2017年11月20日月曜日

思い込んだら一直線!! 貴乃花親方、今回はそーとーヤバいす



相撲のことはよくわからないけれど、貴乃花親方(45)そうとうヤバそうじゃないの。現執行部VS.改革派(貴乃花親方)の確執も含め、どうしてこんなに独り善がりなわがままに育っちゃったの? という印象を抱かざるを得ない状況になってきた。マズいよねえ。



日馬富士が貴乃花部屋の力士・貴ノ岩(27)を殴打する事件を巡業先の鳥取で起こしたのは10月25日の夜。表沙汰になったのは11月14日朝。この間、10月29日に貴乃花親方は鳥取県警へ被害届を提出したものの相撲協会には報告していない。相撲協会側が事件を把握したのは11月2日になってからで、それも鳥取県警からの連絡を受けてのことだという。どう考えても不自然で、貴乃花親方がなんらかの意図をもって動いたとしか考えられない。



11月2日から表沙汰になった14日までのあいだには内々での話し合いがもたれていたようだ。





《 この時、両者の間で秘密裏に“示談交渉”があったと証言するのは若手親方の一人だ。

「伊勢ヶ濱親方から貴乃花親方には、金銭による示談が持ちかけられたそうですが、貴乃花親方が断固として拒否した。一方、被害届を出された鳥取県警としても、現役の横綱を傷害容疑で捜査するわけですから、“捜査を始めてから示談になった”では困る。だから示談になるかを繰り返し協会に確認したといいますが、貴乃花親方は“取り下げるつもりはない”という考えを曲げなかった」

貴乃花親方は水面下での“手打ち”に応じず、断固闘う姿勢を見せた。示談交渉が不調に終わるのと並行するタイミングで貴ノ岩は入院し、診断書が出された。そして、本場所が始まってからのタイミングで事件が表沙汰になったのである(相撲協会に事件公表が遅れた経緯、示談交渉の存在について問うたが、広報部は「調査中につき取材はお断わりする」とするのみだった)。》
(「NEWSポストセブン」2017年11月19日配信【日馬富士殴打事件 秘密裏に金銭による示談交渉あったとの証言】)





さらに以下のような状況も明らかにされてきた。すでにご承知の内容も多いと思われるので、この事件を注視されてきた方はここは飛ばしていただいてかまわない。





◆『日刊ゲンダイDIGITAL』2017年11月19日配信
【被害者なのに姿見せず 貴乃花親方が渦中の貴ノ岩“軟禁”か】

《 次から次に新事実が明らかになってくる。

警察の捜査が本格化するなど、新展開を迎えている「日馬富士ビール瓶殴打事件」。当の横綱は16日の夜に帰京し、昨18日の午後から国技館で鳥取県警の事情聴取を受けた。関係者によると本人は「ビンでは殴っていない」と証言したという。師匠の伊勢ケ浜親方は協会を通じ、「本人は暴行の事実を素直に認めており、今後も全て包み隠さず明らかにし、捜査及び調査には全面的に協力していくこととしております」とコメントを出した。

相撲協会の危機管理委員会はこの日、診断書に関して新たな発表を行った。

貴乃花親方(45)は去る13日、貴ノ岩(27)の休場について、「頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」などと記された医師の診断書を相撲協会に提出。しかし、貴ノ岩は暴行を受けた直後も変わった様子もなく巡業に参加していた。

そこで危機管理委員会は診断書を書いた福岡市内の病院の医師に、診断根拠を確認。すると、以下のようなことがわかった。

■貴ノ岩を宿舎から一歩も出さず

まず、骨折、髄液漏れはともに「疑い」という程度。CTスキャンでは骨折線とおぼしき線はあったものの、これはもともと存在している頭蓋骨の縫合線、あるいは過去の衝撃などで生じた可能性があり、今回の暴行事件との因果関係は不明とし、髄液漏れについては、あくまで「可能性はゼロではない」というだけで、実際に髄液が漏れた事実は認められなかった。

全治2週間というのも、ケガを負ったとされる先月26日から退院した今月9日までの期間。退院後の状態は安定しており、医師によれば「相撲を取ることに支障はない。重傷であるかのように報道されて驚いた」という。

