三田寛子(50)の記者会見が絶賛!! 大好評なのである。まずは『サンケイスポーツ』(2016年9月16日16時59分配信)からご紹介しよう。
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《フジテレビ系「バイキング」(月~金曜前11・55)は午後1時から、三田の会見を中継。会見の様子を見たMCの坂上忍(49)は「これは(三遊亭)円楽師匠に次ぐ名会見」と褒めた。 さらに、三田がこの日の天候に合わせ「雨降って地固まる」と述べたことに坂上は、「天気予報を入れ、ことわざを入れ、あんな笑顔で」と絶賛。ゲスト出演していた俳優の梅沢富美男(65)は「いい口上。歌舞伎の役者も、これを見て勉強しないと」とベタ褒めだった。
日本テレビ系の情報番組「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜後1・55)では、会見の様子をVTRで紹介。メインキャスターの宮根誠司(53)は「100点満点ですね、これは。すごい」と絶賛。コメンテーターのお笑いタレント・ガダルカナル・タカ(59)も「非の打ち所がない。気配りもして」と同調した。
また、MCを務める読売テレビの林マオアナウンサー(31)が夏休みに入ったことでこの日、約6年ぶりに番組に登場したフリーアナの丸岡いずみ(45)も「妻って強い。特に梨園の妻は。一般の妻は、こうはできないです」と、妻の立場から三田の対応を称賛した。
フジテレビ系情報番組「直撃LIVE グッディ!」(月~金曜後1・45)では司会を務めるニュースキャスター、安藤優子(57)が「三田さんの対応はとっさだと思う。雨のくだりも。次から次に言葉を手繰って。本当に説得力のある話だった」と対応力の高さも褒めていた》
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さらに『バイキング』では江川紹子(58)も賛辞を送っていた。『トピックニュース』(2016年9月16日 21時15分配信)から拾っておこう。
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《榎並大二郎アナウンサーが江川氏にコメントを求めると、江川氏は「他人の色恋沙汰を、外野からいろいろ言ってもしょうがないとは思いますけど」と前置きしつつ、「今回の三田さんの対応っていうのは、危機管理能力がスゴい」と称賛した。
スキャンダルを報じた週刊文春(文藝春秋)を読み、「取材にしっかり応じて、話すことを話す方が、むしろ傷は小さくてすむ」「(三田は)ほんわかした印象として残っていたんですけども、スゴいなぁって思いました」と、改めて称賛していた》
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もう1人見つけた。小籔千豊(43)である。『スポーツ報知』(2016年9月16日18時1分配信)からご紹介しよう。
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《吉本新喜劇座長の小籔千豊(43)が16日放送のMBSの情報番組「ちちんぷいぷい」(月~金曜・後1時55分、関東放送なし)に出演し、夫で歌舞伎俳優の中村橋之助(51)の不倫報道を受けて会見した女優の三田寛子(50)について「本当にきちっとした方。お見事」と言及した。
他局の番組で共演経験があったという小籔は、「子どもの頃から見ていた人で、その時も天然コメントでその場を爆笑させていたけど、要所要所で『この人ホンマはめっちゃ賢い人やろな』と思っていた」と振り返った。その上で「これ(会見)を見て、本性を現したなと。本当にきちっとした方なんやなと思った」と感心していた》
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これに週が明けると、さらに朝のワイドショーの面々の賛辞が連なるのであろう。で、小籔千豊の言葉、「本当にきちっとした方。お見事」でいま気がついたのである。この会見およびそれへの評価の雰囲気は、なんとなく関西風なのである。いってしまえばいわずもがなの、いってもいわなくてもいいような内容を面倒くさがらず段取りを踏んで語って聞かせ、そしてそれにしきりに頷いている感じが関西風なのである。これには比ぶべくもないけれども、私などどこの馬の骨かわからない、礼儀知らずの野人である。
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うむ。考えてみればこれ、関西風のやり方が見事に全国区にもハマった、非常なレアケースなのである。浮気された妻の立場が梨園の妻というだけであるなら、たぶん関西、関東いずれも同じようにまったくの沈黙を保つのであろう。妻がなにかをいえばさらに夫の恥を掻き立てて大きくしてしまうからである。
