年の瀬も押し迫ると、年々あっさりしてきてはいるものの、やはり今年1年を振り返って、という話題になる。で、今年は、というか今年もまた、イヤな事件、猟奇的な犯罪がすぐ思い起こされてしまうのである。淡路島洲本市、神奈川県川崎市、埼玉県熊谷市、三重県伊勢市、大阪府高槻市、愛知県刈谷市、和歌山県紀の川市、愛知県名古屋市で起きたそれぞれの殺人事件など、いま振り返っても胸が痛むのである。被害に遭われた方々とご遺族のために、心からのお祈りを捧げたい。
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しかしながら、今回取り上げるのは、11月12日に起きた東京都福生市での、いわゆる顔面剥ぎ死体事件と、今月29日に発覚した大阪府門真市での死体損壊および死体遺棄事件なのである。福生市の事件は、直後に私なりの意見を述べておいたのでその検証をしなければいけないし、門真市の事件は、なんとか整理をつけておかないと、せっかくの新年なのに、また気持ち新たに、という清々しい気分にはなれないだろうと思うのである。そしてまずはお悔やみをいわせていただきたいのである。
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で、そちらへいく前に、昨日(12月30日)、なんの前ぶれもなく飛び込んできたビッグニュースの話をするのである。それは小林製薬『オシリア』である。夕方6時過ぎにいきなりTVCMが流れ出たのである。6時過ぎといえば、世間ではちびっこたちの夕餉の時間帯である。そこに突然「ぶり返すお尻の穴のかゆみに〜」とナレーションが流れるのである。画面はお尻の穴のイラストである。
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こんなことがあってもいいのだろうか? これ、ゴールデンタイムに生理用品のCMをはじめて流して以来の大事件ではないか。ふだんから痒いところに手が届く小林製薬の製品開発、と一目置いていたのだが、これでは手が届きすぎていないか? その瞬間、たこの吸盤とか、鍋に入ったニンジンの花切りとか、盛りつけの菊とかを見ていた人も必ずいるはずなのである。ホルモンとか。罪つくりである。
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とはいえ『オシリア』、そっち方面の人にはたいへん喜ばしいニュースではないか、と思ったわけである。いまごろガッツポーズかなんかしているんだろうなー、いぇーいだわよ、とかなんとか。と、食欲を失いながら思ったのである。しかし調べてみると、これすでに2014年4月に発売になっていたのである。10gの軟膏でメーカー希望小売価格900円である(税別)。
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ついでに効能を確認すると「かゆみを素早くしずめる(即効性!)」「湿疹や炎症などの症状を抑える(持続性!)」「掻き傷、傷ついた皮膚の治癒」「患部を清潔に保つ」である。さらに「1日3回までご使用いただけます」なのである。なんだか一度使ってみたくなってくるのである。
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しかし、なぜこの年の暮れに「ぶり返すお尻の穴のかゆみ」軟膏のCMなのであろう? 世が世であれば、「本年はみなさま方に並々ならぬご愛顧を承りまことにありがとうございました」などという、にぎにぎしくも厳かな暮れのご挨拶CMでいっぱいの時間帯なのである。それがお尻の穴軟膏のスポット。喜ぶのはケツの穴のデカいあいつらだけなのである。
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【東京都福生市の顔面剥ぎ死体事件】
さて、本題である。まずは東京都福生市での顔面剥ぎ死体事件である。2015年11月12日夕刻、同居人(28)から通報があったのである。もうすでにご承知だと思われるので、事件そのものの詳しい説明は省かせていただくのである。事件の核心は、なぜ遺体の顔面が剥ぎ取られていたか、である。死後の損壊であることは確認されているのである。
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剥ぎ取られた顔面と凶器が現場マンション内に見つからないのもひどく腑に落ちないのである。元検事の住田裕子弁護士(64)が、証拠隠滅あるいは歪んだ独占愛から、犯人が食べた可能性をいち早く指摘しているのである。住田裕子弁護士がいう証拠隠滅というのは、犯行の方法が特定できなければ起訴されないのでその傷を隠したという、きわめて専門家的な知見からである。しかし素人なら、死体がそこにあるのだから傷跡だけ隠しても、と思うのがふつうである。であるから、顔面剥ぎの動機は証拠隠滅ではないと思うのである。
