いつもパソコンのモニター隅にYouTubeからの気晴らしの映像を流している。人が動いていれば別になんでもいいのだけれども、たぶん心霊ものがいちばん多い。心霊写真、心霊ビデオ、それらを特集したTV番組。お化けがわざわざコープスペイント(白塗り)で出てくるはずがないじゃん、というフェイクだらけの心霊ものにはなぜか中毒性があるらしい。あ、ここは“人”といってはいけないのか。
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で、昨日チラチラと眺めていたのは、あとで調べたところによると『世界の怖い夜』(TBS)の第10回分(2013年7月24日放送)であった。いまをときめく坂口杏里(26)がスタジオでオマケのように霊能者に“霊視”されていた。
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「こころにぽっかりと穴が開いたようですね」
「……(うなずき)」
「その穴がなかなか埋まらない。とらわれてしまう」
「……(うなずき)」
「そこから、それを忘れるというんではないですけど少し自由にならないと」
「……(号泣)」
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みたいなロクでもな〜いやりとりを向かい合ってしていたのである。坂口杏里の母親、坂口良子が亡くなったのはこの番組の放送の約4ヵ月前、2013年3月27日のことである。享年57歳。こんなもの“霊視”でもなんでもない。ただのお悔やみの言葉ではないか。まったく人の不幸につけ込んでなんてことを!! 坂口杏里はオモチャじゃねーだろ。
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と、一丁前に憤っていたら、ネットニュースにこんなのが上がっていた。
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【坂口杏里の悲しき保釈 親族総スカンで警察関係者から困惑の声】
『女性自身』(2017年4月21日 19時0分配信)
《セクシー女優のANRIこと坂口杏里容疑者(26)が4月21日、警視庁原宿署から保釈された。坂口は集まった約100人の報道陣に一礼。関係者の車に乗る際にも頭を下げた。
交際していたホストから現金3万円を脅し取ろうとしたとして、警視庁新宿署に恐喝未遂容疑で逮捕されたという坂口容疑者。だが金額は少額で、さらには未遂に終わった微罪。そのため即保釈されるとみられていたが、東京地検は拘留を決定していた。
「拘留を決定した理由については明らかにされなかったが、坂口容疑者が容疑を否認し続けている。そのため、さらなる取り調べの必要があると判断されたとみられています」(全国紙社会部記者)
5月にはセクシー女優としての新作が発売されるなど、稼いでいるように思われた坂口容疑者。しかし各スポーツ紙によると、新宿・歌舞伎町のホストクラブに入れ揚げ散財。逮捕時の所持金もほとんどなかったと報じられている。
「保釈が決まれば、通常は弁護人・身内・友人ら身元引受人となりうる人が迎えに来るもの。しかし母の坂口良子さん(享年57)はすでに死去。身内は坂口の夫だったプロゴルファーの尾崎健夫(63)と兄がいるが、セクシー女優転身後は絶縁状態だといいます。有名人だけにそのまま歩いて帰すわけにもいかず、警察でも困惑の声が上がっていたそうです」(スポーツ紙記者)
金とホストで人生を狂わせたという坂口容疑者だが、周囲のバックアップもなしだと立ち直るのはなかなか難しそうだ。》
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なんともわびしく切ない話である。ニュース映像で黒いワンボックスに乗り込んでいたのは現在の仕事関係者のものだったのであろうか。
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坂口杏里には義父・尾崎健夫(63)がいる。坂口良子が前夫、つまり杏里の実父と死別したのち約15年間の事実婚状態を経て2012年8月に入籍したものである。このとき坂口良子の病状はすでに悪化していた。で、翌年2013年の3月27日に亡くなってしまう。正式な結婚生活わずか約半年。
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義父・尾崎健夫と娘・坂口杏里の仲はうまくいっていなかったらしい、というか没交渉であったらしい。2016年に坂口杏里がAVに転身したときに『週刊女性』がインタビューを行っている。同誌のネット版『週刊女性PRIME』(2016年9月5日配信)からご紹介しよう。
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【坂口杏里のAV出演発覚を継父・尾崎健夫に直撃「お父さまといわれても……」】
《─すみません、娘の坂口杏里さんが、10月に発売されるアダルトビデオでデビューされますが、お父さまである尾崎さんには、何か相談があったんですか?
