2018年10月9日火曜日

なんだかずる賢いんだよな、テイラー・スウィフト



このところ、ふと違和感を感じるというか地に足がついていないというか、別世界にきてしまったというか現実感がないというか、そういう少し不気味な感じを受けることがしばしばあります。トシなんじゃろかの。



たとえば以前にも書きましたけれども大幅カスタムしたお顔がアバターかPepperみたいになった岩下志麻(77)がメナードのCMに出ているのを見たときとか。よりによって化粧品!! それから板野友美(27)の顎がますます鋭利に鮫の歯みたいに尖っているのに出くわしたときとか、羽鳥慎一(47)が大笑いするとプロテーゼが突き出して森進一そっくりになるのを発見したときも。



整形だけでなく、アクション映画やホラー映画を観ていて急に“いいオトナがなにやってるんだめろうな”と醒めたりするのも自分としては奇妙な感覚です。



でもって頻度的にイチバン多いのはテレビでのウソのつき合いやあざといほどの猫なで声なんかを耳にしたときでしょうか。いちいちクラッときます。要するにつくりごと、フィクションを強く感じてしまうのですね。あ、そう。リアル感がないといえばいいのですか、そうですか。たしかにテレビドラマなんかアゴが外れそうです。



今朝も今朝とてそのリアル感が尻尾を巻いて逃亡していったニュースがコレでした。↓





◆『AFP=時事』2018年10月9日配信
【T・スウィフト、民主党支持を表明 中間選挙前に投票呼び掛け】

《 米人気ポップ歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さん(28)が、フォロワー数1億1200万人を誇るインスタグラム(Instagram)上で、来月行われる中間選挙を前に地元テネシー州の民主党候補らへの支持を表明するとともに、その対立候補となる共和党の現職下院議員マーシャ・ブラックバーン(Marsha Blackburn)氏に対する厳しい批判を展開した。



政治的発言とはほぼ無縁とみなされてきたスウィフトさんは今回の長文投稿で、これまでは政治的な意見を公にすることに「消極的」だったものの、考えが変わったとつづった。



スウィフトさんは「私はこれまでと同様今後もずっと、できるだけ女性候補に投票し続けたい、それでもマーシャ・ブラックバーン氏は支持できない。彼女の議会での投票記録にはがくぜんとし、恐怖を感じる」と非難。



その理由として、「同氏は男女同一賃金に反対した。ドメスティックバイオレンス(DV)やストーカー行為、デートレイプからの女性の保護を目指す、女性に対する暴力防止法の再授権法案にも反対した」と指摘した。



さらに「企業には、同性愛カップルへのサービスを拒否する権利があると同氏は信じている。同性愛カップルは結婚する権利を持つべきではないとも信じている」と、スウィフトさんは書いている。



「これらは私が抱いているテネシーの価値観ではない。私は上院ではフィル・ブレデセン(Phil Bredesen)氏に、下院ではジム・クーパー(Jim Cooper)氏に投票する」と支持を表明した。



そして「私たちの多くは、あらゆる争点で100%賛成できる候補者や党を見つけることなど決してできないかもしれない。それでも投票はしなければならない」と語り、ファンらに対し有権者登録を促した。》





2016年の大統領選挙ではさまざま批判されても沈黙を貫いたテイラー・スウィフト(28)が、でございます。しかもテネシー州といえば共和党の地盤の赤い州、テイラー・スウィフト自身ももともとカントリーミュージック出身ですから、民主党支持にまわるというのも意外です。



とはいえ現状では共和党すなわちドナルド・トランプ(72)支持だともいいにくいでしょう。アメリカ国内だけでなく世界がマーケットなのですから、世界中に敵が多いトランプを支持するリスクは大きいです。だども民主党支持と明言するのも意外な感じは免れねえ。



ああ、そうですか。わからなかったら7回読め、と。はい2回半くらいでようやくわかりました。ワタクシにも。テイラー・スウィフトはとりあえず今回の選挙は民主党支持とおおやけにしましたけれども、政治姿勢を明らかにしているわけではないのですね。よく読むと。



ここには右派左派、タカ派ハト派、コンサバリベラルといったお話はまったくありません。そのかわりテイラー・スウィフトは、ただ女性とLGBTなどの性的マイノリティの権利に関する姿勢で選んでいるとしています。



ふうん。その割には2016年の大統領選挙ではヒラリー・クリントン(70)支持を表明しませんでしたねえ。LGBT支持は打ち出していますけどウイメンズマーチなどについての発言さえ聞いたことがありません。多くの女優やミュージシャンや、いわゆる女性セレブがそうした動きを見せたなかでの沈黙でしたから、政治の世界からは意識的に距離をおいているのでしょう、と思っていましたけれども。



ただ、社会的影響力の強い人間の政治的無関心をアメリカ社会はよしとはしません。みなそれぞれはっきり支持政党を表明しています。ですから2016年にテイラー・スウィフトはそうとう叩かれたのだと思います。



ですから今回はなにか語らなければならなかったわけで、運よくゴリゴリタカ派のマーシャ・ブラックバーン(66)のおかげで救われたということでしょう。政治的な主義主張ではなく女性と性的マイノリティの権利に照準を合わせておけばそれでOKというわけです。ドナルド・トランプは「25%くらいテイラー・スウィフトが嫌いになった」といったそうですけれども、共和党支持者から反感を買うほどのことはないはずです。



あー、リアル感が戻ってきました。でもってテイラースウィフトったらダメ押しにコレですよ。



「私たちの多くは、あらゆる争点で100%賛成できる候補者や党を見つけることなど決してできないかもしれない。それでも投票はしなければならない」



したたかですねえ。たいしたもんです。ワタクシは大嫌いですけど。写真でご尊顔を拝見するだけでなぜかひどくバカにされた気がしてならないので。(了)




楽天カードでポイントゲット
申込はこちらへ



【通販限定】ヤクルトの基礎化粧品・イキテルの化粧水が半額!



ノッツェ 無料パートナー紹介

0 件のコメント:

コメントを投稿