昨日ご紹介した『TOCANA』の辛酸なめ子(44)インタビュー(2018年12月28日配信)。12月29日配信の続編があって、こちらもおもしろかった。辛酸なめ子の名前はもちろんずいぶん前から知っていたから、いましがたまで忘れ物をしてしまっていたような気分である。一部を抜粋してご紹介しよう。
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タイトルは第1回目と同じく長くて【イルカの守護霊、スピリチュアル、陰謀論、タロット、UFOチャネリング…辛酸なめ子が小説『ヌルラン』の世界を語り尽くす!】だ。
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■ イルカとの不思議な因縁
――ところで、本書はイルカの守護霊「ヌルラン」の話でしたが、なめ子さんは、イルカがもともと好きだったのでしょうか?
なめ子 そうですね。小さい頃からけっこうイルカの絵を描いていたのです。アメリカで売っていたイルカのキャラクターグッズもわざわざ取り寄せたりしていました。静岡にイルカを飼っているプールがあって、そこでちょっとイルカに触ったりしたこともありました。あとはこの間、天草でドルフィンウォッチングをしました。100頭以上のイルカが来てくれましたね。
――イルカに会うだけで元気になったりしますか?
なめ子 イルカのスピリチュアル系の本を読むと「イルカは人間のいろいろなバランスを調整してくれる」とか書いていますよね。なので、若干元気になった感じはしますけれど。
――なめ子さんの守護霊であるヌルランとは時々やりとりしているんですよね。
なめ子 そうですね。ドルフィニストの綾子さんも、『ヌルラン』の小説のなかで「ヌルランの箇所は、ヌルラン自身がメッセージを送ってきてくれている」と、おっしゃっていましたね。たまに、「この店に入ったら面白いものが見つかるよ」というヌルランの声が聞こえてきて、その店に入ったら本当に良い物が見つかるということとかあって、ちゃんと導いてくれているんだなと思う事はあります。
あと、私は髪の毛のクセに悩んでいるのですが、先日コスメショップでヌルランに「この中で髪がまとまるメーカーはどれ?」と聞いたら「これだよ」と教えてくれた感じのがあって、買ったら今までで一番髪がまっすぐになって驚きました。全部妄想だろうと言われてしまうかもしれませんが……。
■ なめ子の神秘体験
――すごいですね!ヌルランとチャネリング。小説『ヌルラン』の執筆中は不思議な体験などありましたか?
なめ子 守護霊的な存在か何かはわからないのですが不思議な声はよく聞こえてきます。書いている最中のことだけではないのですが、UFOは今でもたまに見ますよね。部屋の中で反物質みたいな感じのドローンみたいなのが偵察に来て、じわじわと消えていったということもありました。八ヶ岳に行ったときには、UFOが円を描いて飛んで消えていくのを目撃しましたね。
――すごい、そんなにしょっちゅうUFOをご覧になっているんですね! では、宇宙人に出会ったことはありますか?
なめ子 寝ていたら 宇宙人なのか何だかわからないのですが、いきなりエステレン・ピーポッドとか名前を名乗ってきて、「私の星では女性は劣化しません」みたいなことを言われたことがありました。
■なめ子タロット
なめ子 あと、AGARUTV(アガるTV)というネット番組「あまから秘宝館」のなかで、タロットカードを作ったことがあったんです。そのタロットに、私が瞑想中や現実世界で見えた妖怪や宇宙人的なものをモチーフに描きましたね。
――すごく不思議な存在ですね。これが出て来た意味はわかったんですか?
なめ子 意味はわからなかったんです。でも、これに合いそうなタロットの意味に当てはめて描きました。実際にどういう存在かもわからないんです。あと、部屋の壁にバックベアードみたいなものが一瞬見えたことがあったので、これもタロットの図柄で描きました。好奇心が旺盛な妖怪のイメージだったのですが、タロットカードは悪魔にしました。
――自身が見たものが存在するのかどうかを、実際に確かめたことってあるんですか?
なめ子 いえ、まだ確かめたことはないのです。でもバックベアードみたいなのに関しては、不思議なことはありました。これを見てからしばらく後にいった水木しげる展のグッズ売り場に、これとそっくりの妖怪のグッズが置いてあったんです。
――それは、水木しげる展に行かれることを予知していたのかもしれませんね(笑)。
なめ子 どうなんでしょうか。予知能力はないと思うんですが(笑)。
■『ヌルラン』を読むと神秘体験する!?
――『ヌルラン』を刊行されるにあたって、売れるために祈願されたことってありますか?
なめ子 これまでもそういったことをちゃんとしたことないんです。でも、今から思えばしておけば良かったなと思います。紫式部は執筆する前に石山寺に籠もって『源氏物語』の構想を練っていたそうです。私もそういった由緒ある古寺にでも籠もっていれば……と思ったことはあります。
――書いていて、霊的な感受性がより高まったというのはないですか?
