の問題”に矮小化しようとする宮迫博之の愚劣きわまる行動は徹底的に糾弾されなければならぬん!!


ここでの和田アキ子の発言には、直前に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ)での、糸井重里(68)と同じくらい顔が汚い松本人志(53)の発言が影響していると考えられないこともない。



《女好きの宮迫がホテルに一緒に泊まっておきながら「何もない」はあり得ないだろう。宮迫をよく知る先輩のダウンタウン・松本人志も、13日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)で「(一線は)超えとる超えとる」と即答。続けて「結果的に3泊、2人の女性としているわけですよね? 宮迫ですよね? ボケでもなくて、マジで8回ヤッてますね」と述べた。また『バイキング』で妻へ涙ながらに謝罪していたシーンについても「奥さんとの話も完全に演技ですね」と断言した。》
(※「日刊サイゾー」同上)



とはいえ、次にゲストコメンテーターとして出演していた8月16日の、その『バイキング』でも和田アキ子の発言はたいへんキッパリしていた。



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【和田アキ子、今井議員を痛烈に批判「辞めて一から勉強してもう一回っていうのが正しい」】


《 歌手の和田アキ子(67)が16日、フジテレビ系の情報番組「バイキング」に生出演。橋本健神戸市儀(37)との不倫疑惑がある自民党の今井絵理子参院議員(33)を痛烈に批判した。

疑惑のこれまでの経過が紹介されると和田は、「だいたい言っていることがおかしい」と一刀両断。「今井議員、同じ芸能界で一世を風靡した人です。そして何といっても30何万票の支持を受けたんです」と抜群の知名度を背景に多大な支持を受けていると指摘。選挙権を持つ年齢が18歳に引き下げられたこととあわせ「アイドルが立候補したらみんな通っちゃうよ。怖いよこれから」と危惧した。

さらに辞職を否定する今井議員に多額の報酬や経費が支払われていることに「それ私たちの税金だよ」と不満を爆発させた。「シングルマザーで、障がいを持っている子供を育てているっていうので、沖縄問題もあったし、じゃあ頑張ってほしいという票だったと思うの」と今井議員に投票した有権者の思いを推測。「それ全部裏切ったよね。だから本当は(議員を)辞めて一から勉強してもう一回っていうのが正しいと思うんだけど」と持論を展開した。》

(※「サンケイスポーツ」2017年8月16日配信)


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「アイドルが立候補したらみんな通っちゃうよ。怖いよこれから」というのは、CDセールスなどでたとえばジャニーズのタレントなどに煮え湯を飲まされ続けてきた恨みつらみがいわせた言葉であろう。



しかしここを除けばマトモすぎるほどマトモなご意見である。たぶん土田晃之(44)あたりがこれをいってもまったくつまらないくらいマトモだ。和田アキ子だから驚くのである。うむ、土田晃之とはわれながらいいたとえである。



さらに和田アキ子に予習の痕跡が見られることにも驚かされる。あの和田アキ子にいまだかつてこのような殊勝な行いがあったであろうか? いや、ない。断じてない。『バイキング』以前になんどかこの話題についてコメントする機会があったにしろ、そんなときでも、何回同じことを聞かれてもちっとも進歩していないのがこれまでの和田アキ子であった。



つまりここでご紹介した和田アキ子の発言は、たまたまその日はオツムの調子がよかったからできた、というようなものではないわけである。これらはそれなりに考え、意図して発せられたた言葉であり、2017年夏は和田アキ子史に残る重大なエポックとなったのである。



誉めているのか貶しているのかわからなくなってきたけれども、しかし和田アキ子が変わったということはおわかりいただけたと思う。この、いってみれば和田アキ子の豹変をどう考えるか? である。私は以下の4つの可能性とひとつのなりゆきに注目している。



1)これからは“ご意見番”でいくしかないと吹っ切った
2)ついては、手はじめに竹山隆範(46)のポジションをいただく
3)NHK紅白を諦めたので芸能界的中立・中庸への忖度は必要なくなった
4)政界への転進を考えている
5)炎が消える直前の一瞬の煌めき



