2018年12月11日火曜日

「太っている貧乏人」は貧乏人とは呼ばない!!



冬である。夏に歌いほうけた「アリとキリギリス」のキリギリスがアリの家の窓の外から暖かな室内と豊かな食卓を羨みながら飢え死んでいく冬だ。公園の“食べられる雑草”もないし、たまさかの木の実なども見つからない。それにしても分け与えるという精神を知らないアリのヤツらは冷酷だ。



世間では“貧乏人は太る”(↓)などというけれども、とんでもない。太れるくらいなら貧乏人ではない。





◆『デイリーニュースオンライン』2016年1月3日配信
【低所得者ほどカロリー過剰摂取…1日5000kcalな食生活】

《 かつて肥満といえば裕福さの象徴だったが、今や肥満は貧困の象徴となった。厚生労働省は2015年12月初旬、「国民健康・栄養調査」で「低所得世帯は高所得世帯に比べて、肉や野菜の摂取が少なく、穀物の摂取が多く、栄養バランスが取れていない」と発表して話題となった。同報告書ではさらに、肥満者の割合でも男女とも低所得層のほうが高い傾向にあるとした。

今や太っていると低所得者だと社会ではみなされるのだ。とりわけ日本、アメリカなどの先進諸国ほどその傾向が顕著だ。生活保護受給率全国ワーストワンを誇る大阪市役所の職員に聞いた。

「刑務所から出所したばかりの人を除けば、たしかに肥満傾向にあるという印象が強いです。気になるのはお子さん連れで来られる場合です。そのお子さんも例外なく肥満している。昔なら栄養状態がいいと我々も気にならなかったのですが……」

1日5000kcalも摂取する生活保護受給者の食生活

貧困だからこそ太る。これはハンバーガーやファミレス、コンビニ弁当にみられるファストフードでの食事ばかり摂っているからだという。

「生活保護受給層の1日の食事を聞いてみました。30代女性ですが、朝、昼、晩と近隣で買ったコンビニ弁当3食、そしてインスタントの味噌汁です。これを毎日続けていたら、それは太りますよね?」(前出の大阪市職員)》





やい!! 大阪市職員!! 貧乏人と「刑務所から出所したばかりの人」を一緒くたにするな。するならキリギリスと一緒にしてくれ。



「朝、昼、晩と近隣で買ったコンビニ弁当3食、そしてインスタントの味噌汁」!! これのどこが貧困だというのだ!! 要するに貧困は腹を満たすのにまず注意がいって炭水化物ばかり摂取するので太る、副食も脂っぽいというのが貧困=デブ論の理屈であるらしいけれども、太るくらい炭水化物を摂れれば御の字ではないか。それは貧困ではない。貧乏人は近くの総菜屋でその日運よくおにぎりが大量に売れ残り、3個で100円になったときくらいしか炭水化物を満喫できないのだ。



ホントの貧乏人は貧困の議論からさえも取りこぼされてしまっているのだ。貧乏人を取り巻く状況はコンビニレベルではなく冠婚葬祭業レベルなのだ。なんのことだか。なかにはキリギリスではない貧乏人だっているというのに、世間の風も本物の風もますます冷たくなるばかりだ。



しかし、だーがしかし、貧乏人は厳しいこのときを生き抜くのである。山には猪が、鹿が迷惑なほどたくさんいるではないか。公園の池には鯉もいる。雁もいる。猪に齧り付いてでも、池に潜ってでも生き抜こう。そしてやがて時代の魁となろう





◆『現代ビジネス』2018年12月10日配信
【日本人にとって「ジビエ文化」とは何か? 一大ブームの行方 平成食トレンドを振り返る】

《「古くて新しい」ジビエ文化

冬支度が始まるこの時期、飲食店の季節メニューにお目見えするようになったのが、シカ、イノシシなどを使ったジビエメニューだ。

野生動物を食べるジビエ文化は、日本人にとって古くて新しい習慣である。なぜ「古くて新しい」のか。まずは新しさのほうから考えたい。

ここ数年、ジビエを出す店が増え、ブームが到来している。報道が目立ち始めたのは2013年。朝日新聞ではこの年、10月19日の生活面で「ジビエ シカ肉身近に」と題する記事で、カレーハウスCoCo壱番屋やベッカーズといったファストフードチェーン店でシカ肉料理が提供されていることを報じた。

