雑誌にもネットにも、“嫌われる女”の特徴やタイプがあまた紹介されている。「性格が悪い」とか「仕事をしない」とか、あたりまえすぎることも堂々と書いてある。たぶん、それを読む側としては、思い出すだけで怒り心頭のアイツの悪口を一緒になって楽しんでいる気分なのだろう。
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そんな、悪口で鬱憤ばらしをしたい読者は、必ずといっていいほど同じような記事を読み漁るのである。中身がどれだけ重複していても、矛盾していてもかまわないのである。とにかくボリュームたっぷりで、微に入り細にわたって突つき、ほじくり返してくれたほうが嬉しいのである。
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憎いアイツの悪口にぴったりなフレーズは、なんど繰り返されても心地いいものである。人の悪口をいうヤツは嫌われることに決まっているのだが。人間とは悲しい生きものなのである。
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もちろん、もう一方では、自分が嫌われないようにするために読む読者もいるのである。あるいは自分が嫌われていないか確かめたい、と“嫌われる女”の特徴にわが身を照らしている読者もいる。
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こういう読者のためには、ダラダラと冗長な文章は読むのが面倒で嫌がられるだけなのである。かりにも内容の重複などあってはならないのである。できるだけ簡素で、覚えやすいものがいいのである。
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で、ここでは、そのあとのほう、自分が嫌われないようにするために読む人のために、“嫌われる女にならない方法”を、できるだけ簡潔にまとめようと思うのである。
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では、雑誌やネットに“嫌われる女”の特徴やタイプとしてどんなことが書かれているのか、ランダムに並べてみよう。内容的にはずいぶん重複もある。しかしそのまま残してある。それで嫌われ方の度合いがわかるし、いっしょになって悪口をお喋りしたい方の役に立つかもしれない。
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雑誌やネットでそれぞれ個別に当たっていったのでは効率が悪いので、いわゆる「まとめブログ」を参考にさせてもらっている。で、そこからまたそうならないための方法をまとめるのである。
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“嫌われる女”のほか、“男に嫌われる女”と“会社で嫌われる女”として紹介されていたものは、また別に項目を立てて並べてある。
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［嫌われる女］
人を受け付けない・人のいうことを聞き入れない・自我が強い・甘ったれですぐに弱音を吐く・自分の担当している仕事以外はぜったいにしない ・2つの顔を使い分ける・陰で人をいじめる・何かにつけて愚痴が多い・いい訳が多い・すぐ感情をあらわにする・上から目線で、自分を過信している・場の空気が読めない・仕事をしない・明らかに男性の前での態度が違う・不平不満や人の悪口を言う・噂話ばかりしている・日替わりで人格が変わる・挨拶ができない・若い人にやたら厳しい・自分だけ忙しいアピールをしている・空気が読めない・自分の失敗は絶対に認めない・仕事をしない・協力しない・協調性がない・過剰な女アピール・その場にいない子の悪口をいう・優位に立とうとする・性格の悪い・感情の波が激しすぎる・つるむ相手をコロコロ変える・人によって態度を変える・明らかに同性と異性の前で態度を変える・自慢話が多い・ぶりっ子・自己主張が強過ぎる・口が軽い・「あたしって天然だから〜」と自称する・空気を読めない・他人のダメ出しが多い・ネガティブ思考・自分の話をほとんどしない・八方美人・陰口が多い・いつも露出度が高い・男友達とばかりつるんでいる・モテすぎる・相手によって態度を変える・人を利用する・人のせいにする・男ウケばかり考えている・同性と異性の前じゃ態度が違う・自慢話をよくする・自分の話ばかりして人の話を聞かない・自己主張が強い・ぶりっこ・口が軽い・自称○○というアピールをする・自分に甘く他人に厳しい・空気を読まない・自分の話を全くしない秘密主義・異性にばかり寄っていく・男ウケを狙うような服ばかり着る・陰口をたたく・説明が長い・話が長いくせにまとまっていない・ライバル視して協調性がない・場所をわきまえず生意気なことを言う
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［男に嫌われる女］
ありがとうがいえない・ズバズバと男性の自尊心を傷つける言葉を放つ・人の悪口が三度の飯・自分のことが一番・失礼な言葉連発・人によって顔を使い分ける・男性がやってくれるのが当たり前・仕切りたがり屋・酒癖の悪い女・ご飯の食べ方が汚い・愛想が悪い・ド派手な女・バカ・言葉使いが汚い・好き嫌いの多い女・言葉の語尾を伸ばして喋る女・おごってもらって当然と思っている・お礼がいえない・何事にもマイナス思考・恋人でもないのに、恋人みたいな対応をしてくる・言葉使いや礼儀を知らない・無駄にプライドが高い・冗談が通じない・清潔感がない・品のない喋り方、汚い言葉を使う・ずっとスマホをいじっている・金銭感覚が乏しい・男性を馬鹿にした態度をとる・相手の意見をすぐに否定する・人によって態度や喋り方を変える・整頓できない・食事のマナーを知らない・頼ってばかりで自主性がない・派手、ケバい ・自分の意見がない男性依存・暗くて笑わない・小さなことに一々干渉する・打算で男を選ぶ・すべてを女友だちに暴露する・やたらと泣いて取り乱す・化粧の濃い・自虐ネタも言えない・グチや文句が多い
