「心と、頭のバランスが、悪くなりました」と和田アキ子がバランスの悪い文章で心療内科への駆け込みをTweetしたのは、12月2日である。それからちょうど1週間。この間にすっかり熱が冷めてしまったのである。アキ子の傲慢さを愛する熱が、である。なんだか、もうすっかりつまらなくなってしまったのである。
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註)この記事の前半部分は、アキ子のTwitterのこれまでを説明するために、12月3日の記事と重複しています。もちろん新しく書き起してはいますが、内容はほぼ同じです。もし時間がなければ、飛ばして読んでください。
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9月18日にアキ子がTwitterをはじめたとき、なぜそんな無謀をしでかすのか、と不思議に思ったものである。なにしろ日本一の嫌われ女である。大炎上が約束されているようなものである。
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しかも、これまでアキ子の周囲は、アキ子自身が悪評を知ることを極端に警戒していたのである。楽屋に先回りして、そこに置いてある週刊誌を隠すようなことまでしているのである。これがTwitterなどはじめれば、ダイレクトに罵詈雑言が飛び込んでくるのである。よく許したものだ、とこれまた不思議なのである。
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仮にアキ子がふだんは携帯を人に持たせているというのなら、まだわかるのである。持たされた人間が削除やブロックをしたうえでアキ子に渡すのである。しかし、やりとりを見ているとどうもそうではないらしいのである。で、またいろいろ考えたわけである。リスキーではあるが、マスコミを通さずに情報を発信できるメリットをとったのではないか、とか。
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そこへ「心と、頭のバランスが、悪くなりました」である。私は、やってくれたなー、もうこれしかないもんなー、と思ったのである。日本一の嫌われ女のレッテルを貼られているのである。やることなすこと非難されているのである。やっとこさNHK紅白歌合戦に出場、と思っても、例年にも増しての非難の嵐なのである。なにか手を打たなければそろそろ限界だろう、と見ていたのである。
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「いろんな事の不安とか プレッシャーで心と、頭のバランスが、悪くなりました」といわれれば、これからは罵詈雑言を投げつけたりはもちろん、批判もしづらくなるのが人情というものである。さらにこれまでの悪逆非道のいいわけにもなるのである。ナイス悪知恵である。
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実は12月2日のTweetには前フリがあったのである。11月27日、「いろんな事のプレッシャーで、なんかヤバそうです」とTweetしているのである。そしてその翌日には「昨日のツイートで、なんか心配かけたみたいでゴメンなさい 今日も、頑張ります!」とフォロー。思い返せば事前テストか、と思ったのである。
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さらにアキ子と頭のバランスといえば、11月8日に放送された『駆け込みドクター!運命を変える健康診断』(TBS)の一件を見逃せないのである。軽度認知症の予備軍を評価する血液検査で、アキ子はABCDの4段階中下から2番目の「C」、と診断されたのである。
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しかしながら「C」自体はたいしたことではないのである。問題は、これをヒントに、12月2日の「心と、頭のバランスが、悪くなりました」を思いついたのではないか、と疑えることである。
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しかもこの12月2日というのも胡散臭いのである。ひとつは、とうぜん、出場が盛大な疑問符の山で埋もれているNHK紅白歌合戦がもう間近に迫っているということである。
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もうひとつは『2015FNS歌謡祭』(フジテレビ)の生放送が、この日あったということである。生放送前に「心療内科」である。注目を煽るには格好である。しかしさんざん煽っておいて「あの鐘を鳴らすのはあなた」は口パクであったが。
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で、本番前に「ご心配おかけしました 元気ですよぉ リハーサル無事終わりました」のTweet。本番後には「色んな人から、まだ、大丈夫なの?って言われます。大丈夫でーす 心配かけてゴメンね!明日もツアーのリハなので、頑張ります」なのである。
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その後は、また同じように元気ですよぉ、だとか、大丈夫でーす、みたいなことばっかりで、心療内科での具体的な診察結果などには一切、ふれていないのである。騒がせるだけ騒がせておいて、本当に失礼なヤツである。いつもは礼儀を口うるさくいっているくせに、自分のことになるとこんなものである。
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そうなってくると、そもそも心療内科に駆け込んだというのも本当の話か? になってくるのである。Twitterであるから、アキ子が直接発信しているのである。ウソか本当かわかったものではないのである。ここにTwitterをはじめた理由があったのか、と勘ぐるのである。
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しかし、「心と、頭のバランスが、悪くなりました」というTweetが、期待した通りに世間の同情をかい、アキ子批判が和らいだかというと、残念ながらそうはならなかったようである。