どれもこれもありそうではないか。5)はさておき確実なことは、和田アキ子本人はまだまだ消え去るつもりなど毛頭ないということである。この調子で——実はまだこういうマトモな和田アキ子には2度しかお目にかかったことがないけれども、いってくれれば文句はない。



改めて考えてみれば吉本、その他大手プロダクションの影に臆せずモノがいえるのは和田アキ子くらいしかいないのではないか? そういう役割で、ぜひひとつ頑張っていただきたい。(了)




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2017年8月16日水曜日

お盆の墓地にも、どうやら人気の上下はあるらしい



8月15日、実家の墓参にいってきた。自分でもすっかり、エラいなあ、やればできるじゃん、と思ってしまう。それほどルーティンに弱い、なまくらである。



ひとり留守番をさせるのを気づかって母親が握り飯をいくつも握り、紐をそれに通して念珠のように息子の首にかけてやって出かけて帰ってみたら、ただ首を動かせば食べられるアゴのまわりのところだけを食べてほかは残し、飢え死にしていたという「ものぐさ太郎」に激しく共感するのである。



とうぜんご先祖さまの魂につながるというようなお墓の便利な機能を信じているわけもなく、両掌を合わせたフリをして目はキョロキョロと辺りを見回し、カラスと視殺戦を繰り広げたりしている。もちろん念仏など憶えているはずがない。



そういえば自慢ではないけれども、生まれてこのかた校歌というものも1度も憶えたことがない。卒業生を送り出すときも新入生を迎え入れるときも、ただ皆の声に隠れるようにして「ホー、ホー」と吠えていた。なぜ「ホー、ホー」かというと、これが「ア」行の音の次に発声がラクだからである。「ア」行だと並んでいる列を替えられる可能性がある。



恥ずかしながら自分の結婚式もまったく憶えていないのである。なにをまたテキトーなことを、といわれるかもしれないけれども、ほんとうにまったく憶えていない。呆れられようが激怒されようが、憶えていないものは憶えていない。



あの、2次会だの3次会だの、式場入りから数えればゆうに半日はかかる長丁場を、私はどのようにしてやり過ごしたのであろうか? なんだか健気でエラくさえも思えてくる。こんな私が、まして血族とはいえ人さまの弔いごとをや。ああ。



儀式的、形式的なことが退屈で耐えられないのである。なので、はなはだ不遜ではあるけれども、毎年この時期に行われる合同慰霊祭というようなものにも出席するつもりはまったくない。亡くなった方々を悼むのは1人きりの胸のうちでも十分にできる。



合同慰霊祭などが行われるのはそれがデモンストレーションでもあるからだ。戦争反対や平和維持、そうしたことをこんなに大勢の人が願っているのだ、とアピールする意味がある。誰に? あ、お互いにその気持を確認するのね。



お話は少し逸れるけれども、今年の終戦記念日前後のテレビニュースを観ていると、慰霊祭だとか、甲子園での黙祷だとか、どこかでの記念写真展だとか、ああそれから靖国神社のようすだとか、つまり二次的なニュースが多かった気がするのである。



戦争そのものに迫った番組は少なかった。たとえば南方戦線の日本軍はどのように指揮されていたかについて最近になって分かってきたことも多いというのに、それらについての報告は私の知る限りではなかった。



これで戦争体験を風化させてはいけない、次の世代に語り継いでいかなければならない、と語る老人の姿ばかりをニュースとして見せられると、腹の底がムカムカしてくる。このニュースを送り出しているお前こそ少し語り継げ、といいたくなる。



戦争の過去を直視しない、戦争の事実が少しづつないがしろにされてきている、という実感がある。黙祷のようすを映し出すのもいいけれども、白兵戦の生々しいドキュメント映像を見せられるだけでもずいぶん考えることはあると思う。



