例によってネットニュースを眺めながらぼーっとしていたらおもしろい遊びを見つけた。文章を途中から勝手に隣の行へまたいで読んでいくのである。“タスキがけ読み”というのか“ばってん読み”というのか、もしかしてこういう遊びがすでに知られているならお恥ずかしいけれども、実際にやってみよう。
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下の10行はYahoo! ニュース、11月14日夜のニュース一覧である。
◆ 救急車が乗用車と接触 患者死亡
◆ 韓国次官 日韓関係を改善の意思
◆ 都議の息子逮捕 女性に抱きつく
◆ タクシーで暴れた弁護士を立件
◆ アイドルの給料 レッスンで相殺
◆ カレー温めようと…ビルで爆発
◆ 韓国の女子大生「親日行為は罪」
◆ 堀江貴文氏 日馬の暴行に持論
◆ マツコ やつれた顔に心配の声も
◆ めちゃイケメンバー号泣の裏事情
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これをばってん読みしてみる。ひとつずつ俳句でも味わうようにじっくりご鑑賞いただきたい。
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「救急車が乗用車を改善の意思」
「韓国次官 接触 患者死亡」
「韓国次官 女性に抱きつく」
「都議の息子逮捕 改善の意思」
「都議の息子逮捕 弁護士を立件」
「タクシーで暴れた女性に抱きつく」
「タクシーで暴れた レッスンで相殺」
「アイドルの給料 弁護士を立件」
「アイドルの給料…ビルで爆発」
「カレー温めようとレッスンで相殺」
「カレー温めようと『親日行為は犯罪』」
「韓国の女子大生…ビルで爆発」
「韓国の女子大生 暴行に持論」
「堀江貴文氏 『親日行為は犯罪』」
「堀江貴文氏 顔に心配の声も」
「マツコ 暴行に持論」
「マツコ 号泣の裏事情」
「めちゃイケメンバー 心配の声も」
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ほぼハズレのない出来上がりである。だからなんだとおっしゃられても返事に窮するけれども、ヒマつぶしとネタ探しの役には立ちそうではないか。ちなみに長文をばってん読みするのは文章が短く完結していないので難しい。字詰めされていて文字の上下の位置関係にズレがあるものも避けたほうがいい。
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今回は前回に引き続き不倫について書く予定であった。もう一瞬の猶予もないのである。わずか昨日1日のあいだに武豊に今度は一般人との不倫疑惑発覚(「日刊サイゾー」)とか、若狭勝元衆院議員が国会議員の不倫は「3分の1くらい」と発言した(「トピックニュース」)とか、出るわ出るわ不倫はやっぱり日本の文化とでもいいたくなるような状態である。
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ここまできてしまうと報道されているだけ、ニュースになるだけまだマシ、と思わなければいけないのかもしれない。しかし、だがしかし!! いまは集団ヒステリーだから放っておくが、必ず真実をわしは描くだろう(by小林よしのり)。なんだか頼りない。
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もとい。前回は西宮市の男女職員が、ともに別の市職員と結婚しているにもかかわらず、勤務時間中に市役所内の会議室において行為った、というお話である。コーイった。♀40歳、♂35歳である。にしても男マークはなぜ右斜め上45度を指しているのであろう。
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一盗・二 婢・三妓・四妾・五妻とはいうけれども、西宮市の場合は不倫するほうもされるほうも、つまり相手の妻も夫も同じ職場である。行為ったときにも、もしかすると同じ屋根の下にいたのである。タブーを冒す歓びはまたひとしおであったに違いない。昨日はうっかりここを強調するのを忘れてしまったのでひどく悔いが残っていたのである。しかし、だがしかし、必ず真実をわしは描くだろう(by小林よしのり)。