なめ子 もしかして高まったのかもしれません(笑)。
――となると、『ヌルラン』を読んだ人も神秘体験しやすくなるのかもしれませんね(笑)。》
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少々長くなってしまったが辛酸なめ子の独特なおもしろさ、おかしさを感じ取っていただくためにはこれくらいは必要だろう。ご容赦いただきたい。
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「愚直」というのはバカ正直、愚かなくらい正直だという意味だ。辛酸なめ子は紛れもなく愚直の人であり、であるから見るからに愚かしいモノゴトに対しても真っ直ぐに向ってしまう。おちゃらけて冷やかして終り、ということをしない。
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それをさすが東京都千代田区出身と唸らせる都会人のおっとりした慇懃さで語るところが、たぶん辛酸なめ子のおもしろさなのだろう。辛酸なめ子というフィルターを通して微妙に揺らぐ景色が見えてくる。もっとも、そんな話し方の幾分かにはインタビュー音声の原稿起こしの拙さも影響しているかもしれない。
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愚かしいモノゴトに向って真っ直ぐ突撃してしまえば、とうぜん騙されたり酷い目にもあわされたりする。そしてそれをおもしろがるマスコミや視聴者のせいで名前が出はじめのころの辛酸なめ子には突撃体験レポーターみたいな印象しかなかった。わざわざ痛い目に遭いにいくので辛酸なめ子か、と思ったりしたものだ。
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ペンネームのほんとうの由来は高校時代に周囲から「薄幸そうに見える」としばしばいわれていたからだそうで、それにしても当たらずといえども遠からずだなや。
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そういう「痛い人」の印象と、それからたいへん失礼ないい方で申しわけないけれども、お顔に少し統合失調症の気配が見えた感じがしたので、これまでワタクシは遠ざかっていた。なおさら痛々しいものは見たくない。
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いやいや顔の造作が失調しているといっているのではなくて、ちょっと内斜視なところ、犬っぽい雰囲気などが統合失調症の症状が現れるときを連想させてしまうのだ。そしてそんなことが1992年に自殺した漫画家の山田花子(享年24)を思い出させるのも苦痛だ。
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で、いま辛酸なめ子が突撃体験レポーターという痛い立場から脱却しているように見えるのは、スピリチュアルやオカルトを対象にすることで体を張らなくてもやっていけるようになったからだろう。あんまりないい方だが。
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たとえばテーマが痩身法だとか美容術だとかであればまずは体験しなければお話にならず、しかし愚直に向っていっても相手は人間なのでかわされたり逃げられたりすることもある。辛酸なめ子というこちら側のキャラクターに反応して態度を変えることもあるだろう。
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これだと結局そうした取材対象と辛酸なめ子の葛藤のほうにばかり目がいってしまって、辛酸なめ子というフィルターを通した景色の面白さはあまり浮かび上がってこない。辛酸なめ子にはスピリチュアルやオカルトといった「動かないもの」のほうがふさわしい。
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もしかするとこれは辛酸なめ子のほうが四六時中いつも微妙に揺らいでいるからなのかもしれない。というか、辛酸なめ子は対象をもすべからく揺らしてスピリチュアルやオカルト的世界に引き込んでしまう術を身につけているのだ。これをご覧いただきたい。
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◆『サイゾーウーマン』2018年4月30日配信
【小室圭さんの母・佳代さんが“上流階級にあこがれる”ワケ――「バブルの価値観」と辛酸なめ子談】
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■ 妙なフェロモンが漂っている“魔性の女”
眞子さまと圭さんが婚約内定となり、メディアの前に姿を見せるようになった佳代さん。なめ子さんは、その印象を次のように述べる。
「ゴミ出しをする佳代さんの胸元から、谷間が見えている写真を見たとき、“世の中の真面目な普通のお母さん”とはちょっと違うんじゃないかな、と思いました。オンナ感が強いというか、妙なフェロモンが漂っているというか。最近は、スーツのような皇室を意識したファッションになっているようですが、それでもやっぱり生脚やサンダルといった格好もしていて、50代女性の落ち着きが見えないんです。“現役感”を感じてしまいますね」
