フジテレビ『SMAP×SMAP~秋の2時間半SP~』(10月5日放送)で、藤原紀香(44)を見たのである。動く藤原紀香は久しぶりであったのである。しかし相も変わらず擬似セレブ感をムンムンさせていたのである。
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しかもこの人、なにをやっても喋っても、わざとらしさがつきまとうのである。「キーン! んちゃ!」と、アラレちゃんの真似をされたときには、われ知らず驚くほど大きく深いため息が出てしまっていたのである。1人で見ていたのにもかかわらず、慌てて周りを見回したくらいなのである。ゲンナリである。しかし似ていたのはやはり顔がデカいところだけだったのである。
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そんなこんなで、ぼーんやりこれまたデカい富士額のあるあたりを眺めているうち、金子賢(38)を思い出していたのである。1996年、北野武監督の映画『キッズ・リターン』で主演デビューした俳優である。しかし、途中2004年から2006年は総合格闘家としてプロのリングに上がっていたのである。
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さらにその後にはボディメイキング(というらしい)に凝り、ついには『ベストボディージャパン2014関東大会』では見事優勝してしまっているのである。あと、自宅で猿を11匹も飼っているらしいのである。おともだちはGENKING(年齢非公開。しかし30歳説が有力)らしいのである。あまり関係はないが。
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金子賢の筋肉対策が、スマスマで紹介された紀香の美容健康対策と、私のなかでつながったのである。賢は、毎日必ずジムに通って2時間トレーニングをし、さらに自宅でも決められたメニューをこなすのである。しかも鍛える筋肉の部位によっていくつかのスポーツジムを使い分けているのである。「筋力トレーニング最優先」の人生だそうである。
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当然、食事も徹底しているのである。この14年間、野菜と鶏ササミしかたべていないらしいのである。しかし一時はラムも食べていたことがあるらしいのである。いずれにしても「味で食ってないから」なのである。
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で、紀香の美容健康対策も、スマスマで明かしたところによると、けっこうたいしたものなのである。「美容と健康最優先」の人生という感じなのである。休みの日の過ごし方ということで紹介されたメニューは以下の通りである。
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【藤原紀香・休日の過ごしかた】
[1]起床。1時間ほどベッドのなかで全身を叩きながら身体を起こす
[2]ベランダに出て外の空気を深呼吸する
[3]水を飲みながら水素風呂に1時間入る
[4]酵素ジュースを飲む
[5] 徒歩(早歩き)でトレーニングジムへいく
[6] ジム:加圧ビューティーで1時間
[7] ジム:マグマピラテス(溶岩浴しながらの運動)1時間
[8] ジム:オイルマッサージ2.5時間
[9] ジム:エイジングケアの水素点滴
[10] ジム:ヘッドスパ(炭酸シャワーで血行をよくする)
[11]徒歩で帰宅。途中スーパーで食材を購入
[12]自炊・夕食(ビタミンとタンパク質中心)
[13]薬草バンテージで身体を巻いてバンテージデトックス
[14]常温の水を飲み、仕上げにストレッチ
[15]就寝
明らかにされている所要時間だけを合算しても6.5時間である。これにジム往復と[9][10]で2時間、[13][14]で1時間、さらにこれらのあいだにする着替えなどのアイドルタイムを合計1時間とすると、全体で10.5時間である。とくに健康美容にこだわらなくても誰にでもある[12]の自炊・夕食の時間を除いてこれである。
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10.5時間? まだまだ余裕じゃん、と思ったら大間違いなのである。紀香にはラブリン、片岡愛之助がいるのである。紀香のマンションで半同棲とかいわれているのである。あんなことやこんなこともしなければならないのである。
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もともと紀香のほうから近づいた交際である。求められればお断りするわけにはいかないのである。相手はエロ仏像の片岡愛之助である。所要時間は、だからそーだなー、常人の3倍の3時間とするのである。
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なぜ常人が1時間かというと、ラブホテルの休憩タイムがだいたい90分であることから割り出したのである。で、[12]の自炊・夕食を1時間として合算すると、全部で14.5時間である。美容健康対策と食事、セックスで14.5時間である。
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さっきからクドクド、クドクドなにをいいたいのかというと、知的な活動のほうはどうなっているのか? といいたいわけである。読書などの時間はあるのか? と聞きたいわけである。
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もし紀香にそんな時間があるとすれば、ジムの外出から戻ってからである。しかし本人はスマスマで、夕食→バンデージデトックス→「仕上げにストレッチをして寝る」といっているのである。そしてそうしているうちに確実に年をとっているわけである。やっぱりバカ、というよりパーな感じがするのである。
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賢の場合は、筋肉対策は「仕事、使命としてやっている」と、明快なのである。あまり知的なことは期待されていないのだから、それで十分、それで明快なのである。しかし紀香は、期待されてはいないのだけれど、知的にも見られたいらしいのである。
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紀香には、戦火のアフガニスタンを撮影したという『カンダクゥ 笑顔で』(日本テレビ放送網、2002)を含め、エッセイなど4冊の著作があるのである。環境学者レスターブラウンとも対談したことがあるのである。U2 のボノともアフリカ問題や国際貢献について話し合っているらしいのである。しかしそれらを自ら喧伝することに、わざとらしさ、あざとさを感じるのである。
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しかも、かつてわずか数日のレッスンで『紀香 タンゴアルゼンティーナ』なるダンスビデオを発売して失笑を買ったり、女優としての代表作がいまだに『レオパレス21』だったりするのもまた事実なのである。
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で、そんな紀香が本当に本気で取り組んでいるらしく見えるのが、唯一、外見を繕って若さを引き止める美容健康対策なのである。情けないのである。しかももう44歳、客観的にはどう見ても若くはないのである。相撲でいえば徳俵に足がかかっている状態なのである。もう少しやるべきことがほかにあるのではないのか、と思うのである。(了)





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