私は、藤原紀香(44)は片岡愛之助(43)と結婚できるわけなどないと思っている。というこの文章ですでにご推察の通り、この件は紀香側の強引なリードで動いているとも思っている。
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紀香と愛之助が来春にも結婚か、歌舞伎関係者にも報告済み、とスポーツ紙3紙がいっせいに報じたのは、10月8日である。愛之助がこの直前(一説には9月下旬)に携帯電話を買い替えていたことが判明したのも、よく調べてみると8日である。
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10日付けの愛之助のブログには「巨大な銀杏の木」を見に行ったことが記されている。12日は13年ぶりの休日を楽しんでいるという報告である。また、変更後の電話番号を知らされていないという苦情に対しての釈明がある。まだ新しい携帯へ手打ち入力しているところだ、と。
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というわけで愛之助の13年ぶりの休暇の直前に、スポーツ紙3紙に結婚情報が掲載されたわけである。スポーツ紙3紙が同時に書くなどということは、同じ筋からのリークがあったとしか考えられないのである。
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しかも、これは推察になるが、愛之助の携帯買い替え→番号変更は、スポーツ紙からの裏取り取材を受けさせないための方策だったのではないかと思えるのである。愛之助ブログによると、12日現在、まだ新しい携帯の番号告知は完全ではないのである。
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愛之助に裏取り取材をされてはまずい、と考えるのであれば、それは当然紀香側であるし、愛之助は記事内容について知らされていなかったことになるのである。愛之助に対しては、掲載された記事には決定的な具体的事実は当然書かれていないので、掲載紙を2人で見ながら「いやーね、また憶測でこんなことを書かれて」とかなんとかとぼけることも簡単なのである。
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愛之助との結婚話が紀香側の強引なしかけで動いていると、私はそういうわけで確信しているのである。前夫、陣内智則(41)もなにかのインタビューで「いつのまにか、知らないあいだに結婚することになっていた」と語っているのである。本人も気付かないあいだに既成事実化していく、という手法なのである。怖い話である。
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愛之助にしても、いまのところは、おかげでたびたびマスコミに取り上げられるし、エロも満喫だし、と満更ではないのである。もしもなにか勘づいていたとしても、自分はなにも知らないということにしておけばいいのである。結婚、結婚とあまりにうるさく、都合が悪くなれば、熊切あさ美(35)と同じくポイ捨てすればいいのである。
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次に、結婚できるわけなどない、と考える理由は、歌舞伎界はそんなに甘くない、のひとことである。たとえば紀香は「結婚式は質素にやりたい」みたいなお先走りを口にしたそうだが、歌舞伎界がそんな紀香のしきりに従うはずはないのである。長年のしきたりがあるのである。それは歌舞伎が歌舞伎たりえる存在根拠の一つなのである。テコでも動かないものなのである。
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であるから、スポーツ紙が書いた報告済みの「歌舞伎関係者」がいったい誰なのか、いまだに不明なのである。というか、もともとそんな人間はいないのである。紀香側の仕掛ける情報戦、結婚するぞ!! キャンペーンに乗せられてはいけないのである。
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で、これも鵜呑みにはできない話だが、愛之助の養父、片岡秀太郎(74)も2人の結婚を認めたという噂もあるのである。しかし、万一それが本当だとしても、ここから先、ちょっと面倒くさいので一気に頂点へ行くが、歌舞伎の運営会社の松竹が許すはずがないのである。
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紀香はバーニングプロダクション、周防郁雄社長(74)の子飼いの人間である。この後ろ盾があるから、大物ぶってもいられるわけである。仮に愛之助と紀香が結婚し、紀香流などと勝手なことを持ち込まれれば、それはバーニングが歌舞伎界にくさびを打ち込んだに等しいのである。松竹としては絶対に認められない話である。
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歌舞伎界、とくに愛之助が所属する関西歌舞伎は、戦後しばらくのあいだその存続すら危ぶまれていたのである。それを損得を抜きにして支え、復興させたのは松竹である。歌舞伎界にとって松竹の意向はすなわち天の命令と同じなのである。
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紀香がたくらむ愛之助との結婚は絶対にムリなのである。必死婚、やがてやむなく自爆である。ではなぜ紀香はそんなムリなゴリ押しをしようとするのだろうか? である。そりゃあ男と女だものいろいろあるのさ、相手はエロ仏像の愛之助だし、から、年齢的に追いつめられたから、まで、まあ面白おかしい理由はいろいろ思いつく。だが、あまりピンとこないのである。
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おお、そうだ。陣内智則とのときも、どうして結婚するのか私にはあまりよくわからなかったのである。あのときは、はっきりと智則が格下だったのである。バランスのよくないカップルだったのである。
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まあ、それをいいことにか、披露宴で弾けないピアノを弾かせたり、紀香、まさにやりたい放題だったのである。いま思えばあのときの智則はただのおもちゃ、晒し者である。それが愛する者にさせることか? である。サドマゾの関係ならともなく。
