2015年12月20日日曜日

どうすりゃいい? テレビが怖いババアたちに占領されちまった!





あくまでテレビの、しかもバラエティ番組に限ってのお話である。ババア大活躍である。しかも闘うババアである。バババトラーである。上沼恵美子(60)、デヴィ夫人(75)、神田うの(40)、和田アキ子(65)、室井佑月(45)、上西小百合(32)、喜多嶋舞(43)……。今日もライバルや世間と元気にわたりあっているのである。もちろんアキ子はジジイ、恵美子はキョンシーではないかとの異論があるのは承知している。






21世紀が幕を開けたとき、さかんに「女性の時代」がきたとかくるとかいわれたものである。闘争と力の「男性の時代」から調和とやさしさの「女性の時代」へ、だったのである。女性性なんて言葉が流行ったり、地球環境の問題を絡めたりして、みんな、ちょっとうっとりとした目をして語っていたのである。






みんな、というのは女性政治家とか、いわゆるニューエイジ系の人たちとかである。さすがにフェミニズム系の人たちは少なかったように思うのである。歴史を学べばリアリストにならざるを得ないのである。浮かれ気分になどひたってはいられないのである。



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「男性の時代」というその念頭にあったのは、だからもちろん20世紀である。戦争の世紀、環境破壊の世紀である。で、そんなことで行き詰まりが見えてきて、男はすっかり自信をなくしてしまっている、といわれたのである。口さがのないことである。そしてはっきりとはいわないが、みんな男のせいでこうなった、らしかったのである。



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私としては、なにを調子のいいことを、の気分であったのである。20世紀という時代に対しては女も無実ではないと思っていたからである。男の陰に隠れ、手が汚れていないふりをしているだけなのである。いまもそう思っているのである。



女は男の陰に隠れて、というのは、平たくいうとこういうことである。男は富と権力と女を求めて闘争をする。これに対して女は富と権力をもった男を求めて闘争をするのである。したがって男の敵は男であり、女の敵は女である。しかし結局、富と権力に鼻面を引き回されている点ではどちらも同じなのである。



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女が自分で直接、富と権力を取りにいくにはさまざまな障害があったのである。そこで男というワンクッションをかませたのである。つまり、いい方をかえれば女は男に富と権力の争奪戦をやらせていたわけである。代理戦争である。歴史は夜つくられちゃうのん、なのである。うむ。それは女は狡い賢い、ということではなくて、ただ21世紀の現状、そういうものだと思うのである。






そういえばあるとき、飲み屋の女に、「なんだかんだいっても女は必ず権力にすり寄っていくから嫌いなんだよ」といったことがあるのである。そうするとその女、シレッと「だから女って可愛いでしょ」といってのけたのである。くーだらない話である。うむ。



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しかし美女や可愛い娘にこれをいわれては、だいたいの男はイチコロである。口先三寸の三文芝居だとわかっていても、一撃でコロリである。リゲインとレッドブルと、目隠しテストではいつも上位のリポDなんかを買って帰ったりするのである。ちなみに飲み屋の女はそれほどの美女でも可愛い娘でもなかったのである。



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で、もう少し付け加えると、「だから女って可愛いでしょ」という言葉の背後にあるのは、徹底した強者の論理なのである。弱い男、敗者など最初から眼中にないのである。



この、そういうあんたがどれだけの美人かは知らんが、とついねじ込みたくもなる厚かましさに、さらにあるときからまた、遺伝子の選択というまことしやかないいわけが加わったのである。






子孫繁栄、種の維持のために、女は金と権力をもつ、強い男の遺伝子を選ぶようにできている、とかなんとか。そんなくーだらないことは無精子症の大富豪をフッてからいってみろ、なのである。



で、ただいま2015年も暮れようとしているのである。調和とやさしさの「女性の時代」はどこに? である。やってきたのは、富と権力がいっそう露骨に剥き出された弱肉強食の時代である。いや、弱肉強食でもいいのである。弱肉強食、上等!! 誰もが生まれてくる場所を選べるなら。