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そしてこれも誰もが当然そう考えるように、この事件の中心人物は、通報した同居人だと思うのである。そして、「死」と「顔面剥ぎ取り」と「剥ぎ取った顔面および凶器の処分」は、必ずしもなにかの目的に沿って1本の線で結ばれたものではないと思うのである。同居人は、事件後「なんで? なにがおきたの?」というコメントをFacebookに残しているのである。一緒に暮らしている人物の突然の死に慌てふためいてこんなメッセージになったと推測するのが自然である。
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死因は、おそらく服毒または薬物の過剰摂取である。外傷はひとつもないのである。で、もうこれは想像だが、死んでいる同居人の「顔」に問題があったのである。遺体の表情が、著しく本人の名誉を傷つけるようすをしていたのである。それを隠すために顔をはぎ取ったのである。頭を青いポリ袋で覆い、遺体を布団で包んだことからは、恨みつらみというより、思いやりのようなものも感じるのである。
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これが殺人事件で犯人は同居人だとすると、なぜ逃亡しなかったのかが、まずわからないのである。自分は殺していない、罪はないという気持ちがあるから、現場に留まり続けられたように思うのである。警察への通報の第一声は「父が頭から袋をかぶり、血だらけで倒れている」である。とぼけているようにも聞こえる。しかし考えてみればただありのままを簡潔に伝えた言葉だと取れなくもないのである。電話で詳しく説明する余裕はなかったのである。たぶん。で、「父」(2人は養子縁組をしている)が「死んでいる」でも「殺されている」でもなく「倒れている」といういいかたに、「父」単独の行動であるというニュアンスを感じるのは、うがちすぎだろうか。
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問題は、剥ぎ取られた顔面と鋭利な刃物であろうと推定される凶器の行方である。もし、剥ぎ取られた顔が被害者にとって不名誉なものであったとすれば、「歪んだ独占愛」でも食べたとは考えにくい。それは発見者にとっても、忌み嫌うべきはずのものである。私としては、やはり発見者は1度外出しているだろうと思うのである。凶器になった刃物、剥ぎ取られた顔面、そして突然の死に関わる薬物その他を処分したと推測するのである。
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ここまでが事件から3日後、11月15日の原稿のあらましである。で、これから捜査はどれだけ進展しているかと思って調べてみたのである。まだ死因すらわかっていないのである。薬物によるショック死の可能性も視野に入れつつ、病理解剖の最中らしいのである。剥ぎ取られた顔面については、捜査員たちのあいだに「顔面は、2人が飼っていた犬が食べたんじゃないか」という話まで出ているそうなのである(「現代ビジネス」12月27日発信、講談社)。
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そういえば思い出したのは、むかし福生の米軍ハウスに住んでいた知り合いのことである。アメリカ仕様の一戸建て住宅が、月額3万5000円くらいで借りられたのである。羨ましい、というと、そいつは「いや、ハツカネズミがたくさん出てすごいんだよ」と顔をしかめたのである。今回の事件とはとくに関係はない話である。そういえばメッセンジャー黒田有(45)が極貧の子ども時代、家で寝ていたらネズミに左耳を齧られたというのも、有名な話である。これもとくに関係はないのである。
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さらに海外では、「マイアミゾンビ事件」というのもあったのである。2012年5月、マイアミのフリーウェイ脇で、全裸で浮浪者の顔を齧っていた男が、警官の静止を聞かないので射殺された事件である。被害者は顔面の75%を喪失。齧った男は「バスソルト」と呼ばれる新型LSDを服用していたといわれているのである。
