上西小百合(34)はギャビ・ガルシア(31)の妹かなにか、とにかくリング下で熱心に声援を送っていたたぶん親族にとてもよく似ている。ピンとこない方はYouTubeで「Gabi Garcia vs Lei'd Tapa MMA RIZIN Full fight」をご覧いただきたい。試合終了後、上西小百合と瓜二つのそっくりさんが、そこそこのそっくりさんと二人で抱き合って喜びあっている姿をご確認いただけるはずである。
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ギャビ・ガルシアというのはブラジル出身の総合格闘家である。「霊長類ヒト科最強女子」という、読んでいくうちにだんだんふつうになっていくニックネームをもっている。たしかにデカくて筋骨隆々のカラダをしている。肩から上腕にかけてなどは肉食系の方々にはたまらない食欲をそそりそうな見た目である。
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そういえばむかし、理論家で知られるある料理人に「水族館では展示されている魚に食欲を感じることがあるのですが動物園ではそんなことがぜんぜんないのはなぜでしょうか?」と、バカな質問をしたことがあるのである。
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「動物園の動物が大きいからじゃないでしょうか。自分より大きな生きものに食欲を感じても危険ですもんね」というお答えであった。咄嗟にしてはなかなか素晴しい。調子にのって「ピグミー象ならいけるかもしれませんね。タイには手乗り象がいるという噂がありますが、それはきっとデッチ上げでしょうねえ」と乗っかったらイヤーな顔をされたのである。
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そのとき料理人はきっと人間に喰い滅ぼされたとされるマンモスのことを考えていたのである。であるから私の言葉はきっと皮肉に聞こえたはずである。私もそのことに口に出してから気がついたのである。そう、私は企図せずイヤなヤツになってしまう星のもとに生まれているのだ。
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しかもあとから確認したところ、ピグミー象とはいえ体高は2m以上もあるではないか。ギャビ・ガルシアより完全にデカい。こうなったら遺伝子操作でサイズダウンさせるしかない。なんのことだかわからないけれどもそうしてみたい。
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Wikipedia記載のフロフィールによるとギャビ・ガルシアの身長は186cm、体重95kgでそう驚くほどでもない。たぶんギャビ・ガルシア、乙女心から過少申告しているのに違いないのである。ほかの女子格闘家と並ぶとそう確信せざるを得ないほどデカく逞しい。まるで旧約聖書に出てくる巨人兵士ゴリアテである。
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しかし残念なことに総合格闘家としてはまだまだ素人っぽいのである。7月30日に行われた「RIZIN 2017 夏の陣」では相手選手の目に指が入ってノーコンテスト、たしかその前の試合もノーコンテストになっているはずである。でもってアゴが弱い。「Gabi Garcia vs Lei'd Tapa MMA RIZIN Full fight」でもアゴにパンチを喰らって大慌てする可愛いシーンがある。アゴが長く弱いのは、そういえば巨人タイプの特徴といっていいかもしれない。
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畏れ入ったことに上西小百合はご自分の顔を「中の上」と評価しているそうである。ギャビ・ガルシアの妹かなにかもきっとそのように考えているであろう。しかしいってみれば「中の上」は自己評価の圧倒的最大ボリュームゾーンであろう。つまり実態を評価せずに、ただ「上」というのはなんとなく気が引ける、「中」というのは癪、と忖度と気分で決めているのである。真実から目を逸らしているのである。
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「サッカーごときの話題がどうしてここまで大きくなるのか」と天地左右を自動的にひっくり返すアタマの持ち主である上西小百合にしてこのような心性をお持ちなのである。生まれてはじめて、しかしとてもわずかの期間勤務した会社の先輩から授かった唯一の至言「女は誰でもいつでも女の子」を思い出してしまうではないか。
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おそらくギャビ・ガルシアとおなじように上西小百合もアゴが弱いはずである。天地反転+ミラー反転してもビクとも動かないあのあたり、つまり鼻が柔らかそうだし顔面中央へのストレートパンチは効かない。であるから両手が前に突き出たままの噛みつきキョンシー・上沼恵美子(62)にはキツい相手になるであろう。
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上西小百合は34歳、今井絵理子は33歳、はっきりいわせていただければ「女」が濃い!! ぜえ〜ったいにふたりきりになってはいけないピークを迎えているさまがありありである。もしギャビ・ガルシア31歳もそうなって襲いかかってきたらどうする? あ、そうか。アゴにパンチか。