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「『老害の鐘、聴き飽きた』『ヒット曲も無いのに紅白に出場し続ける心労か?』と厳しい意見のオンパレード。また、『和田が原因で心療内科を受診した人も少なくないと思う』など、容赦無い。」(アサ芸プラス12月7日配信)のである。いちいちごもっとも。まさにその通りである。
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さらに「芸能記者も『このツイートには苦笑いした』という。『もしこのようなツイートを他の歌手がやったとしたら、和田はきっと“公につぶやくこと?”とか“プロなら体調管理できないとね”くらいは言ったのでは? まぁ、このところバッシング続きだから心労もあったんでしょうが‥‥』」(同上)なのである。人徳がないというのは悲しいものである。誰にもかばってもらえないのである。
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そうこうするうち、12月5日になったのである。『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)である。ここでアキ子は心療内科を受診したことについて、はじめて説明したのである。以前から睡眠誘導剤を処方してもらっていたが、1錠では効きが悪くなったため診察を受けただけだ、と。
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まったく信用できないのである。では「いろんな事の不安とか プレッシャーで心と、頭のバランスが、悪くなりました」というTweetはなんだったのか、という話である。それなら最初から「不眠症の気配があるので」とかいうのがふつうである。
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仮に眠れなくても、強制的に起こされている状態は別として、寝不足でフラフラするくらいのもので、心と頭のバランスまで悪くはならない。「1錠では効きが悪くなったため」といういいわけは、いわずもがな。なーんか小バカにしているのである。アキ子なら絶対に2錠、3錠飲むはずだし。不眠症でとりあえず心療内科という選択自体は間違っていないが。
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さらに、今日はこうだったとか、歌詞がこうだったとか、と夜に考えごとをするうちに眠れなくなった、というのである。酒飲みなのに。挙げ句の果てに「心療内科という言葉がなれていない。精神的に病んでいるみたいにとらえられがちですね」なのである。あーイライラする。とぼけるのもいい加減にしてほしいのである。
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「よりよく眠れるように行ったんです」がまったく信じるに足るものでない以上、心療内科を受診したのなら別の理由、別の病があったわけである。しかし、それは公表できないというのである。しかしこれまでの経緯がどうあれ、事実は、心療内科を受診していないか、あるいは受診結果を嘘をついてまで伏せているか、のどちらかである。
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さて、ここまできて思ったのである。アキ子およびその周辺は、批判の回避や過去の悪逆非道のエクスキューズのために「心療内科」をもちだすほどアタマはよくないのである。アタマがよければ、あとになってからの「よりよく眠れるように行ったんです」なんてのよりも、もっと上等なウソを、12月2日の時点で用意しているはずである。
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で、おそらく、アキ子のTwitterはアキ子に任せきりなのだと思うのである。であるから、こんなふうに、いわなくてもいいことをいい、その尻拭いにまたヘタな嘘をつく羽目に陥るのである。いきあたりばったりの結果、こうなってしまったのである。そう思ったら、急に興味を失ったのである。
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いまの時点では、12月2日の心療内科行きが事実なのかウソなのかの判断はつきにくいのである。ただ「いろんな事の不安とか プレッシャーで心と、頭のバランスが、悪くなりました」という本当にバランスの悪い文章を見ると、そうとう具合は悪かったのだろうなあ、という気はするのである。
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しかし周囲の人間にしてみれば、もはやアキ子にTwitterを持たせ続けるのは、ナントカに刃物である。一族郎党の生活がかかっているのである。これ以上の大ヤケドにならないうちに、といつ取り上げられてもおかしくはない状況なのである。
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アキ子のTwitterは、いまのところフォロワー数約6万程度である。閉鎖してもどうということはないのである。Tweetも約3ヵ月で、ほとんどどうでもいいようなことばかりが195。事務所の後輩、つぶやきシロー(44)にでも替わってもらえばいいのである。
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ということで、アキ子に直接なにかいってやりたいのであればいまのうちである。これを逃すと、アキ子はまた安全地帯でグチグチ偉そうにいい続けるのである。若手や後輩に妙ないいがかりをつけては、さんざんな目に遭わせるのである。徹底的に叩くなら、善は急げである。
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それとも、ここはすこし手を緩めてアキ子のTwitterを長生きさせ、細く長く楽しむという考え方もあるのである。だいたいアキ子の程度やクセはわかったので、生かさず殺さず、上げたり下げたり、面白くできそうな気はするのである。もうアキ子に興味はないが、そういうことなら少し付き合ってもいいかなあ、と思ったりもするのである。(了)


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