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「バスソルト」は高熱を生じさせ、凶暴にし、譫妄状態に陥らせるドラッグらしいのである。つまり男は熱くて全裸になっていたわけである。このほかにもアメリカでは、これを服用して顔面を齧った事件はいくつか報告されているようなのである。この「バスソルト」という恐ろしいドラッグはメフェドリンが主成分であり、日本でも「4-MMC」という名前で出回っていたことがあるのだそうである。これも、とくに福生の顔面剥ぎ死体事件とは関係のない情報である。結局、なんの検証にもならなかったのである。失礼したのである。
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【大阪府門真市での死体損壊および死体遺棄事件】
さて、大阪府門真市での死体損壊および死体遺棄事件である。この事件、しかし整理してみると、大騒ぎされている割には単純な感じなのである。以下、時系列で整理してみたのである。
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[大阪府門真市の事件の経過]
●11月下旬 事件の被害者だと思われる渡邊佐和子(25)さんとシェアハウスで同居していた森島輝実容疑者(29)が、1人だけ転出する
この直後から渡邊佐和子さんの姿が見えなくなる
●12月24日 森島輝実容疑者や渡邊佐和子さんなど、複数の友人で企画していたクリスマスパーティーが、当日になって急遽、中止される
同日午後7時1分、森島輝実容疑者の自室マンション付近の防犯カメラに渡邊佐和子さんの姿が映っているのが確認される。これ以降の行方はわかっていない
●12月25日 午後、渡邊佐和子さん名義のキャッシュカードで十数万円が引き出される
森島輝実容疑者、小型冷凍庫や刃物などを購入する
同日夜、渡邊佐和子さんの父親から愛媛県警に行方不明者届けが提出される「娘の行方がわからないと娘の友人から連絡があった」
警察が、渡邊佐和子さん名義のキャッシュカードで十数万円を引き出している防犯カメラ映像を手がかりに、森島輝美容疑者から任意聴取を行う
森島輝美容疑者は
「渡邊佐和子さんとクリスマスイブに自宅でクリスマスパーティの準備をしていたが、外出しているあいだにいなくなってしまった」
「引き出した現金は、買い物中に頼まれたので引き出したもの」
などと話した
●12月29日 未明、森島輝実実容疑者(29)の自室を、渡邊佐和子さん名義のキャッシュカードで十数万円を引き出した窃盗容疑で捜索したところ、頭蓋骨など複数の人骨と切断された遺体が、水を張った浴槽や小型冷凍庫から見つかる。同時に包丁やノコギリも押収される
森島輝実容疑者を死体損壊および死体遺棄容疑で逮捕
「部屋には頭蓋骨と肉片がありますが、いまは話したくありません」と供述
[附記]
森島輝実容疑者と渡邊佐和子さんが11月下旬まで一緒に住んでいたシェアハウスからも、女性とみられる遺体の一部、両腕両脚などが発見されている
司法解剖の結果、死因は窒息死であり、死亡時刻は24〜25日と推定されている
森島輝実容疑者の自室は、渡邊佐和子さんと一緒に住んでいたシェアハウスから300mほど離れた大阪府門真市の賃貸マンションの3階である
森島輝実容疑者はイラストレーターを自称している
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動機は、おそらく人間関係のトラブルである。上にまとめているように、森島輝実容疑者は、渡邊佐和子さんと11月下旬までシェアハウスで同居していたのである。そこから森島輝実容疑者だけが賃貸マンションに転居しているのである。しかし、そこは同居していたシェアハウスから約300mしか離れていないのである。
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たとえば2人の関係が決定的に険悪になり、喧嘩別れしたというだけであれば、どんなに近くとも最寄り駅がいくつか離れるくらいの距離は置くはずである。それをわずか300mの近さである。森島輝実容疑者は、なにがしかシェアハウスに関連するモノ、あるいは人物に未練を抱いていたと考えられるのである。事件のあったシェアハウスには、現在も男女数人が住んでいるという。
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森島輝実容疑者や渡邊佐和子さんなど、複数の友人で企画していたクリスマスパーティが、当日になって急遽、中止されているのである。予定の会場は森島輝実容疑者の自宅である。一部では、中止の理由は渡邊佐和子さんがいなくなったからだと報道されている。無事の帰還をギリギリまで待ったということであろうか。
