2015年12月28日月曜日

昆虫病ともいうべきmisonoの心の闇は、深〜い





misonoである。大ウソつきである。2013年12月、当時29歳で出演したTV番組で、「30歳までって決めていたんです。テレビで宣言して辞めようと思っていて…」と芸能界からの引退を宣言したのである。しかしその30歳の誕生日(2014年10月13日)の目前、その宣言をあっさり撤回したのである。そして現在もうすでに31歳になっているのである。






年が明けて今年3月、misonoはブログで改めて「"一般人に戻ろうと思っていた"2015年に、新しくお仕事を2つ、いただいたので、4月~1年間は、辞められなくなりました…このお仕事は、続けさせていただきます!」と述べたのである。つまり芸能界での仕事はオファーが入る限り続けるということである。「30歳まで」というのはなんだったのだろう?






別にmisonoが一般人に戻ろうが戻るまいが、そんなことは勝手にしてくれればいいのである。イヤなのはあまりにものその言葉の軽さである。misonoは30歳の誕生日、つまり2014年10月13日に、あろうことか引退するかわりにCD『家-ウチ-』を発表しているのである。で、そのサブタイトルには「※アルバムが1万枚売れなかったらmisonoはもうCDを発売することができません。」である。新企画登場である。



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呆れるのである。1万枚売れようが100万枚売れようが、引退の言葉にウソがなければ、あとに続く新譜の発表などなかったはずである。炎上商法にしてもあまりにもえげつなさすぎるのである。わざわざ世間の神経を逆なでする挑発的な行為ととられてもしかたないのである。



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ちなみにこのCD、現状いくら売れているかといえばおそらく5000枚超である。和田アキ子のいつものCDよりは売れているのである。もともと1万枚売るまでの期限が設定されていないずさんさ、というか狡猾な企画なので、次のCDうんぬんの話はこのままダラダラと立ち消えていくのであろう。所属事務所「エイベックス・ヴァンガード」含め、まことに品のないお仕事ぶりである。






話題づくりのためなら犯罪以外なんでもあり、が芸能界というところである。それにしても無定見さ、ここに極まれりである。この原稿のために資料にあたっているうち、ますます気分が悪くなってきたのである。おお、そうだ。あなたにもそんなイヤな気分を味わっていただこうではないか。以下はmisonoが「引退宣言」をした2013年12月18日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ)での発言である。



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「ずっと30歳までって決めてた」。「『自分の居場所はここじゃないんじゃないか』って疑問が何年間も消えないし、1度きりの自分の人生いつ死ぬかもわからないし、皆と同じように一緒に『自分も30歳からは自由になるアンド好きに生きる』ただそれだけのこと!」。ただそれだけのこと? つまり、なにもそんなに驚き騒がなくても、といっているわけである。私ではなくてもイラッとくるはずである。



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で、引退後の仕事については「1発目はキャバ嬢から」、「1回何かの世界でNo.1になってみたい。芸能界では無理だから」。だったのである。キャバ嬢も、無理を承知で居座り続けられている芸能界も、そして視聴者も、そうとうナメられたものである。






話している内容自体が、まずはひどく無神経である。しかもこれを30歳が目前に近づくと、今度は一切合切、あっさりと反古にしてしまったのである。無神経だったはずの神経が、こんどはまた電信柱級にズ太いのである。






おっと、うっかりしていたのである。このテレビでの発言は、2013年12月18日の発言である。つまり30歳の誕生日、2014年10月13日まで、残り10ヵ月もあるのである。最大限この話題で引っ張ってやろうという魂胆が透けて見えるではないか。で、その誕生日に、今度はCDの発売で「1万枚売れなければ……」である。






どうしてこういうことができるのか、というと、言葉と自分と現実とがしっかりつながりあっていないからではないか、と思うのである。現実と自分をつなぐものが言葉である。言葉で現実を読み、抽象化し、理解する。現実という担保を失ってしまえば、言葉はただ空回りするだけである。






いったらいいっ放し、聞いたら聞きっ放しである。責任? 言葉の責任ってなに? ってなものである。そして現実ははかなくかすんでいて、感情、というか痛い痒いの感覚しか残っていないみたいなのである。どういうものかというと、たとえば先ほどの『今夜くらべてみました』での発言をもう一度見てみよう。






