2018年10月12日金曜日

富田林逃走犯が異次元に臭かったので記者会見した男



古くは『Anarchy in the U.K.』とか『Sons of Anarchy』とか海の向うではけっこう“アナーキー”という言葉がつかわれるようですけれども、日本ではあまり見かけません。記憶にあるのはパンクバンドの「亜無亜危異」くらいでしょうか。



アナーキーというのは無政府・無統治・無秩序な状態のことですね。実はワタクシなんとなく憧れた時代がありました。「主義者」といえば、それは共産主義ではなくて無政府主義。ワタクシのバヤイ。嫌われバカにされるほど意固地に熱くなったりして。



ですからいわゆるネトウヨと呼ばれる方々の気持も少しだけわかります。言葉がキツくなるのは敵に囲まれて十字砲火にでも晒されているような気分だからなんですね。結局ひとり相撲なのですけれども。



アナーキズムの場合、もともと日本人との感覚的な相性はあまりよくありません。原理的に反天皇の立場になりますし。ですからそれやこれやで「アウトレイジ(Outrage=激怒、暴力)」になってしまうのでしょう。天皇制はさておいても日本では必ずどこかにそれなりの秩序がないとダメなのです。カオス不可。



しかし見つけましたよ日本のアナーキーを。しかもオンザロードです。↓





◆『東スポWeb』2018年10月11日配信
【樋田容疑者のニオイに我慢できず…文句を言わずにいられなかった同行者】

《 大阪府警富田林署から逃走した末に逮捕された無職樋田淳也容疑者(30)と自転車で同行し、山口県警に占有離脱物横領容疑で逮捕された男性(44)が10日、処分保留で釈放された。男性は山口市内で記者会見を行った。

男性によると、樋田容疑者とは8月末に香川県の道の駅で初めて会い、「それはあなたの自転車ですか?」と声を掛けられたという。9月上旬から数日間行動をともにしたが、相手が脱走犯だとは「全く分からなかった。本当にビックリ」。

男性は樋田容疑者について「とにかくよくしゃべる。うっとうしかった」と証言。

その上で「逃げて日本一周するのは、他の日本一周する人に迷惑がかかる。同じような目で見られるのが腹立たしい」と断罪したが…。男性も男性で、昨年6月から車で日本縦断を計画。途中で車が壊れたため、和歌山県橋本市内に放置された自転車を盗み、占有離脱物横領の疑いで逮捕された。当時の所持金は2000円だった。そのため、ネット上では批判の声が殺到している。

それでも男性が言わずにはいられなかったのは、樋田容疑者の“体臭”にあるそうだ。

地元関係者は「夏場に風呂にも入らず、自転車で激走していたものだから、体臭は異次元のレベルに達していたよう。だが、本人は気付かず、男性から『うざい』と言われるほど、積極的に話し掛けていた。男性にしてみれば、樋田容疑者のせいで自分も全国ニュースになったのだから、何一ついいことがない。文句の一つでも言いたくなりますよ」と語る。

樋田容疑者は警察の調べに対し、依然として黙秘しているという。》





おお、やがて哀しき日本のアナーキー。しかしこれ乗り物が自転車ではなくてハーレーダビッドソンでさえあれば、かなりイケた話になっているはずなのです。それがチャリなのが和風の限界。



ですから、このお話を若干脚色してロードムービーにすればわりとちゃんとした作品になるでしょう。映画『イージー・ライダー(Easy Rider)』への、よ〜うやく半世紀もかかっての極東・日本からの回答ですよ。どなかた頑張ってみてください。ぜひ。



それにしても「昨年6月から車で日本縦断を計画。途中で車が壊れたため、和歌山県橋本市内に放置された自転車を盗み、占有離脱物横領の疑いで逮捕された。当時の所持金は2000円だった」という世界が日本にあったとは。



そのうえわざわざ記者会見にまで出てきて恥を晒したのは相方・樋田容疑者のあまりにもの体臭のせいだったとは。ロックです。日本のロック・スピリットもここまで成熟したということです。Don't worry YUYA!!



少し話は逸れますけれども、自動車が壊れたので自転車を盗んだという44歳の展開はロックであるとして、さらに客観的にはどう評価すればよいのでしょう? それでも旅を続けようとした根性を称賛すべきでしょうか? それともただただ抑えきれないほどの脚力を称賛すべきでしょうか? とにもかくにも和歌山から香川経由で岡山まで走ったらしいのですから。



いやあホント、日本も捨てたものではありません。(了)



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