2016年9月28日水曜日

突進する紀香、空回りする雅治、そして脅える水樹奈々



本日9月28日、片岡愛之助(44)と藤原紀香(45)の結婚披露宴が帝国ホテルで開催される。で、『週刊女性PRIME』(2016年9月27日配信)によれば、引き出物セットのなかに「水素の発生器」が含まれているそうなのである。水素の発生器!! しかもお値段8万円のオーダーメイドらしい。



そういえば藤原紀香、水素女だったのである。白無垢を着たときは白い大仏であったけれども、水素女。2016年5月20日付の『J−CASTニュース』はこう記している。



《女優の藤原紀香さんが今話題の「水素水」にハマっている。水素水を使った美容法をブログで紹介するのみならず、オススメ商品を集めたネット上の公式セレクトショップ「紀香バディ!コム」で水素水の関連商品まで販売している。

紀香さんのブログに「水素」が初めて登場したのは14年10月15日のこと。ここで紀香さんは、「ドクターにいただいた、水素カプセル」を飲んだと報告している。以後、「水素クリーム」を「ドクター」に処方してもらった(14年12月9日)、水素水で洗った生野菜でサラダを作って弁当に詰めた(16年1月15日)、など様々なエピソードを披露している。どうやら、日常生活に水素が深く浸透しているらしい。

それを物語るのが、水素風呂について記したエントリーだろう。水素について書かれたエントリーのうち、実に7割近くがこれ。そのほとんどで、「マーメイド水素バブルバス」という商品を紹介している》



そう、藤原紀香といえば水素、という日々があったのである。というか、表向き静かにしていたけれども、藤原紀香は一貫していまも水素、水素女であったのである。ちなみにこの「マーメイド水素バブルバス」は入浴剤で専用ケース付き2パックで1620円からだそうである。



しかしながら水素水の効能、関連製品の信頼性については、ご承知の通り、まだ完全に認められる状況ではない。国民生活センターは2016年3月10日、水素水生成器がうたう活性酸素の抑制効果について「広告中で示された数値に惑わされないようにしましょう」と注意を促しているし、国立健康・栄養研究所も2016年5月、人への有効性について「信頼できる十分なデータが見当たらない」としている。



なのに紀香、引き出物に水素発生器なのである。なにがなんでも私は正しい、私が教えてあげる、というキツいクセも、もうここまでくると鬼気迫る。まるで打たれても打たれても前に出てくるボクサーのようではないか。デカい顔を殴られても殴られても正面向かって突進してくる。こんなときにも歯抜けババアのように口角が上がっている。その画ヅラを想像するだけで異様なくらい楽しいではないか。



ときに白い大仏、ときにファイターボクサー、水素女の藤原紀香である。でも水素発生器をもらっても困る人も多数いると思うのである。オーダーメイドらしいのでヤフオクに出すわけにもいかない。他人さまのお話ではあるけれども、迷惑なことである。まあ、この微妙なメーワク感というのが2人にぴったりといえばぴったりである。



最近の福山雅治(47)も、どうしてわからないのかなー、である。展開が少し強引か。福山雅治の場合、ファンの気持ちがすでに自分から少し距離を置くようになってしまっていることに気が付いていないのである。福山雅治、その場で一気にホームからアウェイに転戦してしまったようなものなのである。



そんな今日びの福山雅治をよく物語る出来事が、10月1日から公開予定の映画『SCOOP!』の完成披露試写会でも起こっている。『おたぽる』(2016年9月27日配信)が以下のように伝えている。



《今回、福山は、ギャンブル好きで借金まみれのやさぐれたパパラッチ役を演じたということで、試写会で役柄について訊かれた際には、「セリフがほぼ下ネタなんです」と説明し、会場内の笑いを誘っていたのだが、吉田との共演シーンについて振り返った際には、「最後は体をすりつけながら、やらせてもらいました」と発言したため、「セクハラだろ!」「職権乱用だ!」などと、吉田ファンが鼻息を荒くしてしまう事態に》



吉田というのは吉田羊(42)である。で、ここでの福山雅治の「最後は体をすりつけながら、やらせてもらいました」という発言は、まさに内輪の、気持ちが密着したファンのあいだでだけ通用する際どいジョーク、というヤツである。しかしすでに世間はほぼアウェイなのである。イタい。



それにしても、この『おたぽる』の記事中にカッコ書きで紹介されている世間のみなさまの“声”が質量ともにスゴいのである。ざっと抜き書きしてみよう。



◆【映画・演技に対して】
「セクハラだろ!」
「職権乱用だ!」
「ニヤけた顔で下ネタ言うのキモい」
「下ネタは“イケメン独身俳優”の肩書があったから許されたんだよ」
「独身時代だったら、ギャップがウケたかもね」
「結婚発表した途端、そんな役やってもあざといと感じるだけ」
「ファンも激減しちゃって、大丈夫なの?」
「中年のおっさんが若作りをやめただけ」
「さらにファンが減るだけでは?」