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［会社で嫌われる女］
派閥的なグループをつくる・自意識が強い・仕事や見た目の自己評価が高い・片付けや整理整頓にうるさい・仕事の指示がやたらと細かい・上には腰が低く、下には当たりが強い・つるむのが好き・ねちねち嫌味をいう・相手が傷つくようなことも平気でずけずけ言う・反論されたり否定されることを嫌う・愛想がない・あまり笑顔を見せない・おしゃべりで話が長い
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全体として、おおもとの意味的には、相手によって態度が変わる、自己主張が強い、悪口をいう、マイナス思考、礼儀を知らない、といったところがいくらか目立っているようである。
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たぶん、こうしていちいち挙げはじめたらキリがないのは、なにも嫌われるほうばかりの問題ではなく、受け取り方によっても、カチンとくるかこないかが決まるからだろう。それにいちいち対応していてはキリがないし、この記事の意図からも外れる。
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で、一部例外を除いては、嫌われると知っていて、わざわざそのような態度をとる人間はいないはずである。であるから、嫌われるヤツは、そういうことをすると嫌われる、と気付かないで行動しているわけである。
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気付かないで行動する。致命的である。人と上手くやっていくためにどこを直せばいいのか、なにに注意すればいいのか、まったくわからないのである。であるから、まず“嫌われる女”にならないためのまとめのまとめのひとつは、気付くことである。
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まとめのまとめ［１］気付く
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とはいえ、これもどうしてなかなか難しいのである。たとえば、打算的な女は嫌われるわけである。しかしどういう言動が打算的といわれるのか、どこかに打算的に見られる部分があるのか、自分に置き換えて把握するのは本当に難しいものなのである。
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ではどうすればいいのか? よく人を観察することである。うわべの言動だけではなく、その理由も含めてよく見るのである。１日にひとりくらいは適切なニックネームを付けてあげられるくらいにじっくり見るのである。
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たとえば、それが上沼恵美子（60）なら、顔のデッカい深海魚だとか。壇蜜（35）ならふやけたメガネザルだとか。さういうニックネームをつけてみるのである。そこから、たとえば打算的な女とはこういうものだ、という総合的な理解が生まれてくるのである。
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まとめのまとめ［２］人をよく観察する
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で、観察して悪態をついてばかりいてもしかたがないのである。観察し、気付いた結果を自分の言動に反映させなければならないのである。これが、よく人の頭を叩くので嫌われている、というのなら叩くのを止めればいいのだが、世の中そんなに簡単なものでもないのである。
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たとえば、つい相手によって態度を変えてしまう、などという場合がある。これは性格から出てくる場合が多いので、すぐに矯正しようなどと考えないほうがいいのである。もし相手によって態度を変えそうになったら、別の行動に置き換えるのである。鼻のアタマを舐めるとかケツを掻く、とかである。
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まあ、実際には、女優でもシンガーでも、自分が素敵だなあと思っている人の行動を真似てみるのである。これも一挙にいろいろやりすぎると「わざとらしい」「アタマがおかしくなった」と思われるので、ひとつふたつからはじめるのである。
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まとめのまとめ［３］置き換える
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これは、なにも実行するだけではなくて、なにかの折りに、「こんなときあの人ならどうするだろう?」と考えるだけで、気分を落ち着けてくれるのである。なかなかよい方法である。
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というわけで、まとめのまとめのまとめの結論は「気づく・観察する・置き換える」である。
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もうすでに了解されていることと思うが、これは“嫌われる女”ばかりではなくて、“嫌われる男”、“嫌われる上司”にならないためにも、すべての立場に同様にいえることなのである。これからのマストである。
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もし、あなたがいまこの記事を読んで騙されたと思っているのなら、その、後ろ向きで疑い深い態度から改めなければならないのである。そんな人間は嫌われてしまうのである。確かに若干水増し気味の原稿ではあったことは認めるが。（終）
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