上西小百合(32)である。どうして嫌いかと聞かれれば、大西でも小西でも中西でもなく上西であり、しかも小百合だから、くらいしか答えが残されていないほど罵倒され尽くしている衆議院議員なのである。いまや嫌悪と蔑みのアイコンである。今回はこの日本全国、津々浦々に負の感情を巻き起こす「上西小百合現象」についてである。
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おっと、書き忘れてはいけないのである。これは「私撰 2015年のすぎた女たち」の第4回目なのである。忘れたころにまたやってきたのである。失礼したのである。しかも今回はデスマス体ではなくデアル体なのである。そのうち混合体というものにも挑戦しようと思うのである。……こういうふうに上からかぶせてくる発言も、また人さまに嫌われる要素のひとつである。
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そうそう、嫌われるといえば昨日の記事に、アキ子がなぜ炎上必至のTwitterをはじめたのかがわからない、というようなことを書いたのである。その後、あれはNHK紅白歌合戦に出場したいがための話題づくりである、という説があるのを知ったのである。あ、アキ子って和田のことね。
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この夏ごろから新曲「今夜は夢でも見ましょうか」を出したり、しかも購入者に握手券や直筆サイン入りうちわを押し付けたり、なりふりかまわぬ事前運動を繰り広げていたことは知っていたのである。あれ? もしかして、アキ子が「よりよく眠れるように」心療内科を受診したというのは、あれはシャレのつもりだったのか?
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ともかく、そうかあ、Twitterも事前運動の一貫だったのか。Twitterをはじめるくらいで効果があると思っていたのなら、これはもう常軌を逸して狂気の沙汰である。
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で、残念なことになぜか出場が決まってしまったのである。であるから来年もまたそんな事前大騒ぎをする羽目になったのである。ホリプロ大迷惑である。そんなにまでして紅白にこだわる理由もわからないが。
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もしかして、ひとむかし前の歌手のように、紅白に出ると翌年のギャラがよくなる、ということがいまだにあるのであろうか? いやー、アキ子にとっては、紅白に出ることが現役第一線の証明なんだろうなあ、と思うのである。そしてそれはもはや間違いだし、逆に自分が出場することで紅白の権威を傷つけていることに気付かないのである。ああ、アキ子の話は長くなる。
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上西小百合、元橋下チルドレンである。2012年の衆議院選挙で重複立候補していた比例近畿ブロックで復活当選したのである。体調不良を理由に衆議院本会議を欠席し、維新の会(当時)から除名処分を受けたのは、今年2015年3月である。
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体調不良のはずなのに、男の公設秘書と温泉旅行に出かけていたと『週刊文春』にスッパ抜かれたのである。しかも前日にはショーパブなんかをハシゴしていたのである。
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まあ、それからというもの議員を辞めろ辞めない、垂れ目メイクがブサイクだ、アイプチが見えている、なにが「浪速のエリカ様」だ、などという世間の逆風に必死に逆らって、議員年収2900万円を守ってきたのである。そういえば知り合いに、「浪速」をローソクと読んだヤツがいるのである。ローソクエリカ。SM嬢である。
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8月には「ほんとうの私を知ってもらいたい」とかでフォトブック『小百合』を発売したのである。当時、維新の党幹事長だった柿沢未途(44)に、「バカのやることは知りません」と吐き捨てさせたのである。以前にも書いたかも知れないが、私にいわせれば、小百合の顔は、オバQかキラークラウン=殺人道化師(ジョンゲイシー)である。
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で、9月は関西の女帝、またはケンカおばはん、上沼恵美子(60)と『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)でバトル。さらに同番組では、大阪のおばちゃん300人アンケート「上西議員をどう思うか?」で、93%が嫌いだったという結果を突きつけられているのである。エゲツナイで。
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でもって10月には『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)で「何かとだらしない女」のめでたく第1位に選ばれているのである。いささかニュース枯れかと思われた最近も、実は事務所に置いてあった電子レンジを盗った盗らないで、元の政策秘書とモメているのである。セコいでホンマ。
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ちなみにその元政策秘書は、小百合の3月の温泉旅行に関連して「彼女が釈明会見で読み上げた『体調が悪かった』という文章を書いたのも私なんです。まあ、完全な仮病ですけどね」と語っているのである。
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こんな小百合を見ていると、ずっとむかしむかし教わった「マズローの欲求5段階説」を思い出すのである。モチベーションをどう高めるか、みたいな話になると必ず出てくるので、ご承知の方も多いと思う。
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基本は、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が充たされると、関心はより高次の階層の欲求実現に移行するというものである。低次の階層から順に説明すると、以下の通り。
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第1階層「生理的欲求」:生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たいなど)
