趣味嗜好は人それぞれなので他人が口を差し挟んでとやかくいうのは野暮というものでございます(by川嶋辰彦)。しかし、なかにはどうしてもなにかいいたくなる趣味もあるのである。パンツかぶりである。なにが楽しいんだか。今回は斉藤由貴(51)の不倫相手・卓馬紳(50代)のパンツかぶり問題である。 卓馬紳って宅麻伸(61)、イヤだろうなあ。
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◆『日刊サイゾー』2017年9月12日配信
【「俺も斉藤由貴のパンツ被りたい!」5年不倫医師の“リアル変態仮面”写真流出に共感も】
もう一度お断りしておくけれども、私はパンツかぶりがまったくわからない。パンツかぶり下戸。周縁を広げてみても下着フェチでもないしハゲコンプレックスでもない。ハゲ隠しにかぶるわけでもないだろうけれども。パンツかぶりと私とはクロスするところがまったくない。ましてやこの記事のタイトルにある「共感」などはゼロ。
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であるからパンツかぶりを生きがいとされていらっしゃる方々はこれから先のお立ち入りをご遠慮いただきたい。おそらくはたまらないほど歯がゆいか、あるいはからかわれている気分になるかで心証を悪くされるに決まっているので。
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そういえば、引っ越し業者にキャビネットのなかから高級下着だけを盗まれた、とさかんに憤っていた知り合いのマダムがいた。その業者はやっぱりかぶってみたりしたのであろうか? そうだろうなあ。マダムの顔を思い出したりしながら。
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その点、『FLASH』(2017年9月12日発売号)に掲載された卓馬紳のパンツかぶり写真には理性が酩酊している雰囲気が漂うだけで淫靡な感じはない。パンツの持ち主を赤面させてやろうという意地悪さも窺えない。ただ激しいスポーツあとのタオルのようにかぶっている。思わせぶりじゃのう。
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そしてパンツ、これがかなりデカい。
「A医師が被っているパンツは、脇部分の幅が5センチはあろうかという大きめの白パンツ。一部ネット上では、『斉藤由貴のパンツ、でかくて好感持てる』『お母さんらしいパンツ』『斉藤由貴が、セクシーランジェリーつけてなくてよかった』といった声も」(本文より)
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卓馬紳の眉の上まですっぽりかぶったパンツの、頭頂から側頭部にかけて大きく開いた脚ぐりの部分が大きくたるんで外側に開いているのである。ふつうサイズのウエストなら十分に入りそうな感じである。
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????? もしかすると、向って右側のこの大きな開口部はほんとうにパンツの脚ぐりなのであろうか? ウエストではないのであろうか? そういえばアタマを突っ込んでいる開口部よりもギャザーの幅が広いような気もする。とすると卓馬紳、片方の脚ぐりからアタマを突っ込んでいるのである。これはどういうひとであろう? 二段オチなのであろうか? それとも最近のパンツかぶりマニアのあいだではこれが流行っているのであろうか?
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もう一度だけ振り返るけれども卓馬紳はなんのために、なにを思ってパンツをかぶったのであろう? 両腕はフレームのなかに納まっているので撮影者は斉藤由貴である。なにかおもしろい写真にならないかと考えたあげくパンツをかぶったのであろうか? しかも脚ぐりからアタマを突っ込んで。卓馬紳、案外いいヤツなのかもしれない。
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わかった。おそらくパンツの中心、お股のあの布地が2枚重ねになった部分が露骨に見えるのを斉藤由貴は嫌がったのである。それでわざわざ横っちょにかぶり、お股の中心をアタマの向こう側へ隠したのだ。そうに違いない。
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おお、そしてそしてこのパンツ、そんなことから推察するに、かぶるためにわざわざどこかから引っ張り出してきたわけじゃないんじゃないの。斉藤由貴がさっきまではいていたパンツでしょ、きっと。斉藤由貴、ノーパン刑事、もといノーパンカメラマンである。そう考えると仲よしぶりが実によく伝わってくるワンショットではないか。
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そしててとうぜんこれの前後にもショットがあるわけで、出版社にはもっと激しい写真のストックがある、と聞かされて2人が縮み上がったのというのもむべなるかな、である。だよねえ。
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しかしながらやはり、このパンツのかぶり方はなっておらぬ。あんど慶周の漫画『究極!!変態仮面』でのように、パンツはアゴの下から後頭部まですっぽり覆い、中心の二枚重ねが中央、鼻のところにくるようにかぶるのが正式であると私は思う。