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これはつまり、渡邊佐和子さんの不在が周囲を深刻な不安に巻き込むほどの期間、あるいは状況で続いていたからである。翌25日の夜、渡邊佐和子さんの父親から愛媛県警に行方不明者届けが提出されている。そのきっかけとなった、渡邊佐和子さんの友人からの電話の件もそれを示唆している。「娘の行方がわからないと娘の友人から連絡があった」。その友人にしても、パーティの約束をしていた24日になってもやっぱり姿を見せないので、いよいよ不審に思って実家に連絡を取ったのである。
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約束のパーティ当日まで待ってもついに吉報は届かなかったのである。佐和子さんの父親の対応も迅速である。すぐに行方不明者届けを出しているのである。つまり渡邊佐和子さんの友人が電話で語った内容になにか尋常ではないものを感じ取っているのである。渡邊佐和子さんがこのクリスマスパーティでなにがしがとても重要な役割、佐和子さんがいないとはじまらない、というような役割を担っていたのかもしれないという推測もできる。
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では、11月下旬から遺体となって発見されるまで、渡邊佐和子さんはどこにいたのか? パーティが予定されていた12月24日の午後7時1分、渡邊佐和子さんは、森島輝実容疑者の自室マンション付近の防犯カメラに姿が映っているのを確認されているのである。つまり、おそらくは森島輝実容疑者の自室にいたのである。携帯電話などでの連絡もつかないのだから、監禁状態だったはずである。
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11月下旬に行方不明になってから、3週間以上である。この間になにがあったのだろうか? これもまったくの想像だが、森島輝実容疑者は渡邊佐和子さんに対してなにかを説得、あるいは要求していたのではないか、と思うのである。たぶんシェアハウスでの人間関係にまつわることがらである。森島輝実容疑者が、シェアハウスから転居する段階で、渡邊佐和子さん殺害までを企図していたかは疑問である。最初から殺すつもりならもっとずっと早くに殺せているのである。
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ここまでの状況については、およそすでに確定情報として報道されているかもしれないのである。もしそうだとしたらムダな時間を費やさせてしまい、またまたたいへん申しわけないのである。テレビなどを見ている暇がないのでご容赦いただきたいのである。
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渡邊佐和子さんを殺害したのは森島輝実容疑者である。殺害現場は、かつて共同生活をしていたシェアハウスである。他の場所で殺害して、すでに自分の居室がなくなっているシェアハウスにまで、わざわざ切断した渡邊佐和子さんの両腕両脚を置きにいくことなどは考えられないのである。逆にシェアハウスで殺害して、まずは頭部と胴体だけを自室まで運び出した(連れ戻した)のである。
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殺害方法は、司法解剖によれば絞殺である。さかのぼると、24日午後7時前、渡邊佐和子さんは森島輝実容疑者の隙をついて監禁されていた部屋を脱出したのである。そのあとを追って森島輝実容疑者はシェアハウスまで行き、殺害に及んだのである。おそらく、シェアハウスに戻って、他の住人に打ち明けられるとたいへん困ることがあったのである。
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で、次に森島輝実容疑者の行動が確認されているのは、翌25日の午後である。渡邊佐和子さん名義のキャッシュカードで十数万円を引き出したところを防犯カメラに捉えられているのである。おそらく24日夜の殺害からこのときまでのあいだに、森島輝実容疑者は1度自室に戻り、それからまたシェアハウスに向かっているのである。おそらく25日の午前中、シェアハウスの住人が出はらった時間帯を見計らって、渡邊佐和子さんのキャッシュカードを取りにいったのである。
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24日夜の段階でキャッシュカードをすでに手にしていたのであれば、25日は午後までなにをしていたのか、ということになってしまうのである。渡邊佐和子さんは、11月下旬に携帯電話や財布、キャッシュカードなどをシェアハウスの自室に置いて森島輝実容疑者のところへ行き、そのまま監禁されてしまっていたのかもしれない。