第2階層「安全欲求」:危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい欲求(雨風をしのぐ家・健康など)
第3階層「社会的欲求」:集団に属したり、仲間が欲しくなったりする欲求第4階層「尊厳欲求(承認欲求)」:他者から認められたい、尊敬されたいという欲求
第5階層「自己実現欲求」:自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなどの欲求
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この、アメリカの心理学者、アブラハムマズローの説に従えば、小百合はまだ第1階層と第2階層の中間あたりに属しているのである。学生時代に天神祭の「ギャルみこし」や「うちわ娘」、愛染祭のキャンペーンガールになったこともあるというのは、一見すると第3階層「社会的欲求」および第4階層「尊厳欲求(承認欲求)」の実現行動のように見える。
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しかし、それは小百合の場合、結局は第1階層「生理的欲求」を満たすための行動なのである。「社会的欲求」「尊厳欲求(承認欲求)」からぁ〜の「生理的欲求」なのである。第1階層と第2階層の中間あたりとしたのは、ただ少し手心を加えてみただけである。
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そういえば、小百合は2008年、25歳のときに偽装結婚式を上げているのである。研修医だったというその相手とは実際には入籍もせず、1ヵ月ほど同棲しただけで別れているのである。
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知人がどうしてそんなことを? と聞くと、小百合シレッと「お金のために決まってるじゃない」と答えたというのである(「女性自身」2015年9月1日発売号)。結婚という「社会的欲求」からぁ〜の「生理的欲求」なのである。
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小百合は第1階層の女。こうでも考えなければ、フルボッコ総叩きにあうとわかっていながらバラエティ番組などに出てくる理由がわからないのである。もし悪役人気であっても人気は人気、と思っているのであれば、それは悪役人気からぁ〜の稼ぎ、である。公務を放棄してまで男と温泉旅行というのも、止むに止まれぬ「生理的欲求」のなせるワザなのである。
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で、気になるのは、最近こういう第1階層「生理的欲求」レベルの未熟な人間が、しばしば社会の表に、しかも大手を振って出てくるようになったことである。たとえば、女子中学生とのLINE騒動の山本景元大阪府議(35)、議員宿舎での未成年男性“買春”疑惑や金銭トラブルが伝えられる武藤貴也衆議院議員(36)である。
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第1階層の「生理的欲求(生きていくための基本的・本能的な欲求。食べたい、寝たいなど)」は、もっとも強い欲求である。多様化して社会にも人の心にも強い芯のないいまのような時代には、第1階層にいてひたすら強弁できる偏狭さは、ひとつの強みになるのかもしれない。
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そういう人間にとって、いわゆる議員公募制度は格好の足がかりである。小百合は維新の党の公募から、貴也は自民党の公募から政治家の途へすすんでいる。選ぶほうの質も落ちているわけである。これは長い長い時間をかけた停滞と腐敗の成果なのである。
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で、やたらと強者ぶりたがるのである。自分は勝ち抜いた選良、選民であるなどということを平気で口にするのである。なので、第1階層に属する人間は、ことごとく優生思想の持ち主であるといっても過言ではないのである。弱肉強食、そうしなければ生き残れないのであるから、当然といえば当然である。
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これら全体をひっくるめて「小西小百合現象」と呼んでいるわけである。まあいってみれば、進歩や成長、善良、美徳に背くものである。いやいや、そんなに大それたものでもないが。
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しかしながら小百合のこれからは決してラクではないのである。来年すでに予定されている衆議院選挙に、おそらくは出馬しないだろうといわれているのである。所属政党もしっかりした後援会もないのであるからあたりまえである。なにより出馬しても確実に落選するのである。
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ではどうするか? 芸能界入りを考えているらしいのである。すでに前出の山本景やiPS細胞で騒動を起こした森口尚史(およそ51)も所属する芸能事務所と契約したという話もある。ずいぶん濃い口の事務所である。なんという事務所なのかはついにわからなかったのだが。
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まあ、芸能界もなめられたものである。しかしこういう女はジジイに取り入るのがうまいので、なんとかそっち方面で生きていくだろうという気はするのである。で、繁殖するのである。
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こんなようなことで、日本人はどんどん退化していくのである。「上西小百合現象」のほんとうの怖さはそこである。「人パンジー」と呼ばれたオリバーくんみたいになるのである。ジンパンジーである。ああ、恐ろしいことである。
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おっと、また「私撰 2015年のすぎた女たち」のキャッチを忘れていたのである。上西小百合は「私撰 2015年の生理的欲求が強すぎた女」である。前回登場した日本マクドナルド社長兼CEOのサラ・カサノバ(50)は、「私撰 2015年の高飛車がすぎた女」、矢口真里(32)は「私撰 2015年のバックがスゴすぎた女」である。われながら妙に生真面目。(終)


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