そういえば沖縄戦を舞台にしたメル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ(Hacksaw Ridge)」(2016)の公開が夏前の6月だったというのも、たぶんそんなありがたい思いやり、おっと間違いた(by荒木経惟)、忖度のたまものなのであろう。



それは置いておくとして、またまたイヤなヤツなのであるけれども、そもそも私は人の群れを信用しない。1人ひとりはまっとうな人間なのに、蒸れる、おっとまた間違いた(by荒木経惟)、群れると途端におかしくなる。



ふうん、と鼻で笑っているあなた。あなたにもいつか必ず群れから離れるときはくるので、そのとき外側からしっかり観察してみるとよろし。いままで自分が属していた群れの常態に、いかに多くの誤摩化しや欺瞞が紛れ込んでいたかがおわかりになるはずだ。もしそれを人間社会の宿痾、さらに必要悪などといって肯定するならば病膏肓である。それは社内外のどこかを必ず歪ませている。



そんなふうに思うところがあって、人が集まるところにはほとんど出かけない。で、ほぼ単独で生きているうえにルーティンに弱いなまくらであるから、だんだんとなにが形式的で形式的ではないのかわからなくなる。



形式(form)をつくっているのはカタチであり、そのカタチに内実が認められなければ、それはカタチにこそ意味がある形式である、ということになる。つまり形式的であるかないかは自分で決めないといけない、というものスゴーくあたりまえのお話である。



ものスゴーくあたりまえではあるけれども、それには意味があるのかないのか、いちいち自分で考えなければならない。面倒くさいし、同じ事柄であってもときによっては意味が理解できたり、まったく無意味に感じられたりするので、終りというものがない。



たとえば、私にいわせていただければつまらない形式の大集合みたいなお盆の墓地である。そこの四阿に座っていたときのことだ。三々五々、お参りに訪れる家族連れなどを見るともなし見ていた。



今年はいつもよりずいぶん人が多いなあ、きっと例年の2倍くらいの感じはあるよなあ、と思い。さらにその1人ひとりの面持にいつも以上に厳かな印象が漂っていたのに気付いたのである。心なしか身に着けているものさえきちんとしたものが多かったような気がする。



それは2011年の夏のことであった。私の実家の墓地はあの東日本大震災の被災地からは遥かに遠く離れて東北地方ですらないのであるけれども、訪れる人々の変化は明らかだった。



その年、きっと久しぶりに先祖の墓を訪れた彼らは、先祖の魂の安寧ばかりでなく、おそらく東北で犠牲になられた方々、ご遺族のことなど、それぞれさまざまなことを祈ったのであろうと思う。よく晴れた暑い陽射しの下に、穏やかでしかし輪郭のはっきりした信仰の空気みたいなものが広がっていた。



あれから6年目の今年の墓地では、たぶん11日からの連休を利用して訪れた方が多かったのであろう、人影は案外少なく、しかしほとんどの墓に供花が彩りを添えていた。



死者たちの前では誰もが孤独だ。(了)





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2017年8月15日火曜日

「業」を抱えた昭和の女・上原多香子にしばし見とれる



もう10年以上もむかしのことになる。ある工業系大学のゼミ室をすべて見せてもらうことになったのだけれども、半分もいかないうちに後悔した。どこのゼミも、電気や電子はもちろん機械や土木まで、どこへいってもパソコンばかりの同じ光景なのである。



「学部レベルだとデータはもう十分ありますから、だいたいパソコンのなかで完結します」。教授の説明を聞きながら、モノづくりの工学もそんなものかなあ、と思ったのである。なにか抜け落ちてしまうものはないのであろうか?



