2018年10月22日月曜日

脚が折れたら這ってでも行くって、プリンセス駅伝、酷すぎる



自慢ではないが根性や忍耐がないのには自信がある。仮に某国の特務機関に拘束され「秘密を白状しないと拷問するぞ」と脅されれば一瞬の躊躇もなく口を割る。それどころか「どんな秘密でしたっけ? どこから話せばよろしいでしょう?」とお伺いさえ立てかねない。ワタクシはそういう男である。



そういう男なのでスポーツはほとんどやらない。とくに集団でやるスポーツ、あ、団体競技っていうのか、はまったくやらない。フォーザチームとかいって強いられるものが多すぎる。個人を大切にしないチームになんの意味がある?



もし誰かに「おまえがチームの足を引っ張っている」などといわれた日にゃあんた、速攻ケツをまくる。あ? もっとていねいに? では、おいどを出して座り込みます。したがって駅伝などワタクシには想像もつかない世界なのである。





◆『サンケイスポーツ』2018年10月21日配信
【宮根誠司、女子駅伝200Mはいつくばって前進は「棄権させる方法はなかったのか」】

《 全日本実業団対抗女子駅伝(11月25日、宮城県)の予選会は21日、福岡県の宗像ユリックス発着の6区間、42・195キロで行われ、21位の岩谷産業は2区の飯田が第2中継所200メートルほど手前から、はいつくばった状態で進み、3区の今田に何とかたすきを渡した。主催者側によると、レース後に右脛骨の骨折で全治3~4カ月と診断された。

21日放送のフジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜後10・0)ではこの話題を取り上げた。司会を務めるフリーアナウンサーの宮根誠司(55)は「たすきをつなぎたい気持ちは分かるが、ああいう状況になって今後の選手生活を考えたら、あえて棄権させる方法はなかったのかな」と複雑な表情だった。》





ワタクシもこれは他のニュースショーで見た。顔面が急速に垂れて笑福亭鶴光(70)に似てきた宮根誠司(55)が気持悪いので「Mr.サンデー」はよっぽどのことがない限り見ない。



もとい。この予選会では三井住友海上の選手も脱水による意識障害を起こし折り返し地点を回りきれなくなるという“事故”も起こった。結局この選手は誰からも制止をかけられず自分でコース脇に倒れ込んで終わらせるしかなかった。命にもかかわる“事故”である。



これだから根性だとか忍耐だとかは嫌いなのだ。バブバブのころからいまだかつて200mも這った経験も脱水症状に陥った経験もないが、あまりに酷すぎる。



実業団対抗駅伝はアマチュアスポーツである。選手生活終了後の進路に影響する、とか協会の収入を左右する、とかのしかかってくる干渉はさまざまあるだろうけれども、少なくとも金をもらって見せるスポーツではない。



したがって厳密にいえばアマチュアスポーツに、観客に見せるべきではない、とか観客を感動さたい、といった「観客論」の入り込む余地などない。観客の目を意識したがゆえに試合に負けました、ということにでもなったらコテンパンに罵倒されるだろう。



しかし今回のこの2つの“事故”に、ワタクシは「ドラマ」を求めるがゆえのソンタクが働いていた気配を感じる。選手が四つん這いになった時点で、あるいは意識が朦朧としたと見えた時点で競技を止めさせるのはまったく難しいことではなかったはずだ。しかしそうしなかったのは大会のニューバリュー、中継の盛り上がりということがアタマにあったからだと思うのだ。



もしほんとうに選手が四つん這ってでも残り200mをつなぎたいと望むのならそうすればいい。そこは観客がとやかくいう問題ではない。しかしそもそも選手のそうした根性だとか忍耐だとかを褒めそやす傾向があることは事実である。そこに関係者たちは後ろめたさを感じないのであろうか?



根性だとか忍耐だとかで指導力のなさを誤摩化したりハラスメントのいいわけにしたりということは最近イヤになるほど目にしてきたではないか。その一方でこれはマズい、ヤバいと思ったら直ちにリタイアする勇気を教えた、という話はいまだかつて聴いたことがない。



そして当日のあのとき、全日本実業団対抗女子駅伝予選会の運営および両チームの監督・コーチはいったいなにをしていたのであろう?



また、走っている最中の選手たちのバイタルサインを読み取る方法も考えなければいけない。そうしたことがまったくないがしろにされているのにも、すねた性格のワタクシはいくらか意図的なものを疑う。



選手ファーストなんて夢のまた夢。誰かが死ぬか訴訟を起こすかしないと一歩も前進しないのさ。(了)




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