さらに17日付の朝日新聞によれば、実は診断書は2枚あり、協会に提出したのは前記のもの。被害届とともに鳥取県警に提出した診断書には骨折などの記述はなく、ケガの内容も軽いものだったという。

こうなると、いよいよ貴乃花親方に向けられる疑惑は増す。巡業部長でありながら、協会への報告より先に警察に被害届を出すなど、相撲協会理事および巡業部長として不可解な行動が指摘されていた。去る3日の協会のヒアリングには「貴ノ岩は階段で転んだ。詳細はよくわからない」と言いつつ、事件発覚後の事情聴取には「ビール瓶で殴られた」と言を翻している。

そもそも事件をスクープしたスポーツニッポンは、自身が評論家を務めるスポーツ紙だ。執拗に騒ぎを大きくしようとしているかのようで、疑惑は膨らむばかり。ワイドショーやニュースも盛んに貴乃花親方の“矛盾”を報じており、当初とは風向きが変わってきた。

ならばこそ、貴乃花親方は暴行事件の被害者、貴ノ岩に事件当時の様子を語らせるべきじゃないのか。貴乃花親方が「日馬富士を許せない」「角界の暴力体質を変えたい」と本気で思うのならば、真実を明らかにすることを最優先すべきだろう。それが自分に向けられる疑惑の目を払拭する唯一の方法でもある。

ある親方は「いや、そんなことはできませんよ」と声を潜めてこう話す。

「なにせ、貴ノ岩を『軟禁』している人物こそ、誰あろう貴乃花親方ですからね。九州場所の宿舎からは一歩も出さず、外部とシャットアウトさせているらしい。事件発覚後は宿舎の周囲を立ち入り禁止にしており、見学のファンはおろか報道陣も近寄れない。被害者である彼がひと言、『ビール瓶で殴られた』と証言すれば、貴乃花親方に向けられている疑惑はひとまず収まるにもかかわらず、です。それをしないのは、貴ノ岩を表に出せない事情があるからではないか」

横綱稀勢の里がすでに2敗しているとか、白鵬が全勝街道まっしぐらとか、肝心の土俵内容はどこかに吹き飛んでしまった11月場所。貴乃花親方の不可解な行動に、力士たちが泣いている。》





「ならばこそ、貴乃花親方は暴行事件の被害者、貴ノ岩に事件当時の様子を語らせるべきじゃないのか」、“じゃないのか”って『日刊ゲンダイDIGITAL』、いきなりくだけた調子になっているのはつい筆が弾んでしまったのであろう。



ムリもない。真相解明ためのキーパーソンはいうまでもなく貴ノ岩であり、いまは親方貴乃花の命運までも握っているのである。



弟子に口止めをしたり、怪我の診断書を鳥取県警に提出したものと相撲協会用のものと2通作成したり、と、貴乃花親方側のやり方はあまりにも稚拙に思える。貴乃花親方自身が相撲協会のヒアリングに対して言を左右しているのもいただけない。



結果、いまのところ貴ノ岩がビールビンで殴られたという趣旨の発言をしているのは、知る限りでは貴乃花親方自身とモンゴルにいる貴ノ岩の兄、アディヤ・ルブサン(45)だけである。



ともかく貴ノ岩のクチを閉ざしてもほかに同席した力士たちは何人もいるのであるから、そんな秘密は必ず早々に破綻する。そのうえ貴ノ岩とのあいだにも、日馬富士とのあいだにもわだかまり、しこりが残る。



診断書については最初の診断のあと体調がよくなかったのでさらに入院・検査の結果、違う内容になった、ということもできるけれども、基本的に医師は診断書の交付を拒否することはできない。その場合、怪我の程度についてエビデンスにはっきり現れない患者側の意見・訴えをどの程度忖度するかは微妙な問題になる。



改革派・貴乃花親方と現執行部というか守旧派の確執とはどういうものかというとコレである。





◆『NEWSポストセブン』2010年9月30日配信
【改革派の貴乃花親方はKY扱いされ、潰す勢力が存在すると識者】

《 野球賭博で揺れる相撲界。7月4日に開かれた日本相撲協会の臨時理事会で、貴乃花親方は退職願を提出した。



理事会では、元大嶽親方(元関脇・高闘力、42)、元大関の琴光喜(34)の解雇、阿武松親方(元関脇・益荒雄、49)の2階級降格などの処分を決めた。この3人を処分して問題を収束させようとしたことに反発し、貴乃花親方が退職願をだしたのだ。(女性セブン2010年7月22日号より)



