空模様、仕事の成否、痛みと痒み、はっきりしなくて気持が悪い、ということはいろいろある。なかでも医療の発達のおかげで自分の寿命をどのくらいに設定すればいいのかがちょっとわからなくなっているのが最大の気持の悪さ。でもってこのご夫婦の関係はその次くらいにくる。いやホント。
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◆『NEWSポストセブン』2018年3月29日配信
【昭恵さんと没交渉の安倍首相「もう顔も見たくないよ…」】
《 安倍夫妻には、自宅が2つある。東京・永田町の国会議事堂の隣にある首相公邸と、渋谷区富ヶ谷にあるエレベーター付き3階建ての私邸だ。
安倍晋三首相（63才）は2月半ばから、めっきり私邸に帰ることが減った。公邸で寝泊まりして、そのまま国会に出勤する。
「もう顔も見たくないよ…」
妻のことを、そう側近にこぼすこともある。私邸まで車でたったの15分。その距離が、夫にはとても遠い。
妻の昭恵さん（55才）は、最近はもっぱら私邸で過ごしている。私邸は2世帯住宅になっていて、3階部分は首相の母・洋子さん（89才）の居住スペース。夫婦は主に2階で暮らしているが、ふたりが一緒の時間はまったくないという。
「近頃は、総理がたまに私邸に帰るときに限って、昭恵夫人の姿が私邸から消えるそうです。総理が公邸にいるときは、夫人はずっと私邸にいるのに。いったいどっちが避けているのかは、周囲にはわかりませんけどね。昭恵夫人はホテルにでも泊まるのか姿を消す。とにかく、夫婦は全然顔を合わせていません。直接の電話だってまったくしない。没交渉状態です」（永田町関係者）
〜〈後述〉〜 》
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安倍晋三ったら昭恵夫人にGPSを装着されているのかしらん。それにしても「もう顔も見たくないよ…」とこぼしていたとまで書かれるとはスゴい、他人以上に冷め切った夫婦仲はもう公然の秘密なんだなあ、と思うでしょ。ところがここから先を読み進めていくとまた徐々に疑心暗鬼に囚われて、最後ドンデン返しにたどりつくのである。
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それはまず、安倍晋三は森友学園問題をはじめとする昭恵夫人がらみのゴタゴタを昭恵夫人ひとりにすべて押し付けて口を拭おうとしているのではないか? という軽〜い疑いからスタートする。すでに没交渉であり、顔も見たくないほど嫌悪しているのであるから安倍晋三もまた迷惑をこうむっているひとりなのだ、と。
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もちろんこの記事もそうした安倍晋三側、官邸側の意図を汲んで書かれているに違いない、そうなんじゃないのー、と読んでしまうのである。
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《 〜〈前述〉〜
昼夜問わず外を飛び回っていた昭恵さんも、「今はおとなしくしてほしい」という周囲の懇願に、さすがに羽をたたんだ。
「3月18日は佐賀のマラソン大会に顔を出す予定だったんですが、世間が騒がしくなって、行けなくなってしまって。家に籠もって、ずっとユーチューブを見てるんです」
3月中旬、昭恵さんは近しい人にそう語っている。ほぼ毎日のように更新していたフェイスブックも、3月11日を境にパタリと更新を止めた。
「どうしてこんなことになってしまったのか。私は、本当に真実が知りたいんです。でも、私の動向は、フェイスブックの“いいね！”ひとつまでチェックされていて」
来年度予算という国家の根幹を審議すべき国会が、森友問題で空転している。昭恵さんの存在が、それと無関係だと考えている国民は滅多にいないだろう。
しかし、昭恵さんの口ぶりは、どこか他人事なのだ。外も出歩けなくて、フェイスブックもできないなんて、あぁ退屈。朝から晩まで、ユーチューブを眺め、LINEとフェイスブックのメッセンジャーで友人たちからの“応援メッセージ”を読む。そうよ、私は何も悪くないのよ、全部、夫のため、国のため、世界平和のためにやったことじゃないの──。
森友問題では、財務省内に複数の自殺者まで出た。それでも、昭恵さんはこう話すのである。
「政治家の妻をやっていると、いろんなことがありますから。いつか全貌が明らかになればいいですが。これ以上、犠牲者が出ないことを祈ります」
スピリチュアルなものにハマりやすい昭恵さんは、おそらく心の底からそう祈っているのだろう。でも、何かが決定的にズレている。祈る前に、「騒動の当事者」として、もっと他にやるべきことがあるのではないか。昭恵さんはこうも語っていた。
「私は（涙もろいので）年中泣いてますが、そんなに弱くないから大丈夫です」
そんな「開き直り」の妻を、安倍首相は嘆いている。
「昭恵には何を言っても、だめなんだ。何もわかってないんだよ。だから、相手にしてもしょうがないじゃないか」》
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てか夫である首相・安倍晋三が相手にしなければ誰が相手にするというのであろう。その前に「今はおとなしくしてほしい」と周囲にだけ懇願させておいていいものなのであろうか?