「ずっと30歳までって決めてた」。「『自分の居場所はここじゃないんじゃないか』って疑問が何年間も消えないし、1度きりの自分の人生いつ死ぬかもわからないし」。現状を把握していっているのではなく、ただ現状すべてにノーなのである。居心地が悪いから。まあ、とってつけたいいわけなのかもしれないが。



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そして、「皆と同じように一緒に『自分も30歳からは自由になるアンド好きに生きる』ただそれだけのこと!」。“皆と同じように”である。“皆”は自由に好きに生きていると感じているのである。しかしその“皆”が誰なのかも、具体的にどういうふうに生きているかも、とうぜんわかっていないのである。これではほとんど昆虫ではないか。misono虫。



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言葉と自分と現実とがしっかりつながりあっていない、という感じは、自分に向けられた他人からの言葉への対応にも窺えるのである。たとえば今年3月、misonoがブログで改めて「"一般人に戻ろうと思っていた"2015年に、新しくお仕事を2つ、いただいたので、4月~1年間は、辞められなくなりました…このお仕事は、続けさせていただきます!」と引退を撤回したのを受けた有吉弘行(41)の発言に対してである。






弘行は、4月13日放送の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)で、「引退サギみたいなことやってんじゃねぇぞ」と、激しく批判したのである。「この世界って続けたくても続けられなくて辞めていく連中が多いから『引退詐欺』みたいなことされると腹が立つ」だったのである。



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これに対してmisonoは、「有吉さんもラジオで話題にしてくださっていて感謝してる!」とポジティブに受け止め、まったく反省しなかったというのである。つまり自分が発する言葉が空回りしているのと同様に、他人からの言葉も空回りして入ってこないのである。






これには弘行、「アドバイスとして受け取るっていう……、謎のポジティブっていう」と、呆れ果てていたのである。(『有吉反省会 2015年総ざらい反省してほしい人をまとめましたSP』、日本テレビ12月26日放送)






なぜこんなことになってしまったのであう? ただmisonoがバカ、ズルいといっていればいいという話でもないような気がするのである。どこかしこで、現実と人の上を、言葉が意味を失ってただただ流れていくような薄気味悪さを感じるのである。あの東京オリンピックエンブレム盗作問題の佐野研二郎(43)も、いまやなにごともなかったように元気で仕事に励んでいるというし。






おお、オリンピックといえば、大げさな話になるが、2013年9月、安倍晋三(61)がブエノスアイレスのIOC総会で行った誘致演説には、心底ギクッとさせられたものである。「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません」といい放ったのである。






安倍晋三政権うんぬん、原子力発電うんぬんはまったく抜きにして、これはあきらかにウソである。誰が聞いても真っ赤なウソである。汚染水はいまだに海に流れ込んでいるし、山林の除染にいたってはついにギブアップしてしまったのである。フクシマの避難民はいまだ10万人を超えているのである。これを統御(under control)というのであれば、misonoの迷走も統御されているとして安倍晋三なら保証してくれる、というものである。






この安倍晋三の大ウソも、その力に預かってかオリンピック誘致に成功してからというもの、国内で異議の声はほとんど聞かれなくなってしまったのである。誰が何をいおうと、どれだけ声を枯らして訴えようと、結局はなるようにしかならないのだ、という無力感、そして滑り続ける言葉の不気味さが、この国を覆っているのである。



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「殺すぞこのやろう」「死ね」。こういう言葉が日常語として使われている国に、もう未来に向かう力などないような気がするのである。すがるべき言葉がなくなったときに、人はどこへ向かうのであろうか?



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言葉のこの羽根のような軽さに、いつか強烈なしっぺ返しをされる日が来るのである。あっと思ったら取り返しのつかないことになっているのである。きっと。しかしその前に、私は自分の口の軽さにしっぺ返しされているのである。



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ところで、弘行とmisonoのやりとりには後日談があるのである。ロンドンブーツ1号2号の田村淳(42)がある日、弘行に、「misonoが泣きながらウチに来てさ」と話したそうなのである。弘行にラジオで叩かれた、と泣いて駆け込み相談をしたそうなのである。misono、こういうところはすばしっこいのである。いやだいやだ。






で、淳からは「そのmisonoが来たこと、ラジオでいってもいいよ」、だったそうなのである。「misonoの周りには悪いヤツばっかり」というのが弘行の感想である。しかし、私にはどうしてもバカでウソつきなクソガキの放課後のようにしか見えないのである。たぶん、日本はもうそんな国になり果てたのである。(了)





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