相撲協会のさまざまな改革を訴えて理事になった貴乃花親方だが、相撲関係者には、「実は貴乃花つぶしを狙ったリークではないか」という見方もあるという。さらには、『大相撲の経済学』の著書がある中島隆信氏は「貴乃花親方の改革案は相撲のような伝統を重んじる世界のなかでは、まったく評価されない。それどころか秩序を乱すKYとみなされてしまうのです」ということ。



なお、1968年に理事公選制が始まって以来、理事が退職願を提出した例はなく、理事会はこの退職願を「保留」のままにしてあるという。「改革派」は相撲界ではあまり好かれないようである。》





このあとさらに2011年に八百長疑惑が発覚し、朝青龍(37)の暴行事件があり、ついには時津風部屋の力士暴行死亡事件などもあった。貴乃花親方にしてみればいったいなにをやっておるのだ!! であろう。でもって、ついに2016年の相撲協会理事長選に立候補することになる。その結果がまたコレである。





◆『NEWSポストセブン』2016年4月8日配信
【理事長選で貴乃花親方推薦した親方たちに露骨な懲罰人事】

《 2年に一度の相撲協会理事長選で今年、八角理事長(元横綱・北勝海)が再選を果たし、貴乃花親方は敗れた。その2日後に新体制の役職人事が発表され、そこで貴乃花親方の「巡業部長」就任が発表された。協会では理事長をトップに、事業部長、総合企画部長、広報部長の4理事が「執行部」として協会運営に当たっており、巡業部長はそれよりワンランク下とされる。内情を知っている人間であれば、これは露骨な左遷としかいいようがないという。



さらに、「報復」の対象は貴乃花親方一人にとどまらなかった。理事長選で貴乃花親方の推薦役となった山響親方(元前頭・巌雄)は、理事が就く役職の中で最も閑職といわれる「相撲教習所長」に回された。



「教習所は新弟子が6か月間通う研修機関で、各方面の講師を招いて一般常識や四股など相撲の基礎を学ぶ。重要な部署ではあるが、全く表舞台に立つ機会はない」(相撲担当記者)


まさに露骨な懲罰人事に見える。



「一説には山響親方を審判部長に据える構想もあったそうです。審判部長はお客さんの前に出る派手な役回りですが、今度の審判部には錣山親方(元関脇・寺尾)、高田川親方(元関脇・安芸乃島)、浅香山親方(元大関・魁皇)といった元人気力士が居並ぶ。



現役時代の実績や人気のない山響親方がそれを束ねるのは至難の業だから、“罰ゲームにはちょうどいい”という声もあったそうです。結局は教習所長に決まったが、“どうやって懲らしめるか”に主眼を置いて考えられたとしか思えない」(同前)



理事長選で貴乃花親方に票を投じたもう一人の伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)は大阪場所担当部長に就任した。



「理事長選が終わった直後、無言で部屋を出た貴乃花親方に、山響親方はぴったり寄り添っていましたが、伊勢ヶ濱親方はタイミングをずらして出ていった。そうした振る舞いから、すでに八角理事長と手打ちができているのではといわれていました」(高砂一門の親方)



伊勢ヶ濱親方は1月に行なわれた理事改選の際、貴乃花親方のグループから票を回してもらって当選した恩がある。そのため理事長選では貴乃花親方に一票を入れたが、「2年後の理事選では八角理事長サイドに回るという密約を結んだ」(協会関係者)とみられている。

それゆえ、山響親方と違って閑職を与えられることはなかったようだが、前述の通り大阪場所担当部長は理事選の時期に活動が制約される役職だ。



「現役時代に横綱まで昇りつめ、親方としても横綱・日馬富士を育てた伊勢ヶ濱親方は、自分も八角親方や貴乃花親方と同じ理事長有資格者だという自負がある。その野心を警戒する意味もあっての大阪場所担当ではないか」(同前)



