2015年10月19日月曜日

アメリカ進出へ本格始動。松居一代の「食うか食われるか」





松居一代(58)と眞鍋かをり(35)が怖い。本当に怖い。テレビ画面で見るだけでいささか恐慌をきたす。怖さのあまりの形容矛盾である。しかしこの、足もとから地中に引きずり込まれるような不安、恐ろしさは、ただ単に怖いといっただけではすまされないものである。



かをりは、いまごろどこかで子どもを産み落としているタイミングである。妊娠・結婚発表のときに、出産予定は10月といっていたのである。それは耳にこびりついて離れないのである。



となると「マザーかをり」である。「マザーエイリアン」みたいである。お祝い事なのに勝手に妄想を膨らませて不謹慎きわまりないのである。申し訳ないことである。しかし私にとってはそういう連想を呼ぶかをりなのである。




松居一代、眞鍋かをり、期せずして2人のイニシャルは同じMKである。DAIGOにいわせれば「マックス怖い」である。しかしMKのこの怖さをいいあてるのは、なかなか難しい。一般的に表現すればきっと「旺盛な生命力」になるのだが、その範疇にはおさまってくれないのである。「一般」を逸脱しているのである。もっとブルータルなのである。



ブルータル、獣性である。精神分析でどんどん掘り下げていって、獣と同じ地点にたどり着く一歩手前で出会う怪物、みたいな感じである。それを強いてひとことにまとめれば、「 旺壮な牝」である。「旺」も「壮」も盛んな感じを表す語である。旺盛で壮烈な牝である。で、同時にその裏側に「剥き出しの死」を予感させるのである。



「旺壮」という言葉は現代の日本にはないはずである。「壮」は、本来は男に対して用いられる言葉である。混乱しているが、こじつければMKは神話的な存在たりえるというわけである。




MKについては、以前にも冷やかし半分に書いたことがある。いつかもう少しちゃんと、と思っていたのである。そこで、まず今回は松居一代である。アメリカでのるかそるかの大勝負に出ている、という話を聞いてやる気が出たのである。「マザーかをり」については、世間に再び現れた姿をか見てから取扱うことにしよう。



松居一代ののるかそるかの大勝負とは、アメリカでのテレビ通販である。昨年、2014年4月2日の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ)に本人が“電話で”語ったところによると、すでにその1年前から「Japanese Mom(ジャパニーズ・マム)」を名乗ってあるフリーペーパーに連載をもっているのだそうである。で、近い将来、アメリカのテレビ通販で日本の技術力を伝えたい、らしいのである。



うーん、と、あるフリーペーパーに連載って、実質、話がちょっと小さすぎやしませんか? である。広告扱いで金を払って出稿しても、たぶんたかが知れているはずである。こういう小さな成金社長みたいなハッタリ、大風呂敷な感じが主婦層に嫌われているのである。


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ハッタリといえば、同じ昨年4月、資産10億円と週刊誌に書かれたことに対し、一代はブログで「毎朝、4時には起きて仕事をしている私ですよ。まったく遊ぶことも飲むこともなく、ひたすらお仕事をしている私です。それが、資産たった10億円だったら悲しすぎでしょう。ケタが違います」と反論しているのである。



ここでも世間の顰蹙を買ってしまった一代である。朝4時から必死に働いている人間など山ほどいるのである。しかし、一代とてわざわざ自分の足を引っ張る発言をするわけはないのである。おそらくこれはビジネス上の都合によるものである。資産10億円では差し支える相手がどこかにいるということである。



とにかくこのときから、一代の資産は100億ということになったのである。もう「円」をつけるのも面倒くさい数字である。実際には、マツイ棒や圧力鍋のロイヤリティで10数億、さらにもろもろ合算して、資産総額は50億前後ではないのかと思うのである。あてずっぽうだが。


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「もろもろ」というのは、出版や講演会などコツコツしたものから株式、不動産債券などへの投資まで、である。そして一代、わけあって2007年時点まで資産ほとんどゼロだったのである。通販だ投資だといっても、いわば個人商店の範囲である。100億までは手が届かないだろう。


「のるかそるかプロジェクト」について、である。進捗状況がまったく明らかにされてはいないので、状況証拠から推察するしかないのである。目立った動きは、昨年、2014年9月11日、Amazonに「松居一代ストア」をオープンし、通販関連の仕事を一本化したことである。



そして同日の記者会見で「本日をもちまして、TVショッピングを卒業させていただく」と発言しているのである。自宅地下室で自撮りしていた“TVショッピングの女王”の座を返上するわけである。


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これはつまりアメリカでのテレビ通販、「のるかそるかプロジェクト」に全力を傾注するための体制づくりである。あれから1年、なんらかのアナウンスがあってもいいころではある。



一代自身は60歳までに成功させる、と豪語しているのである。一代が60歳になるのは2017年6月25日である。そのためにアメリカでテレビ番組を買ってもいい、とまでいっているそうである。そうとう気合いは入っているのである。果たして目論見通りいくのであろうか?



