昨日、久しぶりに『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ)を観たけれども、あまりおもしろくなかったので途中で止めてしまった。おもしろくなかった理由は明らかである。出演者の数が2分の1ほどに減っていたのだ。明石家さんま(61)のほかはヒナ壇に女子アナと呼ばれる方々が10人ほど。それだけである。かつてのような土田晃之(44)はじめとするお笑いチームだとか女子お笑い芸人集団だとかの姿は一切なし。それでなくても還暦を過ぎて衰えの目立つ明石家さんまには荷が重いのであった。
*
出演者を大幅に削り、さらに自局のアナウンサーを2、3人潜り込ませなければやりくりできないほど予算が逼迫しているのである。在京キー局のなかで好調が伝えられている日本テレビがこうした状況では、テレビの衰退はもはや覆うべくもなく、お茶の間にもはっきりと伝わってしまっているはずだ。
*
今回はそうした衰退期にあるテレビのなかの風景のお話である。あ、少々お待ちを。これもテレビのなかの風景といえるのか、おもしろい記事を見つけてしまった。またまたベッキー関連である。大嫌いなので目につく。『スポニチアネックス』(2016年12月13日8時11分配信)から抜粋してご紹介しよう。というか現在(12月14日未明)これを伝えているのは『スポニチアネックス』のみである。
*
【ベッキー完全復帰へ 在京キー局レギュラー決定!4月から新番組】
《来春に念願だった在京キー局の新番組のレギュラーが決定。この番組を足がかりにベッキーは完全復帰を目指す。ベッキーが新たに起用されることが決まったのは、来年4月にスタートするバラエティー番組。頭の回転の速さを武器に、お笑いタレントらとトークを繰り広げるとみられる。》
*
これだけである。4月からバラエティー番組をスタートさせる局がどこの局かも示されていない。またまたサンミュージック社長・相澤正久(67)、いまが勝負時と読んで先走っているのであろう。ヘタなマスコミ操作はいい加減にしてもらいたいものである。
*
おっと『スポニチアネックス』に遅れること約半日、12月13日 19時42分配信の『J-CASTニュース』が別の記事のなかでこの件にふれていた。その別の記事のタイトルは【ベッキーが「今年初めて...」と話していた 関係者が明かすプライベート近況】である。
*
《また、先述の関係者によれば、ベッキーさんはテレビ朝日系の年末年始特番にも出演。さらに加えて、13日のスポーツニッポン電子版が、「ベッキー完全復帰へ 在京キー局レギュラー決定! 4月から新番組」と報じた。この記事では、ベッキーさんが4月スタートの在京キー局の新バラエティー番組に、レギュラーとして出演することが決まったなどと伝えていた。
だが、この報道について、ベッキーの関係者は「現時点では、正式な話は何も受けていません」と話すにとどめた。》
*
「先述の関係者」とは“ベッキーの関係者”である。うーん。先の『スポニチアネックス』の記事といい、この『J-CASTニュース』の記事といい、サンミュージックの働きかけによって書かれていることは明らかなのだけれども、サンミュージック、こんなにマスコミの扱い方が荒くて大丈夫なのであろうか? これでは正式なオファーも来ていない話を決定事項として報じた『スポニチアネックス』の面目が潰れるではないか。
*
話を元に戻すより、このままベッキーをネタに「衰退期にあるテレビのなかの風景」について書いてしまおう。おっと、前掲『J-CASTニュース』のタイトル「ベッキーが『今年初めて...』〜」の「今年初めて...」というのはショッピングのことである。ストレスになるといけないので。これでは逆にストレスか。
*
で、その『J-CASTニュース』のなかにはこんな記述もある。
《2017年は、「ベッキー復活」の年になるのか――。「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さんとの不倫騒動で、一時は芸能活動を休業していたタレントのベッキーさん(32)に、新たな仕事が続々と舞い込んでいる。
17年1月には、復帰後初の地上波レギュラーとなるローカル番組「北海道からはじ○TV」(北海道文化放送)がスタート。さらには、川谷さんとのやり取りが報じられて騒動となったトークアプリ「LINE」の新テレビCMへの出演も決まっている。》
*
こちらは北海道ローカルであるけれども、地上波(not痴情派)レギュラーの獲得はすでに番組名まで決まっている確定事項である。なによりである。「LINE」のCMといいこの「北海道からはじ○TV」といい、なぜベッキーを起用したかといえば、ゲス川谷とのスキャンダルとその後の迷走の話題性に着目したからであろう。
*