それから約10年、いまだにデジタル不信が抜け切らない私の前に突如として現れた昭和の女・上原多香子(34)である。もうたーいへん。たいへんすぎてワイドショーでも扱いにくい、というくらいのお方である。まずはそのあたりの事情をザックリご覧いただきたい。



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【上原多香子と阿部力のW不倫疑惑をテレビがスルー!「理由はTENNさんの自殺以外にも……」】


SPEED・上原多香子の不倫疑惑をスルーしているテレビ局に、視聴者から疑問の声が相次いでいる。

10日発売の「女性セブン」(小学館)の報道が発端のこの騒動だが、テレビのワイドショーは概ねスルー。まともに取り上げたのは『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)くらいのものだ。

また、ニュース系バラエティ番組はというと、13日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)は、この話題に一切触れず。

同日の『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、2分に満たないVTRで紹介するのみで、司会の爆笑問題やコメンテーターによるコメントは無し。同局の『アッコにおまかせ!』の看板コーナー「週間ニュースランキング」でも、上原の騒動が1位としてVTRで紹介されたものの、スタジオ出演者が言及することはなかった。

この不自然な静けさに、ネット上では「なぜテレビで取り上げられないのか不思議」「宮迫の不倫なんてどうでもいいから、こっちをやってほしい」「TENNさんのためにも取り上げて」といった声が殺到。中には、「上原の事務所の圧力?」「芸能界の闇を感じる」と深読みする書き込みも多い。

「各局が深追いしないのは、単純に内容が重過ぎるから。ET-KING・TENNさんが元気に生きていれば、ワイドショーも上原と阿部力のLINEのやり取りを面白おかしく取り上げたでしょうが、今回はわけが違う。しかも、上原と阿部はすでに別れており、これも騒ぎ立てにくい要因」(テレビ関係者)

なお上原は、18日の舞台出演を最後に、無期限で活動を休止するという。

「上原は女優とはいえ、連ドラや映画にはほとんど出ておらず、舞台が中心。上原自身、女優仕事に高い志があるわけでもないため、しれっと引退しそう。とりあえずは、同棲中の演出家・コウカズヤ氏と事実婚状態を続けるつもりでしょう」(同)

大マスコミが騒ぎ立てないまま、ひっそりと芸能界からフェードアウトしそうな上原。一世を風靡したSPEEDのメンバーの最後としては、後味の悪いものとなりそうだ。

(※「日刊サイゾー」2017年8月14日配信)


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「単純に内容が重過ぎるから」。たしかに夫が自殺に到るまでの顛末は、平日にランチを食べながら観るにはヘビーである。しかし、ということは、私たちはそこそこわかりやすく腹にもたれないスキャンダルばかりをあてがわれていた、ということになる。



いや、そのように調理されたスキャンダルばかりをあてがわれていたことになる、といったほうが正しいのであろう。斉藤由貴(50)しかり、宮迫博之(47)しかり、オモテに出てきていない深刻なサブストーリーがきっといろいろ眠っているのに違いないのだ。それはシャレにならないでしょ、というヤツ。



で、そんなふうにマスメディアが調理したヌルーい色恋沙汰ばかりを観ていると、やがて男と女ってそんなものかなあ、という気分になってしまうのである。いまどきの若人(notあきら)の恋愛なんかはきっとそういう半ばつくりものの認識の上に成り立っているに違いない。



それだから、実際の恋愛感情のなかに叩き込まれたとき、頼りにすべき経験値が圧倒的に少ない。それがたとえワイドショーでもドラマでも、もっとシリアスに厳しく追及されたものを観ていれば、ああ人間はここまでやってしまうものか、と気がつき、冷静になれる。それがないので、自分でも理解できない複雑な感情にただ押し流されてしまうことになる。



結局は広告の入れ物に過ぎないテレビなどに深い人間理解を求めるのはそもそも間違っているけれども、個人が孤立しがちないまであるから、そうした部分でのテレビの影響は大きい。そして大学のゼミ室で見たパソコンも、きっとちょうどこんなテレビみたいなものだったんじゃないのー。といまだにしつこく思うのである。



腹にもたれないよう調理されようもなかった上原多香子の場合である。なぜ調理できなかったのであろう? 夫が自殺してしまったから? たしかに人ひとり亡くなっているのは重い。んがしかし、縁起でもない話だけれども宮迫博之の不倫相手の女が自殺したとして、これは間違いなく各局とも飛びつくであろうと思われるのである。



