2017年8月27日日曜日

視聴者無視で視聴率を稼ごうとする「24時間テレビ」の不快



日本テレビ、いったい死にものぐるいなのか、舐めとんのか、である。実際にいま目の前で起きていることなのに理解するのが難しいほどイカレている。お話のきっかけに、まずはネットニュースをご覧いただこう。



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【日テレ『24時間』、ランナー発表「2時間引き伸ばし」に批判殺到…障害者利用で視聴率稼ぎ】


《 8月26、27日に放送されている『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。毎年夏に放送される同番組では、タレントが24時間走り続けるチャリティーマラソンが名物企画となっているが、例年は5月頃に発表されるランナーが今年は放送当日に発表されると伝えられていたため、誰が選ばれるのかが注目されていた。

放送開始直後から、出演陣はしきりにランナーが誰になるのかを話題にするも、発表されないままに次々に別の企画が放送された。そして放送開始から約1時間後、総合司会のフリーアナウンサー・羽鳥慎一が「いろいろとありまして、(発表は)1時間後ぐらいだそうです」とコメント。そして放送開始から約2時間15分が経過した時点で、やっとブルゾンちえみの名前が発表された。これに対し、あまりの“引っ張り具合”にインターネット上では「さすがに引っ張りすぎ」「遅すぎじゃね?」「ただの視聴率目当て」「日テレ嫌いになった」などと批判が集まっている。テレビ局関係者が語る。

「羽鳥アナが放送開始から1時間ほど経過したタイミングで『(発表は)1時間後ぐらいだそうです』と報告していましたが、『~だそうです』という微妙な言い回しからは、あまりの発表の遅さに視聴者から日テレにクレームが多数寄せられたため、急遽、羽鳥アナに報告させたようにみえます。今回の『24時間テレビ』も例年どおり、一般の障害者の方々が挑戦する姿にスポットを当てた“お涙頂戴”型の感動モノのオンパレードですが、あまりに露骨なスタイルに年々『障害者を視聴率稼ぎのために利用している』『チャリティー番組とは名ばかりの偽善番組』などと批判の声が強まっているのは事実です。そんななか、2時間以上も発表を引き伸ばすという露骨な視聴率稼ぎの手口に打って出た日テレに対し、さらに批判が集まるのは必至でしょう」

また、今回の人選についてネット上では、「引きのばすほどビックリする人じゃなかった」「マジ楽しくない」「ブルゾンちえみかよ」などと期待外れだという感想を示す声も多数みられるが、別のテレビ局関係者は語る。

「日テレ内では、今回のランナー選びは混迷を極めました。当初は例年どおり5月にアンジャッシュの渡部建の名前を発表予定でしたが、直前に一部スポーツ紙に抜かれて断念。その後、NEWSの手越祐也は警備上の問題から断念せざるを得ず、りゅうちぇるでほぼ固まったものの7月にまたしてもスポーツ紙に抜かれたため頓挫。その後は、情報が外部に漏れるのを警戒して、ごく一部の上のスタッフのみで検討・調整が進められたため、日テレ局員のみならず、番組を担当するスタッフですら、まったく情報を把握できない状況になりました。実は実際に選ばれたブルゾンも以前から候補メンバーとして名前が挙がっていたのですが、『話題性が弱すぎる』ということで候補から消えていました。そうして二転三転の苦労の末に選ばれた割には、あまりに意外性も話題性もない拍子抜けの人選となってしまったといえるでしょう」

今回で40回目の節目を迎えた『24時間テレビ』、視聴率はどう出るのかが注目される。》


(※「ビジネスジャーナル」2017年8月26日配信)

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引っ張り過ぎて大ヒンシュクといえば2006年8月2日にTBSが中継した亀田興毅VS.フアン・ランダエダの世界タイトルマッチを思い出す。非難囂々、苦情殺到であったようだけれども、このときの引っぱりタイムは約1時間半であった。今回は約2時間15分である。新記録。



要するに日本テレビ、視聴率の獲得に死にものぐるいで、かつ視聴者をナメているのである。なんという倒錯。なんという無秩序。そこを順序だてて考えれば、とにかく、なにがなんでもどうしても視聴率を稼がなければならぬと後先顧みず猪突猛進した結果、肝心の視聴者を置き忘れてしまった、ということであろう。



どうしてそんなに視聴率が欲しいのか? といわれれば、日本テレビはこれで稼ぎたいからである。もう掛け値なし、そのまま「チャリティー番組とは名ばかりの偽善番組」である。自らも手弁当でやるというチャリティ本来のスタンスに立っていれば、そもそもこんなぶざまなことにはなっていない。まあ、いまさら語っても馬の耳に念仏でしかないけれども。



それにしても加えてワケがわからないのは、テレビ局にとっての作品であり商品である番組を、こういうエゲツない視聴率あさりの手法で自ら毀損して平気だという神経である。視聴者をどれほどイライラさせても、番組を中身のないまま垂れ流し続けても、視聴率が上がればそれでいい、と考えているらしいことである。



そういうテレビ局からいずれ視聴者は離れていく。というか離れ続けている。テレビ全体の視聴率の低下をネットのせいにする前に、こういう姿勢を少し反省してみてはいかがなものか、である。いいんだもん、視聴者が離れても視聴率が上がれば、だろうなあ、きっと。不思議。



そういう“汚い手”を使ってスポンサーさまのCMに消費者を誘導したとして、では実際にそのCMがたとえば当該商品の購買活動にどれほどの効果をもたらしたのか、スポンサーさまも真剣に考えなければいけない。視聴率という数字だけで満足していると、たいへんなダメージを被る可能性すらある。



たとえば“CMまたぎ”という編集手法がある。番組のピークがくる直前にCMをぶっ込んでくるヤツ。たしかに数字はとれるかもしれないけれども、そのときぶっ込まれたCMをあ〜あ、とかいいながら見ている視聴者はイライラを募らせる。それは決してCMで紹介される商品やサービスのイメージにプラスにはならないであろう。



いやいや、ぶっ込まれたCMがなんのCMだったかなど憶えているヤツはいないさ、とまた視聴者をナメているようすが目に浮かぶ。そうしてテレビの視聴者はまた去っていくのである。



かくして日本放送の「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」は、チャリティのようでチャリティではなく、エンタテインメントのようでエンタテインメントでもなく、善意の陰に隠れたただの巨大なエゴに成り果てているのである。そしてプラグマティックかつ刹那的に見かけ上の視聴率をひたすら追いかけている。



ちなみに“24時間テレビマラソンランナー”がなぜブルゾンちえみになったのか? については、候補に挙がっていたタレントたちの練習を見た坂本雄次トレーナー(70)の推薦によるものとされている。



しかし、その一方で、ブルゾンちえみの胸の揺れに着目したからだ、という説もあるのである(「ビジネスジャーナル」2017年8月27日配信【日テレ『24時間』マラソン、ブルゾンちえみ「巨乳揺れまくり」にネット騒然…視聴率狙いか】)。チチを振り乱せば視聴率が上がると計算しているというのだ。



視聴率のためにはブルゾンちえみのチチにもすがるのか。そうか。私のことはもう放っておいてほしい。(了)






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