芸能界と暴力団の黒い関係というと、いまはもう少し以前のことという感覚がある。その印象はたぶん2011年8月の島田紳助(61)の突然の引退によって形づくられている。ずいぶんあっさり引退したなあ、という感じだったし、それ以降、芸能人と暴力団の繋がりがおおっぴらにオモテに出ることはなかった。
*
島田紳助引退の直接の引き金は『週刊現代』(2011年10月15日号)に、京都市内の不動産取引において暴力団組員を同席させて交渉したと書かれたことである。島田紳助側はこの記事は事実無根だとして告訴に踏み切ったけれども、2014年8月、最高裁決定で全面敗訴が決定している。
*
記事内容については事実無根だとしながらそそくさと芸能界を引退しているところに島田紳助のいっそうの闇を感じるのである。島田紳助としては薮からスネーク(byルー大柴)。大きな蛇足。そんな島田紳助は京都出身。
*
「島田紳助より強い女優」、と暴力団の元組長に書かれた女優がいる。最近その名前をあまり見かけないな、と思ったら出てきた。以下の記事である。
*
*
*
◆『リアルライブ』2017年9月23日配信
【恐喝被害にあっていた仁科亜希子】
《今年1月に亡くなった俳優の松方弘樹さんの元妻で女優の仁科亜季子から現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁町田署は23日、恐喝未遂の疑いで元暴力団組長の笠岡和雄容疑者と、いずれも30代の男2人を逮捕したことを、各メディアが報じた。
報道をまとめると、笠岡容疑者らは12~15年にかけ、都内にある仁科の自宅に脅迫文を複数回郵送。15年5月には自宅に押し掛けて玄関前に3時間以上居座り、「出て来いや」などと言って4600万円を脅し取ろうとした疑い。その際、笠岡容疑者らは、玄関ドアをたたくなどして「貸付金の残金」と称して金銭の支払いを執拗に要求。そのため、仁科が110番通報し、パトカーが出動する騒ぎになっていたという。 笠岡容疑者らは、仁科の元夫で俳優の故松方弘樹さんに貸した金が返済されないと因縁を付けていたというが、仁科は「借金はしていない」と同署に相談していたというのだ。
「もともと笠岡容疑者はある団体を主宰。数年前から同団体の公式サイトで仁科やその家族に対する誹謗中傷を繰り返していた。それでも、仁科がまったく音を上げなかったので、自宅に押し掛け犯行に及んでいたようだ」(全国紙社会部記者) 笠岡容疑者は14年4月、11年2月に都内のマンションを賃貸契約した際、自身が暴力団員であることを隠していたとして詐欺容疑で逮捕された。その後、無罪放免となり釈放されていたが、その後の言動が今回の逮捕劇と大いに関係がありそうだというのだ。
「笠岡容疑者は長年、以前は蜜月関係にあったある大手芸能プロの社長のことをサイトで暴露し続け、徹底抗戦を宣言していた。14年の逮捕劇は抗戦を激化させていた最中の出来事。そして、最近も“秘密の暴露”をやめなかった」(週刊誌記者)
事件の背後には深い闇がありそうだ。》
*
*
*
なぜ松方弘樹(享年74)が“さん”付けで元妻の仁科亜季子(64)が呼び捨てなのであろう? もしかして『リアルライブ』、仁科亜季子になにか含むものでもあるのであろうか?
