2015年10月4日日曜日

福山も、国分も、戸次も、ジュニアまで……。嵐の9月を解釈する





芸能界が結婚ラッシュなのである。9月の1ヵ月間に11組、前後の8月22日分と10月4日分を含めると13組なのである。こんなことはいままでの記憶にはないのである。何かが起こっているに違いないのである。



[2015年9月に結婚した人々+2]
8月22日 堀北真希(26) 山本耕史(38)
9月5日 吉澤ひとみ(30) IT関連会社の経営者(39)
9月8日 戸次重幸(41) 市川由衣(29)
9月11日 国分太一(41) 元TBS社員(38)
9月16日 高嶋政伸(48) 大学病院の勤務医師(34)
9月21日 BONNIE PINK(42) 音楽関係の一般男性 ※発表、入籍は4月
9月22日 薬師寺保栄(47) 一般女性(29)
9月28日 千原ジュニア(41) 元ショップ店員(20代)
9月28日 福山雅治(46) 吹石一恵(33)
9月28日 大山加奈(31) 一般男性
9月29日 川島明(麒麟・36) プロ彼女のいっちゃん(32)
9月29日 三浦理恵子(41) 一般男性(40代)
10月4日 田中裕二(50) 山口もえ(38)



麒麟の川島明と結婚したいっちゃんの「プロ彼女」というのは、芸能人やスポーツ選手とだけ付き合う無名の素人のことらしいのである。そして彼女として完璧なのだそうである。その行動が合法か非合法か、私にはわからないのである。



で、この一覧を眺めて気づくのは、福山雅治を別格とし、再婚組を除けば、男の年齢がだいたい40代のアタマだということである。夫30.7歳、妻29.0 歳が、日本人の平均初婚年齢である(厚生労働省、2011年)。したがって芸能界の男は一般よりも約10年ほど晩婚なのである。金もなく顔も売れていない男がこんなヤツらをお手本にしていては、墓穴を掘る可能性が高いのである。



私にいわせてもらえば、今年の9月は狂った9月である。まるでみんなサカリがついてしまったようである。なぜこんなことになってしまったのか、どうしても考えてしまうのである。次にいくつかの仮説を紹介しておこう。


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【シンクロニシティ 説】

シンクロニシティ(synchronicity)は、日本語では「共時性」と訳されているのである。「なにがしかの意味をもつ偶然の一致」のことである。たとえば私とあなたが同時にクシャミをしてもそれはシンクロニシティとは呼べないのである。しかし、あなたとあなたのパートナーが遠く離れたところから、同時にお互いをコールした場合はシンクロニシティと呼べるのである。



シンクロニシティに関連する有名な話があるのである。ライアルワトソン(享年69)がでっち上げた「100匹目の猿現象」である。100匹というのはたとえばの数字で、宮崎県串間市の辛島にすむ猿のうちの1頭がイモを洗いはじめ、真似をするものが出てきて、その数があるボリューム(100匹)を超えると、一気にそのイモ洗い行動が群全体、そして遠く離れた大分県高崎山の猿にまで広がった、という話である。この話をしばらくのあいだみんな信じていたのである。芋洗い坂係長もである。



シンクロニシティの実例をかたるワトソンのヨタ話はまだあるのである。グリセリンの結晶化についてである。グリセリンの結晶化は誰もが試みては失敗していたのである。しかし1920年代のある日、イギリスの貨物船の積み荷の樽のなかで偶然結晶したのである。この「種結晶」を使って結晶化の実験を続けると、他の、まったく関係のない密閉した容器に入れていたグリセリンまでもが次々に結晶化した、というお話である。しかしもともとグリセリンは温度管理だけで結晶化させられるものだったのである。



ともかく、11組の芸能人たちが2015年9月に結婚したという、この偶然の一致の「なにがしかの意味」を見つけ出さなければ、シンクロニシティであることにはならないのである。私はそれを社会の部族化、小集団化への生命潮流ということにしておこうと思うのである。いまや科学者としてではなく物語作家として高名なライアルワトソンの著書『生命潮流』からのパクリである。嘘つきからパクる私は最低である。



ここでいう「部族」とは、共通の価値感、文化をもって暮らしている人々のことである。もともとの「部族」は共同生活を営んでいるが、それはどうでもいいのである。それよりも世襲を重んじることが大切である。たとえばダルビッシュ有と山本家の人々は、いまやスポーツ部族の中核である。



同じように、9月に結婚した11組は、これで正式に芸能部族への第一歩を踏み出したことになるのである。これまでの国とか民族とかとはまた別のつながりの集団が生まれるのである。そうしておそらくは、今後、学歴社会は部族に推されて徐々にその範囲を狭めていくのである。


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【山口組が分裂騒動で忙しいあいだに 説】

2014年末の時点で、山口組は、山形、広島、沖縄を除く全国44都道府県に進出し、構成員約1万300人を擁していたのである。準構成員などまで含めると約2万3400人もの大所帯である。全国の暴力団関係者の約43%を占めていたのである。