その前に、なぜにアメリカ進出なのかというと、アメリカで成功し、ビバリーヒルズに住むのが若いころからの夢、だったのだそうである。嘘をつけ、である。これ、とくにアメリカ向けの嘘である。



一代がそんなに可愛いはずがないではないか。理由は単純、もっとガッツリ儲けたいからである。食べすぎて腹をこわし、下痢をしながらでも食い続ける熊のようなものである。それが「 旺壮な牝」の習性なのである。これは、もうなにも食えないというくらい叩きのめされないと止まらないのである。




アメリカの通販事業に向けては、国際特許を取得したいくつかの商品をすでに用意しているらしいのである。おそらく「Japanese Mom(ジャパニーズ・マム)」も商標登録しているだろう。なにしろどんな契約であれ、自分が作成した契約書でなければ絶対にサインはしないというしたたかさなのである。



で、成功するかどうか、である。私としては成功してアメリカへ行ってもらったほうが安心できていいのである。しかし、実際はとなると、2017年6月25日までというのは難しいと思うのである。なにしろ一代1人なのである。信頼できるビジネスパートナーが現れるかさえわからないのである。人や組織の管理能力も未知数である。ついでに人望もないのである。



つい最近も一代は、故川島なお美(享年54)と夫の船越英一郎(55)がかつて交際していたことを突然暴露して非難を浴びたばかりである。10月7日、『松居一代の開運生活』(アスコム)出版会見の席上で、である。一代は「私は正直にすべて話してきた」からだというのだが、それはまったく一個人の勝手なルールである。周囲への影響を考えない傲慢さには呆れるのである。


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で、話は逸れるが、これでまたひとつ一代に死のイメージが濃くなってしまった、と感じたのである。下敷きは、たぶんご承知の、いわゆる船越家の悲劇である。2007年、一代と息子英一郎の結婚を最後まで反対していた父、船越英二が死亡したのがはじまりである。



3年後の2010年2月には英一郎の妹が自殺(享年47)し、さらに7月には母親(享年85)までが病死しているのである。いまからわずか5年ほど前までの出来事である。『松居一代の開運生活』の一方で、親族はとんでもない目にあっていたわけである。



さらに家族2人を失ったショックで、夫の英一郎は同年9月、末梢性顔面神経麻痺を発症してしまうのである。仕事も休んでいるのである。そう、顔面神経麻痺といえば、一代も息子のアトピーと離婚前のごたごたから1993年ごろに発症しているのである。それは会話もできない状態だったそうである。


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そんな一代の顔面神経麻痺を治療して日常生活に支障がないまでに回復させたのは、秦漢昆という中国人の鍼灸師である。もともとは一代が習っていた中国語の指導者の母親である。優秀な中医で、彼女の遺したレシピはいまでも化粧品などに応用されているのである。

しかしその秦漢昆は、一代を治療した2年後、脳梗塞で突然に死亡しているのである。それは1995年ということになる。



一代の前夫は『Person’s』の経営者、岩崎隆弥である。結婚は1986年、離婚は1996年である。この離婚時に、一代は1億7000万円の借金を背負っているのである。岩崎隆弥の借金の保証人になっていたのであろう。顔面神経麻痺がよくなったと思ったのに、一難去ってまた一難である。これを完済したのが2007年である。一代「11年かかった」とテレビで得意げに話していたのを憶えているのである。




この2007年は、つまり再婚相手、船越英一郎の父、船越英二が亡くなった年である。2007年時点で資産はなかったはずだと書いたのは、この事実からである。一代のタフさには改めて驚くが、そのあおりを受けてというのか周辺に不幸もまた多いのである。



整理してみよう。もつれた離婚話が片付く前年に恩人の中医が死亡、借金を完済した年に義父が死亡、そして夫との不仲が盛んに報じられた2010年には義理の妹と義母が死亡しているのである。しかも夫の英一郎にも罰が下ったかのような顔面神経麻痺である。



今年2015年9月の川島なお美の死が一代にとってどんな意味があったのかは、わからない。たぶん意味などないのである。しかしそれにしても、一代が生と死のあいだを縫うようにして生きている印象はぬぐえないのである。




だからどうだというわけではないのである。しかしアメリカでの「のるかそるかプロジェクト」が具体的に動き出したらしい去年あたりから、一代がまたひときわ不吉な感じなのである。いわゆるカリスマと呼ばれる人たち、とくに宗教関係のカリスマに、似たような雰囲気をもっている人はいる。そう、なにか逸脱した感じである。



繰り返すが、だからどうだというわけではない。私は因縁話みたいなものは信じない。とはいえ、「 旺壮な牝」の一代、お願いだから頑張ってテレビ通販を成功させ、とっととアメリカへ行ってくれ、と切に切に願っているのは本当である。(了)




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