*
もとい。今回逮捕された笠岡和雄(73)という名前にご記憶のある方もいらっしゃるであろう。2013年夏ごろからバーニングプロダクションに街宣車で押しかけ、大音量で抗議活動をしていたお方である。二代目松浦組元組長にして大日本新政會の総裁である(現職かは不明)。であるからつまりここでいわれている「大手芸能プロの社長」とはバーニングプロダクションの周防郁雄社長(76)のことなのだ。
*
仁科亜季子の元夫・松方弘樹は独立するまで長くバーニングプロダクションに所属し、当時、仁科亜季子と息子・克基(35)などの面倒を見ていたのは、まだ周防郁雄と袂を分かつ前の笠岡和雄なのである。つまり仁科亜季子と周防郁雄、笠岡和雄は古くからの因縁の間柄である。しかも恐喝は未遂に終わっているのである。怪しい。怪しすぐる。
*
笠岡和雄と周防郁雄の関係、ついでに芸能界と暴力団の関係を知っていただくのにちょうどよい記事があった。一部抜粋してご紹介しよう。
*
*
*
◆『日刊サイゾー』2014年3月21日配信
【周防郁雄社長の元・用心棒が街宣再開! バーニングをめぐる暴力団・テレビ局との癒着、枕営業の実態を告発】
《〈— 略 —〉
動向を継続的にお伝えしている「大日本新政會」による、バーニングプロダクション糾弾活動だが、久しぶりに動きがあった。
大日本新政會総裁で、二代目松浦組組長の笠岡和雄氏は、かつて“芸能界のドン”バーニングプロの周防郁雄社長の“用心棒”を務め、さまざまな裏仕事をこなしていたが、新規事業をめぐる金銭トラブルが発生し、3年前に両者の関係は破綻。以来、大日本新政會はホームページを通じて、周防氏のスキャンダルを次々と告発してきた。
その内容といえば、用心棒だからこそ知り得た、暴力団やテレビ局との癒着ぶりや枕営業の実態など衝撃的なものばかり。例えば、かつてバーニングに所属していた水野美紀が独立した際、周防氏が彼女を潰そうと画策していた件や、NHKプロデューサーに対する肉欲接待の実態、さらに、みのもんたが社長を務める水道メーター製造販売会社「ニッコク」が談合事件で右翼から街宣車で抗議行動を受けた際、笠岡氏にトラブル処理を依頼し、大物の暴力団幹部が動いた件などだ。
さらに昨年夏には、「週刊文春」(文藝春秋)が、このブログの情報を元に、NHKプロデューサーやみのの件を大々的に報道した。特に、NHKプロデューサーへの肉欲接待報道は、モーニング娘。のメンバーが駆り出されていたという衝撃的なものだったが、バーニングの影響下にある他のマスコミは沈黙。…
〈— 略 —〉
その後、新政會はバーニングの事務所をはじめ、同プロと関係が深いNHKなどのテレビ局に対して街宣車で繰り出し、糾弾活動を始める。対するバーニング側は、街宣活動の一部を規制する仮処分や、ホームページの掲載差し止めの仮処分を裁判所に申し立て、対抗してきた。
〈— 略 —〉
このように糾弾活動が収束したことで、メディア関係者の間では「新政會とバーニングの間で手打ちが行われたのでは?」「手打ちに当たっては、裏社会の実力者と数億円に及ぶ大金が動いたようだ」「大金の原資は、昨年末の日本レコード大賞をEXILEに受賞させるためにエイベックスからバーニングに渡った“プロモーション費”」などなど、具体的だが、にわかに信じがたいウワサが数多く流れた。また、ある右翼団体関係者によると、「実際に、バーニング側には『新政會と話をつけてやる』と仲介を申し出て、金銭を求める勢力もあった」とされる。
だが、新政會の幹部はこう言い切る。 「周防との手打ちなんてありえないよ。そんな話もこちらに来ていないし、金なんて一銭ももらっていない」
実際に新政會は、停止していたホームページを3月から再開。時期を同じくして、街宣活動もスタートしたのだ。
「周防を、とことん追及しますよ。3月中旬から、バーニングや東京や京都のNHKなどへの街宣車による抗議行動を再開しました。新政會に対して街宣禁止の仮処分が出ているエリアについては、友好団体である『闘魂塾』が街宣活動をしています」(新政會幹部)