そんなこんなで富と権力がいっそう露骨に剥き出された弱肉強食の時代で、バババトラーが大活躍である。なりかまわず闘争中である。上沼恵美子などは関西のケンカオバサンと呼ばれているくらいなのである。少し長くなるが、10月26日の『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)での発言を引用させていただくのである。






「こっちだっていいたいことありますよ。『目ぇいじったね』っていいたいですよ。あんな整形せんでも若いとき綺麗なのに、妙な顔になりましたね。しすぎやわ。ヒアルロン酸やらなにやら顔に打っとんのやけれども、そんなことせんでも、もともと綺麗でしたやんか。スカルノ夫人の時は。技術があんまりすぐれてないときに整形しはってるから、目がフレンチブルドッグみたいになりましたね。フレンチブルは犬だから可愛いけど、デヴィさんは人間だからよくないですね」。






そんな恵美子は、片岡愛之助が携帯電話を買い替えたときにすぐ番号を教えなかったと不服を漏らしたアキ子にも、10月18日の『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)でぶちかましたのである。



「アッコさんには絶対に教えなあかんのですか? 東京の芸能界ではそんな決まりがあるのかな?」。さらに「アッコさんと愛之助さんが親戚筋やとかね、兄弟やとかなんかあるんだったらいいけど、別によろしいやん」だったのである。






こんな恵美子を『上沼・高田のクギズケ!』にゲスト出演して鼻であしらったのが上西小百合である。「何を根拠にいわれているのかわかりませんけど」なのである。



室井佑月はベビーシッターによる窃盗被害を受けた神田うのに対して「主語がさぁ、神田うのさんじゃなければ、ひどいなって話になったと思うんだよね」と、おっとり口調でいい放ったのである。(「バラいろダンディ」10月7日放送/TOKYO MX)



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喜多嶋舞はご承知の通り、息子が成人したら父子確率0%とされたDNA鑑定をもう一度やり直す、とあまり意味が通らない釈明である。まあ、そんなこんなでババアがババア同士、あるいは世間とやり合っているわけである。



もういいのである。人類の約半分弱、つまり女全員を敵に回してもいいのである。ここではっきりいわせてもらうのである。いまのような理想のない時代には、女が強いのである。なんだかよくわからぬが、弱肉強食、ただただ生きていくみたいな時代には、こうしてコツコツ闘う女のほうが男より強い感じがするのである。



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その点、男はall or nothing。それとも取捨選択、選別される側にいるからか、いたって鷹揚、なんとなくぬるいのである。大部分は、もういいから、そんなちまちました争いなんかオレはいいから。誰かがボスになって1人でハーレムつくってくれればいいから。こっちは関係ないから放っておいてくれ、なのである。



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そんなフニャフニャ男がほんとうに死にものぐるいになるには、思うに大義名分とやらの、これまたやっかいなものが必要なのである。しかし、そんなものをもちだしてきてしまっては、また身の丈以上のことに手を出し、不幸な結果を招きかねないのである。戦争とか。



ああ、はいはい。わかりました。だーから闘うババアが口汚く罵りあっているこれが、いまが、実は調和とやさしさの「女性の時代」なのだ、ということなのでしょうね。ずいぶん見苦しく、言葉のイメージとはずいぶん異なってはいるけれども。






ああ、はいはい、そうですとも。とにもかくにも、わが日本はまだ平和なのですとも。はい、はいはい、わかりました。私が悪うございました。ババアのケンカに横から口を出すなど、しかもあれこれあげつらいケチを付けるなど、私はまっこと器の小さな、つまらぬ男でございました。



お恥ずかしいことでございました。これはこれは、たいへん失礼いたしました。でも、それでもババアのケンカなど、決して微笑ましい気持ちで眺められるシロモノでもないのである。調和とやさしさの「女性の時代」に、きっと私は向いていないのである。あーもん、あーもん、宮本あーもん!! である。キャンキャン!! である。(終)





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