2018年10月26日金曜日

「性的合意」って考えてみればなかなか厄介な問題が……



ワタクシはもうそろそろ時代遅れのポンコツだ。「性的同意」を得ることなどとてもできそうにない。コレを読んでみておくれ。↓





◆『朝日新聞デジタル』2018年10月18日配信
【セックスの同意、確認してますか 学生らが冊子作成】

《 「付き合っていれば、性行為をするのは当たり前」「家に泊まるのは、性行為をしてもいいというサイン」。

こう考えるあなたは要注意! 性行為について、互いの意思を確認することを「性的同意」と呼びます。パートナーとよりよい関係を築くために大切な考え方ですが、日本ではあまり知られていません。この言葉を広めるため、関西の大学生がチェックリストを載せた冊子をつくりました。

つくったのは、京都市男女共同参画推進協会と5人の大学生です。京都大に在籍していた高島菜芭(なは)さん(22)は昨年末、大学教員を通じて協会との縁を得ました。性教育やジェンダーに関心がある高島さんと、若者と一緒に事業に取り組みたい協会の考えが合い、冊子をつくることになりました。

大阪大の学生4人も加わり、議論をして決めたテーマが「性的同意(セクシュアル・コンセント)」。イギリスに留学経験がある高島さんを始め、5人のうち3人が留学経験者でした。「海外では知っている学生が多い。日本では広まっていないし、教えてもらった記憶もない」。関連する国内外の本を読んだり、性について大学生にアンケートしたりして、冊子の内容をまとめました。

注目してほしい力作は、「相手がイヤと言ってなかったら、性行為もOKのサイン」「付き合っていれば、性行為をするのは当たり前」といった質問が並ぶ10項目のチェックリスト。当てはまれば、性的同意を大切にする傾向が薄い可能性があります。

では、性的同意を取るとは具体的にどういうことなのでしょうか。
 
「一つの答えの形」として、性教育に詳しい京都教育大学の関口久志教授(64)のインタビューを掲載しています。「対等、平等に、合意、納得したか、が大事」と関口さんは訴えます。さらに「合意、納得」には、(1)相手(2)時(3)場所(4)方法(避妊や性感染症予防など)の四つについて、互いが積極的に同意していることが必要なのだそうです。関口教授の話を参考に、5人が考えた性的同意の取り方や断り方の具体例も紹介しています。

冊子をつくり終えた後、5人は「Genesis(ジェネシス)」というグループを立ち上げました。「だれもが安全で幸せな性生活を送れる社会づくり」を目指して、活動を続けていくそうです。

協会の今井まゆり・事業企画課長は「若い感性が反映された、上から目線ではない冊子。性被害の予防はもちろん、周りの人が被害者、加害者になりそうなときに、正しく介入するときの参考にもしてほしい」と話します。

冊子「ジェンダーハンドブック」はA5判16ページ。京都市中京区のウィングス京都で無料で配っているほか、郵送も可能(送料は自己負担)。協会のホームページからダウンロードすることもできます。問い合わせは協会(075・212・8013)。》

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さっそく「ウィングス京都」のホームページを覗いてみると「要注意!一つでもあてはまるなら、“性的同意”は取れていないということ!」というチェックリストがあった。競馬は「ウインズ」、ポール・マッカートニー(76)は「ウイングス」。





1:二人きりでデートに行くことは、性行為を前提としている

2:キスをしたら、性行為をしてもいい

3:相手がイヤと言っていても、「イヤよイヤよ、も好きのうち」なので、性行為をしていい

4:相手がイヤと言ってなかったら、性行為もOKのサインである

5:寄った勢いで、おっと間違いた(by荒木経惟)酔った勢いで性行為に及ぶのはしかたない

6:互いに成人していれば、性行為の際に同意を求める必要はない

7:家に泊まるのは、性行為をしてもいいサインだ

8:付き合っていれば、性行為をするのは当たり前だ

9:同じ相手に、毎回、性行為の同意を取る必要はない

10:ナイトクラブに来る人は出会いや性的交遊を求めて来る人が多いので、性行為に関して同意を取る必要はない





なにか違和感があるのは、こちらがその気にさえなれば相手の諾否一切関係なく、いつでもできちゃうという前提の設問に見えるからだ。乱暴なの。現状のところワタクシの場合、相手はセックスロボットでもないし、ワタクシ自身強引に迫ろうにも反撃の罵声一発で泣かされるタイプである。たぶん。



だからこの設問は「あなたとのセックスについて彼女の気持が積極的なのかをこっそりチェックするポイントとして妥当と思われるものにチェック!!」に書き換えるべきだと思うのである。もちろん各項目の「性行為をしてもいい」はトル。たとえば最初の項目は「二人きりでデートに行くこと」になる。



で、一つでもチェックが入れば「あなたは性的同意がないのにセックスを求める可能性がある」という判定になる。



また、「性的同意」という概念が誕生した以上、あのとき二人のあいだにそれが存在したと証明できる証拠が残っていなければならない、とされる場面もとうぜん想定されるわけである。和姦だったというなら証拠を出せ、と。すると今度は「性的同意書」みたいなものが出てきやしないか、と思ってしまう。



「性的同意書」は毎回毎回書かなければならないので、そしてやはりしばらく保管しておかなければならないので、専用のバインダーなんかも買わなければいけなくなる。



さらに「性的同意書」にNG行為のチェック項目が追加されれば、あとは最後に「上記行為の撮影・編集・販売を認めます。」と書かれてあればまったくアダルトビデオの出演契約書と変らないではないか。



いやいや冷やかしているのではござんせん。「性的同意」が重要なのはもちろんだけれども、そしてそのためにはむかしながらの「イヤよイヤよ、も好きのうち」みたいなことを真に受けるのはとんでもないことだけれども、ワタクシたちに共通の文化コードみたいなものをまったく排斥してしまうのもなあ、という気持がワタクシにはあるのだ。阿吽の呼吸とか。なんだか滑稽だけれども。



ワタクシがそろそろ時代遅れのポンコツだ、というのはここのところである。国際交流が盛んになればさまざまな、ワタクシたちとは違う文化コードのもとで育った人たちとともに暮らすことになるので、はっきりさせておかなければならない事柄もまた増える。



これは避けられない時代の趨勢なので、毎回毎回「(1)相手(2)時(3)場所(4)方法」について相手の意思を明確に言葉で確認するということができそうにないワタクシは時代遅れのポンコツになるしかない。「ワタクシといまここで避妊具を装着してどうですか?」とはいえない。どうすればいいのだろう? いやポンコツになるしかない。



同意のない性行為などとんでもない話である。しかしそれに「性的同意」という概念の網をかけた途端に、とんでもないバカを相手の、レベルの低〜いお話になるというのも事実だ。なんとかならんもなのかのう。



そういえばもう、あれはそうさなあ、というくらいのむかし、「付き合おう」と話し合ってから付き合うという手続きを聞いたときの驚きが懐かしいのう。



というわけで、今後ますます草食男子だとか絶食男子だとかが増えることは間違いないのである。童貞も。(了)




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