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安倍昭恵はたしかにとても特異なキャラクターであろうと思うけれども、しかしそれが社会的な騒ぎに結びついていくのは首相夫人であるからだ。これはこの段階において、安倍晋三首相が夫としてだけでなく同時に首相という公職者の立場から一度はキッパリと対応しなければならない問題なのである。ふつうに考えて。しかしそれがない。
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ちょうど３月28日の参議院予算委員会で野党からの質問に答えるカタチで安倍昭恵の名誉職が55件もあったことが明らかになっている。もちろん首相夫人であるからの名誉職である。ちなみに学校と保育園での役職は、学校法人「森友学園」が建設予定だった小学校と、学校法人「加計学園」の認可外保育施設の２つであった。いわゆるモリカケ。
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55件のなかにはすでに辞しているものもあり、その他もほとんどは辞退する、と安倍晋三は答弁のなかで語っている。ここから軽〜い疑いが冗談ではなくなり、安倍晋三夫婦問題の核心に入っていく。
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しかし、それならなぜいままで名誉職を辞退させられなかったのか? しなかったのか? ゆー話や。２人の関係はいったいどないなっとんのや? ちゅう。そんな事務的な話、せなならん話もできんほどかーちゃん怖いんか? ホントはこのモリカケの部分がグルだからいえんのとちゃうのんか? それにしても。
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まあ『NEWSポストセブン』も昭恵夫人のモノローグまで創作しているヒマがあったら、そこのところを追究すべきである。
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「外も出歩けなくて、フェイスブックもできないなんて、あぁ退屈。朝から晩まで、ユーチューブを眺め、LINEとフェイスブックのメッセンジャーで友人たちからの“応援メッセージ”を読む。そうよ、私は何も悪くないのよ、全部、夫のため、国のため、世界平和のためにやったことじゃないの──。」
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あ、そうそう。そうなんだもんね。ごめんね。そっちに世間の矛先が向わないようにするためにわざわざこんな記事を書いているんだもんね。ごめんごめん。
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ホントはモリカケを安倍晋三としては夫婦間のディスコミュニケーション(dis-communication)の問題ということにすり替え、封じ込めておきたい、モリカケ問題に安倍晋三はまったく関係なし、としておきたいんだよね。夫人のユニークなキャラのせいにして。どんなにバカ亭主よばわりされても。どんだけ妻を踏みつけにしても。モリカケに安倍晋三はまったく関係なし!! にしたい、ただその一心なのさ。
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昭恵夫人が特異な人物とされればされるほど、安倍晋三がそんな妻に満足にクチも利けない甲斐性なしだと軽蔑されればされるほど、安倍晋三ご本人にとっては好都合なの。というかそれしか逃げ道がない。だからこれだけ夫婦間の日常の話も出てくる。
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「もう顔も見たくないよ…」とかなんとかおっしゃっておきながら、晋三と昭恵、実は陰ではけっこう仲がいいんじゃないのー。あー危うく騙されるところだった。というかいまのいままで騙されていた。人をおもしろがり過ぎてはいかんいかん。ナメてはいかん。あぶないあぶない（by福田和子）
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でもさあ、野党もさあ、安倍昭恵の放言のひとつくらい隠し録りしてこいよ。『NEWSポストセブン（女性セブン）』だって「政治家の妻をやっていると、いろんなことがありますから。いつか全貌が明らかになればいいですが。これ以上、犠牲者が出ないことを祈ります」を録ってきたらしいんだからさあ。けっこうコレ意味深じゃん。
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ともかく隠し録りでもなんでもして言質をとってそこから喚問なりなんなりでしょ。あー、イライラする。ホント気持が悪い。（了）
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