「えっ……。お父さまといわれても……(しばらく沈黙)。(相談は)なかったですね。(良子さんの)三回忌に会ったきりで、最近は連絡を取ってないんです。本当に、何と言っていいのやら……。コメントはないですね。本当にビデオはもう出ちゃうの?」
─すでに撮り終わっているようです。
「ああ……」
─どうも、ホストクラブに入り浸り、借金を作っていたようですが?
「えっ!? でも、もう大人だからねえ。連絡は取ってなかったけど、芸能界で頑張ってやってるものと思っていたんだけど……」
そう言いながら、重い足取りでクラブハウスの中へと消えていった。》
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まあ、申しわけないけれどもすっかり他人ごとである。坂口良子と尾崎健夫が事実婚状態になったとき娘の杏里は10歳そこそこの女の子。多感で難しい年ごろだし、尾崎健夫も無骨で器用なほうではないように見える。2人がうまくコミュニケーションできなかったのもムリはないと思う。しかしもう少しなんとかならぬか、とも思う。
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東国原英夫(59)が4月21日放送の『バイキング』(フジテレビ)でこんな発言をしていたらしい。『デイリースポーツ』ネット版からご紹介しよう。
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【東国原、義父・尾崎健夫の責任「はっきり言ってあると思う」坂口杏里逮捕に】
《元宮崎県知事でタレントの東国原英夫が21日、フジテレビ系「バイキング」で、恐喝未遂容疑で逮捕されたセクシー女優の坂口杏里容疑者について、義理の父でもあるプロゴルファー・尾崎健夫の責任にも触れた。
—〈略〉—
「お母さんが亡くなってショックなのは分かりますが、正直それで甘えてるんじゃないか」と断じると「ご両親亡くしても立派に生きている若者いっぱいいます。その人たちをモデルに、ここが立ち直るチャンスだと思う。ここで歯止めかけて」と、この逮捕を転機にしてほしいと訴えた。
だが、立ち直るには「大人のサポートも必要」と持論。ピーターから「(坂口さんは)結婚なさったでしょ?(杏里には)お父さんがいるでしょ?」と、義父になる尾崎健夫の存在を告げられると、東国原は「健夫さんにも責任はあると思います。はっきり言って。何か力になってあげるとかしないかなと思う」と断言。
ゲストの仁支川峰子は「多分彼女が健夫さんのこと、あまり好きじゃないんじゃない?」と、親子の間の溝を指摘すると「そうだと思います。10年ぐらい内縁でしたら」と東国原も同意。その上で「でも、お父さんだったわけですから。力が見えてこない。援助とか補助がね。強引にでも」と、父として積極的にサポートするべきとの持論を展開していた。》(原文ママ)
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東国原英夫、たまには同意できる。そして少し付け加えたい。「(坂口さんは)結婚なさったでしょ?(杏里には)お父さんがいるでしょ?」の部分である。尾崎健夫は坂口良子に杏里という前夫との子どもがいることを十二分に承知したうえで事実婚状態になり、入籍したのである。
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尾崎健夫にはこの時点で坂口母娘に対する責任と義務が生まれている。というよりも以前に道義的に親子であること受け容れたのである。勝手に娘が母親の付録みたいについてきたという話ではないし、もうオトナなのだから娘のことは知らないで済む話でもない。10歳くらいから養育する立場にいたはずなのだ。その責任は重い。
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さらに結腸癌が進行して約半年後には亡くなってしまう坂口良子がなぜその時点で入籍を希望したのかを考えてみればいいのだ。もちろん正式な妻として人生をまっとうしたい気持もあっただろうけれども、同時に子どもたちに家族を遺したいという願いからでもあったと思うのである。
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病状が悪化してからも娘杏里の売り込みに駆け回っていた坂口良子の姿を思い出すにつけそう感じる。坂口杏里、どうみても1人で逞しく生きていけるタイプでもないし、尾崎健夫、ここで腰を上げなければ漢じゃねえべ。(了)
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