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あのときも、このときも、なぜ紀香は結婚しようとするのか? 「あのとき」は格下のおもちゃ扱い、「このとき」はムリ目の強引ゴリ押し。「あのとき」前後のことを思い出してみよう。
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紀香と智則が結婚していたのは、2007年2月から2009年3月までの丸2年間である。この前後になにか変わったことはなかったのか? 紀香の監修が行き届いている感が満載のWikipediaで年譜を見ると、結婚前までの紀香は女優らしい仕事をほとんどしていなかったことがわかる。某大物の愛人説がまことしやかに囁かれていたくらいである。
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それが2009年3月に離婚してからは、同年9月にNHKの金曜ドラマに主演、10月〜12月は日本テレビのドラマでこれも主演、明けて2010年1月は日生劇場でミュージカル『キャバレー』の主演といった具合に、一気に大役を何本もこなしているのである。“離婚特需”というやつである。
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最初から企図したものかどうかは別にして、仕事も枯れ気味になってあまりパッとしなかった紀香が、智則との結婚→離婚をきっかけにして再び脚光を浴びるようになったのは事実なのである。
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あるいは、あまり仕事もうまくいかないしここらへんで結婚でも、という駆け込み婚であったのかもしれないのである。しかしいずれにしても、仕事面から見れば、結果は上々だったのである。
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そうなのである。そして記憶をたどれば確かにあのとき、紀香が5億円もかけて披露宴!! と驚いたのである。豪華すぎる気がしたのである。どこにそんな大金が!! と不思議だったのである。そしてまさにそれからである。紀香の大物感が定着したのは。
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どこまで深いたくらみがあったのはわからないが、そして紀香にはいつもどこまでも掘り下げられる怪しさがつきまとうのだが、智則との披露宴をひとつのカンフル剤、1発の打ち上げ花火にしようという目論見があったことだけは事実だと思うのである。そして智則との結婚→離婚でグレードアップを果たした記憶は、紀香にも所属事務所に色濃く残っているはずである。
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さて、これで最後である。この記事を書くためにネットを調べていたら、2015年5月28日6時0分配信の『スポーツ報知』の記事が出てきたのである。記事は、まず熊切あさ美が愛之助側の破局発言を完全否定したと報じている。同日発売の『女性セブン』(小学館)が愛之助と紀香の熱愛を報道していることを受けてのものである。
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そのうえで、記事はこの日、紀香が2013年夏から結婚を前提に交際していた30代の外資系テレビ局プロデューサーと破局していたことが明らかになった、とも伝えているのである。結婚を前提にした交際は紀香の事務所も認めていたのである。
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そしてまた同記事の「関係者」の話によると、そのプロデューサーとは、紀香が主演したNHK・BSプレミアムのドラマ『ある日、アヒルバス』(7月5日放送スタート)のクランクイン前には別れていたらしいのである。なぜそういう書き方になっているかといえば、『ある日、アヒルバス』には愛之助も出演していたのである。
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つまり、紀香と愛之助が付き合いはじめたので、紀香がプロデューサーを捨て、愛之助はあさ美を捨てたというわけではない、と「関係者」はいいたいわけなのである。ここまでカバーしてくれるとは、2015年5月28日6時0分配信の『スポーツ報知』、グッジョブである。
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しかしさらにうがって考えてみよう。通常、共演者との「熱愛」報道は番組プロモーションの一貫である。すでにそれは常識である。この『女性セブン』そして『スポーツ報知』の記事も、『ある日、アヒルバス』放送開始のほぼ1ヵ月前に出ているのである。
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ということは、常識の裏をかいて逆にプロモーションが隠れ蓑になる場合もあるのである。付き合いをはじめる以前からそうした悪賢い読みがあったとも考えられるのである。
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そんなこんなを考えているうち、紀香、「あのとき」も「このとき」も、誰かにけしかけられたのかなあ、という気持ちになってきたのである。これほどいろいろ手の込んだたくらみができるほど頭はよくないはずなのになあ、と、徐々に暗い気持ちになってしまうのである。
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考えてみれば、智則にしろ愛之助にしろ、紀香側の一連の行動には2本の線が引けるのである。1本は、ただ自分がしたいように振る舞う、自惚れの強いわがまま女の軽率な行動、もう1本は、紀香側の人間による、冷徹な芸能ビジネスとしての仕掛である。紀香と紀香側という、2つの主体が別々の目的をもって関わっているといういいかたもできる。
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私としては、もうあと1本の線が引ければ、一連の出来事の核を3次元的に同定できるというイメージである。そしてそのもうあと1本の線は、なぜ紀香なのか? という疑問に答えるもののはずである。たぶんこれで決まりである。(了)


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