その山口組が8月27日、神戸市の山口組総本部で執行部会合を開いたのである。しかし有力な第2次組織「山健組」など複数の団体の幹部が欠席したのである。欠席した山健組や宅見組など少なくとも13団体が「絶縁」または「破門」にされたのである。これで山口組の分裂が一般社会の目にも明らかになったのである。



「絶縁」または「破門」されたのが山健組たちだとして、「絶縁」または「破門」したほうは弘道会たちである。昔から山口組を支えてきた山健組に対し、弘道会は比較的最近のし上がって、ついに2005年、山口組6代目組長(司忍)を輩出したのである。暴力団対策法や各種条例で追いつめられていくうちに、長年の内部軋轢が爆発した、というのが、おおかたの見方のようである。



芸能界と暴力団とのつながりは、やはり長く、深いのである。興行権や営業権など、仕切りが必要なところに暴力団は介入していったのである。とくに山口組は1960年代の半ばまでは山口組興行部を法人化した『神戸芸能社』を自らで運営していたほどなのである。



であるから、いまでも表には出なくても暴力団と芸能人の関係は多いのである。とくに本人の結婚となれば、それぞれの所属事務所の稼ぎにかかわる問題にもなりがちなのである。仕切りが必要な場面である。であるから、今回の分裂問題で芸能界での勢力関係が変わったり、また忙しくなってちょっかいを出しずらくなっているいまのうちに駆け込み結婚、と考えてもおかしくはないような気がするのである。


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しかも今回の分裂騒動は、警察、さらにはアメリカが仕掛けたという説もあるのである。そしてこれが案外、説得力があるのである。というのも、オバマ政権になってから、アメリカ財務省は稲川会、山口組、住吉会の主要指定暴力団3団体をマフィアやメキシコの麻薬カルテルなどと同様の国際犯罪組織に指定したのである。そして経済制裁の対象にしているのである。



これらの団体との関係が明らかになれば、それが通常のビジネスの範囲であろうと、ただちに罰金、資産凍結、入国拒否などのペナルティを科せられるのである。これはアメリカで活動している企業が海外で活動する場合でも同じである。



つまり、アメリカとしてはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が締結され、アメリカの企業が大挙、日本に進出する前に、日本の暴力団を潰しておく必要がある、という話なのである。暴力団と関係のある芸能プロダクションなども、見せしめ的に網にかけられるかもしれないのである。これまで暴力団の顔色をうかがっていた芸能界が強気になってもおかしくはないと思うのである。



【家庭回帰 説】

理屈ではない皮膚感覚の話である。いわゆる安全保障関連法案が成立したのである。なんとなくキナ臭い感じがする、とどこかで思っている人は多いのである。2020年に予定されている東京オリンピック・パラリンピックにしても、日中戦争の影響によって中止になった幻の1940年東京オリンピックと同じ道をたどるのでは、といった噂がまことしやかにささやかれているのである。



しかも雇用が流動化して収入の格差が広がり、社会全体にギスギスした空気が漂っているのである。「ブラックバイト」などという言葉は3年前にはなかったのである。下層、下流という言葉がしばしばつかわれるようになったのである。耳が痛いのである。



こうした世間に背を向けるようにして「家庭回帰」あるいは「家族回帰」がはじまっているのではないか、と思うのである。安心して身を委ね、ぬくもりを分かち合えるのは家族しかいない、という気持ちになっているのではないかと思うのである。



おお、忘れそうになっていた。大切なのは、それがなぜ9月に集中したのか? である。それは、いや、まあ、そろそろ夏も終わり秋の気配がしてきて、巣ごもりの準備の季節だからである。みなさん、本能的にペアリングし、巣づくりをはじめたのである。ということで、どや?




【ただの偶然 説】

進化に意味がないように、芸能人の結婚が9月に集中したことにも意味などないのである。意味のないところに意味をこじつけようとするからおかしなことになるのである。9月に結婚したのが11組だろうと、110組だろうと、それはただただ偶然なのである。



国分太一が結婚したときから大野智(34)の同棲疑惑が報じられるまでの、わずか約2週間だけ有効だったジャニー喜多川(83)の言葉、「適齢期になれば結婚するのはあたりまえ」なのである。「将来の子どものこともあるし」なのである。



そもそも芸能界のあれやこれやで世の中のことを語ろうとしているのが間違っているのである。芸能界は芸能界、ただそれだけなのである。仮説というものは「とりあえずこう考えればツジツマが合う」ということなのである。ただのツジツマなのである。いつまでもツジツマで遊んでいても、ほとんど意味はないのである。



すまね。「ただの偶然」ということにすると、こんなことになってしまうのである。元も子もないのである。ジャイアント馬場(享年61)の奥さまの名前は元子(75)である。(了)




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