やはり貴乃花親方に票を投じた代償は大きかったようだ。》





旧態然とした相撲界を改革したいという貴乃花親方の考えはたぶん、机上で考えるぶんには大筋において正しいのであろうと思う。でもなあ、大相撲はスポーツにはならないし、相撲協会は興業団体でもあるわけである。



なにをいいたいかというと、庶民の娯楽として定着した江戸時代以降、相撲が一貫して人気を保ち続け、力士や裏方やその家族の生活を支え組織を守り通してきたのには、やはりそれ相応の手管というものが発揮されてきたからだと思うのである。相撲の興行的性格はたぶん一般に思われているよりもずっと大きい。



たとえばイカサマだの八百長だの無気力相撲だのいうけれども、毎日毎日ガチンコの真剣勝負で15日間も連続して相撲を取り続ければたちどころに怪我人が続出する。それではやっていけない。でもって、そこはそれ、のやりくりになる。



八百長だの無気力相撲だのの批判があまり厳しくなれば、そのときはいちおう襟を正す。しかし実際問題ガチンコオンリーではもたないのである。しばらくするとまた元に戻る。一方で人気力士を育てるということも興行的にはたいへん大切なことだ。もちろんときの権力者におもねり、タニマチに対しては幇間的な一面も覗かせる。



こうして大相撲は清濁併せ呑む、ある意味グレーの状態で巧妙に歴史の荒波を超えてきたのである。よいとか悪いとかではなくてそういうものなのだ。



貴乃花親方の主張は、であるからよく“子ども染みている”というようないいかたをされる。ただ、そのときそのときでチカラある者の横暴、利益誘導みたいなことはやはりおこなわれるであろうから、無碍にすべてを否定するわけにもいかない。



貴乃花にしてみれば積もり積もった怒りがあり、自分は間違っていないとの強い思いがある。宮沢りえとの突然の婚約と破棄、整体師との洗脳騒動、兄・若乃花(当時)との絶縁などを振り返ればそうとうな一直線、バカ一代な感じもする。



でもって、オレももう45歳、早くなんとかしないと、と相撲界の改革に焦って稚拙な行動に出てしまったのが今回の真相だと私は思う。もし自分の企みが失敗して陰謀家みたいなレッテルを貼られてしまえば相撲界の改革はまたずっと難しくなるであろうなどという先が読めないのが悲しい。



そんなこんなで、貴乃花親方はKY、一直線、バカ一代などといわれるわけであるけれども、相撲界の問題をあくまでも相撲界のなかで解決しようとしているところは守旧派のみなさん、評価して上げていただきたいのである。バカ一直線、は私か。



これを外部に持ち出してアレコレしはじめると、隠しておきたい相撲界の暗部をどこまで世間に掴まれてしまうか知れたものではないのである。本人にその気はなくてもいったん少しでも口を開いてしまえばお終いである。あまりアタマのよくない貴乃花親方のことであるから、なおさら。



おそらく相撲協会側もその不安、つまり相撲界を知り尽くしている貴乃花親方が万が一にでもマスコミに向って暴露をはじめたら、という不安がある。なので今回も相撲界追放などという激しい措置には到らないであろう。でもって貴乃花親方はますます止むことなく駄々っ子のように改革を叫び続けるのである。さらに大きなジレンマというかアンビバレンツが相撲協会を抱え込む。



ビートたけし(70)は「うまいことプロレスみたいに盛り上げて、本割で日馬富士と(貴ノ岩が)対戦したときに大歓声。俺が興行主だったらやるけどね」といっているらしい。
(※「サンスポ」2017年11月18日配信【たけし、日馬と貴ノ岩に土俵上での決着を提案「俺が興行主だったらやるけどね」】)



タイガー・ジェット・シン(73)の“アントニオ猪木(74)新宿伊勢丹襲撃事件”のようなものである。しかし大相撲に日常を土俵上にもち込む回路はない。そんなことをすれば相撲はあっというまに別物に変質し、影も形もなく消滅する。神代のむかしから相撲はただ相撲として完結していなければならないのである。



あ、そういえば1ヵ月ほど前、自転車事故で一時重体にまで陥った二所ノ関親方(元若島津・60)の容態はいかがなのであろう? くれぐれも事故には注意しなければ、と思わせぶりを書きたい気持にもなってくる。(了)




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