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渡邊佐和子さんの死体損壊がどの時点で決意されたのかは定かではない。殺害直後かもしれないし、もしかすると渡邊佐和子さんを自室に監禁していた時期のどこかかもしれない。しかし現金を引き出してから、つまり25日午後からの行動は、小型冷凍庫やノコギリなどの購入、受け取りと、迅速である。
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死体の損壊が行われたのは、人目につかずにシェアハウスに出入りができる25日の深夜からである。自室はマンションの3階であるから、そこに死体を運び込むには、もっと小さく軽くしなければならないのである。また、この日の午後に入手したノコギリなどがなければ、胴体から両腕両脚を切り離すことは難しいであろう。
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そしておそらくは日が替わった26日未明のうちに頭部と胴体を自室に運び込んだのである。警察が家宅捜索にきたのは29日未明であるから、そこからの丸3日間は運び込んだ頭部と胴体の損壊に費やしたことになる。というか、それで手一杯だったはずである。この間、警察の任意聴取も受けているのである。
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12月26日は土曜日であり、27日は日曜日。そしてこの森島輝実容疑者の自室がある区域の普通ゴミ回収日は毎週月曜日と木曜日である。森島輝実容疑者としては、どうしてもまずは28日の月曜日の朝までに胴体部の処理のメドを付けておきたかったと思うのである。シェアハウスにある腕と脚を取りにいく余裕などなかったのである。
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おそらく不眠不休の3日間である。その間に「部屋には頭蓋骨と肉片がありますが」という供述の程度にまで死体を損壊しているわけである。ふつう、人間の死体のあたまの部分を指していう場合は「頭」「頭部」あるいは「首」である。それを「頭蓋骨」といっているところに、すでになんらかのかなり徹底した措置がなされていることが窺えるのである。また、他の部位の骨の処理に力を尽くした、という印象も受けるのである。
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これについては「頭部については肉片や髪の毛などがほとんど付着しておらず、警察は『白骨化するには時間が早過ぎる。薬品などを使用し溶かされた可能性もある』としている」との報道も出ているのである。しかし薬品を使うと猛烈な匂いが出るはずなので、たぶん煮沸したのだと思われるのである。このあたりの行動を見ると、殺害は完全に衝動的なものではなかったように思うのである。
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以上がたぶんこの事件のすべてである。異様な感じがするのは、11月下旬からの約3週間という長い監禁期間だけである。共犯者はいない。共犯者がいれば、切断した被害者の両腕両脚をシェアハウスに置き去りにしておくことはしないであろう。
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たぶんこの事件は「シェアハウス殺人事件」という名前で呼ばれることになるのである。シェアハウスという居住形態に危なかしさを感じてはいたのである。それがついに決定的な、そして典型的にも思える事件として現実のものになってしまったのである。人は自分で考えているほど理性的ではないのかもしれないのである。それにしても、である。大晦日にこんな原稿を書いている私は、きっと客観的に見ればそうとう悲しい状況なのである。
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おお、昨日のことである。12月30日、清原和博(48)が「クリスマスや正月、海外旅行、自分の誕生日 大嫌いになった」とブログに書いたのである。畢竟の名セリフである。胸に迫る。泣ける。詩人和博である。バカさ加減では負けていない私だが、残念ながらこんな文章は書けないのである。『オシリア』で浮かれているのが関の山である。しかたがないので『オシリア』を買いに行ってくるのである。こうなったら『オシリア』ざんまいの正月を過ごすのである。それでは、みなさまよいお年を。そしてよい人生を!! おしり万歳!! (了)