また、11月17日の首都圏版でも「ジビエ食欲の秋」と題する記事を出している。その中で、シカ肉バーガーを監修した長野県茅野市のレストランオーナーシェフで、日本ジビエ振興協議会代表の藤木徳彦氏が「普及の課題として肉の価格の高さや調理の工夫不足、流通の問題などを挙げた」。

どちらの記事も、背景にある獣害問題に言及している。野生動物が農作物を食い荒らすといった獣害の深刻さを伝える報道も、同じ頃から全国紙で紹介されるようになった。ジビエは今、日本において、獣害問題と切り離しては語れないのだ。

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狩猟者の減少と高齢化問題

ジビエを気軽に食べられるようになるには、いくつもの問題を解決しなければならない。特に大きいのが、狩猟者の減少と高齢化問題だ。

環境省の調査によれば、2015年時点での全国における狩猟免許所持者数は19.0万人で、1975年の51.8万人の3分の1強にまで減少している。そのうち約3分の2の12万人が60歳以上である。

野生動物を保護する時代が続いたことに加え、猟師が減り、高齢化が進んだことにより、獣害は増えてきたのだ。

獣害の報告はシカとイノシシが中心。2017年度の二ホンジカの捕獲頭数は58万6800頭、イノシシは53万3900頭に及ぶ。

ジブリ映画『もののけ姫』にも描かれているとおり、イノシシはもともと西日本を中心に生息していたが近年、北上が進む。

2018年1月18日の朝日新聞夕刊記事によれば、2010年代になって山形、岩手、秋田などでもイノシシによる農作物の被害が出ている。

◆ ジビエ文化が本当に定着するとき

流通ルートの確立もまた課題だ。

長年牡丹鍋としてイノシシ肉を飲食店や旅館などで提供してきた兵庫・丹波篠山などを除けば、加工、流通させるルートが確立されているところが少ない。

しかし、仕留めた動物をジビエとして活用するには、加工処理をする施設と、技術を持った人の存在が不可欠である。すばやく血抜きと内臓の処理をしなければ、肉に臭みが移ってしまうからだ。

流通ルートの確立に向けて、農業関係者、商社、飲食店などを結ぶ展示会を企画・主催したのが、一般社団法人日本能率協会だ。

長年農業イベントを主催してきた日本能率協会は、イベントに来場する農業者に対するアンケートを行っており、昨年「鳥獣被害に悩んでいる」という声が急増したことから、展示会を企画した。

担当者の中野健太郎氏は「高齢の生産者からは、年1回しか収穫できない作物を作っていて、収穫直前に被害を受けると作る意欲を失う、離農したといった声を聞きます」と話す。

そこで、各方面へのヒアリングを開始。「鳥獣対策を行う農水省や企業の方に話を聞くと、捕獲したほとんどが現場で廃棄されている。生産者という川上から外食・小売りという川下まで、マッチングできたら、ジビエ活用の流れが見えることがわかりました」と中野氏。

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貧乏人に高級料理の「ジビエメニュー」など縁はない。貧乏人は畜肉よりお安い猪や鹿の肉を待っている。公園の“食べられる雑草”がつけあわせにぴったりなくらいの。でもって野生の食卓を囲んで、“害獣”ってなにが“害”なの? “雑草”なんていう植物はないよねえ、などとオダを上げたい。



公園に猪や鹿を放ち、アスファルト道路はひっぺ返して“雑草”を植え、公園の池でCatch and Eatの釣りを楽しみたい。



いやかならずそういう時代はくる。アメリカによって経済封鎖されたかつてのキューバのように。貧乏人にはそのときがはっきりと見えているのだ。貧乏人はそのときに備えてサバイバルのスキルを磨いているのだ。貧乏なのはキミだけではない。そう考えて頑張ろうではないか。来年また公園で会おう!!(了)






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