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しかし関西風としてはなんとか妻の言葉も聞きたいわけである。で、今回の場合は妻自身もタレント活動をしているので、オモテに出てきて何かをいわなければひと段落つかないという合意が全国的にできてしまったのである。それでも私などは、やはり気持ちの底に、旦那の浮気についてなんで妻がわざわざコメントしなけりゃいけないの? しかも本人が前々日に会見してアタマを下げているのだし、ほっといてやれよ、という気分はある。もうひとこといわせていただくと、「本当にきちっとした方。お見事」って、おまえ誰だよ? である。
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おっと、これは30代の美人芸妓との不倫を『週刊文春』(2016年9月15日発売号)にスクープされた夫・中村橋之助(51)が開いた9月14日の謝罪会見に続いての、妻の記者会見(9月16日)について語っているわけである。それにしても『週刊文春』、来月には中村橋之助が八代目中村芝翫を 、3人の息子たちもそれぞれ四代目中村橋之助、三代目中村福乃助、四代目中村歌之助を襲名するタイミングでの爆撃である。さすが処刑雑誌である。
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でもって、今回の三田寛子の会見をなんと呼べばよいのだろう、と悩んでいたのである。「謝罪会見」というのではない。妻が夫の浮気、不倫を世間に向かって謝罪するというのは、乙武洋匡(40)のように政界進出の日程を抱えているときくらいのものである。政治の世界ではそうして“女性票をつなぎ止めておく”という“常識”があるらしいのである。私には理解できないけれども。
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古い常識で思い出した。江川紹子が今回もまた「“謝罪会見”っていったい誰に対して謝罪するんですか?」という古くさいセリフを吐いていたのである(「バイキング」2016年9月16日放送)。でもって、坂上忍(49)に「謝罪というのはスポンサーや関係者に対してであって、それとはまた別にイメージの回復のためという目的もある」とていねいに諭されていたのである。
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そういえばさらに江川紹子、高畑淳子の記者会見後の『バイキング』でも、「私自身がこうして出演していていうのもなんなんですけれども、被害者の方の心情を考えるとこうやってあまりマスコミで取り上げるのも……」というヌルい発言をして、「そんなことはここの出演者もみんな胸の中で思ってやっていることなんです。あえてそれをいうなら出なければいいんです」と坂上忍にたしなめられていたのである。時代は確実にムダを省く方向で動いているのである。
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で、三田寛子の会見をなんと呼べばいいのであろう? 「謝罪会見」でも「釈明会見」でもない。あえていえば「その後の経過報告会見」であろうか。そして最後に「(関西風)」がつく。「その後の経過報告会見(関西風)」いかがであろう。これは結局、いいかたを変えれば、ほとんどなにも背負うもののない会見であったともいえるのであるけれども。
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実は今回は、見事だとか素晴しかったとかなんとか「会見」だけをとりあげてあれこれ評価しようとする風潮にイチャモンをつけたかったのである。そのうち「会見」が芸能のひとつのジャンルになるとか、会見をしたがる妻のためになにかやらかす夫が出てくるだろうとか、そんなふうに冷やかしたかったのである。
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しかしその目論見はたったひとつの不用意な言葉で吹き飛んでしまったのである。「関西風」、これである。「会見」をことさらフィーチャーするのは「関西風」。別に関西を見下しているわけでもバカにしているわけでもない。かくいう私もどのツラ下げて、といわれれば返す言葉がないのである。うむ。
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では、最後に2016年9月16日の三田寛子の会見の全文を拾っておく(「SANSPO.COM」2016年9月16日17時23分配信)。発言中「あつこ」とあるのは三田寛子の本名「中村敦子」のことである。では「その後の経過報告会見(関西風)」をじっくりお楽しみいただきたい。