スキャンダルが元だけれどもとりあえず去就が注目されているというプラスと視聴者からの反発というマイナスを天秤にかけて、注目度をとったわけである。たとえば「北海道からはじ○TV」(はじまるTV)という番組タイトル自体がベッキーいわくの“リスタート”をイメージさせるようにできている。またCMについてはもっと単純に話題になればそれだけで勝ちともいえるし、さらに全体の背景にはベッキーのギャラの大幅ダウンもある。それでも局やスポンサーとしては一か八かの雰囲気はある。
*
これらの結果を見て、 『スポニチアネックス』に「ベッキー完全復帰へ 在京キー局レギュラー決定!4月から新番組」と書かれたテレビ局は実際にベッキーを起用するのかどうかの判断をするのであろう。
*
これが「衰退期にあるテレビのなかの風景」である。昨日も「FNS歌謡祭2016冬・第1夜」(フジテレビ)での長渕剛(60)についての話のなかで少しふれたけれども、いまのテレビ芸能というもの、スキャンダルやゴシップに頼らなければどうにもならないほど堕落してしまっているのである。フジテレビがいまこの時期に長渕剛を起用したというのには、やはり“あのクスリ関係で怪しい人”という話題性があるわけである。そうまでしなければ観てもらえないのである。
*
最近どうも気分がギスギスしてしまうのはそんなゲスな話題をしきりにいじくり回しているテレビのせいもあるのだろうと勘繰っているのである。ゲスのおかげでギスギス。気分はよくない。
*
こんなことになってしまった理由はいろいろ考えられる。試しに「テレビ衰退」で検索をかけてみると「テレビ衰退6つの理由」というのが大量にリストアップされてきた。中身は共通である。その見出しだけを抜粋して挙げてみよう。
*
理由1:テレビ界は護送船団方式で政治に守られてきた
理由2:テレビ界はマーケティングの使い方を間違った
理由3:テレビ局はテレビ番組を作るのが自分たちの一番の使命であることを忘れた。
理由4:テレビ局はコンプライアンスを勘違いした
理由5:テレビ局は芸能プロダクションに牛耳られてそのくびきから逃れられなくなった
理由6:テレビ局のトップにテレビの未来に対する愛情と大局観が感じられる人物がいない
*
その通りだと思う。私もこれに似た原稿を書いた記憶がある。で、これらが束になって行き着いた先が芸能スキャンダル、ゴシップ、芸能人の私生活に依存したテレビ芸能ということである。そのうちドラマのキャスティングにも実生活でのゴシップを色濃くからめてくるようになるであろう。
*
理由の1〜6は、それぞれ改善しようとすればたいへんな覚悟と努力がいる。とはいえそれでもまだ改善の可能性があるという意味で、まだ穏やかな、やさしい批判である。しかしテレビの未来はもっと絶望的だと私は思う。
*
私の知り合いに、「テレビはCMが邪魔でうるさいから観ない、オンデマンドではないので観ない」といってのけた人間がいる。ただ番組がCMで中断されるから観ない、観たいときに観たいものが観られないから観ない、というのである。強烈パンチである。テレビ、とくに民放システムそのものがNOといわれているわけである。
*
このごろなんとなくテレビは観なくなったんだよねー、という人間にこの話をしたら、ああそうかもしれない!! という返事が返ってきた。いまどきテレビ以外にも観るものは山ほどある。しかもコンテンツに魅力がない。であるからCMで中断されるから、観たいときに観たいものが観られないから、というただそれだけの理由で敬遠されてしまう。
*
民放テレビ局にしてみればスポンサーさまのお金でタダで観せてもらってなにをいっておるのか、ではあるけれども、もうタダでも観たくないのである。テレビの民間放送というフォーマット自体がもうすでに時代遅れになってきているということである。
*
であるから CMで中断されるから観ない、観たいときに観たいものが観られないから観ないという態度、そして大げさにいうとこの概念が世間に広がったとき、きっとテレビはまた1段ガタガタと崩れていくのである。そういわれればそうだなあ、と。そうすれば、テレビを中心に回っている芸能も広告の世界もとうぜん大打撃を受けることになる。
*
こうした崖っぷちに立たされている「テレビのなかの風景」が、まともであるわけはない、と私は思う。テレビ離れを回避するために老人にシフトするにしてもコンテンツ制作能力が失われているのであるからそれはますますゲスゲスになり、エゲツなく支離滅裂になり、しかしつまらないものになっていくのであろう。
*
1953年の日本テレビにはじまった民間テレビ放送は今年で63年。ほぼ半世紀ものあいだ日本のお茶の間に君臨してきたのである。もうそろそろいいころではないか。なにがいいころなのかはわからないけれども、とにかくテレビというヤツにはすっかり飽き飽きしてしまっているのである。ああ、そしてそしてそして、それにしてもこんなふうにアクビで滲んだ涙を拭きながらもテレビを観ている私はいったいなんなのであろう? (了)
OCN モバイル ONE データ通信専用SIM 500kbpsコース
CMで話題のコスメやサプリがSALE中☆
【DHC】最大70%OFFのSALE開催中!
0 件のコメント:
コメントを投稿