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というふうに、人の顔を見てはあれこれ連想して楽しむのが、たいへん失礼なのであるけれどもすっかりクセになってしまっているのである。最近ではふつうの親子の顔を見比べてもおかしみを感じてしまって困るのである。
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夫婦と子ども2人くらいがゾロゾロとクルマから降りてくる場面は、とくに大好物である。親から子どもへの繋がり(単純複製と劣化の2種類がある)と夫婦それぞれの特徴のせめぎ合いが掛け合わされるので、それを読み解くのが楽しいのである。
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かなりの割合で夫婦どちらの系列ともいえない顔つきの子どもが現れるのは、隔世遺伝というヤツであろう。かくいう私も「ホラ吹きマサヤ」と呼ばれていた祖父と性格はクリソツだそうである。
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そういえばよく話題になるような、見るからに美容整形を施している母親というのにも出会ったことはあるけれども、あれは子どもたちがちっとも似ていないのが不自然というよりも母親の美容整形そのものが不自然なのである。子どもに200%罪はない。
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顔は全身の生活史のうえに実に微妙な陰影を保ちつつ成立するものである。そう簡単にほかの何者かに化けきれるものではない。シミやアザなどの克服は別にして、たとえば足したり削ったりしてつくった顔は、どこまでいっても“仮面”である。
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でもってそういう派手な仮面の妻をもった夫の服装がみすぼらしいというのも、これまたよくあるひとつのパターンである。スーパーマーケットなどではよれたジャージに汚れた革靴姿の夫が所在なげに立っていることがたまにある。虐待である。
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「オレの稼いだ金でいくらいじくり回したってブスはブスなんだよう。テメエのドブに捨てたようなその金が慰謝料代わりだよう」とかなんとかいって別れてしまえばいいものをそうしないのは、すっかり洗脳されてしまっているのであろうか? 恐ろしいことである。
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こういう私のアタマに新党大地代表・鈴木宗男(69)の娘、鈴木貴子(31)は父親似、などという思いつきが深夜脈絡もなくふと浮かべば、発作のようにひとり声を上げて笑ってしまうのである。しかも鈴木貴子はただいま妊娠中なのである。なんといえばいいのか、他人事ながらたいへん複雑な心境である。鈴木家の血は濃く脈々と流れる!! とでもいえばいいのか。
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松山千春(61)は鈴木宗男とは大の仲よしであるけれども、血の繋がりはない。しかしこれが地縁というものであろうか。アタマが似てきてしまったのである。もうだいぶむかしから。
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そうなってくると仲よしもなんとなく考えものである。ベースになる毛がないので、いまさらふりかけや編み込み式の増毛には手が出ないしウイッグもないであろうけれども、育毛、植毛のたぐいにも手を出しにくい。2人揃っての後援会などのたびどちらか片方だけがモヤモヤ黒くなっていくというのは、オセロゲームの亡霊みたいでとうてい許されない現象であろう。
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そう。私はなんだかんだと人の顔を弄ぶイヤなヤツなのである。しかしどうしても、道ゆく人それぞれの顔面になんらかの回答を見つけ出すまではマジマジと見つめてしまう。止められない。
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ただでさえふだんからニヤニヤしているので嘲笑していると誤解されないよう、怪しまれないよう、外に出るときにはできるだけマスクをするようにしているのである。
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人の顔を見詰める視線を隠すためにできればサングラスもかけたいのであるけれども、さすがにマスクにサングラスは気が引ける。顔がデカく造作が中央に集中しているのに目と眉のあいだだけは遥か遠く離れているので、サングラスはひどく似合わないし、マスクは眼帯みたいになるし。
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なんだかダルいので今日はこのままこうしてバカの手前の崖の上で遊んでいよう。バカの崖、なあ、いい言葉だなあ(by松山千春)。(了)
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