なめ子さんいわく、漫画家・根本敬氏の作品によく出てくる“魔性の女”を彷彿とさせるとのこと。
「妖気に近いようなフェロモンを発していて、一度ハマると逃れられなくなる女性なのではないでしょうか。決して美人ではないと思いますし、怖いんですけど、佳代さんの写真をなぜか見続けてしまうんです。わかりやすい美人じゃない方が、男性は一度ハマると抜けられなくなるのでしょうか。根本先生に、佳代さんを描いていただきたいですね」
確かに佳代さんは、元婚約者に、「別の男性からも同時期にプロポーズされた」と語ったことがあるという。彼女は“モテる女”なのかもしれない。
■ メールで自分のことを「Jenny」と表記
婚約内定時、佳代さんはパートをしながら、圭さんを女手ひとつで育てたよき母として報じられていた。しかし、圭さんの経歴と照らし合わせると、「パートのお給料だけでは、圭さんの教育費が間に合わないのではないかと思っていたんです。遺産や遺族年金以外に、何かしら、資金源があるのかなと。ご実家も資産家ではないようでしたし」と、なめ子さんは、当初から違和感を覚えていたのだという。
佳代さんは、どこか身の丈に合っていない生活を送っている、上流階級にあこがれて背伸びをしているのではないか――世間で言われる佳代さんの人物像について、なめ子さんがその根拠となるエピソードをあげてくれた。
「例えば、『うちの子はバイオリンの天才なの』という発言。また、元婚約者の方が、皇族と間接的な知り合いだと知ると食いついたといった話や、圭さんの交際相手の家柄や経済状況にこだわりを見せていたという話もありました。それから、元婚約者の方とのメールのやりとりで、自分のことを『Jenny』と書いていたり、『クルージングパーティー』に興味を示すなど、そういった点に、上流階級にあこがれる一面を感じました」
特に違和感を覚えたのは、婚約内定にあたり、佳代さんが宮内庁を通じて書面で出した“コメント内容”だという。
「『主人亡き後、息子は自発的に物事に取り組み、努力を重ね、ご尊敬申し上げる方々からのご指導のもと、人生の要所要所を固定概念にとらわれることなく決断してまいりました』と、息子である圭さんのことを褒めているんです。普通こういう場合、謙遜するのではないかと。母と息子が一体となっている、関係が深いと感じました」
■ 佳代さんはバブル期の感覚を引きずり続けている
では、なぜ佳代さんは、そうした女性に化したのだろうか。なめ子さんは「佳代さんは紀子さまと同世代なのですが、やはり“バブル世代”の影響が大きいと思います」と語る。
「ブランドを大切にして、お金持ちに見えるかどうかを気にしていたり、元婚約者の方もまるでアッシー、メッシーのような扱いをしています。また、学芸大前の人気のスイーツ店で働かれているのも、イメージを気にしているのかなぁと。バブル当時の女性の感覚や価値観を持ち続けている気がします」
男性にお金を使わせることに何のためらいもない点も。バブル世代の女性に見られがちな感覚だろう。
「佳代さんは、男性からお金を引き出すことを、もはや“仕事”と感じていたのかもしれませんね。元婚約者の方の証言を見るに、あまりにも手馴れていたので。決算書のようなものを提出させたり、生命保険の書き換え指示をしたり、恋愛感情はなく、ビジネス的にやられていたのだと感じます。金融業界などでその能力を発揮できたのでは」
また、コンプレックスによって、上へ上へという気持ちが強まったのではと続ける。
「佳代さんは昔、ある寮に家族全員で住みこんでいたと報じられていました。狭い場所での暮らしに、“いつかはここから出て行きたい”“本当はもっといい生活をしていいはずだ”という思いを募らせていったのではないか……と想像してしまいます。私も実家が狭かったのでわかります」
そんな佳代さんにとって、“息子が皇族と結婚する”ということは、筆舌に尽くしがたい栄光だったはずだ。しかし、自身の金銭トラブルで、今では結婚延期どころか破談の可能性まで浮上している。
「佳代さんが皇室に結婚一時金の前借りを申し入れたという報道もありましたが、みんなが助けてくれることに慣れきっているのかもしれませんね。もちろん母子家庭は大変だというのもわかるのですが……。そういえば、出版関係の方に聞いたのですが、小室さん親子の問題を特集すると、週刊誌の売り上げがいいそうです。その儲かった分を、小室さん側に少しでも還元してあげれば、400万円くらいの借金はすぐに返せるのにな、と思います。ブームになっていても、小室さん側が何も得るものがないのはつらいですよね」
なめ子さんは「圭さんと佳代さんは、絶対に結婚を諦めないと思う」と言う。宮内庁は、「2020年まで延期」と発表しているが、そのとき佳代さんは笑っているのだろうか。》
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あまりに配役がハマり過ぎていて気が引けるけれども、読んでいるうち小室佳代(52)がとてもこの世のものとは思えなくなってくるではないか。不思議な才能である。ひとつワタクシもあやかって辛酸なめ郎と名乗ってみようかと思ったけれども、漁師料理の名前みたいで間抜けなので止めた。エステレン・ピーポッドに部屋にこられても困るし。(了)
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