実際、3月半ば、渋谷のHNK周辺で闘魂塾の街宣車が抗議活動をしていた。街宣の内容は、バーニングが大河ドラマや紅白歌合戦のキャスティングに依然強い決定権を握っているというもの。局内には、暴力団との密接ぶりも明らかな周防氏を切りたがっている幹部は少なくないが、手切れに対する意趣返しとして、文春に報道されたプロデューサーのように、これまで接待を受けてきた自分たちの名前がメディアに出されてしまうのではないかという恐れを抱き、誰も反発する人間はいないというのだ。
「NHKもコンプライアンス重視を打ち出すなら、盆暮れの贈り物や過剰接待を受けることが当たり前になっているバーニングとの関係を清算すべき。籾井勝人会長を筆頭に、国民からの信頼を回復させるためにも、自浄作用が働くことを期待している」(同)
右翼団体の糾弾活動というと、きな臭いものを感じがちだが、今回、批判している内容は至極まっとうである。新政會の今後の動きに注目したい。》
*
*
*
なっかなか強烈な内容だなや。ちなみにこの記事は数少ない芸能ジャーナリスト・本多圭の署名入りである。仁科亜季子が4600万円を恐喝されていたという記事の話題に戻ろう。 大日本新政會のホームページに以下の記述がある。
*
《〈— 略 —〉
先ず、仁科亜希子こと目黒章子が社長をしていた、㈱京彩という会社がある。この会社は、㈱大翔から一億円の融資を受けていた。その返済は副社長であった大石倫司〔旧名智一〕が、毎月返済を行なっていたのだが、でたらめな経営が災いし大石が自己破産した為、残金四千六百万円を弁護士を通じて目黒章子に㈱大翔から返済請求をされているにもかかわらず今なを放置状態であると云う。
返済する意思もなく、話し合いすらする様子もまったく見せない人道的欠陥者であると云う事を、まざまざと見せ付けているのである。
〈— 略 —〉》
*
おそらく(株)京彩、すすなわち大石倫司という人物が焦げ付かせたこの4600万円が、仁科亜希子が恐喝されたとしているところの4600万円なのであろう。で、(株)大翔に代わって取り立てに回った笠岡和雄と若い衆が恐喝罪で逮捕された、と。借りたものは返さねば。
*
「株式会社大翔」を検索してみたところいくつか同名の会社がヒットした。いずれも西日本を拠点とする建設関連の企業である。ここでいわれている(株)大翔も、まあ、そういう企業であるのだろう。いい加減ですまぬ。
*
で、なぜいま笠岡和雄が逮捕されたかといえば『リアルライブ』がほのめかしているように、ほぼ周防郁雄の仕掛けであろう。元をただせば周防郁雄と笠岡和雄の対立なのである。メンツが揃っているし動機もある。それにしても仁科亜希子、暴力団を追い払う道具に使われるとはいかにもお安い。それとも周防郁雄とまたなにか新しい因縁でも生じたのであろうか? 暴力団の描く画はたいへん複雑なので、これもか、とも考える。
*
大日本新政會のホームページトップにはまた、今年(2017年)7月14日付で、笠岡和雄は昨年12月10日をもって二代目松浦組組長を引退したと改めて「ご挨拶」が掲出されている。おそらくは身辺になにがしかの異変が生じることを察知して、かつての組関係者に累が及ばないようにと配慮したものと思われる。
*
芸能界と暴力団についてご関心をおもちの方は、ぜひこの大日本新政會のホームページをご覧になるといいと思う。いちど関係ができてしまえばおいそれと断ち切れないことがよくわかる。ついでに「仁科亜希子の疵」という特集記事のアーカイブもある。ここの記事も強烈だ。
*
それにしてもやっぱり京都は怖い。異様な殺人事件が多発する大阪府門真市も怖いけれども、それとはまったく別の意味で怖い。“白足袋にはたてつくな”といわれるらしいけれども、白足袋にたどりつくことなどとうていできない。(了)
OCN モバイル ONE データ通信専用SIM 500kbpsコース
CMで話題のコスメやサプリがSALE中☆
【DHC】最大70%OFFのSALE開催中!
0 件のコメント:
コメントを投稿