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で、今回は横浜市議(×2)とさいたま市議の不倫である。“×2”なので当事者は3人。そのカナメの位置にいるのが横浜市議の輿石且子(こしいし・かつこ、49)、これに絡むのが同じ横浜市議の斉藤達也(44)と、自民党さいたま市議の帆足和之(59)である。
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輿石且子としては二股不倫ということになる。さらに全員既婚者であるから、ダブル不倫といういいかたにならえばトリプル不倫ということになる。なんだかよくわからないのだけれども、バッタバッタとなぎ倒し、というチャンバラ劇のような派手さだ。
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これがバレた経緯がまた凄まじいというかおもしろい。
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◆『NEWSポストセブン』2017年11月13日配信
【49歳・人妻市議 男性議員と二股ダブル不倫疑惑の衝撃現場】
《 〈横浜市議とさいたま市議がダブル不倫しています。LINEの生々しいやりとりもあります〉──総選挙真っ只中の10月上旬、本誌・週刊ポストに一通の情報提供メールが届いた。名前が挙げられたのは、自民党横浜市議の輿石且子氏(こしいし・かつこ、49)と、自民党さいたま市議の帆足和之氏(59)。共に既婚者で、子供を持つ身である。
提供された膨大なLINEのやりとりはあまりに生々しい。この記事では、その生々しさから詳細な内容を紹介するのは控えさせてもらうが、文面からは1年ほど前から2人が男女の関係にあるように窺える。今年の8月25日には、“お泊まり”の約束が交わされた。
帆足:熊本は行くでしょ?
輿石:行くよ(ハート)
帆足:2人部屋をうまくとってね
「熊本」とは、11月1日に熊本県熊本市で開催された「自由民主党政令指定都市議員連絡協議会・議会議員連盟合同総会」のことを指している。年に1度開催され、全国20の政令指定都市の自民党市議が一堂に集まる会合である。本誌記者は熊本に飛んだ。
◆艶かしい声が響いた
総勢300人以上の市議が集まり総会が始まった。夕方には交流会が始まり、21時頃には会場のホテルロビーにほろ酔い姿の市議が溢れ、記念撮影や連絡先交換などを行なっていた。
その後、市議たちは三々五々ホテルを出て二次会、そして三次会へ。帆足氏は男性議員らと街へ繰り出し、23時を過ぎてもホテルに帰らない。
今日は会わないのか? 記者は“空振り”に落胆しつつ、先に市議たちが宿泊するホテルに戻ることにした。
そこで思いがけない出来事が起きた。輿石氏と同じフロアに部屋を取っていた記者が廊下を歩いていると、艶かしい声が響いたのである。“出元”は輿石氏の部屋だった。
でも、帆足氏はまだ戻ってきていないはず。いや、もしかしたら先回りして、この部屋に滑り込んでいたのかも……。
それからしばらく経つと、部屋から男の大きなイビキが聞こえてきた。出てくる帆足氏の姿だけでも確認しようと、翌朝、部屋のドアを観察していると、午前8時にドアが開き、バスローブ姿の男性が現われた。えっ!? 帆足氏……ではない!
はだけたバスローブから大きなお腹を出した男性は、記者と目が合うと、「おはようございます」と物腰柔かく挨拶して隣の部屋に入っていった。男性は、輿石氏と同じ横浜市議の斉藤達也氏(44)だった。
◆「夫を愛していますから」
その日、空路羽田空港に帰京した輿石氏と斉藤氏は2人でカフェへ。2時間後、立ち上がった2人は、おもむろに見つめ合った。すると輿石氏が斉藤氏の顔を両手で挟み、勢いよくキスをしたのである。
その間、約3秒。唇が離れると、斉藤氏はうっとりとした表情を浮かべた。隣の10代らしき女性たちが、「情熱的なおばさん!」と思わず口にしたのも気にせず、2人は仲良く手を繋いで店を去っていった。
それにしても輿石氏はどちらの男性議員と交際しているのか、それとも両方? 斉藤氏も既婚者だから、やはりダブル不倫なのだが……。
「今、ムンバイ(インド)を視察中です」という輿石氏に国際電話で直撃した。まず斉藤氏との関係について尋ねると、「不倫ではない」と繰り返したが、写真があることを伝えると、対応が変わった。
「私はハグやキスをよくします。それは感謝の意味ですよ。私は日本に『ハグ文化』を広めたいんです」(輿石氏、以下同)
──斉藤氏はあなたの部屋に泊まっていましたよね?