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ちなみに『究極!!変態仮面』はこれを原作にして映画、『HK 変態仮面』シリーズがつくられている。第1作の公開は2013年。出演者の顔ぶれに驚く。主演の鈴木亮平以下、清水富美加、片瀬那奈、ムロツヨシ、安田顕、佐藤二朗、塚本高史、大東俊介、木南晴夏、高畑充希(キャスト紹介順)といった具合である。さっそくDVDを借りてこなければ。
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おお、現実のパンツ仮面もおった!!(by水木しげる)。
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◆『産経WEST』2016年3月29日配信
【恐怖「パンツ仮面」に女性騒然! ド派手下着で顔覆いママチャリで疾走…「変態仮面のパクリじゃない」と仰天主張】
さっそくご紹介しよう。
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《 こんな男が現実にいたとは驚くしかない。顔一面を女性用パンツで覆い、ママチャリにまたがって早朝の街に出没した通称「パンツ仮面」だ。小太りの体を揺らし、パンツのすき間から目をキョロキョロさせる姿に「気持ち悪い」と通報が殺到。住民が撮影した動画をもとに“正体”を暴いた兵庫県警が3月、ママチャリですれ違いざまに女子中学生の体を触った容疑で逮捕した。男が調べで告白した〝仮面歴〟は約2年。パンツのかぶり方は漫画や映画の作品「変態仮面」そのものだが、「おれはまねしてない」と〝パクリ疑惑〟を否定しているという。
— 略 —
兵庫県尼崎市のJR尼崎駅北側の住宅街。住人女性(27)は昨年9月30日午前6時半すぎ、頭から真っ赤なパンツをかぶり、ママチャリに乗った「パンツ仮面」を見つけた。
1週間でかれこれ3、4回目。時間帯はいつも早朝だ。ボサボサ頭で小太り、Tシャツに長ズボン姿、黒のママチャリで、前かごにオレンジ色のバッグを入れている-という特徴も一緒。違うところといえばパンツの色で、赤や紫のパンツを「日替わり」でかぶっていた。
— 略 —
女性によると、2年前にも週に2、3回、同じような場所でパンツ仮面を目撃したことがあった。県警尼崎東署に相談に行き、パトロールが強化されたことですぐに見かけなくなったが、当時「証拠がないと事件化は難しい」と説明を受けたのだという。
「動画撮影がバレたらどうなるかと思うとドキドキしたけれど、証拠が必要だと自分に言い聞かせた。勇気を振り絞ってスマホを向け続けた」と女性。撮影後すぐに同署を訪ね、捜査員に動画を託し、パンツ仮面の詳しい人相や着衣、行動パターンを説明した。
この動画が、同署が半年がかりで逮捕したパンツ仮面と呼ばれる塗装工の男(33)を特定する大きな武器になった。
— 略 —
同署は提供を受けた動画をもとに、出没場所に連日張り込み要員を派遣。風貌(ふうぼう)の似た男を見つけては後を追うという地道な捜査を続けて男を特定し、およそ半年後の今年3月9日、ママチャリですれ違いざまに女子中学生の尻を触ったとする兵庫県迷惑防止条例違反容疑で逮捕した。
— 略 —
捜査関係者によると、男は調べに、パンツをかぶるようになった時期を「26年ごろ」と供述。ただ、「変態仮面」については「おれは知らない」とし、「まねした覚えはない」と〝パクリ疑惑〟を完全否定しているという。
一方、「パンツをかぶって自転車で走ることの何が楽しいのか」という問いには、「驚く顔を見ると興奮するから」。「なぜお尻を触るのか」という問いには「お尻が好きだから」と説明しているという。
— 略 —
今回、男が逮捕されたのはあくまで女子中学生の体を触ったとする容疑だった。それでは、パンツをかぶる行為自体は罪になるのだろうか。
捜査関係者によると、野外や人の多く集まる場所でパンツをかぶった場合は、公衆に羞恥(しゅうち)や不快感を与えるとして、県迷惑防止条例違反の「卑わいな言動」に該当し、罪に問われる可能性がある。一方、自室などでパンツをかぶるのは、この限りではないという。
パンツ仮面の逮捕を受けて、現場近くの住人女性には安堵(あんど)の声が広がる一方、「変態の中でもかなり特殊な部類なのではないか」という冷静な意見もあった。
被害に遭った生徒を知っているという市立中学2年の女子生徒(14)も、こう切り捨てた。
「気持ち悪かったから逮捕されてよかったけど、世の中には変わった人がおんねんな、という感じ」
— 略 — 》
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担当の記者もよほど楽しかったのであろう、よけいな記述が多くて省略が頻繁になってしまった。
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犯人の「驚く顔を見ると興奮するから」「お尻が好きだから」という取りつく島もないほどあっけらかんとした動機の告白には、なまぬるい詮索を厳しく峻別する潔さがある。不倫・不貞も結局は同じであろう。しかしそれは獣の潔さ、獣の論理である。なんだかんだいっても卓馬紳も斉藤由貴もやっぱりケダモノっつうことである。
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「この、ケダモノーーーーー!!」って誰か流行らせてくれないかなあ。
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私が大好きなのは膝裏、「膕(ひかがみ)」。
(了)
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