「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」がまもなくはじまる。今年も德光和夫(76)の不気味な幼児性とか、宮迫博之の取り繕い方とか、ブルゾンちえみ(27)のにしおかすみこ(42)化とか、マラソンランナー決定の経緯とか、見どころはチョボチョボである。
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とりあえず主な出演者を列記しておこう
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◆メインパーソナリティー:櫻井翔・亀梨和也・小山慶一郎
◆ チャリティーパーソナリティー:石原さとみ
◆ 総合司会:羽鳥慎一・ 水卜麻美
◆ 24時間テレビサポーター:徳光和夫
◆ スペシャルサポーター:東野幸治・宮迫博之・後藤輝基・渡部建・ブルゾンちえみ・梅沢富美男
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なにか全体にショボい。そのうえみんなどこか微妙に歪んでいる感がある。メインパーソナリティ・「嵐」の高額ギャラがアレコレ詮索された2013年(第36回)を契機に出演者のギャラに対する世間の目がたいへん厳しくなっているという事情も影響しているのであろう。華やかなお祭り的ニギニギしさとはほど遠い感じがする。
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うむ。まあ、番組の目的はいちおうチャリティであるのでそんな大盤振る舞い、ドンチャン騒ぎもできないというなら、それはそれでひとつの見識である。粛々と落ち着いて進行していくのもいいかもしれない。
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しかしながら、第1回目を放送した40年前ならいざ知らず、チャリティやボランティアに対する認識がこれほど広く浸透しているいま、わざわざテレビ局がその音頭をとる必要があるのか? という気はする。
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決して十分ではないけれども、災害などのたびボランティアは駆け付けるし、義援金も集まる。福祉や教育にも、みんな自分に余裕があればなにがしかの役割は果たしたいと考えている。その気になればアクセスできるチャネルも比べものにならないくらい増えた。
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それなのにあえて日本テレビが「24時間テレビ40『愛は地球を救う』」とやるのは、もはや市民の善意の行動にちゃっかり乗っかっているとしか見えないのである。しかもそれでスポンサー収入を得て、それは自分の懐に入れてしまう。まるでクレクレタコラなみの厚かましさである。
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今年のテーマ、「告白〜勇気を出して伝えよう〜」にしても、視聴者におんぶにだっこの姿勢があからさまである。伝えるのは視聴者、伝えられるのも視聴者。視聴者をいじりまわしてさも善意の輪を広げたかのようにもち上げる。そこでは、たとえば高齢者の孤立化という具体的な問題にテレビがなにができるか、と真剣に考えようとする姿勢すら見られないであろう。
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私がひねくれている? たしかに私はひねくれているけれどもひとさまの善意の行動をくすねたりはしない。
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ちなみに注目の裏番組、「バリバラ〜障害者情報バラエティー〜」(NHK Eテレ1・8月27日19時00分〜19時30分)のテーマは「あなたの夢はなんですか?」である。ゲストにたんぽぽの白鳥久美子(35)がいる。こちらははじめて同士の半同棲で、夜は派手にほぼお祭り状態だそうである。
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「あなたの夢はなんですか?」には、とりあえずおっしゃることはうかがいましょう、という消極的ながら当事者の姿勢がある。聞くことしかできないかもしれないけれども聞かせてください、である。
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「告白〜勇気を出して伝えよう〜」はただそそのかすだけである。素人にやらせておいてそれを都合がいいようにアレンジし、おのれの商品とするのである。
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いまさら偽善だの欺瞞だのいってもはじまらないけれども、おっしゃる通り、勇気を出して伝えてみた。(了)
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