「荷物を取りに来た時のことかなァ……そうね。(朝まで)いましたね。でも、私はギリギリのところで守りますから」
──性行為はしていない? 廊下まで声が響いていましたが……。
「えぇ。声は(あなたの)気のせいです。私は疲れて寝ましたから」
──帆足氏とのセクシャルなLINEのやり取りは?
「私はそれくらいの“小洒落た会話”は、どなたとでもするので」
──でも、文面からはどう見ても肉体関係があるようにしか思えませんが。
「違います。よく“且子、ゆるいから気をつけろよ~”って、言われますが、私はそういう人間じゃありません。ちゃんと夫を愛していますから!」
斉藤氏は弁護士を通じて、「不貞関係にはありません」とだけ答え、帆足氏も弁護士経由で、「男女関係はございません。LINEの文章中に不適切な表現を含んでいたのであれば、今後は十分に注意したいとのことであります」と回答した。
輿石氏らの熊本入りは私的なお楽しみ旅行ではなく、れっきとした政治活動のはず。ハグ&キス文化を広めるより他にやることがあったのではないか。》
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輿石且子は11月1日、帆足和之をどこでどうサバいたのであろう? なにしろ帆足和之は2ヵ月以上も前から「2人部屋をうまくとってね」と今日のこの日を心待ちにしていたのである。しかしうまくとったはずの2人部屋では帆足和之ではなく斉藤達也が同衾していたのである。
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うむ。おそらく2人部屋の約束をした8月25日から当日の11月1日までのあいだに輿石且子は帆足和之と別れているのである。でなければ一緒のツアーで同じホテル、他の男と同じ部屋に泊まれるはずがない。ああ、ここはもっとゲスく斉藤達也に寝取られたというべきか。
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寝取られたという根拠は次の通り。輿石且子と斉藤達也は同じ横浜市議、帆足和之にはさいたま市議というハンデがある。年齢からいっても帆足和之59歳、斉藤達也44歳。輿石且子、手当り次第という感じがなきにしもあらずで、するとなおさらふつうに考えて、近い、元気、に傾く。帆足和之、圧倒的に不利。
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さらに「帆足:熊本は行くでしょ? 輿石:行くよ(ハート) 帆足:2人部屋をうまくとってね」というLINEのやり取りからは輿石且子が2人の関係のイニシアティブを握っているようすも窺われる。『週刊ポスト』はぜひ!! 生々しいやりとりの全文を掲載していただきたいものである。
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輿石且子、おさかんである。ついでにおかあさんでもある。近所の居酒屋にいたオバサンたちに聞いてみたところ、女49歳、つまり50歳前後は一般に更年期であって月経が終わる時期、ということであった。
しかし月経のあるなしとはほぼ関係なく、おさかんオバサンもいる、そして50歳を超えてもおさかん道をひた走るのか逆に鎮まるのかは人による、これははっきりと別れる傾向がある、というお話であった。もちろん50歳前に鎮まる方々もめずらしくはないという。
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こんなときに頼りにしている相模ゴム工業株式会社のアンケートレポート『ニッポンのセックス』(2013年調査)によると「セックスする相手がいない女性のなかでセックスをしたいと思う女性」の割合は50代23.7%、60代15.0%である。ちなみに男の場合は50代79.3%、60代77.9%。帆足和之の無念が偲ばれる。
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いってみれば49歳のババアが59歳と44歳のジジイの先頭に立って不倫を楽しんでいたわけである、まあ実際はどうかわからないけれども、実に2017年の日本らしい光景ではないか。そんなお楽しみがあらかじめ失われてしまった若者たちよ、スキモノババアが「ハグ文化」を広めてくれるってよ。(了)
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