ざっくり聞いていただきたい。ロリコンはマザコンである。そして日本の男子はすべからくマザコンである。定説である(byライフスペース・高橋弘二)。
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改めてそう考えるに到ったきっかけはこの記事だ。
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◆『デイリースポーツ』2018年3月16日配信
【RIKACO「日本の男性はロリコン」「女子高生だけが女子じゃない」】
《 タレント・RIKACOが16日、TOKYO MX「5時に夢中!」にゲスト出演。「日本の男性はロリコン」と持論を展開した。
この日の番組では、さまざまな言動で時代を先取りしてきたRIKACOの語録に注目。本人と“検証”を行った。「女子高生ファッションがかわいい、とか言ってる男は視力が悪いんだよ」については、「これは言ってる、言ってる」と笑い。この発言の真意について、「日本人の男性に向けてのブーイング」と説明した。
さらに「熟女をもっと見てよ」という気持ちの発言であるとし、「日本の男性って、どうしてもロリコンなんですよ。女子高生のファッションがかわいいとかいう大人の男性が多いから。パリとか言ったら、(この日共演している)中尾(ミエ)さんとか、すごいモテる年齢なのに、日本ではすごいモテなくなってる。女子高生だけが女子じゃない」とコメントしていた。》
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なにはともあれ中尾ミエ71歳が熟女とは、これはソンタクがキツすぎる。しかし後期高齢者入りまであと4年もある女を老婆というのも可哀想なので老嬢ということにしておこう。
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誤解があるといけないので解説しておこう。「老嬢」とは未婚のまま婚期を過ぎた女、つまり“ふけた嬢”という意味である。具体的に年齢を示せば、いまなら40歳代までくらいということになろうか。中尾ミエは一貫して独身である。したがって、いま私は思いやりがあるフリをしてひどい悪態を吐いたわけである。
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男ってこうだわよねーああだわよねーと評定されているのを聞くとイラっとする。とりわけ、日本の男はみんなロリコンであるといういいかたをされると私の怒りは沸点に達しました(by至学館大学・谷岡郁子)。なんでもいいからなにかいい返したくなる。
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日本には女の子とオバサンしかいない、といわれたらアナタ、イラッとくるでしょ? でもってたったいま、なけなしの知恵を絞って考えついたのは、日本には厳密には女の子と母親とオバサンしかおらず、このなかの「母親」がマザコンを育て、マザコン坊主がロリコンになる、ということである。
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サルやチンパンジーなどの場合、子どもを産んだ雌が一定期間、母親専業になるのは雄が寄り付かなくなるからである。そのためボスザルの庇護を受けたいばかりに育児放棄をする雌ザルまである。
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その点、人間の女は自らの意思で母親という役割に没頭する。ありがたいことである。夜は知らぬが。で、没頭する期間が長い。いまなら息子が20歳で子育てが終了できれば早いほうではないか?
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生まれてこのかた生まれてこのかた生まれてこのかた(by吉幾三)20年以上、息子は母親の庇護下にあり干渉を受け続ける。人生ではじめて出会ったオトナの女にコントロールされ続ける。その女はつねに自分より強く、聡明で逆らえない。そういう存在として女が摺り込まれる。服従感、劣等感に打ちのめされ続ける。かくしてオトナの女への畏れが心に満ちる。
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むかし、こんなことはごく簡単に「親の過保護がロリコンをつくる」で片付けられていたのである。それをいつのまにか忘れていた。でもって、たぶん今日の日本の標準的な親はみな過保護だといえる。子どもの人生すべてをコントロールしようとする。親の過保護がロリコンをつくる傾向が消えたのではなくて、それが広く一般化してあたりまえになってしまったのだ。
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そんなこんなでマザコン坊主は母親とは異なるイメージの女に憧れる。か弱く童顔・巨乳・アニメ声で若干内斜視、性格的には従順で依存性が強く、養護欲求・支配欲求を満たしてくれる。そんなもの童女にしか存在しないではないか。巨乳というのはちょっと置いておいて。
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RIKACOはここで女子高校生までをロリータの範囲に収めようとしている。しかしロリータはやはり多くの方々が定義しているように13歳くらいまでであろう。日本の場合。それ以上の年齢になると生殖行為があたりまえに可能になり、つまり男としてはより効率的な繁殖のためにより若い相手を選ぶという野生の原理に従っているだけ、のまことに健全なお話になる。
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日本の女がその属性において人生のある時期ダントツトップ“母親”になってしまうのは、女は家にいて家計を守り子を育て…という伝統的な慣習に由来している。子どもをちゃんと育て上げないと夫や姑になんといわれるかわからない……、な感じ。過保護もマザコンも根が深いのである。
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こうして長い長〜い時間をかけてできあがってしまったロリコン国ニッポンは、いつも自信なげで不安そうな男たちと女の子とオバサンでできている。女の子から一気にオバサンになるのはオトナの女に人気がないからなのか、母親としては女を降りねばならぬという社会要請によるものなのか、オトナの女への需要のなさが先か、もともとはオトナの女の不在が先か、はいまとなってはわからない。
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しかしとにかくロリコン国ニッポンはますます子どもを産まなくなる。その前に結婚さえしなくなるのであるから、これからは子育てに囚われないオトナのオンナが徐々に増えてくるはずでである。すでに増えているであろう。しかし、そのパートナーとなるべき男がロリコンばかりなので困ってしまうのである。
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ちかごろパパ活だのといって一生懸命に間口を広げようとする努力が女の側に見られるけれども、それもこうしたマザコンロリータ大量発生のしわ寄せである。決して金目当てだけではない。と私は思う。
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ロリコン大国ニッポンは、気がつけば隠れ女護ヶ島(by井原西鶴)なのであった。素晴しいではないか。男がロリコンで役に立たない国・ニッポン!! 2020年以降の観光キャンペーンに、どうぞ。 (了)
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