ではどうして? 上原多香子は人間の「業」を感じさせるのである。「業」という毒を大量に抱える上原多香子を腕の悪い調理人たちはさばき切れないし、毒のある素材はそもそもマスメディアの俎上にはあがりづらい。



その「業」という毒を、公開された阿部力(35)とのLINEでのやりとりの抜粋から覗いてみよう。



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上原:オトナになっても、こんなに好き好き好きって、なるんだなぁって。ちょっとびっくりしてる。自分に。いろいろ冷静な部分もあるけど、止められなくなるくらい想えるって素敵なことだね。トントン(註釈:阿部力のこと。阿部の中国名『李冬冬(リ・ドンドン)』にちなんだ愛称)に出会えて、本当によかった。


阿部:俺もおもった。とし関係ないなーって。

上原:トントンに会いたいよ。旦那さん、大事だけどそれ飛び越えてる。

阿部:たかちゃん~

上原:トントン

上原:会いたいよ


阿部:とても

上原:そばにいてね。

上原:私、、結婚ってとっても大きなことで人生の分岐点だったこともあるー だから、離婚するとか浮気は、もうあり得ないって思ってたのね でもさー、トントンに伝えられなかった好きと、やっぱり大好きと、私の一方的やけど肌を合わせて感じるフィット感が今までとはまったく違うの。

上原:私はそんなに器用じゃなくて、、旦那さんとの生活を続けながら、トントンを想い続けること、トントンに想いがすべて行ってる中、騙し騙し旦那さんと居ることが、やっぱり出来ないです。(中略)今すぐにでも、すべて捨ててトントンの元へ行きたいです。だけど、私ももう大人、、いろんな問題があるし、私だけの想いでトントンに迷惑はかけられません。今すぐは難しいかもしれないけど、私も少し大人になって、ちょっとずつ、旦那さんと別の道を歩めるようにします。こんな気持ちでは絶対に旦那さんに戻れない。

〈別の会話〉
阿部:子供欲しい

上原:2人の子供作ろうね

上原:私とトントンの子はどんな子かなー。

上原:早く会いたいね


阿部:子供ほしいわーーー


上原:トントンのタイミングで作ろうね

上原:子供が出来るのはタイミングだよー

阿部:たーありがとうね。 子供作るのにも、もっといいタイミングがあると思って。もう大人だからさー、 勢いで物事考えたくないんだ。ちゃんと計画して進めて行きたいなーと思って。

上原:うん そうしよ

(※「NEWSポストセブン」2017年8月10日配信【上原多香子 不倫LINEで「止められなくなる」「そばにいて」】)


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「私も少し大人になって、ちょっとずつ、旦那さんと別の道を歩めるようにします」。少女のフリをする、男転がしのいいぐさである。阿部力は阿部力で「勢いで物事考えたくないんだ」などというけれどもそのまえに勢いでやってしまっているし。



確認であるけれども、このとき2人はそれぞれ夫と妻がいたのである。恥知らずだとか人でなしだとか、色ボケだとかいうのは簡単だし、それはそれで正しいのである。正しいのであるけれども、んがしかし、人間はみなこういう「業」、毒をもって生きているのである。



もし上原多香子が平成の女であったとすれば、まあ、夫との家はとっとと飛び出して離婚調停なりに動いたであろう。しかし実際は相変わらず夫と暮らし、夫の実家とも仲よくやっていたのである。このへんの複雑さというか矛盾、非論理性、どうにもならなさに滲むのが人間の「業」、毒なのである。上原多香子はそれが濃い。



誰でもオモテには出さない、行動にも言葉にも出さないけれどもどこかに秘めて毒はもっている。そしてそんな自らの「業」に引きずられる男と女のドーロドロ。昭和である。昭和の女・上原多香子。昭和であるけれども、しかしこれはひとつの人間の真実である。つまりいつの時代、誰にでもこうなる可能性がある。



知らないふりばかりしていると、いつか突然、自分の頭の上にバシャーっと降りかかってきて大慌てしたりするのである。(了)





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