◆【撮影中散歩しても気付かれなかったエピソードに対して】
「スカイツリーしか見てなかった」
「スカイツリーに負けた」
「独身時代だったら、大騒ぎになっただろうに」

◆【映画のプロモーション・キャンペーンについて】
「必死感が痛々しすぎる」
「これだけ駆けずり回っても惨敗の可能性が高そう」



1本の小さなネットニュースにこれだけの批判、誹謗の言葉が織り込まれているのをほかに見た記憶がない。たぶん。これ、このままいくと、次の段階では、福山雅治が福山雅治のパロディを演じているようにしか見えない、という事態に陥ってしまうのである。その危険性はかなり高い。



世間との距離感でいえば、敏感になりすぎて逆にヤラシい感じを抱かせたのが水樹奈々(36)である。強引か? コンサートに使った甲子園球場のグランドが折悪しくの台風16号直撃による豪雨の影響もあり、ボロボロになってしまった例の件である。



コンサートが行われたのは2016年9月22日であり
《甲子園を管理する阪神園芸の関係者は「ここまで(の被害は今まで)はなかった。水樹奈々さんが悪いのではなく、誰のコンサートでも、こうなっていた。雨がずっと降っていましたからね。設営のときは『頼むから、降らないでくれ』と祈っていたんですが…」と説明》
と『サンケイスポーツ』が報じたのが9月27日朝である。



で、この日になってはじめて水樹奈々側が公式ブログ『NANAPARTY』上にコメントを発表したのである。責任がないということが明確になったのでこれで幕引き、ということであろう。



コメントの内容をひとことでいえば“皆様にご心配をおかけして申しわけありません”である。ご心配? 水樹奈々に心配? コメントにある「多くの野球ファンの皆様ならびに関係各所の皆様」が心配しているのは甲子園球場である。心配をかけているのは甲子園球場。ここはなにも水樹奈々が出てきて謝る場面ではない。誰も水樹奈々のことは心配していない。



台風16号とともにグランドがボロボロになる原因をつくってしまった水樹奈々である。しかし、ここで「責任の一端」という言葉をつかったり、また直接そのことについて謝罪したりすれば、後々なにか義務が発生するのではないか、批判を受けるのではないか、と懸念したようすが窺えるのである。繰り返しになるけれども、コメントの発表自体、「水樹奈々さんが悪いのではなく、……」というサンケイスポーツの記事が出てからなのである。



この「ご心配をおかけして」という言葉は最近あちこちのコメントでしばしば目にする。謝罪するほどのことでもなく、かといってスルーすると傲慢だと思われかねないというような微妙な場面で重宝されているようだ。それも気持ちが悪いけれども、さらに今回は明らかに言葉足らずで失敗である。これでは水樹奈々が心配されているつもりか? と思われかねない。



はいはい。わかっております。いまの私は単なるいいがかりにすぎないのである。コメントの文意を曲げて受け取ればそうなる、と。しかし私はこのコメントの文章から、ファンからも世間からも距離がきちんと測れていないと自覚している、つまり平たくいえば誰のことも信用していない姿がまざまざと見えて不快なのである。



そしてこのコメント、キングレコード、シグマ・セブン、サウンドクリエーター、MBS、FM OSAKAの連名で出されている。水樹奈々の名前はどこにもない。水樹奈々はどこへ行ったのだろう? これはスタッフ案件であって私には関係がない、とでもいうつもりであろうか? ファンは水樹奈々自身の言葉を聞きたかったと思うのであるけれども。



水樹奈々も、藤原紀香や福山雅治のように、独り宙に浮いて空回りをしている。空回りをしながら一本道をいく3人の後ろ姿が、あなたには見えるだろうか? 私には、夕陽をバックにくっきりはっきりと見えている。おお、大仏。



最後に水樹奈々のブログに掲載されたコメントの全文を紹介しておく。おヒマな方はご一読を。

**************

阪神甲子園球場 芝生報道に関しまして

2016年9月22日に阪神甲子園球場にて開催いたしました「NANA MIZUKI LIVE PARK 2016」における阪神甲子園球場の天然芝に関する報道につきまして、多くの野球ファンの皆様ならびに関係各所の皆様にご心配をおかけいたしました。



コンサート機材設営には関係各所と打ち合わせを重ね、芝生にも充分な配慮をして養生・設営をさせていただきましたが、ライブ当日を含めた三日間に渡る荒天・豪雨により、残念ながら想定以上の負荷が芝生にかかるという結果となってしまいました。



この度は皆様にご心配おかけいたしました。
ライブ・コンサート開催にあたってはなお一層細心の注意を払い、よりよい時間を提供出来ますよう、引き続き努力邁進して参ります。

今後共よろしくお願い申し上げます。


キングレコード/シグマ・セブン
サウンドクリエーター/MBS/FM OSAKA

************

(了)



DVDを楽しむならDMM!

最大70%OFFキャンペーン

OCN モバイル ONE データ通信専用SIM 500kbpsコース


0 件のコメント:

コメントを投稿