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「この度は多大なるご心配、ご迷惑をおかけいたしまして、お騒がせいたしまして本当に申し訳ございませんでした」
--三田さんの体調は
「本当に私はこの通り変わらず元気でこのたびは本当にですね、夫婦で今まで至らない点を支え合って助け合って頑張って参りましたけれど、まだまだ主人も私もお互い至らない点多々ございまして、このように突然芸のこと以外のことでお騒がせしまして、深く深く夫婦で主人も、私も至らない点もありますので、反省しております」
「今一度夫婦で立ち返ってよく考える時間を神様に与えていただいた襲名の前のこの時期だと真摯に受け止めて、きちんとこれから地に足を着けて頑張って進んで参りたいと思います。とにかく子供達もまだまだこれから来月の襲名を迎えて、主人はもとより、四代目中村橋之助、三代目中村福乃助、四代目中村歌之助、襲名します子供に至りましては、本当に新人でございます。この襲名を機にスタート地点に立って一生懸命みなさまに育てていただきながら、頑張らないといけません」
「今は子供3人もとにかく稽古に打ち込んで、襲名公演でみなさまに温かい拍手をちょうだいできますように、学業とけいこに取り組んでいる真っ最中でございます。本当にごひいき筋の皆様方にも大変ご心配ご迷惑をおかけいたしましたので、本当にみんなで家族力を合わせて襲名にきちっと稽古して臨んで頑張っていきたいと思っております」
--どのようなお叱りを
「本当お恥ずかしい限りでございます。(苦笑)。私もちょっと声がうわずって、緊張しておりますが、主人もこのような会見は初めてでございまして。お話もきちんと十分な形でお話できていなかったと反省しておりますし、私も落ち着いてはいるものの、ちょっと初めてで、対応も含めてお話ができていないと反省しながら喋っております」
「とにかくお練りも台風ですごい雨が突然振り出しましたのは、この家の成駒屋をずっと守ってきて、私たちを育ててきてくださいました七代目しかんの父、この父がいつも何かと雨が振る雨男として有名でございます。今日も急に今ここに向かう最中に大雨が振り出しました。これは父がもっと気を引き締めて頑張らねばいかんぞということと、あつこを守ってあげなきゃ、きっと女の子だしなと、かわいそうにどきどきしながら会見するんだろうという思いで父がきっと私を守ってくださる雨だと思います」
「世間にはよく『雨降って地固まる』ということわざがあるように、私もそういう風にみなさんにいっていただけるように、もちろん芸道にも精進し、人として親としてもとにかく明るく元気で笑顔の絶えない家庭が、子供の教育で一番大事と思って頑張ってきているので、これからもそのつもりで、こんな私ですが、お仕事もこうやってさせていただいて、みなさんにお集まりいただいたので、一生懸命頑張りますので、どうぞどうぞよろしくお願いします」
「関係各位のみなさま、友人、ごひいき、諸先輩のみなさんがこのたびのことで、私の方にも連絡をくださったり、励ましてくださいました。そのお言葉にきちんと答えられるように、もちろん家族5人で頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。すみませんでした」
--橋之助とは今どんな話を?
「もちろん言葉少なに反省をしている様子でございます。記事が出る前に2人でよく話をしました。もう何の言い訳もないと思います。ここからが彼の男として人としての見せ所となっていくことを肝に銘じて本当に皆様方のおしかり、自分の軽率な行動、態度を含めて、きちっと胸に秘めて、これから本当にきれい事ではなく、一生懸命、中村芝翫(しかん)を次ぐべく人間として頑張ると思っておりますので、どうぞみなさま、いろんなことをご指導いただきまして、よろしくお願いいたします」
--「芸の肥やし」とは
「いろんなことわざがあります。週刊文春さんの記者の方にも脱線しながら、いろんなお話を一生懸命させていただきました。ですから記事に載っている私の言葉が全てかと思います」
--離婚は
「ああ、ないです!!」
--きょう、橋之助と会話したか
「頑張って2人で朝ご飯食べてきました」
--(三田の)周囲への対応が絶賛されているが
「とんでもない。本当にみなさん、支えていただいて感謝しています。ありがとうございます」
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ちなみに中村橋之助とお相手「市さよ」とは、これからどうなるのであろう? いつかぜひ「その後の経過報告会見(関西風)」の第2弾をお願いしたいものである。(了)
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