2018年10月8日月曜日

今度のバンクシーは手品ごっこみたいでいただけません



いやー、今回のはちょっとおもしろくないですねー。バンクシーはやっぱりイタズラ描き父さんといったところなのでしょうか。コンセプトを練ったり戦術的に凝ったりというのはあまり得意ではないようです。というのはコレのことです。↓





◆『朝日新聞DIGITAL』2018年10月8日配信
【1.5億円で落札の絵がシュレッダーに 作者の反応は…】

《素性が知られていない著名なストリートアーティスト、バンクシーの代表作がロンドンでオークションにかけられ、約104万ポンド(約1億5500万円)で落札された。だが、その直後、絵画が勝手に動き始め――。



バンクシーは素顔はもちろん、年齢や本名も非公表。ただ、反戦や反権力、反資本主義的な指向がうかがえるメッセージ性の高い作風が注目を集めている。世界各地でゲリラ的に書き残す「作品」は昨今、オークションで高値をつけていた。



5日にロンドンであった競売大手サザビーズのオークションには、赤い風船に手を伸ばす少女が描かれた2006年の絵画が出品され、バンクシーの作品では過去最高額に並ぶ104万2千ポンドで落札された。



だが、落札直後、作品が突然、自動的に額縁からすり抜けて下側に動き始め、細かく裁断された状態に。バンクシーは自身のインスタグラムに動画を投稿し、「数年前に内密にシュレッダーを仕込んでいた」と種明かしした。



サザビーズの担当者は「どうやら私たちは『バンクシーされた』ようだ」と声明を発表。ただ、事前に裁断を知っていたのかなどは明らかにしていない。


バンクシーは投稿した動画に、ピカソの言葉を引用してこんなメッセージも載せた。「破壊衝動は創造衝動でもある」と。》





このほかの情報。

◆ サザビーはバンクシーの仕掛けを事前に把握していたかどうかを明らかにしていない。事件についての詳細を求める取材にも応じていない

◆  対応は落札者と協議中

◆ 『ニューヨーク・タイムズ』は「シュレッダーが仕込まれたフレームならば、通常より、厚さがあり重いはずなのだから、それをアートのプロたちが気づかないはずがないし、通常、大きい作品以外はオークション直前にポーターが作品を運んでくることが多いのだが、今回はそのサイズにもかかわらず、あらかじめ壁にかけられていた(のも不自然)」という見方を伝えている



そらサザビーズ側が知らなかったなどということはあり得ないでしょう。バンクシーとグルでこんなことをしてしまえば問題が起きそうですけれども、落札されたといっても支払いまで完了したわけではないでしょうから、シュレッダーにかけられた時点での所有権はまだ出品者側にあるわけで、出品者がバンクシーとつるんでいれば法律的にはさして大きな問題にはならないはずです。



残るはサザビーズの信用問題が出ですけれども、この騒動全体がアートでおまんねん、ということになるのでしょうね、きっと。わてらもアートに参加させてもらいましてん。落札されたバンクシーはこれで美術史に残る作品になりましたから、この瞬間からもっともっと値が上がるに違いおまへん。落札されたあんさん、幸運な方でおます。ほんま羨ましいでんがな。ホエッホエッホエ(by 中村玉緒)。



バンクシーの絵は落札されると壁にかかったままの額縁からズルズルと下に滑り出しつつフリンジと化し、ちょうどほどよく半分くらいまで裁断が進んだところでストップしました。で、手際よく撤収されていきましたから、それが最終形態になるわけです。いいんじゃないんですか、飾っておくにも。



フリンジ? フリンジというのは布や革の裾を細く何本も紐状にしたもので、社交ダンス用のドレスによく使われています。プレスリー袖という半分バカにしたようないいかたもされます。



ロック界では、このエルビス・プレスリー(Elvis Aron Presley・享年42)に
ロジャー・ダルトリー(Roger Harry Daltrey・74)とオジー・オズボーン(John Michael "Ozzy" Osbourne・69)の2人を加えて3大フリンジストと呼んだりします。ウソです。



で、問題は、この“作品”にはバンクシーをバンクシーたらしめる批評精神が感じられないということです。芸術の商業化を皮肉るのであればもっともっと他にやりようはあると思うのです。



たとえばオークション会場前の路上で作品をお安く販売するとか、——覆面実演販売ならなおグッド、会場およびその周辺にたくさん絵を描きつけておくとか、同時期にどこかの絵画コンクール(シニアの部)で落選しておくとか、オークションの最中にバンクーは死んだ!! とデマを流すとか。



とにかくZOZO前澤友作(42)がイヤーな顔をするようなことを考えなきゃダメ。今回のバンクシーはうまくいかなくて、ミイラ取りがミイラになっってしまった、というところでしょう。



それにバンクシー自身が現状の美術界での自分の価値を少しばかり肯定し、保護してしまっているのが看て取れて癇に障ります。



おお、バンクシーが足元にも及ばない天才シュレッダー使いを発見したぜ!! (↓)イエイ!!





◆『Techinsight』2018年10月6日配信
【2歳児、両親が貯めていた12万円をシュレッダーにかける(米)】

《 〜 略 〜 

両親を驚愕させたのは、米ユタ州ソルトレイク郡ホラデイに住むレオ・ベルナップ君(2歳)だ。レオ君は普段から、母ジャッキーさんがジャンクメールなどをシュレッダーにかけるのを一緒に手伝うことがあったそうだ。ジャッキーさん曰く、シュレッダーの使用後はいつもスイッチを切っておくのだが、レオ君はいつの間にか操作方法を覚えてしまっていたようだ。

ユタ州大学のサッカーチーム「Utah Utes(ユタ・ユーテス)」の熱狂的なファンであるレオ君の父ベンさんは、自身の両親からこのチームのシーズンチケットを貰ったが、代金を両親に返してあげようとジャッキーさんと一緒にコツコツとお金を貯めてきた。そして両親に、感謝を込めてギフトとして贈ろうと封筒に1060ドル(約12万円)を入れて置いておいたのだが、9月30日に家の中からその封筒が忽然と消えたのである。

2人は必死になって家の中を探した。家具の後ろや隙間、もしくはカーペットの下に入り込んでいないかなどあらゆる場所を探したが見つからなかった。消えたお金の行方について考えも尽きそうになった頃、ジャッキーさんが「もしや…」とシュレッダーに目を向けた。

予想したくなかったであろう悪夢が事実となってしまった。シュレッダーには、細かく切り刻まれた1060ドルが紙屑となって入っていたのだ。「お金は、この中よ…」と妻から悲痛な面持ちで言われ、シュレッダーの中を見たベンさんは思わずのけぞりそうになった。

「子供が壁にイタズラで落書きしたとか、そういう話は聞いたことがありますが、1000ドルものお金をシュレッダーにかけたなんて耳にしたことありません。もう驚きとショックが大きすぎて…。でも、『いつか笑い話にできると思わないことにはやってられないよね』と妻と2人で笑うしかありませんでした。」

ベンさんとジャッキーさんが米財務省に問い合わせたところ、切り刻まれた紙幣を提出すれば、全額もしくは一部のみ元通りの紙幣と交換することは不可能ではないと伝えられたそうだ。ただしその処理には、長くて2年かかるという。

 〜 略 〜 》





なにかを伝えたいなら金に頼ってばっかじゃダメなんだぜ!! ってことですよ。(了)



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