みなさまお久しぶりです。謝罪文評論家のゴメンネ一筆でございます。今回取り上げますのは、いちおうは謝罪文のようでいてそれには不十分、報告というにはどこか物欲しげな感じのする、乙武洋匡(40)からの『皆様へ』であります。2016年9月14日夜、 乙武洋匡の公式サイトに掲示されたものです。では、さっそくその全文をご覧いただきましょう。
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皆様へ
この度、私、乙武洋匡は、妻・仁美さんとの離婚が成立しましたことをご報告させていただきます。
私自身に至らない点が多々あったにも関わらず、15年という長い歳月、家族のために尽くしてくれた彼女には感謝の念が尽きません。
夫婦としては別々の道を歩むことになりましたが、子どもたちの父親であることには変わりありません。今後も彼らに恥じぬよう、父親としての責任をしっかり果たしていく所存です。
日頃より応援してくださる皆様には大変心苦しいご報告となってしまいましたが、夫婦で話し合った結果、今回の決断が家族それぞれにとって最善との結論に至りました。
今後は、彼らが少しでも平穏な生活を送ることができるよう、ご理解、ご協力を賜ることができれば幸いです。
この度は個人的なことでお騒がせし、またご心配をおかけしましたことを、ここに深くお詫び申し上げます。
2016年 9月14日
乙武洋匡
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はい。この要領を得ないモヤモヤとした感じ、いったいなんなのでしょう? ひとことでいってしまうと、たいへん不躾ないいかたで申しわけありませんけれども、乙武洋匡はもう過去の人、ということになるのでしょう。いささか世間の感覚とはズレがあります。
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たとえば「夫婦としては別々の道を歩むことになりましたが、子どもたちの父親であることには変わりありません。〜」のくだりです。とりあえず前を向うとしたらこうなった、という感じが見え見えの、あまりにも内容のないクリシェですね。こんなことはわざわざいわれなくてもあたりまえではないか、と苛々させられるわけです。
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なぜ苛々させられるのかといえば、どうして離婚に到ったのか、夫婦で話し合って離婚が最善の決断とされたのはなぜなのか、にまったくふれられていないからです。ほかのカップルであればいざしらず、乙武洋匡としては、ここは避けて通れないはずです。
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今回の乙武洋匡の離婚問題は、『週刊新潮』(2016年3月24日発売号)が5人の女性との不倫をスクープしたところにはじまります。まずは23日にデジタル版でダイジェストが流され、本誌での詳報が予告されました。
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するとその直後、本誌が発売されるまだ前に、乙武洋匡は《『週刊新潮』の報道について》という謝罪文を公式サイトに上げています。で、そこには「妻である私にも責任の一端があると感じております」という妻・乙武仁美さんによる文章も並んでいました。さまざまな物議を醸しましたから、よくご存知だと思います。
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そしてさらにそれから2週間も経たない4月5日には、都内のホテルで「乙武洋匡氏の『40歳の誕生日を祝う会』」が開催されます。開催自体に道義的な疑問が投げかけられましたけれども、ここでも乙武仁美さんはスピーチに立ち、夫を庇いました。箝口令が敷かれているので具体的な内容はわかりません。しかしおおむね評判はよかったようです。
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『女性セブン』、『週刊新潮』などの週刊誌が夫婦の別居を報じたのは6月23日でした。しかしおそらく実際はそれよりも1ヵ月は早く別居していたように思います。5月時点での乙武洋匡の暮らしぶりを知らせる報道に、それを窺わせるものがあったからです。
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つまり乙武洋匡は政治家をめざしていくうえでたいへんな痛手となった不倫スキャンダルの火消しに妻・仁美さんを協力させていたわけです。仁美さんも当初はその要請に従っていました。ところが、それが約2ヵ月後には別居、そしてさらに3ヵ月後には離婚へと到るわけです。
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やはり、そこになにがあったのかの説明は必要でしょう。それなくして「夫婦としては別々の道を歩むことになりましたが、子どもたちの父親であることには変わりありません。〜」と紋切り型に語られても、こちらは鼻白むばかりです。
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実際の別居→離婚の理由は、乙武洋匡の不倫相手は報道された5人の他にも複数名いて、そのなかに仁美さんがどうしても許せない人物がいた、という説が有力です。もしこれが事実であるのならば、「私自身に至らない点が多々あったにも関わらず、15年という長い歳月、家族のために尽くしてくれた彼女には感謝の念が尽きません」といういささか唐突な文章は、逆の意味をもちはじめます。
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妻にも非があったのかもしれない、あるいはお互い五分五分ではないかという含みをもたせた思わせぶりな演技、ということになります。わざわざ褒め称えてみせている感じが拭えません。まあ、ゲスです。ヨタヨタしているのに性格の悪さがにじみ出ています。人のことはいえませんけれども。
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世間の感覚とのズレは、自分がまだ有名人・著名人であると考えているらしいところにもあります。まあ、これは「日頃より応援してくださる皆様には大変心苦しいご報告となってしまいましたが」といういいまわしに違和感があるというだけのお話です。いやいや私は応援なんかしていないよ、という人が大多数と思われる場合に、これをいうか、と。
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うーむ。まあ、そういうことをいいだせば、「今後は、彼らが少しでも平穏な生活を送ることができるよう、ご理解、ご協力を賜ることができれば幸いです」も、それをおまえがいうか? ですね。マスコミに注文を付ける前に、自分が家族に対してしでかしたことをまずはしっかり見ろ、ということです。
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乙武洋匡、まだまだ自己認識が甘〜い!! 甘〜い!! すっごく甘〜い!! しかし、世の中はことほどさように決して甘くな〜い!! まったく心配はしておりませんので、お詫びもいらな〜い。だいたい私は乙武洋匡の「皆様」ではな〜い。(了)
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